※ 映画『サウスパーク 無修正映画版』South Park: Bigger, Longer & Uncut（1999、アメリカ）
（１）コロラド州の小さな町サウスパークが舞台。主人公は小学生4人組エリック、ケニー、カイル、スタン。4人はカナダの「おならコメディアンT&P」（テレンス&フィリップ）の映画を見に行く。R指定で小学生は鑑賞禁止だが、ズルして観ることに成功。映画で「下品なののしり言葉」を覚え得意になって使う。（Ex. ピッグ・ファッカー、アンクル・ファッカー、スカトロ野郎、腐れホモ野郎、おいらのタマしゃぶれ、アナル舐めろ、オカマ野郎、おまんこ＝Fuck、クリトリス、ビッチ＝売春婦etc.）
（２）これに不安を覚えたPTAは、「下品なののしり言葉」を抑制するため政府に働きかけ「おならコメディアンT&P」を逮捕させる。またエリックは「下品なののしり言葉」を使うと電気ショックを与える“Vチップ”を脳に埋め込まれてしまう。（将来、子ども全員の脳に埋め込む予定！）
（３）ところがカナダ経済はT&P頼みで、T&Pを殺されては困る。米国は青少年を堕落させたと、T&Pの処刑を行う予定。かくてアメリカとカナダが全面戦争に突入する。PTA会長（カイルの母親）が米国の攻撃大臣になる。
（４）地獄でこの様子を見ていた鬼大王サタンが米国カナダの全面戦争を利用し、地球支配を企てる。鬼大王の同性のパートナーが、地獄のサダム・フセインだ。サダム・フセインも地獄からよみがえり、地球支配を目指す。
（５）小学生4人組のうちケニーは事故で死に、地獄に行く。残りの3人の小学生が中心になってレジスタンスが組織され、T&Pの処刑を阻止し救おうとする。3人の前にケリーの幽霊が現れ、「T&Pの処刑の日に、鬼大王とサダム・フセインが地球支配を狙っている」と伝える。
（６）米軍とカナダ軍の戦争は熾烈を極め、戦場に死体が散乱する。米国の攻撃大臣《カイルの母親》（PTA会長）は子供たちを「下品なののしり言葉」から守ることを目指していたのに、凄惨な戦争になってしまい、「戦争は嫌だ」と思うようになる。米軍のなかでも黒人部隊は「人間防壁」として弾除けに使われ、戦争を憎む。
（７）T&Pの処刑の日、鬼大王とサダムが地上に出現する。この時、鬼大王は、サダムがセックスのことしか考えないことに怒り、サダムを見捨て、サダムは再び死に、地獄からも追放される。鬼大王サタンは実は心優しく、戦争のあまりの凄惨さを見て「時間を戻そう」と言う。（鬼大王には「時間を戻す」超能力がある！）
（８）T&Pは処刑のスイッチが入れられるが、死ぬ前に途中で小学生のレジスタンスに助けられる。鬼大王によって「時間が戻され」たので、戦死した米国とカナダの兵士たちは、全員が生き返る。鬼大王は、サダムを失い、「一人で生きる」決意をして地獄に戻る。
《感想1》鬼大王サタンによって地上の「時間が戻され」、戦争の凄惨さ・戦死の問題は消え去った。
《感想2》だが「おならコメディアンT&P」（テレンス&フィリップ）はいまだ健在であり、小学生が「下品なののしり言葉」を覚えて得意になる問題は、解決されていない。
《感想2-2》「米国とカナダの戦争」という事態は、避けられるとしても、今後もPTAは「下品なののしり言葉」を抑制するため行動するだろう。
《感想2-3》また「下品なののしり言葉」を使うと電気ショックを与える“Vチップ”を脳に埋める対策は、今後も推進されるかもしれない。
《感想3》「時間が戻って」、一方で死者が生き返った。しかし他方で、「戦争の凄惨さ・戦死という出来事」の経験が、「時間が戻った」ため経験されなかったことになると（経験からの教訓が消え去るわけだから）、米国とカナダは再びまた戦争するかもしれない。
