ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

横須賀基地土産~よこすかYYのりものフェスタ

2014-06-30 | 博物館・資料館・テーマパーク

護衛艦見学を終わり、買い物もして横須賀地方総幹部を後にしたわたしです。
今日はそのときに基地内で買ったものをちょっとだけですがご紹介。

ところで、わたしが車から降りて基地に向かった時間にはまだこの
ゲートのようなものはありませんでした。
帰って来るとき初めてこういうものがあることに気がついたのですが、
よこすかYYのりものフェスタ、と書いてあります。

実はこのイベントについて書いている一般のブログなどが
おしなべて「わいわい」を「YY」と書いていたので、
どうしてこういう省略の仕方をするのだろうと思っていたのですが、
このYYは正式名称だったんですね。

というわけで本日のタイトルはYY、と正式に書いてみましたが、
せっかく正式名称がわかったとたんに最終回です。



横須賀地方隊の門を出て左側にこんな建物がありました。

「横須賀原子力艦モニタリングセンター」

なんと、ここに原子力艦をモニターする設備があったとは。
しかし、日本の原子力船といえば「むつ」で、それこそだいぶ前に
原子炉を取り外し、「みらい」(三井造船でしたね)として就航させたはず。
それに、この日本語表記の下には英語でこうあります。

Yokosuka Monitiring Center For Nuclair Powered Warships

ワーシップスつまり軍艦ですよ。
我が国はかつて原子力による軍艦を持ったことがないはず。

・・・そういえば前回カレーグランプリの帰りに、
この前に米軍の公用車が停まっていたっけ・・。


ということは、ここは

ジョージワシントンをモニターする施設

ということでOK?

ちなみに、「原子力規制委員会」と書いてあるいかにも上から
貼付けたシールの下には

「文部科学省」

とあります。
ふーむ。
「むつ」が原子炉を撤去したのは1993年。
文科省という名称は2002年以前には存在していませんから、
米軍の原子力艦をモニタリングする仕事を、かつては
ここで文科省がやっていたということになるのですが・・。


ところで、ちょうど後ろを歩いてきているのは、
しましま4人兄弟だったんですね。
この写真を見て初めて気がつきました(笑)



この日のおみやげ、その1、よこすか海軍カレーパン
カレーグランプリのとき、カレーを食べられなかった代わりに
このカレーパンを買ってヴェルニー公園で冷たいのを食べた、
切ない思い出があるわたしですが、案外この冷たいカレーパンがいけたんだな。

4個入りなので持って帰った残りは暖めてさらに美味しくいただけましたし、
これは息子のお友達家にお土産にするしかない!

というわけでこれを我が家の分と合わせて2個購入。




お土産その2。
なんと全長1m、直系3センチのバウムクーヘン

バウムクーヘンというのは専用のバウムクーヘン型に
一層ずつ焼き付けて層を増していって作るのですが、
この3センチのバウムクーヘン、せいぜい5層しかありません。
それでもちゃんとほっそーいクーヘン型で作っているらしく、
ちゃんと1センチくらいの穴が貫通しているのが泣かせます。



そんな細さですから、本体を持っただけでぽろりと折れてしまいます。
本体ぴったりの細長い箱に入っているからなんとか形を保っているようなもの。

で、その箱なのですが、どうも巨大母艦のつもり・・・らしい。



なんと艦橋脇にはチヌークCH−47が。
CHは後ろの方にももう一機搭載されております。



アス比がどうもまちまちなのでわかりませんが、
どうやらこれはフライングエッグではないでしょうか。



襟がピンクのセーラー服を着た海士。
自衛艦旗があるので我が海上自衛隊の隊員だとは思うのですが。

このバウムクーヘン、お味は・・・
まあそれについてはいまさらの言及を避けますが、ネタとしては最適。
たとえば「最後の一口を食べたら負けのゲーム」とかにも使えるし、
何と言っても話題性だけはあります。

というわけで、わたしはこれもお友達家へのお土産にしました。

ところで、息子が前日から泊まりにいっていた家庭は
お父さんがインド人。
日本で生まれて日本語はネイティブ、メンタリティも日本人で、
若いときに仕事で来日して以来日本暮らしというインド人の祖父達と
一緒に暮らしています。

お土産を息子に持っていかせてからふと

「インド人にカレーパンのお土産というのはいかがなものか」

と思って、息子にその旨聞いてみると

「あいつカレー嫌いだよ」

なんでも本場インドカレーの辛いのは苦手だとか。
でもカレーパンくらいならべつに大丈夫みたい、とのことです。
ってどんなインド人だよ。

そのときにはやはりクラスメートが何人か泊まりにいったのですが、
夕食のときにはみんなでもんじゃ焼きを食べに行ったそうで、
もんじゃ焼き文化になじみがない我が家で育ち今まで一度も食べたことのない
息子は(わたしも恥ずかしながらまだ食べたことがありません)

「もんじゃ焼きって美味しいよ!
お店教えてもらったからこんど行こうよ」

と帰ってから興奮気味に言っていました。
インド人家庭にもんじゃ焼きを教わるとは、インターナショナルだなー(棒)



ヴェルニー公園にはこの日もさまざまな屋台が出ていたのですが、
前回「三笠」のTシャツを購入したお店が、こんな水を売っていました。



おお、これは萌え絵の海上自衛官!



後ろは・・・きりしま型でしょうかね。
こんな紫色の大きなおリボンを付けた自衛官がいるか!
とおもわずつっこんでしまうわけですが、
こういう萌え絵師のスキルというか萌えさせ術とでもいうか、
極端な話「二次元にしか興味がない」という男性が
現実に多数生息するのもわからないではない、というような
有無を言わさぬ魅力に満ちていると言わざるを得ません。
(大げさ?)

この「千早」さんという(あれ?うしろは救難艦?)
女性自衛官みたいな人が自衛隊に本当にいればいいのにな、
とその手の人たちが思ってくれると自衛隊的には
「思うつぼ」ってやつなのかもしれませんが、まあそういう人たちは
自衛隊には入らなさそうだし・・・・っていうのは偏見でしょうか。



おみやげではないですが、SH−60Jの隊員が配っていたステッカー。
その隊員が付けていた第21航空隊のスコードロンマークは
「ブラックジャックフライト」という右上のものでしたが、
これをよく見ると、トランプのジャックが剣を捧げ持っているデザイン。

キング、クィーンに対してジャックは

「家来・召使い・船乗り・労働者」

を表します。
あくまでも「国民の僕」であろうとする姿勢の表明でしょうか。
・・・さすがにそこまでは考えていないかな? 

ところでこれを打っていたら、向かいでインターネットを見ていた息子が、
いきなり

「フェデックスの社長って、イェール大学の学生のとき、
全財産の5千ドルをブラックジャックで賭けて元手を作ったんだって」

とネタサイトを読みながら話しかけてきたのでびっくりしました。
ブラックジャックなんて言葉、手塚治虫の漫画のこと以外で
話題にしたことなんてここ何年もなかったのに・・・。 



ブラックジャックの隊員に一緒に貰った「海まちフェスタ」のお知らせ。
前回「出会い系自衛隊見学」と評した、あれです。
せっかくなので内容をここに記しておきます。

たてやま海まちフェスタ2014 予定イベント

☆ ヘリコプター地上展示
  今年は一部外来機の展示も予定しています。

☆ 救難飛行展示(午前 館山湾 午後 館山基地内)
  UH−60Jによる救難飛行法の展示飛行です。

☆ ヘリと綱引き ←NEW!
     【引っ張れ 動かせ ヘリコプター】
 (原則小学生)
  ヘリコプターは子供何人で引けるのか実験!!

☆ 自衛艦艦内見学
  今年は、横須賀地方隊所属の「輸送艦2号」を予定しています。
  これ→(写真)  し、しぶい!!

☆ イベント・ツァー→NEW!
  (女性限定企画・事前申し込み制)
  あなたに専属のガイドが付きます。
  女性3人1組でお申し込み下さい。
  男性自衛官1名が半日、貴女のガイドにつきます。
  詳しい応募要項は館山航空基地HPをご覧下さい。

☆ こども広場
  今年も楽しいイベント準備中~~~

是非、みなさんで夏の館山にお越し下さい。 



 一応、チラシ制作者の意図を汲んで、ピンクの部分を
同じようにピンクにしておきました。

どうもこのイベントのメインはこのイベントツァーにありそうです。

ところで、「ひっぱれ 動かせ ヘリコプター」ですが、
実際には何人くらいでヘリは動くものなんでしょうか。
航空祭で大人が案外簡単に2人で押しているのを見たことがあるので
案外簡単に動かせそうに見えますが。


わたしは残念ながらまだその時期アメリカなのですが、どなたか
これを見て行く気になった方、ヘリと子供の綱引きを見た方は
ぜひその結果を教えて下さい。






 

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緊急・尖閣が「今」危ない

2014-06-29 | 日本のこと

[北京 27日 ロイター] 

新華社によると、
尖閣諸島(中国名・釣魚島)の北方海域で27日午前、
中国漁船が沈没し、 複数の中国人が行方不明となっている。 


新華社が海軍関係者の話として伝えた。 

新華社によると、沈没の原因は不明。
中国海軍の艦船2隻が現場に向かっている。 


ロイター 2014年 06月 27日 18:32



来ましたね。

先日中国の9都市がデフォルトに陥り、傾きかけていた中国経済が
さらに崩れ落ちる予兆となっているわけですが、
経済の危急は人民の批判待った無し。 


というわけで、非常に分かりやすい不満そらしとして、
中国がついに尖閣に仕掛けてきたようです。


以前から、中国はおそらくまず漁民などを上陸させ、
「自国民保護」という名目で海軍を差し向け、陸地であればそこに
軍を上陸させて足がかりにして来るだろうという予想はあり、
本ブログでも、一度そのシナリオについて書いたことがありますが、
今回差し向けてきたのはやはり海警ではなく海軍の艦船。



「沈没の原因は不明」

「複数の中国人が不明となっている」

これはまず間違いなく、

「実際は船員はいない」

「何らかの方法で船を故意に尖閣海域で沈没させた」

のだと思われます。

海域に海軍艦船を侵入させ、沈没海域ではなく
尖閣に武装救助部隊を差し向け上陸させるつもりではないでしょうか。

もしかしたら沈没船すら最初から全く存在していない可能性もあります。

南沙諸島のときのように一時的な避難として上陸し、
いつの間にか小屋、そして瞬く間に基地を作るつもりかもしれません。

実際に過去その通りのことが起こっているので、これは決して
杞憂ではなく(そうあってほしいですが)侵略の第一歩だと思われます。

自国民の保護や救助は侵略の口実として最も使われやすいものです。

そういうことに関しては全く新しい創意工夫をしそうにない
中国という国が、今回おきまりのその手できたとしても全く不思議はありません。

そして漁民のふりをした軍人が救命ボートでいつの間にか上陸、
上陸したら「自国民の保護」を名目に現場に急行している海軍が
尖閣に上陸し、人民解放軍の部隊が尖閣に国旗を立てて実行支配をアピール。

ここまでが囁かれていたシナリオ通りです。

日本政府は現在海保を現場に急行させているようですが、

期待できる最も平穏な決着は、海保の船がこの漁船の乗組員を救出し、
身柄を中国政府に渡すことです。

しかし、賭けてもいいですが、この乗組員を海保が見つけることはまずないでしょう。

いつの間にかその「乗組員」は尖閣に上陸し、海軍艦船に連絡を取り、

海軍は尖閣に急行するというのが、今回の最悪の展開です。




今わたしはアメリカにいて日本の報道の様子を知るべくもないのですが、
皆さん、日本のテレビではこれを緊急で報道していますか?
速報が出てもいいくらいの危急性のあるニュースだと思うのですが。

相変わらずあのセクハラ野次の問題ばかりなのではないですか?
そもそも2日前にわたしがこの件を取り上げたのも、

「セクハラ非難 対 塩川都議の過去とその人格」


の様相を呈しているこの騒ぎそのものが

「何かの煙幕になっている」

のではないかと感じたからですが、もし最悪の予想が当たっていて
これが中国の仕掛けて来た侵略だったとした場合、
それをいつ行うかについては

「尖閣上陸したこともある議員がセクハラ野次で糾弾され、
河野談話検証によって国や政府を叩けなくなったマスコミが
女性の人権蔑視で自民党を叩くことを画策し大騒ぎにした」

事件が、女性議員の彼氏?である朝日社員の火付けで
ぼーぼーと燃えさかっている今でしょ?と機に乗じた可能性もあります。

(国情を常に把握し、こういったタイミングを狙うためにも
中国は恒常的に多くのスパイを送り込んできているのです)



セクハラ野次事件は自民党の揚げ足を取りたいマスコミと
野党、左派が騒ぎ立て、大火事にしてしまいました。
そして国民は皆それに目を奪われています。
特に塩村議員の実態が暴かれ出してからは、もう祭状態、
火事見物は庶民の娯楽の一つだった、という江戸時代から

「人の不幸を喜ぶ大衆真理」

には何の変化もないことがよくわかります。

しかしこの火事の猛煙の影には、マスコミの隠したい
「都合の悪い真実」がまずありきです。

もっと悪いことには、その煙に乗じて日本を侵略しようとする動きが
今起こりつつあるのではないのでしょうか。


「中国は戦争をしたいわけではないだろう」


わたしは書いたことがあります。
しかし、こういう方法で尖閣を領土問題にすることは
虎視眈々と狙ってきていたでしょうし、時が来たと思えばためらいなくやるでしょう。
そして、実行支配を重ねて領有を主張する。


南沙諸島でやってきたのと全く同じ手口です。


「セクハラ野次」?

