ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

長野県松本~雪と温泉と靖国参拝(その2)

2014-01-08 | 日本のこと


そう。


この日は12月27日。
安倍首相が靖国参拝した次の日だったんですね。

信濃毎日という新聞は、一部「支那の毎日」と言われている、まあなんというか
御本家の毎日新聞と意趣同じくする思想の新聞であるわけですが、
たまたまここ長野にいて、ここのメイン新聞らしい信濃毎日を見、
わたしは思わずTOと新聞を指差して笑ってしまいました。

「現職小泉氏より七年ぶり」の次にくるのが

「中韓に『直接説明したい』」ですよ。
これは、

「中国様、韓国様、安倍が靖国参拝しやがりましたぜ!
ささ、早く非難を!とっちめてやってくださいまし!」

というメッセージを持って作られた一面だといえましょう。 



はい、同じく信濃毎日三面。


「なぜ今」

じゃねーっつの。
なぜも何も、じゃいつならいいのよ。

政権を取って一年の間春秋の例大祭、終戦記念日と、安倍首相は配慮して

参拝を見送って来たけど、この一年中国の尖閣に対する動きは露骨さを増し、
韓国の大統領は世界中に日本の悪口を言って回る「告げ口外交」を行い、
その他「徴用した企業」とか「仏像」とか、「慰安婦の像」とか、
もう日本人が我慢の緒をぷつんと切るくらい好き勝手してきたではないですか。

「なぜ今」

じゃないんだよ支那の毎日。
ここで安倍首相が参拝してくれなかったら日本人はどうなっていたかっていうくらい、
言わばぎりぎりのタイミングで、遅過ぎるといってもいいくらいなんですよ。




「中国、強烈な憤慨表明」

「韓国、強硬な対応は必死」
「米国も刺激の懸念」
「中韓との亀裂深まる」

大変だ。中国様と韓国様がお怒りになるぞ!

しかもお怒りになる前から煽ってますねえ。
中国と韓国中国と韓国。(ときどき米国)

もういい加減にしてちょうだい。

あんたらマスゴミがこうして煽るから中韓がその尻馬に乗って来たんでしょうが。
中国と韓国との亀裂深まる?
何を今更。
じゃこれまでの亀裂とやらは靖国参拝してもいないのにどうしてできたの?

「総理が靖国参拝しないことは配慮とは思わない、関係ない」

ってあなた方の大好きなパク大統領がおっしゃったばかりではないの。
してもしなくても同じなんだったら、日本の政治家が多数日本国民の意向を反映して
靖国参拝をすることになんの不思議があるのか。



A級戦犯あがめて「不戦の誓い」では理解得られぬ
安倍総理の靖国参拝

「対話のドアは常にオープン」はまやかしか。
自ら閉ざした隣人との関係

この短い文章で色々と物語っておりますなあ。色々と。

ツッコミどころが多すぎるのですが、一つわかったことは、
この「豆らんぷ」を書いた記者はどうも日本人ではないらしい。
少なくとも「日本の立場」から記事を書いているのではありませんね。

まずこの記者は「A級戦犯」というものが何を意味しているのか、ご存じないらしい。
そして靖国参拝が「A級戦犯を崇める行為」だと言い切るのは、まさに中韓の視点。

いまだに靖国に東条の墓や位牌。ヘタすると遺骨があると思い込んでいる
中国人や韓国人とまるで同じようなことを言っているということですよ。

次の一文にも言わせてもらえば安倍首相が

「対話のドアは常に開いている」

といっているのに、
「その必要はない」と対談を申し込んでこなかったのは他ならぬ中韓ではないのか。
ドアを開けていたけど全く入って来る様子もない。
そんな折たまたま懸案だった靖国参拝を年内にしてしまおう、ということだったわけでしょ?

どうして開いているドアから一向に入ってこようとしない者に配慮して、
いつまでもドアを開けてしかも腰を屈めて待つようにと日本だけが強いられるのか。
どうして日本だけが、今年色々あった両国からの仕打ちに一言も非難めいたことすら言えず
戦争で亡くなった方の慰霊すら両国から禁じられなくてはならないのか。

さらに不思議なのは日本人(だとしたらですが)でありながらそれを中韓と一緒になって
日本人に強いるマスコミです。
もしかしたら日本のマスコミのほとんどは日本人ではないのではないだろうか、
わたしはこの「豆らんぷ」という囲み記事にまでもれなく反日ぶりを展開する
この「信濃毎日」を読まされる長野県人に心から同情しました。

まあ、大抵の人々はインターネットでその欺瞞と偏向ぶりを検証し、
わたしとTOがそうしたように紙面を指差して笑っているのだと信じたいですが。



この館内は主にヴォーカル中心のジャズが流されていましたが、
その柔らかい音が流れて来たのがこれ。
なんと真空管アンプによるオーディオセット。
一階のロビーにもこれが使われていました。

いたる隅々にまで配慮が行き届いています。



温泉宿は基本的に連泊が少ないので、昼食は出さないところが多いのですが、
ここは希望者には予約すればおそばを出してくれます。

わたしは空腹を感じなかったので頼みませんでしたが、TOについていったら
「おざんざ」
という名前の納豆を錬り込んだそばを出していて、
美味しそうだったので追加して食べてみました。