（１）コロラド州の小さな町サウスパークが舞台。主人公は小学生4人組エリック、ケニー、カイル、スタン。4人はカナダの「おならコメディアンT&P」（テレンス&フィリップ）の映画を見に行く。R指定で小学生は鑑賞禁止だが、ズルして観ることに成功。映画で「下品なののしり言葉」を覚え得意になって使う。（Ex. ピッグ・ファッカー、アンクル・ファッカー、スカトロ野郎、腐れホモ野郎、おいらのタマしゃぶれ、アナル舐めろ、オカマ野郎、おまんこ＝Fuck、クリトリス、ビッチ＝売春婦etc.）
（２）これに不安を覚えたPTAは、「下品なののしり言葉」を抑制するため政府に働きかけ「おならコメディアンT&P」を逮捕させる。またエリックは「下品なののしり言葉」を使うと電気ショックを与える“Vチップ”を脳に埋め込まれてしまう。（将来、子ども全員の脳に埋め込む予定！）
（３）ところがカナダ経済はT&P頼みで、T&Pを殺されては困る。米国は青少年を堕落させたと、T&Pの処刑を行う予定。かくてアメリカとカナダが全面戦争に突入する。PTA会長（カイルの母親）が米国の攻撃大臣になる。
（４）地獄でこの様子を見ていた鬼大王サタンが米国カナダの全面戦争を利用し、地球支配を企てる。鬼大王の同性のパートナーが、地獄のサダム・フセインだ。サダム・フセインも地獄からよみがえり、地球支配を目指す。
（５）小学生4人組のうちケニーは事故で死に、地獄に行く。残りの3人の小学生が中心になってレジスタンスが組織され、T&Pの処刑を阻止し救おうとする。3人の前にケリーの幽霊が現れ、「T&Pの処刑の日に、鬼大王とサダム・フセインが地球支配を狙っている」と伝える。
（６）米軍とカナダ軍の戦争は熾烈を極め、戦場に死体が散乱する。米国の攻撃大臣《カイルの母親》（PTA会長）は子供たちを「下品なののしり言葉」から守ることを目指していたのに、凄惨な戦争になってしまい、「戦争は嫌だ」と思うようになる。米軍のなかでも黒人部隊は「人間防壁」として弾除けに使われ、戦争を憎む。
（７）T&Pの処刑の日、鬼大王とサダムが地上に出現する。この時、鬼大王は、サダムがセックスのことしか考えないことに怒り、サダムを見捨て、サダムは再び死に、地獄からも追放される。鬼大王サタンは実は心優しく、戦争のあまりの凄惨さを見て「時間を戻そう」と言う。（鬼大王には「時間を戻す」超能力がある！）
（８）T&Pは処刑のスイッチが入れられるが、死ぬ前に途中で小学生のレジスタンスに助けられる。鬼大王によって「時間が戻され」たので、戦死した米国とカナダの兵士たちは、全員が生き返る。鬼大王は、サダムを失い、「一人で生きる」決意をして地獄に戻る。
《感想1》鬼大王サタンによって地上の「時間が戻され」、戦争の凄惨さ・戦死の問題は消え去った。
《感想2》だが「おならコメディアンT&P」（テレンス&フィリップ）はいまだ健在であり、小学生が「下品なののしり言葉」を覚えて得意になる問題は、解決されていない。
《感想2-2》「米国とカナダの戦争」という事態は、避けられるとしても、今後もPTAは「下品なののしり言葉」を抑制するため行動するだろう。
《感想2-3》また「下品なののしり言葉」を使うと電気ショックを与える“Vチップ”を脳に埋める対策は、今後も推進されるかもしれない。
《感想3》「時間が戻って」、一方で死者が生き返った。しかし他方で、「戦争の凄惨さ・戦死という出来事」の経験が、「時間が戻った」ため経験されなかったことになると（経験からの教訓が消え去るわけだから）、米国とカナダは再びまた戦争するかもしれない。