こんなくだらないことをやっている場合ではないと
わたしは今、背筋を寒くする思いで続報を待っているのですが、
今のところ何の続報も入ってきていません。

2014年6月27日は、中国による日本侵略が実行に移された
歴史的な日になるかももしれないのに。

考え過ぎだよ、と思われますか?

わたしも考え過ぎであってほしいです。
「なんだ、あのときあんなに心配するほどのことではなかった」
何ヶ月後かに笑っていられればどんなにいいかと思います。

不要不急のアジテーションによって読んでいる方の不安を煽るようなことも
できればしたくありません。

しかし、わたしは昨今の日本が置かれている状況が、
楽観的なものとはどうしても思えないのです。 

入り込んだ勢力に寄ってじわじわと日本が内部から浸食されていった結果が、
いわゆる今回の「セクハラ野次騒動」でもあるからです。
懸念の材料は最近の日本での動きの中にいくらでもあります。 

選挙管理委員会の人間が票を操作していたこと。
(2009年の選挙では中国人留学生を使って不正が行われていたらしい)
「河野談話検証」の真意や真価がセクハラ野次騒ぎで全く世間に伝わっていないこと。
集団的自衛権を中国、韓国と一緒になって一貫して左派、
そしてマスコミが猛反対していること、

そして今回の尖閣での現在進行形の動きをちゃんと報道する機関がないこと。



憲法改正前に中国が何らかの手を打って来ることは予想されていましたが、
「いつ来るか」は過去わたしが聞いた自衛隊の最高幹部たちの話でも

予想しうることではなかったため、触れられることはありませんでした。

それが「今」なのかもしれません。




 

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主砲動的展示~よこすかわいわいのりものフェスタ

2014-06-28 | 自衛隊

SH−60Jのコクピットで写真を撮り、売店に向かいます。
売店の並びには地本のテントが結構大きなスペースで立ち、
こちらはさすがに満員御礼というわけではありませんでしたが、
自衛隊に入隊について資料を受け取っている妙齢の()男子が
親御さんと一緒にテントの下にいたりしました。

噂によると、こうやって資料請求した若者のうちには
その後地本から繁く連絡が来るようになるそうです。

一度興味を示したら最後、精鋭の地本にロックオンされる。
ってことでよろしいでしょうか。



そして、未来の自衛官候補を確保すべく、お子様サービスも。
自衛隊的にはこれが公開の主目的なんですよね。
見学者は「客」じゃないの。
分かる?
日向に並んでいるときに

「客のことをちっとも考えない、やっぱりお役所仕事だよ」

と大きな声で文句を言っていたおじさん。


ここは自衛官の制服に着替え、パネルの前で写真を撮るコーナーです。
セーラー服を着ているペンギンのセリフは

「みんなとーってもにあうYO!」



ペンギンかわいい。
ちゃんと翼の先が制服から出ているのを評価する。



なぜあちこちにペンギンがいるのか。
それは変身コーナーが「南極の石コーナー」と同じところにあるからです。

砕氷艦「しらせ」の運んできた南極の石。
前回は南極の氷も展示されていたのですが今回はどうだったでしょうか。
(急いでいたので立ち寄りませんでした)

ところでこのリアルな等身大ペンギンのぬいぐるみ。
どちらもHITACHIのマーク入りです。

日立製作所と「しらせ」に何の関係があるのか?
調べてみるとこういうことが分かりました。

日立は3年前、国立極地研究所から、

風力発電機利用水素発電システム

受注しています。

南極昭和基地では、ディーゼル発電機で発電した電力を
各種観測機器の運用および生活用の電力源として使用しており、
南極観測に必要な物資は、南極観測船「しらせ」により輸送されます。

これらの物資のうち、ディーゼル発電や車両用の燃料が
総輸送量の約半分を占めていたのですが、それに限界があるため、
風力発電や太陽光発電など再生可能な自然エネルギーを利用することにし、
その技術を日立が請け負ったということのようです。

だからといって、なぜこんな巨大なペンギンまで日立が製作したのか
それはそれで謎ですが。



さて、じえいかんにへんしん!コーナー。
さすがは気配りの自衛隊、手荷物をバスケットに預かってくれます。

こういうのは広報の仕事らしく、見えている腕章はどちらも
「広報」と書かれています。

で、彼らの被っている所属を表すキャップなのですが、
テント奥の年配の海曹のキャップには

DISTRICT HEADQUARTER

とあります。
直訳すると地区司令部なので、地方総監部という意味でしょう。
子供の前にいる男女2人の自衛官のキャップには

HEADQUARTER  YOKOSUKA  DISTRICT

とあり、これで「横須賀地方総幹部」となります。
さらに、左手の髭の隊員の向こう側に一人いますが、
その帽子には

C.P.O

とあります。
これはCIEF PETTI OFFICERの意で、米海軍なら一等兵曹、
自衛隊であれば一等海曹となるはずです。

ついでに言うと、そのお髭の隊員は海曹長です。
(やはり髭を生やすのは海曹長にならないとだめ?) 

晴海の練習艦隊出航式で目撃したお髭の関先任伍長も横須賀でしたが 
ベテラン海曹は髭を生やすことが暗黙の了解になっているのかも。



そのとき突然、「ゆうぎり」の主砲の動的展示が始まりました。
このときにたまたま「ゆうぎり」の甲板にいた人はラッキー?
と思ったのですが、案外近くで見るよりこの辺りから見た方が
ダイナミックな動きが分かりやすかったと思います。

主砲はオトーメララ76mm砲。


初めてオトーメララが動くのを実際に見ることが出来ました。
なぜか全然初めてのような気がしませんでしたけど(笑) 

しかしこのような角度を砲身が向いている様子は初めてです。

 

こんなに屹立しているのはさらに初めてです。
オトーメララ社のビデオでは実弾を撃っていましたが、
砲身は決して上を向きませんでしたから。

動くのを見ていて思いましたが、巨体なのに意外なくらい
回転や俯仰(←覚えたばかりの自衛隊用語)が速いんですね。


ところでわたしは観艦式で「ひゅうが」の動的展示を見たことがあります。


CIWSくんとミサイルくん」

という寸劇だったのですが、実際にCIWSがダンスしたりお辞儀したり、
空砲を撃ってみたりというものでした。
(ミサイルくんには萌えました)
ついでに「ひゅうが」のCIWSの動的展示のように、
空砲を撃ってほしかったけど ・・。




ところで「ゆうぎり」について書いたとき、何か大事なことを
書き忘れていたような、さらに昔「ゆうぎり」について何か書いたような、
そんな気がしていたのですが、ここに至って思い出しました。

 


実は「ゆうぎり」は、1966年、環太平洋合同演習(リムパック)参加中、
標的曳航中米海軍のA-6艦上攻撃機、イントルーダーをCIWSの誤射により
撃墜するという事故を起こしていたのでした。

誤射で僚機を撃墜するという事件なら、1995年、F−15イーグルが
アームスイッチが入ったままになっているのに気づかず、
ウィングマンを撃墜してしまったという事故がありますが、
外国機を撃ち落としてしまったのは後にも先にもこの「ゆうぎり」だけ。
そういう意味でthe one and onlyな自衛艦といえます。(意味不明)

しかしものは考えようです。

この件では、実際に訓練で決して撃つことが出来ない実機の撃墜という
得難い経験値を得た上、ミサイルで迎撃するだけでなく航空機には
CIWSも案外有効だったのね、と全世界が知ることになりましたし、
幸いにしてパイロットは無事に脱出し人的被害はなかったので、
・・・・まあいいんじゃないかな。(適当)

特にオトーメララ社なんかは最高のサンプルいただきました!
って感じで内部ではお祭り状態だったのではないかと思います。

因みにF−15の誤射撃墜事件も、ウィングマンは脱出して無事でした。
つまり自衛隊は、その歴史上誤射による殉職者は出していないということです。



おお、「ちびしま」の前にピクルス王子とパセリ嬢が!
畏れを知らぬ子供2人が近づいていっております。
男の子はピクルス王子の両手を握っている模様。
右側のカメラを構えているのはお父さんかな?

ところでこのパセリ嬢ですが、前回登場のときに雷蔵さんが
「先任伍長かな」
とおっしゃっていたので写真を拡大したところ、海曹長で、
先任伍長は間違いありませんでした。

いるんですね・・・女性の海曹長が。

因みにピクルス王子は1等海曹なので、ガールフレンドより階級が下、
ってことになります。

自衛官同士の夫婦では「奥さんの方が上官」というパターンは
結構あるようです。
そういえば、オリンピックでメダリストになったレスリングの選手、
確か夫も自衛官で、奥さんの方が階級が上だったと記憶します。

しかしながら、ピクルス王子の場合、さすがにわざわざ日本に留学に来て
自衛隊で与えられた階級がカールフレンドより下、というのは
プライド的に内心忸怩たる思いではないかと思うがどうか。

それから2人とも、帽子は幹部で首から下が海曹ですが、
この辺は暖かくスルーしましょう。



さて、というわけで、基地内の見学が終わりました。
お土産を購入し、外に向かいます。



先ほど皆の前をノリノリで滑走していたボートが、
任務が終わったのか停泊しています。
海自の水上迷彩ってかっこいいわ。
画像を探してみると、海自では水中処分母船の隊員が
ちょうどこのような水上迷彩を着ていました。

もし水中処分員だとすれば、この隊員たちは

1、25mを潜水したまま泳げる。
2、45mを途中4回までの息継ぎで潜水したまま泳げる。
3、何の泳法でもいいから400mを10分以内で泳げる。
4、水深3mから5kgの錘を水面まで持ち上げられる。
5、足ヒレを使用し背泳ぎの態勢を取り
 胸に5kgの錘を乗せて水面を25m運搬できる。


というとんでもない水中応力検定をくぐり抜けてきた
いわば海自のレンジャー部隊みたいな人たちであるということになります。

ちなみにわたしは小学生のとき潜水は20mまでいきましたが、
それ以上はどんなに頑張っても無理でした。
今ならせいぜい10mでしょう。 

それにしてもこの5番ですが。
ひれを付けて背泳ぎになり胸にものを乗せて運搬って、
・・・・ラッコを想像したのはわたしだけでしょうか。

なぜこのようなラッコのような能力が検定条件になるのか。
まさか爆薬を胸に乗せて運ぶという仮定・・・?




水中処分員かどうか全く裏が取れないままにお話ししていますが、
空自にも救難隊のスーパー隊員がいますし、空挺レンジャーだけが
人並みはずれた体力を要求される部隊ではないってことですね。



ちなみにこの水中処分員のモットーは

適切な判断力、俊敏な行動力で任務を果たして必ず帰還

最後の「必ず帰還」に目標のすべてがあると見た。



門のところまで戻ってきました。
さすがに今から行こうという人はまばらです。



前回も写真を撮った同じ場所から今日も「てるづき」を撮ってみる。
こうして見るとステルスマストはかなり後ろに傾いでいる感じ。



門の前にスクリューがあります。

護衛艦「あまつかぜ」

のスクリュープロペラであると書いてあります。
「あまつかぜ」はあのアーレイ・バーク海軍大将と当時の海上幕僚長が
ターターミサイルを搭載した新鋭艦を海自が持つことを検討し、
そして生まれた最初のミサイル護衛艦でした。

日本初の艦対空ミサイル装備艦であっただけでなく、
現代武器システムの運用について貴重な経験を提供したほか、
船体・機関設計でも後に多くの影響を残した歴史的な艦だったのです。

ここにそのプロペラが飾ってあるというのも、この艦のそういった
海自にとっての重大な役割を思えば当然のことであるといえましょう。



前にもここの写真を掲載したことがあるのですが、
そのときにはこの前にある松の木のうちの一本が
当時横須賀地方操艦であった三木海将補(当時)であったことを
お話ししておいて、もう一本の松について言い忘れていました。

この松は、アメリカ海軍第7艦隊の司令が植えたものだったのです。
あらためてそれに気づいたのは、昔のこの場所の写真を何かのきっかけで見たとき、
ここには二本の松は勿論のこと、この錨もなかったことからでした。

横須賀軍港でずっと使われてきたこの錨をここに飾ることになったとき、
両軍の司令官が共に植樹を行い、第7艦隊と自衛隊の、ひいては
日本とアメリカの友情の証としたということのようです。





続く。








 







 

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いわゆる「セクハラ野次」事件に思う

2014-06-27 | 日本のこと

「担がれたなあ」

これがこの一連の騒動を見てまず感じたことです。 
今回の野次事件では、まず登場人物が

グラビアアイドル出身でテレビ局の放送作家であり、
過去にテレビ番組で性を売り物にして金銭を得ていた過去を暴露、
同じ都議の倫理委員長と不倫疑惑が持たれる女性都議

に、「自分が結婚すればいい」と野次ったとされる

尖閣に上陸したこともある自民党議員

であったことで、まずメディアが大騒ぎを始めました。
そして、各社が一人の「一般」女性に自社の主張をさせて
その映像を使い回すという相変わらずの仕込みなどを経て 
この件を大事件に祭り上げ、しかも「被害者」はわざわざ
外国人記者を呼んで世界に発信してしまったのです。

「今21世紀だよね」
議員達は国家を助けるために選出されたのにも関わらず、
自らのネアンデルタール人レベルの意識から抜け出せていない」

こんな海外からの意見が寄せられているようですが、
これは塩村文夏議員が、

未婚女性や不妊女性の話は聞く価値がないとする男性議員の意識を指摘した。
そんな彼らが女性のために政策立案するのは困難であり、
政策担当者が女性の生の声を聴き理解する必要性を強調した。

と、つまり問題を日本の男性社会への警鐘のように仕立て上げ、
外圧につなげようとしたことが一部実を結んだといえます。

しかし、この人一体何のためにこんなことしてるんですか?
世界に向かって日本が「女性の人権後進国」であると、
しかも「生めないのか」という発言をねつ造してまで発信する意味は?