そば粉とつなぎのソバよりもツルツルで、弾力のある食感。
もしかしたら、ソバよりもこちらが好き、という人もいるのでは、
と思うくらい美味しかったです。

そして、二日目のディナーとなりました。
会場は朝ご飯を頂いたレストラン。

ここにもジャズが流れていましたが、どうしたことか、
ガーシュウィンの「ポーギーとベス」という黒人ばかりのオペラの、
「I loves you, Porgy」(なぜか一人称にSがつく)というアリア?の
ピアノ演奏がエンドレスでずっと鳴っていました。

ごくわずかな音量なので、おそらくわたし以外のだれもそんなことに
気がついてさえいなかったと思いますが・・。

いずれにしても、同じ一曲の繰り返しは、音楽関係者としてかなり精神に来ました。 



「こういうものが出て来て美味しいと思ったことがない」


という代表のようなロブスター料理。
さすがにこれも「美味しい!」と唸りはしませんでしたが、
ハーブで味わいを深めたソースは、「まあまあ美味しい」くらいまで
評価できるものとなっていました。

どちらにしても、美味しくないよね。こういうのって。 

 

出て来たとき一瞬パニーニかと思ってしまいましたが、

アワビの(トコブシだったかな)からの上に塩で蓋を作り、
蒸し焼きをしたもの。

この塩の蓋は、工業用塩なので食べられません。



普通の温泉旅館なら着物の仲居さんがガスライターで時間が経ったら消える固形燃料に
シュボっと小鍋の火をつけるところですが、ここではそんな野暮なことはいたしません。

ちゃんと練炭の熱したのを持って来て、こうやって鍋物の前にくべてくれます。

 

この日のメインは土鍋で焼く肉と野菜。
決して牛肉が好きではない我が家ですが、これは全員が
その美味しさに舌鼓を打ちました。

TOも息子も獅子唐がダメ(アレルギーらしい)なので、わたしのところには
三人分の獅子唐が集まりましたが、これを焼くのが大変。
ご覧の通りドーム型の焼き皿に乗っけると、灰の中に転がり落ちそうです。

「落としたらお取り替えします」

とお店の人はわざわざ最初に断ったくらいですから、落とす人は結構多いのでしょう。



こういうところに二泊すると大変なのは食べ過ぎてしまうこと。
この、最後に作ってくれた雑炊も、わたしたちの誰一人手が出ませんでした。

ああもったいなや。



開けて次の日。
前日部屋を変わったので、内風呂はこんな感じ。
ちなみにこの開いているのは窓ではなく下半分にガラスがはまっています。



お酒でも飲めたらここで朝酒朝湯を決め込むのでしょうが・・。
朝起きて真っ先に切り裂くような冷気に満たされた浴室に飛び込み、
こんな雪景色を見ながら首まで熱い湯に身を浸しました。



はあ極楽極楽。(ばば臭っ)



しかしわたしの息子も14にして「温泉楽しみだなあ」という

立派な爺むさい子供に育って、温泉好きのDNAはしっかり受け継がれております。
息子は温泉が好きすぎて、露天風呂で長湯して逆上せ、倒れかけたそうです。 


 

インテリアか実用かはわかりませんが、干し柿が。



これは角茄子という植物なのですが、見ての通りキツネみたいなので
「フォックスフェイス」とも呼ばれています。
いちいち顔が書いてあるのは、新しい干支の馬のつもりかも。



じつは、この下に見えているのは「露天風呂」。

7時半から9時半までは女性専用となっているので、
わたしも一度行ってみました。
ちょうど雪に変わる前の雨が降っていて、ふとみやると菅笠が置いてあったので
それを被って浴槽に浸かり、それもまた風情がありました。



さて、ここに着いたとき、いわゆるドアマンにあたるお迎えの人が
黒いフェルトの帽子に同じく黒の「トンビ」といわれるマントを着ていたので

「中原中也がいる!」

と家族で盛り上がったのですが、これもなんというかここの「演出」のようです。
チェックアウトの日、中原さんはおられませんでしたが、もう一人、
グレーのトンビの方がいたので、写真を撮らせてもらいました。

見送りの女性が

「一緒にお撮りしましょうか」

というのを「いえ、わたしはいいんです」ときっぱり断り

「すみません、このバス停の横に立って下さい・・・。
あ、視線は左に。もう少し上を見て」

モデル撮影会じゃないんだからさ。
でも、なんかそういう写真に撮りたくなる風情だったんですよ。



ね?


松本市内まで戻ってくると、あら不思議、雪は跡形もありません。
どうやら全く降らなかったようです。

電車に乗る前に見つけた野良ネコ。
もしもし、舌しまい忘れてますよ~。

というわけで、ご当地マスコミの実態をとんだ形で知った長野の旅でした。
ちなみにインターネット界における「信濃毎日」のランクは、

今一番神に近い新聞 : 東海新報 
神のお膝元にある新聞 : 伊勢新聞

を頂点とするヒエラルキーの第4段目。

諸悪の根源:朝日新聞 共同通信
誤惨家 : 沖縄タイムス

とランクを同じくする「早く消えて欲しいあの世」カテゴリでした。

さもありなん。