金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
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123:アレックス・シアラー 『ラベルのない缶詰をめぐる冒険』

2007-11-13 10:41:56 | 07 本の感想
アレックス・シアラー 『ラベルのない缶詰をめぐる冒険』(竹書房)
★★★☆☆

その容貌のため「頭がいい」と誤解を受けるファーガルは、
そのイメージを守るために、缶詰を集めはじめる。
スーパーの特売品のかごに入っている、ラベルのない缶を
あけると、そこにはたった一つ、金のピアス。
次に開けた缶詰にはもっと恐ろしいものが。
同じ趣味をもつシャーロットと出会ったファーガルは、
ふたりで開けた缶詰の中から「help」と書かれた紙を発見し、
シャーロットとともに缶詰工場をつきとめようとするが、
シャーロットの旅行中、ファーガルは行方不明になってしまう。

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帯やカバーのあらすじでだいたいの見当がついてしまって、
特別おどろきもないままに読了。
勇気と友情と冒険の物語で、シャーロットがファーガルを
さがしにいくあたりはなかなかの盛り上がりなのだけど、
あっさりすぎる……というか、ちょっと都合が良すぎるんじゃ
ないかという気も。
いちかばちかの賭けで外に出したファーガルのSOSサインが
かんたんにシャーロットに届いてしまったりね。
最後のオチはおぞましくて、子どもには刺激が強いかもなあ~。

不良品ばかり出すメーカーは必然的に売れなくなって
淘汰されていくだろうし、これまでにも××の混入した缶詰を
手にした人はいたはずで、問題にならなかったのはおかしい
……と思うのだけど、つっこんじゃダメなのか。
ママも捨てて済ますんじゃなくて届け出ようよ!!


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コメント
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