ところで、今回騒ぎになったことで塩村都議は脛に傷、どころか
痛くもない腹、どころか腹も脛もアイタタタな過去を暴かれてしまいました。

「男性と別れるときにいつも慰謝料を要求し、

多いときには1500万円を受け取っていた」

「妊娠したと偽って金銭を要求したこともあった」

「一度に何人もと『婚約』していた」


これらの香ばしい過去の行為は、女性の性を自ら貶め、侮辱するも等しく、
「そんな未婚女性」がいまさら「結婚しないのか」といわれてくらいで
そもそも傷つくような「タマ」だろうかと残念ながら世間は思ってしまうものです。


都議の一見もっともな「女性の人権問題提起」を取り上げた海外メディアは、
果たしてこの女性のこういう過去を知って記事にしたのでしょうか。

それ以前に、今ほど彼女の出自や過去がクローズアップされていたら、
そもそも選挙で都議会に選出されていたでしょうか。

「過去がどうでも今ちゃんと都議として都政に携わっているなら
そんなことはあげつらうべきではない。
それより悪質なのはセクハラ野次をした自民議員だ」

とセクハラ発言の方を糾弾する意見も勿論あります。


わたしはこういう「仕組まれたっぽい騒ぎ」を見るとき、まず、

1)これを利用して政局につなげたい政治関係者

2)問題を大事にして何かを糊塗したいメディア

そして、

3)これを弾幕にして政府ひいては日本を攻撃しようとする層

の暗躍というものを疑うのが最近の習慣になっています。


セクハラ発言があった直後の映像によると本人は笑っており、
これは明らかに本人は結婚を切実にしたがってはいないが、

「相手がいないんですよ~(笑)誰かいい人いません?」

とかなんとかからかわれて答えるような、彼女のおそらく
日常のノリがそのまま表れていると感じました。
ましてや後になって本人が言うように

言われたショックで頭が真っ白になって涙をこらえて」

というような深刻な打撃であったようには全く見えません。

つまりこれを奇貨として、あわよくば政権批判につなげようと
いつも自民党議員の失策失言を鵜の目鷹の目で狙っている
マスコミがまずこれを攪拌して波立たせたとわたしは見ます。

「生む機械」発言、「酩酊会見」、「カップラーメンの値段」
「バー通い」「漢字の読み間違え」・・・・。

酷いときには顔に貼った絆創膏までを政権批判のためにあげつらい
マスコミは(とあえて言います)政権交代を成し遂げました。
つまりあの政権交代までの流れよもう一度、というわけでしょうか。

最近、石原伸晃議員が「金目」発言でその失言を責められましたが、
おそらくそれより「セクハラ」の方が「生む機械」のときのように
焚き付けやすく盛り上がりやすいことをマスコミは嗅覚で察知し、
こちらに殺到したものと思われます。

勿論安倍叩きが「社是である」と公言している朝日新聞は
ここぞとばかり

”自民ゆるゆる、失言続き 都議会ヤジ・石原氏・麻生氏…”


というタイトルで過去の発言集までわざわざ引っ張り出し、

自民都議の事務所にも「もう票は入れない」との批判が次々と寄せられた。
ある自民都議は「長引けば来春の統一地方選にも影響が出かねない」
と危機感をあらわにした。


その都議って、実在するの?とつい聞きたくなるのですが、
とにかく朝日好みの結論に結びつけて大はしゃぎ。

そもそも批判を寄せてきたり「もう票は入れない」と言っている人たち

(本当だったらですが)って、今まで自民党に投票してきた人たちなんですか?

わたしはとてもそうは思えないのですが(笑)


だいたい議員の失言というなら、わたしが選ぶ最も酷いセクハラ発言は、

田中眞紀子が子供のない安倍晋三議員のことを指して

「種無しスイカ」

と言い放ったことであり、史上最悪の現役議員による「国益を失う失言」は
鳩山由紀夫の

「トラストミー」「最低でも県外」「温室効果ガス25%削減」

だと思っているのですけどね。


さて、そこで2番についてですが、マスコミの報道が

「最も今国民が関心を持つべき重大な事件」

を得てして全く無視してどうでもいいことを騒ぐ、
という傾向があることは皆さんも薄々ご承知のことと思います。
今のようにインターネットで即座に情報が多角的に確認できる時代、

「ああ、メディアは今これをスルーするためにこちらを騒ぐんだな」

ということもまた検証されてしまうようになったのです。

いまのメディアが大きく取り上げるべきはまず

「河野談話が『河野談合』であることを政府が検証した」


という事案であり、あるいは

「高松市の選管事務局長が、自民党議員の票を300票抜いて
白票で相殺して不正をしていた」

という、日本の民主主義の根幹を揺るがすような大事件でしょう。

「それをお前が言うか」

とツッコミ必至の真っ黒黒子さんが少子化を語って野次られて、
どんなプライドか知りませんが、それがズタズタになったからって
それを女性問題に結びつけ、さらには「産む産めない」をでっち上げ、
「自民党批判」につなげてメディアが騒ぐのは、なぜか。


今世界で「慰安婦の強制連行」を訴え日本を貶めている韓国の
「日本弾劾の根拠」とされてきた「河野談話」が、実は韓国側からの

「これを出せばこの件は問題にしない」

というネゴを受けてのつまり「談合」であったということが明らかになりました。

わたしは安倍政権が当初「河野談話は見直ししない」と表明して、
保守派をがっかりさせたとき、これもアメリカからの圧力だろうか、
と暗然としたのですが、今回の件で

「見直しはせず継承するが、その成立過程を明らかにしないとは言っていない」

とばかりに日本の政府には珍しく開き直ったのを見て、
その権謀術数というか、いい意味での黒さに驚嘆しました。
これは日本に取って、今後の国際的地位を堅持する意味でも快挙であり、
だからこそメディアはこのことをもっと取り上げるべきだと思います。

もう一つの「選挙結果操作不正事件」は、これほどの事件であれば
第一面トップの見出しになってもいいくらいなのですが、
なぜかそれほど取り上げられていないらしい。

わたしは今海外におり、テレビを見ることもないので実感はありませんが、
都議会セクハラ野次について某番組では50分も割いたという話などからも、
報道の中心は全くこれらの案件にはないことは明らかです。



この一連のメディアが「焚き付けたい事件」そしてその反面
「最小限しか報道したくない件」には一つの共通ワードがあります。


それは「自民党」。


自民党議員のセクハラ発言が問題になっている事件」
自民党議員の票を操作して落選させようとした事件」
「政府自民党が日本を貶めている談話を談合と検証した件」 

つまり自民党を糾弾非難できる件は大仰に騒ぎ、
自民党に相反する勢力の犯罪は軽くスルー。
日本を窮地に陥れている談話を談合と検証したという快挙には
「日韓の関係を悪くするな」などという理由で不快感を表明。

非常に分かりやすい「反自民」「反安倍」の力がメディアに
こういう不均衡を恣意にもたらしていることがはっきりしています。



というわけで、担がれた塩村都議ですが、おそらくどこか
・・・・少なくとも「みんな」の上層部かメディアの一部から


「誰が言ったかを徹底的に究明させよ」
「海外メディアに記者会見せよ」

などと指示を受け、その通りにしたのでしょう。
冒頭にも言った通り、一定の成果はあったかもしれません。

しかし、マスコミというのは必ずしも一枚岩ではなく、
必ずしも反体制に与するばかりではないとまでセットで考えなかったのは
担いだ側の誤算だったといえます。

さすがに政権交代とまでは空気読んで言い出さないまでも

「自民一党の奢りが失言多発にフンダララ!」

ということにしたい朝日新聞も、売れれば勝ちの週刊誌が
こぞって塩村都議の不倫に始まって過去の痛い発言、
さらには実家の産廃業者である父親の恐喝事件など、
次々と暴露するにいたってはそっちのインパクトが強すぎて
塩村都議一人を「被害者」にしようにもなんとも説得力がなく、
せめて「自民党の失言体質」に落とし込もうとしているようす。

わたしは今回の件に対する非難コメントでは
デビ夫人の

塩村都議が 日本外国特派員協会で記者会見を行っていますが、
日本の恥を これ以上 晒さなくてもよいのではないでしょうか?  
一体 何の為? 売名行為?」

という部分と、特にタレントのフィフィさんの


「一部議員が起こしたヤジ問題を特派員協会で会見して、
あたかも女性軽視が風潮であるかのように誇張するのも如何と思う。
慰安婦だとか日本のネガキャンに精を出す団体や国も多いんだから
マイナスにしか働かないのに」

「国益を考えて冷静に動けないなら議員失格」

という意見に同感です。

もっとも懸念されるのは、女性の人権問題をわざわざ内部から告発することで

日本=女性の人権を顧みない人権後進国

というネガティブイメージが、河野談話をあくまでも堅持してこれからも
それを根拠に日本の地位を貶めていきたい韓国に利用されることなのですが、
懸念の間もなく、実際に韓国政府はこの件を光の速さより速く受け止め、
さらにそれを世界に再発信し、河野談話成立過程の検証と絡めて

非難の補強に使っている様子。


さらに、憂慮することがあります。

この件にかまけて高知県の選対委員長が自民党議員の票を抜き、

白票を300(選挙用紙を用意できたのも内部の人間だから)混入させる、
という、文明国ではあるまじき犯罪で逮捕されたことを
どのメディアもセクハラ発言ほど騒ぎ立てないという異常な事態。

わたしはこれはこれが行われたのは初めてでもなく、個人の犯行でもない、
つまり組織の関与が疑われる大変な事件だと思います。
それをさしおいて、セクハラをしたのが誰かなどと声紋検査まで持ち出して
こういう状況に置かれた国の議員が、都議会とはいえやっている場合でしょうか。


さらにわたしが塩村とかいう都議が問題だと感じるのは
インタビューで

被曝2世であること」(だから泣いた)
「苛め問題を思いだした」(だから泣いた)
「わたし一人への野次ではない」(だから泣いた)

などと、明らかに後付けの補強を行い、調子に乗って「告訴も辞さない」
などと言い出したことです。

彼女には、担がれて舞い上がって周りが見えてないのかもしれないけど、
そろそろはしごを外されて自分が落とされそうになっているのに
気づいた方がいい、といわせていただきたいですし、さらには

「さんまさん(テレビ出演のときの司会)に助けてもらえればありがたい」

とか言ったという報道にいたっては思わず

「もしかしたら、ばか?」

と口に出してしまいました。
皆の反感を買うだけで誰の得にもなっていないと思うんですがこの発言。


勿論それとは別にセクハラ野次が褒められたことでもないのも事実です。
女性と見ればセクハラ発言をするのが当たり前と思っているらしい

議員というのも現実問題としてかなりいるらしく、そいつらが今回の件で
身を引き締めて今後の言動を慎むようになれば、
それはそれで意味がないわけではなかったとも言えます。


しかしながら、最初から「自民の席の方から聴こえてきた」などと言っていたあたりで
なんだかなあ、と思わずにはいられないうさん臭さ。

そもそも野次は別に自民党の議員の専売特許ではないのであってだな・・。


 
たった今入ってきた情報に寄ると、現在塩村都議が「お付き合い」
しているのは「朝日新聞記者」で、会見の原稿もこの人物が
書いたようです。

・・・・・・なるほどねえ。わかりやすい。 

日本人を「罪人」にしようという動きなのかもしれませんね。 



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SH-60Jと「出会い系基地見学」

2014-06-26 | 自衛隊

さて、何よりも列を作って並ぶことが大嫌いなわたしが
対潜哨戒ヘリSH−60Jのコクピットに座ることが出来るという
列に並び出したところまでお話ししました。

前にも言いましたが、この日の陽射しの強さと暑さは
今年一番というくらいで、照り返しの強いヘリパッドの上、
まるでフライパンの上にいるかのように炙られて、
その間何度も列から抜け出したい衝動に駆られましたが、
何とか使命感が打ち勝ってこれに耐えることができたという次第です。

それに、じっと待って並んでいる間にも、周りでは様々な
基地見学模様が展開されていて、全く退屈ではありませんでした。



この列は後部座席に乗りたい人たちの並ぶ列。
短いのでこちらにしようかとも迷ったのですが・・・。



一度に何人かが乗れるようです。
うーーん、こちらも捨てがたいけどなあ。

上写真左側のおじさんはヘリ隊員をつかまえて
ものすご~~~~~~~~~~~~~~~く長い間、
話し込んでいました。

一般公開当日の自衛官の任務はこういうコアなファンにも
懇切丁寧かつ辛抱強く応対するということにつきます。

本当にご苦労様です。



ちょうど艦首の横だったので、皆がここで記念写真を撮っていました。
お母さんが「けいれいして」と注文をつけ、おにいちゃんと妹は
お互いにちゃんと敬礼できているかどうか確認中。

「兄者!これでよろしいでしょうかっ!」
「ヨシッ!妹っ!いい敬礼だ!」



最初は正面を向いていたお母さん、赤さんの顔も写そうと
横向きになってツーショット写真(のつもり)。
しかし残念ながら赤熟睡中で後頭部しか写ってません。

経験上、本当に赤ん坊の起きてる写真って撮れないんですよね。
本人に写真を撮られている自覚が全く無いものだから。
ニコニコ笑ってレンズを見てくれるようになるには後3年を要します。
うちの子はさらに「カメラ反抗期」でレンズを向けると顔を隠す時期が
たっぷり6歳くらいまで続きました。



トモダチ作戦のTシャツ着用で参戦した男性は、
「てるづき」をバックにお茶「整列休め」を激写。
周りの人は「何やってるの」って感じで見ていましたが
わたしには彼の意図がよくわかる。

探せばこの写真がこの人のブログなんかで出てきそうですね。



「てるづき」と書かれたラッタル、そして向こうに見える「ゆうぎり」。



横でシマシマシャツに「かいきょうじえいたい」の紙帽子をかぶり、
一枚ずつうちわをもらって大喜びの三人兄弟が横で色々と始めたので
彼らを眺めているとさらに厭きませんでした。

わたしの後ろに並んでいた女性2人(一人はミリ子、一人は付き合い)が

「かわいいね」
「あの帽子海上自衛隊って書いてある」

とやはり微笑ましく眺めています。



「弟よ、我が胸に飛び込んで来るが良い!」
「むきゃあああ」

と思ったらお兄ちゃんうちわを落としてみたり。

 


男ばかりの三人兄弟、親御さん、特にお母さんは大変だろうと思います。
わたしの姉が男三人兄弟の母なのでよーく知っていますが。



と思ったらお母さんがもう一人しましまを連れてきました。
なんと、若草物語(男子バージョン)だった・・・。

いやこれはすごい。お母さん立派。
お子たちの大きさから見て、三人目が双子だったのかもしれません。
しかし楽しく子育てしておられる様子。



おにいちゃんが弟をケアする体制も万全です。



と思いましたが、実はボトルを兄に奪われそうになっております。

「この水だけは断固渡せん!」



static portとは、静電気除去のための、つまりアースをつなぐポートかな?



案内&説明係、交代の時間で、代わりの隊員がやってきて打ち合わせ。
彼らの帽子には

「21FS BLACK JACK」

とありますが、これは第21航空隊のスコードロンネームです。

ところで、この男前の隊員を見てふとお知らせをしようと思いついたのですが、
7月27日、館山航空基地で

「海まちフェスタ2014」

というのが行われるのですよ。
ヘリの地上展示に始まって救難飛行展示があったり、
小学生対象で「ヘリと綱引き」というイベントがあったり、
なんと先着順で体験航海が出来たり(1日6回も巡航!)
もちろん護衛艦の見学もできるのですが、このとき配っていたチラシに
自ら

「今年は横須賀地方隊の輸送艇2号を予定しています。
し、しぶい!」

と書いているように普段あまり公開されない艦が見られる模様。
当日は基地内をゆるキャラも巡回します。
7月27日のイベントにゆるキャラの中の人はさぞ大変でしょう。
出演はチーバくん、千葉未来・翔、だっぺぇなど。
千葉衛は?衛はどうしてこないんだ?


で、ここからが本題なんですが、新しい試みとして
「イベントツァー」というのが今年から行われることになりました。

なんと、

「貴女に(女性限定らしい)専属のガイドが付きます!
女性3人1組でお申し込み下さい。
男性自衛官1名が半日、貴女のガイドに付きます」

というものなのです。
こっ・・・・これは・・・・。


どうして女性限定なのか。どうしてそれに男性が付くのか。
男三人に女性自衛官のエスコートバージョンがないのはなぜか。

思い切りましたなあ館山航空基地。
昨今の「国防男子」のブームをまるで汲んだようではないですか。
今までこんな露骨な、いや具体的な女性向け企画があっただろうか。
これはもう自衛隊が仕組んだ「出会い系見学」の新しい形。

国防に対する理解を深めると共に、さりげなく自衛官と
一般女性の出会いを演出するという目的ですね?(確信)

これはエスコートする男性自衛官の方も期待してしまうでしょう。
まあもっとも、女性3人が全員独身とは限りませんし年齢制限もないので、
おばちゃん3人組にソフトなセクハラをされながら半日拘束される
運の悪い隊員も中にはいるかもしれませんが。




と、自衛隊になりかわりましてイベント情報を宣伝させていただきました。

交代した隊員はコクピットのハッチで荷物を持ってくれる役目。
狭いので持って乗ることが出来ないから、その間
ずっとこうやって預かった荷物を大事に抱えていてくれるのです。
さすがは自衛隊、なんという気配り。



待っている間もヘリを写真に撮ります。
これはホイスト。
救難用でフックを下に降ろします。

このSH−60は護衛艦の戦闘システムの一部とされ、区分も対潜哨戒ヘリですが、
副次的任務としてサーチ&レスキュー、つまり救難ヘリとしての役目も担います。
ヘリのクルーにはレーダーやソナーを操作する「センサーマン」がいますが、
このクルーが降下救助員も兼ねているのだそうで・・・これ、すごい能力ですね。
ハードとソフトを一人でやってしまうという。



コクピットに座るとこんな感じ。
操縦桿を握った手を撮影している人。



順番を待っているときドア内側を撮ってみました。



外から撮ってみます。



これを撮っていると「空調です」と隊員が教えてくれました。
ヘリ内部は冷暖房完備だそうです。
今は当たり前になっていますが、昔は哨戒機でも空調はなかったのです。



めまいがしそうなくらいスイッチの多いテーブル。



ヘリの主操縦席はどちらなのでしょうか。

SH-60Jの副操縦士は、P−3C
戦術航空士(タコー)と同様の任務も担当します。
操縦の補佐以外にも効率的な任務遂行のため、CICと連携して
リコメンド(提言、進言)を機長またはCICに与える責任を担うので、
もはや主従の関係ではなく、全くの同等といえます。

 

SH−60Jは慣性航法装置といって、外部からの電波による支援を受けず、
搭載しているセンサーで自分の位置や速度を算出する機能を搭載しています。



へりはペダルで推進するんですよね。
これをアンチトルクペダルといい、テールローターのピッチを変化させて
機首方位をコントロールします。

具体的には左ペダルを踏むと機首は左へ回転し、右ペダルを踏むと右へ回転します。

ヘリコプターの操縦で一番難しいのはこのペダル操作だそうで、そういわれてみれば
横浜のみなとみらいにある三菱の科学館でシミュレータをやってみたとき、
この足の動かし方の加減が全くつかめないまま終わってしまったことがあります。

一緒にすんな、って?



天井にもスイッチが・・。
座って上を見た姿勢から読めるように、字が書かれています。 



「海自」がもう少しで「海白」になりそう・・・。
「がんばろう!東北」とも書かれています。

おそらく震災後救援活動で東北に行き、救助に当たったヘリでしょう。



コクピット席のシートの間から後部座席を撮ってみました。
あれ?
もしかして背中を向けて座っているのって、クルー?
乗り込んだ人の質問などを中で受けているようです。
なんだ、それなら後ろに並んだ方が良かったかな・・。



ところで93年の運用開始後、このSH−60の墜落や炎上などの重大事故は9件。
21年の間に5名の操縦員が殉職しています。

運用に当たっては整備は「塩害との戦い」と言われており、それは
海面近くを飛行するからなのですが、その他に夜間飛行も多いため、
搭乗員や整備員は常に練度の向上に務めているとのことです。



出来るだけ急いで写真だけを撮りまくり、(後ろに並んでるので)
外に出ました。
隊員がステッカー、諸元表、そして海まちフェスタのお知らせを
配っています。
わたしに渡す前に

「今日はすぐになくなりそうです」

と笑っていました。
今までになく人が多く、彼らもびっくりしているのかもしれません。

彼の左腕にはスコードロンマーク、左胸に輝くのはウィングマーク。
つまりこの隊員が当機のパイロットということになります。



というわけで、ヘリの見学も終わり、引き揚げる前に恒例の
お土産たーいむ!

前日から息子が友達のうちにスリープオーバーでお邪魔しており、
迎えにいくのに何かちょっとしたお礼をしたかったのです。
そこで売店に向かって歩いていくと・・・




熱心に望遠鏡で見張りをする隊員あり。
凄い望遠鏡ですね。
佐世保の基地に望遠鏡での覗きは禁止!みたいなポスターがありましたが、
確かにこんな代物ならかなり離れた人家の窓の中も見えてしまいそう。

ところでこの隊員は停泊している状態で何を見ていたのでしょうか。



「てるづき」を見学する人たちの列が出来始めました。
皆並ぶ列の途中にある「ちびしま」の写真を撮っていきます。

この後、売店に向かおうとしたときに目の前で思わぬイベントが始まったのです。




続く。

 

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護衛艦「てるづき」見学~"MAD"アバウト自衛隊

2014-06-24 | 自衛隊

「痩せ馬」に思わず食い付いてしまい(笑)1回に収まらなかった
護衛艦「てるづき」見学記、続きです。 

この3月に「あきづき」型の4番艦である「ふゆづき」を見学したばかりで
その2番艦である「てるづき」の内部を見ることが出来たのは
まことにタイミングがいいというか、なんといっても「ふゆづき」のときに
集めた資料がそのまま役に立つのがブログ主的に嬉しいです。

ところで、「あきづき」型3番艦の「すずつき」は、「ふゆづき」ほとんど
同時に完成したわけですが、引渡式が一日違いです。
こういう式典に海軍的こだわりというか、たとえば「仏滅にはやらない」
みたいなジンクスがあるのかどうかは分かりませんが、
わざわざ一日違いにしたのは、出席しなくてはいけない海幕長などが
同日に佐世保から岡山に移動することができないため、
3番艦である「すずつき」を一日早く就役させたということのようです。

 

 さて、甲板に出てきてまずCIWSにご挨拶。

「あたご」型や「たかなみ」型の一部は
BlockIBという、光学照準設備を装備した、
つまりバージョンアップされたものを搭載しているのですが、 
「あきづき」型のCIWSは従来型の、
対水上射撃能力のない
BlockIを搭載することになりました。

これも「痩せ馬」と同じ事情なんでしょうか。

ところで、このCIWSですが、射程距離の関係で、
たとえ目標を撃破することが出来てもその破片は艦を直撃する、
ともいわれているのだそうですね。

こればっかりは実戦通りに予行演習することもならず、
いざというときにはその破片でこちらが傷つく可能性もあると。

この辺りを現場の自衛官たちがどう考えているのか、
今度護衛艦見学の機会があったらぜひ聞いてみたいものです。



キャプスタンや揚鎖機が床にある部分はネットが張られ、
立ち入りが出来ないようになっています。
艦首旗部分にも行ってみたかったのですが、そこの人口密度が高く、
やる気満々な男性ばかりがひしめいており、気後れしたのでやめました。

後から、こんなに艦首旗の近くまで寄れる仕様の艦は初めてだったのに
惜しいことをしたと思いましたが後の祭り(笑)



はい、こんな感じ。
鎖が伸びていますが、脇から抑鎖機が伸びていて
動き回らないようにがっつりと留められています。

見学者が歩いている部分には滑り止めが施されていますが、
「あきづき」型の場合、「むらさめ」型のように戦闘通路として
白線で縁取りがされていない仕様になっています。



艦首部分から下を撮ってみました。
「てるづき」搭載機のSH−60が公開展示されています。

これから入って来る人の列は取りあえず解消した模様。



「あきづき」型の主砲はMk 45 5インチ砲で、現在のところ最新鋭型。
「あたご」型から初めて制式採用になったというもので、
勿論わたしにとっては見るのも初めてのものでした。

そのわりに近くで写真を撮るのをすっかり忘れていて、
写っていたのは辛うじてこの一枚だけでした。





ところで不思議なのは「5インチ砲」といわれる「51番砲」(5インチ・1番砲)
なのに、実際砲身は62口径なのです。
最新型のMod4は対地攻撃力を上げるために砲身を延長しているんですね。

名称を「6インチ砲」になぜ変えないのでしょう。

とにかく6インチにかえたことで、射程は今までの24kmから37kmに
飛躍的に伸びました。

「ここから撃ったらどこそこまで届きます」

と言っていたような気がしますが、どこだっけ。
距離的に羽田空港くらいかも。っていうか国内で撃たないでね。


砲の代わりに展示してあった砲弾と砲殻だけ撮ってきました。

砲殻には「教練」砲弾には「試」が記載されています。
砲殻の先を見れば傷がついているのが分かりますが、
これは勿論床にばらまかれたときのものだろうと思われます。

「素材はなんですか」

と近くにいた隊員に聞いたところ「真鍮です」とのこと。

「やっぱりこれも甲板に散らばると傷がつくんですか」

と妙な質問をする見学者。(わたし)
やはり普通の軍オタとは目の付け所が(全く)違うわね。

「付きますね。その度に塗り替えますが」

それを横で聞いていた男性の見学者が床を指して

「あ、ここに傷跡がある」

指差す方を見ると、ペンキの下にかすかに
細い三日月状の凹みが見て取れました。

「あー、これですね」

納得とちょっとした連帯感に包まれる周りの見学者たち(笑)
声をかけてきてくれたおじさんもそうですが、こういう
同好のよしみの触れ合いというのがあると、艦艇見学が
また一層楽しいものになると思った瞬間でした。



う・・・・・美しい。
舫索をこのように置くのは世界共通の慣習なんですか?
きっちりと編まれたかのように並べられた索はもはや工芸作品の域。



VLS 発展型シースパローミサイル

アスロック、つまりアンタイ・サブマリン・ロケットが
発射可能な垂直発射装置です。

この写真は腕を思いっきり上に上げて撮りました。
一番低い部分から撮ってもこんな感じです。

Mk.41VLS垂直発射機のセル面は艦首に向かって低くなっているように見えます。
水平に対しても少し前傾しているように見えますが、なにしろ
「垂直発射」だから、実際はどうなんでしょうか。


なお画面右に少しだけ写っているのはセルにアクセスするための
短いラッタルです。



左舷側の舷梯は降ろされていましたが、通行できないようになっていました。

舷梯の踊り場のようなところが中央一点留めですが、
ここを支点として角度を調整することが出来ます。
地上の自衛官がみんなで力を合わせて引っ張るのですが、
場合によっては陸自隊員のお力を借りることも・・・。

「きりしま」仙台港に入港の様子

こうして見ると、全くの手動なので結構力が必要な作業みたいです。



出口近くに
HOS−303、Mk.32

この名称の意味は

H=発射管

O=水上艇用

S=短魚雷

さらに300番台は3連装を意味します。
この303は「ひゅうが」と、それ以降の護衛艦に搭載されています。

先日ハイラインの話をしましたが、この魚雷も、
補給艦から移送することがあります。

その際、精密機器である魚雷は専用のキャニスターに収められ、
そのまま運搬され搭載されます。



そういえば砲雷長が菊地という人だったフネがあったことを思い出しました。

右側のツマミは「管体部ヒーター」のスイッチのようですが、
魚雷ってヒーターであっためなくてはいけないんでしょうか。

二昔前くらいまでは、車の運転をする前にエンジンを温める作業が必要で、
特に寒冷地や冬期にはエンジンに負荷を与える前の必須事項だったそうですが、
それと同じようなことをしているのかも。

わたしが免許を取った頃はすでに暖機運転、とくに停車してのアイドリングは
推奨されていなかった記憶がありますが、それというのも環境問題が
クローズアップされてきたためで、最近は不要な排気ガスの排出を抑えるため、
低負荷や回転数を抑えた走行による走行暖機が推奨されているのだそうです。

というか、暖機運転って今の車にも必要だったんですか?
わたしは免許を取ってこの方一度もしたことありませんけど(笑)



ちゃんと発射管には艦番号が書かれていました。



何を意味するのか分かりませんが、
丸いものは「てるづき」の「月」ではないでしょうか。



魚雷を前から。
「あきづき」型は発射管はステルスシールド内に収められており、
使用するときだけ舷側のシールドを開き、そののち
発射管を底から斜め45度に指向して発射を行いますが、
このときはステルスシールドは開けられています。

展示のために開けてみせていたということでしょうか。



そのステルスシールド部分を外から見るとこうなります。

二つのシールドの間に丸く穴があいているように見えますが、
これは(確認できませんが)舷窓かもしれません。
シールドを閉じているときの確認用、かな? 




黄色と黒のテープを貼っていたにもかかわらず、つまずいた謎の物体。



というわけで「てるづき」見学終了。
ラッタルを降りてきました。

右側がこれから見学しようとする人たち。



岸壁から海面を覗き込む人がいるかもしれないので
(わたしも制限されていなければ覗いていたと思う)
必ず見張りが立って警備をしています。



さて、それではヘリコプターの見学に向かいますか。
近くに行けるどころか、コクピットに座らせてもらえる模様。

このヘリはローターの先端がまっすぐなので、SH−60Jですね。
先が折れているように波打っているのが「K」です。



とりあえず外側を一周してみました。
こちらは後部座席で、レドームのような「下を覗ける」ガラス窓から
子供が外を見ています。



アップにしてみてあらためて思うけど、航空機って近寄ってみると結構汚れてます。
「排気に注意」と書かれていますが、ここから後部に向かって噴出するのでしょうか。



この四角いハッチはどうやら給油口らしい。
皆が触るので真っ黒です。

四角く空いている窓は通風口と説明があります。

ヘリコプターもアースを取るのは必須らしく、
ここにアースがあると示されています。



尾翼のフラップはさらに風を終止受けるせいか真っ黒。
なぜか「ハンドホールド」と書かれた穴があいていて、
それに手を入れて自分で写真を撮っていた人がいたので
わたしもついでに撮らせてもらいました。

わざわざつかむための穴が穿ってあるというのは、力を入れて
このフラップを手動で上げたり降ろしたりすることが
しょっちゅうあるということなんでしょうか。



近くにいた女の子が

「魚雷積んでる、魚雷~!」

と盛り上がっていましたが、残念ながらこれは魚雷ではありません。
これは

AN/ASQ-81 磁気探知装置(MAD)

MADバード、ともいうようですが、このミサイル状のものは潜水艦を発見するために
ワイヤーで長く伸ばして曳航するものです。

SH−60は「対潜哨戒機」で、だからこそ護衛艦に艦載されているのです。

このセンサーは、機体の金属部分や電気機材の干渉を減らすために、
このような機外にできるだけ機体と離すようにして保持し、
使用時も空中に曳航されなくてはなりません。

しかしそれでもなお、地磁気の乱れや変化を探知するには、
潜水艦が海面の近くにいて、かつ航空機も非常に近い位置にいる必要があります。

もちろん潜水艦の大きさや船体の材質によって発見可能範囲も変わってきます。





二列ができていて、コクピットに座る列、後部座席の列でした。
後部座席の列は比較的短いものでしたが、コクピットはかなりの長さ。

わたしはこの日午前中一杯を見学に費やすことに決めていたので、
迷うことなくコクピットの列に並びましたが、これは日頃から

「並ぶの大嫌い」

なわたしには画期的な行動と言えます。
カレーグランプリのときに並ばなかったのも、
護衛艦見学と秤にかけて護衛艦を選んだからだし、
つまりわたしの「自衛隊装備好き」は食い気を凌駕するだけでなく、
行動の基準まで左右しているらしいことがわかりました(笑)

これが本当の”MAD about~”ってやつですか。



続く。



 

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護衛艦「てるづき」見学~駆逐艦「痩馬」

2014-06-23 | 自衛隊

よこすかわいわいのりものフェスタの日、公開されていた
横須賀地方隊の艦艇見学についてお話ししています。



まずは後甲板を外から。
甲板が「ふゆづき」と同じ「オランダ坂」で、人々が立っている部分が
ヘリの離発着が行われるので水平であるため、およそ1.5mくらい高くなっています。
ほぼ全員が写真を撮っていますね。



同じく外から、ヘリ格納庫とCIWS。
後部のCIWSは20mmの2番砲を意味するので22番砲と呼ばれます。
「たかなみ」「むらさめ」型は左舷寄りにありますが、
「あきづき」型は中心線上に配置されることになっています。



「弾の装填のときに大変怖い思いをする」ということですが、
あきづき型は格納庫の天蓋上にCIWSがあって、そんなに高くないように見えます。
せいぜい2m(それでも怖い人は一般人ならいるだろうけど)。
「むらさめ」「たかなみ」型と違い、格納庫に直接ではなく、
台座の上に乗っているとはいえ、
自衛官に取っては楽勝ではないでしょうか。

新型艦は少しでも隊員のストレスを減らそうとしてこのような仕様に
・・・・・したわけじゃないんだろうな。別に。

CIWSの下部に十字架状のランプが見えますが、これは誘導灯。
ライトが点滅し、着艦するヘリに正しい姿勢を示し、誘導します。


というわけで甲板にはあまり用がないのでさっさと進んでいくと、



なんと通路が格納庫の中。
「あきづき」型の特色として、格納庫はそのまま後部構造物と一体で、
外ではなく、格納庫の中が通路になっているのです。

たしか「むらさめ」型は、甲板に通路を示すラインが艦の全周にわたって
書かれていて、乗員はそこを走るのだと聞きましたが、
どうもこの「あきづき」型の仕様では走り難そう。



だって、この小さなところを通らないと向こうには行けないのよ?
下手にランニングでもしようものなら向こうから来た乗員とぶつかって、
という事故が起こること必至。危険すぎる。

というわけで、「あきづき」型の乗員は甲板ランニングはしない、
と仮定を立ててみましたが、もしかしたらこれ以外にも
通路があるのかもしれません。

Z

格納庫の通路には分かりやすい現代戦の説明が
パネルで展示されていました。

「現代の潜水艦は静粛性が高まっており」

ただでさえ静かな潜水艦、海自の場合は全く無音で、
つまりエンジンを停止したまま海流を利用して敵(米軍)の
駆逐艦の真下に到達してしまったという伝説がございまして。

相手に取ってはこういうニンジャの末裔みたいなのは
全くやりにくい嫌な相手なんでしょうね。

ところで今思ったのですが、この演習のとき、なぜ米海軍は
ソナーの捜索で海自潜を見つけることが出来なかったのでしょうか。





この二枚の戦闘の図を見て気づいたことはありませんか?
対水上戦は、自衛隊側の攻撃になっていますが、なぜか対空戦は
自衛隊が攻撃を受ける側として説明されています。

佐世保に来ていたサヨ軍団のHPに、

「海賊なら殺しても文句は言われないから、血に飢えた自衛隊は
海賊を相手に実戦を積み、海外派兵の足がかりにするつもりだ!」

と書いてあるのを見て文字通り大笑いさせていただいたのですが、
こんな、ほとんどの国民なら

「大丈夫か」

と一笑に附してしまうような類いの基地の外の人たちに対しても、
当事者の自衛隊としては配慮、というより揚げ足を取られないように
展示や配布などの内容に気を遣わねばならないわけです。

これも

「自衛隊が他国を攻撃ばっかりしているじゃないか!
やっぱり血に飢えた軍隊の侵略の意図がフンダララ」

と言われないように(まさかと思う方、本当にこう言ってるのよ)
こういうところにも細心の注意を払っているのかもしれません。

 

格納庫の隅には救助用の担架が二種類。



それにしてもどこを見ても新造のように全く汚れがありません。
「てるづき」はご存知のように「すずつき」「ふゆづき」の就役に
先立つこと1年前の2013年の竣工ですから、まだ1年目、
ただでさえ「掃除ばかりしている」自衛隊の運用している艦ですから、
きっと中国海軍の艦艇の就航1週間後より綺麗に違いありません。


丸い窓から推察して、これは魚雷を運搬し、
ハンドルを回して操作し持ち上げるものではないでしょうか。



ところで、このヘリ格納庫には2機のSH−60を収納できます。
ここは空ける必要があったため、SHは外に展示されていました。

格納庫の床にはレールのようなものが何本も見えますが、これは
ASIST Mk.6という着艦拘束装置の移動するレールです。
レールが二基分あるのは「あきづき」型が初めてです。


「ふゆづき」の出港式のときにも、格納庫の中央に何のために
跳ね上げ式の柱があるのかと書いたのですが、この日
ここにいた乗員に聞いてみました。

彼によると、2機格納しているときに片方のシャッターを閉めて
稼働していない方を隠しておくことも出来るから、
というのも理由の一つだそうです。 

一人しか通れないせまいハッチを抜けていくと、右舷則にでます。

そこには海自艦艇についての基本情報を記したパネルがありました。



意図したものではないと思いますが、このパネルを見て
ふと海に目を転じれば、そこにはこのような



横須賀リピーターにはもうすでにおなじみの潜水艦が。

これはなんて効果的な掲示方法だろうか、と思いながら写真を撮っていると、
そこに立っていた年の頃40くらいの幹部が声をかけてきてくれました。

「あれは『そうりゅう』型です」
「艦名まではわからないんですね」
「型が何かまではわたしたちはみればわかりますが、
艦名までは(どうでもいいというか)・・・」

わたしには三つの写真とまじまじ見比べても全くどれかわかりません。
というか、どれも同じに見えるんですけど。

せっかくの機会なので、かねてからの疑問をこの幹部に聞いてみよう。

「どうして潜水艦だけ米軍側にあるんですか」
「米軍側といっても、あの後ろ側の建物はみな自衛隊のものなんですよ」
「あの一帯は海自の敷地なんですか」
「というより同じところを使っているという感じですね」
「潜水艦を繋留するための施設があそこにしかないということですか」
「そういうことですね」

なんだ、ニンジャ潜水艦の動向を米軍がチェックするためじゃないのか。

「じゃ潜水艦隊員は三笠公園の、あそこから出入りするんですか」
「そうです。わたしたちは自由に出入りできます」

あそこから潜水艦のところまで結構な距離だったと思うけど、
潜水艦隊の隊員は出勤も大変そうだなあ。



と、このように空いたところを利用して(笑)
パネル展示がされていて大変親切です。



上に見えているのは90式艦対艦ミサイル。
「むらさめ」型以降の日本の艦には全て搭載されています。
設計は技研(自衛隊の)と三菱による純国産。

この90式は空自の航空機搭載ミサイル80式空対艦誘導弾を基に、
ファミリー化して開発されてきたミサイルに属します。

陸自の88式地対艦誘導弾もこのファミリーですね。



「X」はわかった。
それではDの中に「Z」が書かれたこのドアは?

これは
戦闘中または保安上必要とする場合に、閉鎖されるという意味ですが、
さらにそれがDで囲まれた場合、 灯火管制時に閉鎖する、という意味です。

このドア、「閉」が飛行科、となっているのでヘリ運用に関係しているのですが、
搭乗員の控え室から繋がっているドアなのかな。

 

艦内閉鎖標識を調べていて、この表示の謎も解明しました。
これは「T」が戦闘通路、「D」は洗浄所通路、だそうです。
・・・・・・といわれてもどちらも意味がわかりませんが。

DはドレーンのDだと思いますがTは? 
まさか「たたかう」だったりして・・。 


  

スライディングパッドアイも試験をするようです。
「上部アイ」は222.6kN、「下部アイ」は78.4kNというのが
2011年つまり竣工2年前の試験で出された結果となっています。 

単位が分からないので断言できませんが、これは

「 222.6kgで壊れた、あるいは切れた」

と解釈してよろしいんでしょうか。


ここに案内図があったのか。

「てるづき」のシンボルは詩的ですね。
この艦の士官室には、満月が海を照らす中、
背景に富士山をいただいて航行する「てるづき」の絵がかけられています。
(見てないけどなぜか知っている)

主砲を「51番砲」としていますが、CIWSの法則に照らすと、
これは50m砲の一番基という意味であるはず。

と思ったらこちらは「5インチ砲」だそうで。
うーん、イマイチ統一性のない名称ですね。

ちなみに1基しか搭載していないので「52番砲」はありません。

RSDというのが後甲板にありますが、これはヘリのベアトラップ、
つまり着艦拘束装置のことです。
しまった、この写真を撮るのを忘れた。
 



艦橋構造物脇の通路には、吊るされたモップや帚、
防舷物(艦と艦を並べるときに間に噛ますクッション)
が整然と並べられています。

もう少し通路を進んでいくと・・・



舷梯を昇降するときに見張るためのもの?
横長の楕円に切られた覗き窓が開けられていました。
ちょうど外を見ていると通りがかりの軍港巡りの船が。
見たところ満員御礼状態で航行しているようです。



またまた見つけた、安全守則。
今回はチャフ弾のものです。
さすがにチャフは発射時には周りにいても大丈夫だと思いますが、
それでも安全帽は装着しなくてはならないようです。

ところでわたしは先日朝霞で「りっくんランド」に展示してある
自走砲にもチャフランチャーが装着してあるのに気づきました。



これは「ちびしま」のですが(笑)まさにこの形をしていたので、
「チャフランチャーみたいですね」といったところ返事は
「チャフランチャーです」でした。

護衛艦のほど大きくはなく、もちろん「ちびしま」のよりは大きいですが、
全く同じ製品であると思われました。

チャフ(chaff)とは「電子欺瞞紙」という名の通り、アルミ泊一枚でも
十分役目を果たすものです。
わたしなど、「紫電改のタカ」で、滝城太郎が紫電改から
アルミ箔をばらまいて米軍艦船を欺瞞したシーンを刷り込まれたので、
物心ついたころにはすでにチャフのなんたるかを知っていたわけですが(笑)

昭和20年当時の日本に、あんなに簡単に
「アルミ箔」というものが手に入れられる状態で存在したのか?
はたして滝城太郎は、どこでどうやってアルミホイルを
あの非常時に用意することが出来たのか?

今にして思えばツッコミどころの多い漫画だったなあ。
え?漫画だからそんなもんだろ、って?



こちらは短魚雷の安全守則。

雷体に傷をつけるな(小さな傷も性能を悪化させる)

他の注意は注意だけに留まりますが、この部分は
なぜか理由まで説明しています。
よほどシリアスな問題なのだと思われます。

そして

燃料漏れを発見したならば→有害であるので→気化ガスを吸うな

アメリカの最新型魚雷であるMk60バラクーダは、六フッ化硫黄
が使われていますが、これは化学的に安定度が高く、
無毒、無臭、
無色、不燃性の気体で、運用は非常に安全です。

もしこういうものなら、わざわざ安全守則に「ガスを吸うな」などと
書かなくてもいいわけです。

が、しかしこのガスは温室効果ガス指定されていて、京都議定書では
削減対象となっているのですね。
アメリカは京都議定書にサインしてないから関係ないんですけどね(棒)

というわけで、環境に配慮する日本の自衛隊としては、
安全でも環境を悪化させるガスを使うよりは、多少危険でも
運用に注意しつつ環境に影響のない武器を使うのでした。



舷梯を収納する部分のハッチが全開されていました。



この部分ですね。
これは「ふゆづき」です。



今から舷梯を引き揚げる作業。
引き出すときは皆で「せーの!」と引っ張るのが
ここはステルス性のため出港時ぴったりと閉ざすと、ほとんど見えなくなります。



その舷梯を初めて内側から見られました。
一般開放日だから開けているのかと思ったのですが、
普段も解放していることがよくあるようです。



前甲板に出てきました。

艦首旗の周りにやたら人が群がっているようですが、
錨鎖と抑鎖機(鎖を留めるもの)、キャプスタンの部分より
艦首旗側に行けるようになっているので、皆がそこで
写真を撮るために立ち止まっているのでこうなっているのです。



艦橋からマストを見上げてみました。
見えません(笑)
なぜかというと、「あきづき」型はステルスマストで、
後方斜めに傾斜しているので、この角度から見るとちょうどマストが
見えなくなるのです。
だからステルスマスト?というのは冗談です。

それから、艦橋の壁面を見て下さい。
やたらぼこぼこして波打って見えませんか?
これを俗に「痩せ馬」といい内側に凹んでいる仕様です。
なぜ痩せ馬かというと、やせ衰えてあばら骨があらわになった
馬の体を想像させるからだそうですが、新鋭艦なのに
どうしてこんな仕様になってしまうのでしょうか。

それは、軍艦というのは出来るだけ船体を軽く作るために、
構造を工夫して外板を必要最小限にまで薄くするためです。
一般に商船に比べても板厚が薄く、こうなってしまうのです。

艦底にこれがあると抵抗も増えるし決していいことではないはずですが、なぜなのか。



「あきづき」型が計画されたとき「痩せ馬」対策がなされました。
それを防ぐ複合素材被覆船体等によるステルス性能等の向上策が
盛り込まれる予定だったのです。
しかし、予算の縮減を受けて最終的にその計画は見送られたのでした。

見送られたのはこれだけではありません。

●甲板上の艤装物、艦載艇、対艦誘導弾を覆うスクリーン等

●統合推進動力、先進推進システムの採用

艦載ミサイルの国産化

SeaRAMなどの近接防衛能力の向上

こういった事案がことごとく破棄されてしまったのです。


「あきづき」型1番艦の予算は要求された予算額は848億、
それに対し認められた予算額は750億円です。
先日同時に就役した「ふゆづき」「すずつき」のための予算は
2隻で1,451億円ですから、1隻が725億あまり、
25年度予算で決まった汎用型護衛艦はさらに減って701億となっています。

20億ずつ減っていっているというのも凄い話ですね。


つまり「痩せ馬」とは自衛艦にとって予算削減の象徴のような現象なのです。
またこの名前が「負け犬」っぽくて何とも情けないではありませんか。

平成25年に予算の付いた汎用護衛艦の就役は平成28年になる予定ですが、
この護衛艦はもう今から痩せ馬決定なんですよ。

もうこうなったら開き直って艦名を護衛艦「やせうま」にし、
体を張ってこの流れに抗議するっていうのはどうでしょうか。(顰蹙)





続く。









 

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護衛艦「ゆうぎり」見学~「W・E・L・C・O・M・E」

2014-06-22 | 自衛隊


このブログの読者のうち、わたしが思いつくだけでも最低三人が
冒頭写真を見て即座にタイトルに合点がいったことと思われます。
その説明は巻末のお楽しみに取っておいていただいて、取りあえず
前回の続きから参りたいと思います。



よこすかわいわいのりものフェスタにおいて、「のりもの」の一環として
ここ海上自衛隊横須賀地方隊では護衛艦見学が行われました。

ところで、護衛艦は乗り物なのか・・・・・?






前回の続きから。
魚雷発射管とそれに付けられた説明。

ん?射程が伏せ字になっている。
でも、その横にヤードで書かれているので全く伏せ字の意味なし(笑)



これは「ふゆづき」の出港式のときにも説明しましたが、
スライディングパッドアイ。
補給時などに補給艦からのハイラインを連結するものです。
ハイラインとは、元来は索につけられた名称で、転じてその作業をも指します。

定義としては、洋上で艦同士が航行中に人員、物資の移送を行う作業を指し、

一般に補給艦と受給艦との間で行われるものを言いますが、
戦闘艦艇間で行われる作業もハイラインと称します。

昔は索は人員が引いていたのですが、現在では機力でこれを行っています。

どちらものフネが航行しながら行うハイラインには高度な操艦技術を要します。



ここには、洋上給油とハイラインのの安全守則が書かれています。

洋上給油安全守則

1 火気厳禁
2 救命胴衣及び安全帽を着用せよ
3 足のスリップに注意せよ
4 燃料タンクの液面に注意せよ
5 関係諸弁は確実に開閉せよ
6 無用の者は搭載口に近寄るな
7 緊急離脱に、備えよ
8 通信連絡は、確実に行え
9 艦の動揺及び波の打ち込みに備えよ

ハイライン安全守則

1 緊急離脱に備えよ
2 救命胴衣及び安全帽を着用せよ
3 属具の取り付け、索の結び等を再度確かめよ

個人的に突っ込みどころは「足のスリップ」ですかね。
確かに作業中に最も懸念されるのは「足のスリップ」に違いありません。
が、ここは「手のスリップ」の立場はどーなる?と突っ込んでみたい。
つまりこの段は「手足のスリップ」とするべきなのだけど、
「手足のスリップ」にするといきなり意味がわからなくなってしまいます。

それから、海自というか海軍的には波は「打ち込むもの」なのか・・。

 

「T」は艦首の「TOP」、「D」は「DECK」かな?
「+」は医務室だと思います。



後甲板のアスロック。

 

アスロックランチャ本体と架構、それぞれの型番プレート。
オーバーホールを行うたびにプレートを付け替えるようです。
ただしこのプレートは、後甲板ではなく甲板を出るところにありました。
これを撮っていると、「あんなマニアックなところを撮って」
という声がどこからともなく聞こえましたが、たぶん気のせいだと思います。

 

そういえばアスロックの安全守則も今回初めて見たかもしれない。
今まで見学したフネは、こういったものが見学通路にはなかったと思います。

ミサイルの安全守則はシースパローミサイルのそれとほとんど同じです。
ランチャー作動に関する安全守則もここに書いておきましょう。
何かの役に立つかもしれませんから。

アスロックランチャー安全守則

1 作業指揮は明確に行え

2 次の事項は艦長の許可を受けよ
 
 (1)安全・発射ハンドルの解錠

 (2)ミサイルコネクター(伏せ字
MK29(伏せ字)ケーブルの接続 
 (3)ミサイル機能試験


3 装填中は
 (1)火気厳禁
 (2)「装填中」の標識札を表示せよ

4 旋回及びふ仰は警報ベルを鳴らし、付近に人及び障害物が
 ないことを確かめてから行え

5 装填、抜弾及び整備作業のための旋回及びふ仰は
 エアドライブモーターで行え

6 ミサイル発射時は付近に人がいないことを確かめよ

7 警報装置が作動したならば、冷却及び加熱用ポンプ起動せよ 

ふ仰ってなにかしら。

「 俯仰天地に愧じず」
 自分の心や行動に少しもやましい点がない)

って言うのと同じ俯仰?

俯仰だけだと意味は下を向くことと上を仰ぐこと、なんですが、
転じて「立ち居振る舞い」という意味になっています。

海自的には砲身やランチャが上下を向いたりすることを「俯仰」
と言っているってことなんでしょうか。

こんなレアな言葉を使用するのは孟子と海自だけかもしれない。

それからミサイルコネクターの伏せ字が気になります。



後甲板に出てすぐ上部構造物を撮ってみました。
なんだかとんでもないところ(左方)に足をかけるところ、
さらに荷物棚のような出っ張りがあるんですが、ここ、もしかして
歩いたりすることもあるんですか?



「ゆうぎり」のCIWSは2基、両舷側に一つずつあります。
こんなところにCIWSを備えているタイプも初めて見ました。
射界を確保するために常に高いところにある、というCIWSですが、
「ひゅうが」では甲板より少し高いだけに見えたので

「弾薬の装填、楽勝っぽい?」

と思っていたのですが、これは大きな間違いであることが
雷蔵さんのコメントで判明しました。

「作業用のステージ(足場)を付けるのですが、『はつゆき』型でも
艦橋の上で高さ10mくらいだし、一番怖いのは『ひゅうが』型の
後部で張出に付いているので、下には海しかありません」

だそうです。
「ひゅうが」のあの下は海だったのね。
さらに、

「金具で帯状につなげた弾薬を電動ねじ回しみたいな工具で
グーッと入れるのですが、作業員はみんな手元だけに集中してますね。
下を見たら、怖いからだと思います。


下世話な話ですが、男性だとそういう時、股間がこそばゆくなるのですが、
女性はどう感じるのでしょうか」

だそうです。
最後については、よく「お尻がぞわぞわする」という表現を使いますが、
そもそも女性がこの任務に就くことはないのではないでしょうか。
ひゅうがには女性の水雷士が確かいたけど、CIWS関係ないんですかね。

それにしてもこの写真、見ただけで「おしりがぞわぞわ」します。

この写真を身を乗り出すようにして撮っていたら、乗員が

「外に出たらもっとちゃんと撮れますよ」

・・確かにそうだけど、この角度から無理矢理撮るのがいいんじゃない?
速力標ごしにこんな風に見えているのが。

この舷側に立っていた海士くんはとても人当たりのいい、
見るからに楽しそうな明るい青年でしたが、彼はさらに



「この旗旒信号は何を表すと思いますか?」
『WELCOME』なんですよ」

と教えてくれました。


「あ、そうなのか。それで7旒揚がっているんですね」

こういうのを聞くと、凄く得したような気がします。

「他にもあるんですけどそれはナ・イ・シ・ョです」

だそうです。
気になるなあ。
何が他にもあって内緒なんだよ~。



実は「ゆうぎり」から降りてきたとき、じいちゃんが自衛官をつかまえて

「菊の御紋はついてないの」

と聞いていたのに遭遇しました。

ついてないよじいちゃん!

これは吹雪型駆逐艦「夕霧」じゃないんだから!

とツッコんであげればいいのに、聞かれた自衛官はただひとこと

「ついてません」

と答えたのみ。
あまりに突拍子もない質問でなんて答えていいかわからなかったのかな。
あるいは、このじいちゃんがツッコミを期待してボケたとは思わず、
単にボケ・・・・いやなんでもない。

彼らのやり取りを微笑ましく見ていたわたしの耳に、

「ウェルカムを撮っておこう」

という声が聞こえました。
旗旒信号とCIWSの説明を聞いていたとき横にいた男性で、
振り向くと、わたしに向かって言っていたので
それからしばらく岸壁を歩きながらこの方と会話しました。

「よく来られるんですか、こういうの」
「見学できるときにはできるだけ来ています。
先月は佐世保で『あさゆき』を見てきました」 
「それは凄いですね」
「最近は関心を持つ人が増えたみたいですね」
「今日も女の人が結構多いですが、本当に増えましたね。
古くから来ているおじさんとしては嬉しい限りです」

実はもしかしたらこの男性はイベントを教えて下さったM24さんかな、
とちょっと思っていたのですが、違ったみたいです(ですよね?) 



「てるづき」と「ゆうぎり」の合間からボートが見えました。
凄い角度で傾いていますが、全員が手を振っています。
わお!かっこいいい~!



どうも、サービスで高速滑走のパフォーマンスをして見せてくれていたらしく、
ヘッドセットを付けていない隊員は帽子が飛ばないように頭を抑えています。
カーブを切るときにはほとんど船体が斜めになるくらいのスピードで
見るからにノリノリなのが見て取れました。
操縦している隊員はイケイケです。

見知らぬおじさんと並んで彼らに手を振りました。
こんな小さなボートなのに立派な自衛艦旗を揚げている・・。

旭日旗でも陸軍用は中心に日の丸がありますが、海軍の旭日旗は
なびいたときに美しく見えるように、わずか旗竿寄りにデザインされています。



周りの人たちはシャッターチャンス!とばかり写真撮りまくり。
この人は動画を撮っているようでした。



さて、楽しくおしゃべりしていたおじさんとも別れ、
「てるづき」の見学へと向かいます。



・・・・と思ったら、途中に「ちびしま」発見!

皆前に立って写真を撮っています。
この人は自衛官と並んで記念写真。



前回撮らなかった角度から撮ってみました。
ちゃんと主砲のハンドルとキャプスタンもあったんですね。
よく見るとキャプスタンにはちゃんと鎖もかかっていたりして、
本当に細部まで凝っています。




そして、これも前回ご紹介しなかったのですが
結構な精度のチャフフレアランチャーが・・・。



この角度からも。



女の子がかぶっているのは「かいじょうじえいたい」と書かれた帽子。
子供には全員に配られていました。



「ちびしまの本気」で、「ちびしま」のお立ち台は廃止された、
と書いたのですが、一応そのまま残されていることが判明しました。
当初この、黄色と黒の部分に立って写真を撮るという仕様だったのです。
しかしこれも述べたように、すぐに修復を要す事態になったので(笑)
もうこのお立ち台は使わないことにしたということのようです。

登るときに皆が蹴飛ばして破損したらしい部分には、
なんと保全科の渾身の補強が(しかも鉄板で)施されており、
かつての時代をしのばせるよすがとなっています。



ここにもいますね。女性一人。
それどころか、わたしがヘリのコクピット搭乗に並んでいたとき、
前も後ろも若い女性の2人組だったんですが・・・。

特に後ろは「こんごう型」はどうのこうので、などと
まさに艦オタな会話をしていたのですが、もしかしたら
年齢から見て海上自衛官を志望している女子だったかも知れません。

後ろは見ていませんが、前に並んでいた2人はどちらもおしゃれで
センスよく、しかも可愛らしい。

昨今はこんな女子が艦艇見学にワラワラ出没するのですから、
そりゃーおじさまがたもさぞ嬉しいだろうと思いますよ。




続く。



 

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ボストン到着~WELCOME TO AMERICA!

2014-06-21 | アメリカ

表面上は何事もなく30時間ごとの更新を行っている当ブログですが
(24時間ごとだったのを骨折以来6時間延長しました)
実はここのところブログ主は大変な毎日を送っていたのです。

文中でも少し触れましたが、恒例のアメリカ移住の時期を前に
朝霞の陸自駐屯地に遊びにいったり、会員特典を消化するため
都内のホテルに宿泊したり、国際免許を作りにいったり、
息子の学校行事に参加したり、大掃除したり、預かりクリーニングに
冬物やベッドカバーを全て出したり、そしてその合間に寸暇を惜しんで
エントリ作成したり、戴いたコメントと裏コメントに返事を出したり、
つい気晴らしに「陸上自衛官整理整頓ゲーム」をやってしまったりorz

特に毎年慣れているはずのパッキングを甘く見て今年は
3日前に始めたため 最後の最後まで4つあるトランクの蓋が
どれも閉められなかったり、とにかく遅々として進まないので
母としてなんとかギリギリ間に合わせました。

「今年は運転免許持ってるね」
「まさかESTAのの有効期限切れてないね」

まるで子供に聞くようにTOには念を押されて、(どちらも前科あり)
空港に着いてチェックインをしたところ、

・・・・・・わたしのESTAが切れてましたノ)゜Д゜(ヽ

「息子さんのは来年まであるんですが」

「去年切れてたので空港で手続きしたんですよ~」
「今年はお客様のが切れてます」

どうでもいいけど、どうしてESTAって2年置きなの。

「切れてることに気づかない方が多いです」

ならもう少し改善しようよ。
もういっそ国際免許と一緒で1年でいいじゃない。
それなら皆忘れないって。
などとつぶやきながら向かいのスターバックスで去年と全く同じ作業をしました。
時間に余裕を見てチェックインするって大事なことですね。

というかいい加減学習しろよわたし。



というわけで機上の人となりました。
航空会社は鶴丸飛行機。
ボストンまで直行する飛行機は今のところこれしかありません。
トランジットで時間がなく2年連続で空港を全力疾走した苦い経験から、
出来るだけ乗り換えをなくそうとしてこうなりました。



後ろの飛行機はAA、アメリカン航空です。



前のJALが飛び立っていきました。
機種が滑走路を向く直前に撮った写真。



去年もその前もこんなものを食べた記憶が・・・。
本当は魚の洋食を2人で頼んだのですが、良くある話で

「お魚は数が少ないのでお一人別のものにしていただけませんでしょうか」

と頼まれてしまったので、快く和食に変えてあげたのでした。
彼らとしても「あまりうるさくなさそうな」、
たとえばわたしみたいな母子2人連れなんかには言いやすいのか、
今まで何度か同じことを頼まれたことがあるのですが、
それはいいとして、
フライト中クルーが入れ替わり立ち替わり、
しかも忘れたころになってもなお、


「お食事の変更をお願いしてすみませんでした」
「変更をお引き受け下さいましてありがとうございました」

と言いに来るのです。
当然みたいにされたらそれはそれでちょっとサービス業としてどうよ、
ときっと思うでしょうけど、そんなに何度も謝られても・・。

JALの人、もし見てたらこのような場合、
フォローはせいぜい1回でいいと現場に言ってあげて下さい。




まあそれが日本の航空会社の体質というか いいところでもあるんですけど。



前にも写したことがありますが、この路線はずっと太陽が沈まず
水平線の上に出たまま浮いたり沈んだりしているのが見られます。
これが本当の「沈まぬ太陽」・・・・はっ、なんて不吉なタイトルを、
よりによって鶴丸飛行機に乗っているときに思い出したりするんだ。

飛行機の窓は二枚のガラスの層の間にジェルが挟まれていて、
その化学反応で暗くなるシステムのもので、
ずっと外の景色を見ることが出来ました。
ガラスが暗いだけで、実は外は明るいままです。




湖かなと思ったのですが、どうもまだ海の上のようです。

太平洋の上を飛んでいたとき、晴海で見送った練習艦隊が

今ちょうどこの下を航行しているんだなあと考えました。
後で調べたら、この日はサンディエゴを前日出航していて
南米に向かっているところだったようです。



どうも少し気味が悪い・・・。

機内で見た映画は「ホテル・ブダペスト」「レイバーデイ」(捕われて夏)。
あとはテトリスやってました(笑)

「ホテル~」のレイフ・ファインズ(シンドラーのリストのナチ将校)
「レイバーデイ」のケイト・ウィンスレット(ご存知タイタニック)いずれも芸達者。
特に「レイバーデイ」は不思議な印象を残す佳作だと思いました。




フライト時間は11時間。
2度目の食事は自分が食べたいときに個別にメニューから注文します。
和食が多すぎてほとんど残してしまったせいで、
適度にお腹がすいて美味しくいただけました。



ボストン上空にさしかかってきました、
こんな島にも必ず住んでいる人がいます。
白く点々と見えているのは個人所有のヨット。
東部のセレブリティが好んで別荘を構えたりするからで、
バナナリパブリックの社長もこんなところに別荘を持っていると
聞いたことがあります。




そしてローガン空港に到着。
降りたところに世界各国の旗が飾ってあり、
アメリカの旗と並んで日の丸がありました。
そういったウェルカムポスターは他にもあり、
アメリカ国旗を何カ国かの旗が囲んでいる意匠で、
その中には全てを圧するようば存在感で目を引く日本の旗が。



日本航空の出口なので当然かもしれませんが、日本語で
・・・・日本語だけで「ようこそ」と書かれています。
これも随分新鮮な感覚だなあと思いながらその理由を考えたのですが、
つまり、ないんですね。中国語と韓国語が。
滅多にこういう空間を日本で見なくなったということなのです。

そういえば田母神俊雄氏が

「日本国内の表示に簡体字やハングルはいらない、英語だけでいい」

と言っていたと思いますが、最近の両国語の公的な場所での増殖は
「ここはどこの国?」というほどです。
先日はついに「日本語表記のない日本の観光地」が報告されていました。
「ゴミを捨てるな」とか「紙はトイレに」とかの迷惑事案に関しては
表記してほしいという立場の人もいるとは思いますが、わたしも最近の東京は
明らかに「やり過ぎ」(しかも目立ち過ぎ)だと思います。 


これについては多くは言いませんが、ボストンで「日本語だけ」の表示を見て、
そして、日の丸以外の日本の近隣国の旗が全く無いポスターを見て、
理屈ではなくすっきりした気分になった、とだけ言っておきましょう。


さて、この後予約していたレンタカーをピックアップしたのですが、
去年まで工事中だった「レンタカーセンター」が完成したのはいいとして、
バスを降りた後荷物を運ぼうとしたらカートが全く無く、
合計6個+手荷物をレンタカーロットまで運ぶのに大変苦労しました。
暇そうな係員はただうろうろしているだけで、客が困り果てているのに知らん顔。
チップをくれそうな老夫婦に付きっきりの若い男(黒人)に

「カートが欲しいんですが」

っときいたら、

「 おーるごーん!」

の一言ですませやがりました。 

「ハーツはどこですか」
「この階です」

これも全くの嘘でした。
というか、従業員のくせにどこに何があるかも覚えてないのかその頭は。


イライラしながらもなんとか車に乗り込み、ホテルにチェックイン

・・・・・しようと思ったらフロントに人がいない。
「銀行に行ってます」

とお知らせの紙を残して。
通りかかった体重1トンのハウスキーパー、パトリックが、
電話でフロント係に聞きながらチェックインさせてくれました。
いわば入国するなり

「ウェルカム・トゥ・アメリカ!」

の洗礼を受けたというところです。
本当にアメリカ人って終わってるよ。 
まあ、パトリックはいい奴でしたけどね。

「長い間お待たせしてすみませんでした」

これが言える、しかもハウスキーパーはこのアメリカでは稀少種です。



さっそく食べ物を買いに「ホールフーズマーケット」に行きました。
この辺には中国人が少ないのか、スイカは無造作に外においてあります。
一玉800円くらいでした。安っ。

右側の袋はバーベキュー用のチャコールと薪です。
自動販売機のようにみえるのは、リサイクルするカン、瓶、
ペットボトルの自動回収機。
どうもすこしだけお金が返って来るみたいです。

部屋に帰ってテレビをつけてみました。



いきなり重傷を負った海兵隊員(右目が義眼)が
名誉勲章をもらったというニュースが・・・。
どこで何をしていて怪我をしたのかまでは分かりませんでした。



続いてフードチャンネルを。
これは実に不愉快な食べ物番組でした。
「マンvs,フード」という、挑戦ものです。

このすし屋は、なんとスシに赤唐辛子を仕込んだ激辛の
「ヘル・スシ」を客に挑戦させるというとんでもない店です。

店の名前が「神戸」という時点でオーナーが日本人ではないと
我々は
自信を持って言い切ることが出来るのですが、
さらにスシに赤唐辛子で「5倍」までの激辛味をつけるというのを見れば、

「ああ・・・」(察し)

でわかってしまいます。
というかもし日本人がそんな趣向で「ヘル・スシ」をするなら
使うのはまず間違いなく「わさび」でしょう。 


「目が回ってきた」

と言いながらただ辛いだけでおそらく味もへったくれもない
インチキスシを食べる挑戦者の横でお莫迦アメリカ人共と共に
「いえーいえー」と拳を挙げて踊っているのが、反日国の人間のくせに
日本人と思われたい「神戸」のインチキシェフでございます。 

そもそも本当に日本人の寿司職人ならば、しかも海外で、
こんな寿司を冒涜するような真似は死んでもしますまい。



挑戦達成のご褒美は「神戸」と書かれたTシャツ。
こんなシャツ、お金貰ってもいらん(笑)



おつぎは大量のカニの足を時間内に食べきる挑戦。



断言してもいいけど、この人は後10年以内に糖尿病になるか、
ハートアタックでぽっくり逝くか、胃がんにかかるとおもいます。



ホテルの部屋。

昨年改装を済ませ、
この一年の間に家具や空調も全部取り替えたようです。
猛烈に音がうるさくて寒くなるクーラーだったのでこれは嬉しい。





今年はプールとは反対側で、これも静かなので大歓迎。

この写真を撮ったときには夜の7時半くらい。
日が当たっていれば猛烈に暑いですが、陰るととたんに
空気は冷たくなり、今は寒いくらいです。

今年もこのボストンから一ヶ月、いつものエントリに加えて
時々は現地で見つけた物や事共についてお話ししていきますので、
どうかお付き合い下さい。

 

 



 

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空挺レンジャー~レンジャー基礎訓練「障害走検定試験」

2014-06-20 | 自衛隊

さて、空挺レンジャー訓練、まだまだ続いております。



普通の自衛隊員でもそのタフさにおいて「あれは特別」と言い切るほどのレンジャー隊員。
元々そういう素質があり、志願してやってきた屈強の若者たちですが、
さすがの彼らもそのキツさには苦しさを隠せぬ表情。



しかしああ無情にもそんな彼らに向かって司令官の厳しいお言葉。

「まだまだ山に入ったらこんなもんじゃないからな!
こんなもんではどうしようもない!
何が世界一の空挺レンジャーだ馬鹿たれこの!
甘えんな!」


はい、馬鹿たれ呼ばわり入りました~。
司令官が言う「山に入る」とは、この訓練に耐えた者が行う

山中での「最終訓練」のことです。

やっぱりこういうのを見ても空自や海自とは違うなあと・・。
空自海自でも馬鹿たれ呼ばわり、場合によってはあるのかもしれませんけど、
司令官はあまりこういう風に言わないような気がしますね。


空挺レンジャー過程も昔ほどは厳しくなくなった、という話があります。
あまりの厳しいしごきに、過去死者が出たりしたこともあったため、
上からの御指導ご鞭撻が入り、かなり緩和されたものになっているとか。

浅田次郎の「歩兵の本領」を読んで、現在の陸自隊員が

「昭和の自衛隊って、怖い~」

と感想を述べていましたが、全体的に「人権意識」が隈無く行き渡り、
さらには自衛隊の方も「大事な子弟をお預かりする」という立場から
あまり無茶なことはできなくなってきたということかもしれません。

とはいえ、このようなしごきは昔から陸自専門というわけではなく、
海自の航空でもう退官した方が、まだ若い訓練生の頃は、
まだ旧軍出身の自衛官が生き残っていたため、

「とにかくばんばん殴られた」

と言っていたのを聞いたことがあります。
操縦訓練中に教官に顔を殴られ、飛行機を降りたら
皆がモーゼの十戒のようにさーっと道をあけるので不思議に思い、
鏡を見たら顔からマフラーから皆血まみれだった、みたいな。

まず自分が鼻血を出しているという自覚もないってのはいかがなものか、
とそれを聞いてわたしは思ったものですが。



ちなみにこの馬鹿たれ呼ばわり司令官が何がいいたかったかかちうと、

「もう少し自分で体を鍛えろ」

なんだそうです。
いや、そのですね。
それを鍛えるために今これをやっているんではないのかと。



だって、彼らはほとんど休みなくこの期間レンジャーになるための
基礎訓練を行なっているわけですから。
だいたい「自分で体を鍛える」時間がどこにあるのかと。

この不条理ぶりはやはり体育会系っぽい?



いつもの匍匐前進も雨上がりの後ともなると泥濘んで、
まるで絵に描いたようなTHE・レンジャー訓練。
カメラ的にはこれ「美味しい絵」ってことなんだと思います。




降下の際の飛び出し姿勢を訓練してます。
パレンバンのために速成された陸軍挺進部隊のドキュメンタリー、
「空の神兵」でも、この「飛び出し姿勢」は大変重要なものとして
繰り返し訓練していました。

「立派な姿勢で飛び出そう」

明日は降下という日、訓練生が日記に綴った文句が思い出されます。

ところで冒頭の漫画なのですが、これは実は「空挺館」に展示されていました。
第一空挺団に入ってしまった「普通の男の子」が、その最初の降下に際し、
傘の開かない確率30万分の1に恐れおののくというリアルな描写。

これは実際に体験した者にしか分からない感覚だろうなあと思いますが。
「ライジング・サン」の作者は元陸自隊員であったそうですが、
この作者ももしかして・・・。

この掲示の前では必ず人が立ち止まって真剣に見ていました。
せっかくですので全コマここに掲載します。























ここまでです。
因みに「今なら—」の後のコマは、板垣隊員が大谷1曹に土下座して

「許して下さい降下長ッッ降りれませんッッ」
「ハハハ怖いもんなあ、ヨシッ帰ろう!」

ンなことあるわけないじゃん、となっています。
レンジャー過程とはおそらくこの板垣隊員の場合は違い、
「人生最初の降下」なのでしょう。

このような思いをしてこの後レンジャーに成ろうとする頃は
おそらく降下の恐怖などこのころに比べれば「無いに等しい」ものに
なってしまっているのかもしれません。



ところで、レンジャー訓練期間中、訓練生は何を言われても
返事は「レンジャー!」と言うことになっています。



使用した銃を助教に返すとき、いろいろ言われていますが、

「もっと練習しろぉ」
「レンジャーッ!」
「そんなもんついていけないぞ山入ったら」
「レンジャッ」
「丸々(銃のどこか)が詰まっとる」
「れんじゃっ」

こんな会話です。
何を言われてもレンジャーしか答えられないのなら

「やる気があるのか!」「レンジャー!」
「ないのか!」「レンジャー!」
「どっちなんだ!」「レンジャー!」

みたいな会話になってしまうのか・・・。

うーん、やっぱり不条理である。



訓練終了後銃点検。
銃も泥だらけだけど、本人はまるで泥人形。
全員が「何とか良しどこそこ良し」と声を出しつつ点検です。



桜が満開の習志野基地を、銃を掲げたままマラソン。
89式は重さ3・5キロだそうですが、それを腕を延ばして捧げ持つのは
普通の人間なら数分でギブアップしてしまうでしょう。
重みに耐えかね、銃が頭の後ろに落ちてしまう隊員も。

その点、こういうとき隊旗を持って走る隊員はちょっと楽かもしれません。
腕を大きく広げることができますから。
ただし、この旗竿にはわざわざ鉄が仕込まれているそうで。
(ライジング・サン第4巻の情報による)

どちらにしても常に「銃を携行して走る」というのが大変なんですよね。



あれ、この景色、見覚えがあるぞ。
第一空挺団の降下始めのとき、開門まで外で待っていた人たちが

荷物検査を終えるなり観覧場所に向かって一目散に走っていくのですが、
それがちょうどこの道だったような・・・・。

あのときは空挺団の降下訓練をみるために皆ここを一目散に走っていましたが、
そうか、この道は普段その空挺団が訓練で走る道だったんだ・・・。



基礎訓練の総仕上げとして、この障害走の検定試験があります。

障害コースを15周、55分以内に走破しなければ、後半の
房総半島山中で行なわれる想定訓練に参加する資格が得られません。



助教たちはポイントに机を置いて立ち、通過する者の名をチェック。

因みに、張り出してあったこれまでの記録保持者の一位は
36分という記録を持っていました。
・・・・・・化け物?







障害は塀乗り越え、ロープ登り、丸木渡り、匍匐前進、ネット越え、
クリーク越えなどなど。
それを相変わらず銃を背負ったまま行なうのです。
匍匐前進のときには銃を両手に持つのがお約束。



皆日頃の訓練よりも力を出し切りますから、終わった後はこんなことに。



こんな思いを共有すればきっと男同士の固い絆が生まれ、
必要以上に仲良くなってしまうとか・・・それはないかな。\(//∇//)\

突如こんな話ですみません。
こんな第一空挺団の事件を報じる新聞記事をみつけてしまったもので。

「スキンシップ」で部下の体触る 
男性隊員を停職処分 陸自第1空挺団 

2011.9.9 19:28 [自衛隊] 

陸上自衛隊第1空挺団(千葉県船橋市)は9日、
部下の男性隊員の体に触るなどし、 精神的苦痛を与えたとして、
同団所属の男性1等陸尉(32)を停職25日の懲戒処分とした。 

同空挺団の聴取に対し、1等陸尉は
「特別な感情はなく、スキンシップだった」と話しているという。 

同団によると、1等陸尉は7月31日深夜、
自宅官舎で被害隊員と2人で酒を飲んだ後、
被害隊員の意志に反して体を触るなどした。 
被害隊員が1等陸尉の上司に相談し、発覚した。

これ・・・・普通の会社員なら記事にされてませんよね・・・。



自衛隊というのも社会の縮図。
何万人もいるんですからそりゃ色んな趣味の人がいましょうし、
社会に生息するのと同じパーセンテージで存在するでしょう。

今回「神話」を検索していてどうしてもこの手の話が出て来るので、

その理由を考えてみたのですが、

「厳しい訓練に耐えると云う体験の共有」
「男ばかりの集団生活」
「皆肉体派」
「バディという緊密なシステム」

こういったエレメンツのため、世間のイメージはどうしても
そのようなものになってしまうのかと思ってしまった次第です。

実際は知りません。


(続く)

 

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空挺レンジャー教育~基礎訓練

2014-06-19 | 自衛隊

習志野駐屯地の空挺館でレンジャー徽章を付けた隊員を直に見て、
そのときの写真と説明を受けて思ったことを先日記事にしましたが、

記事を書くために「空挺レンジャー」というDVDも観ました。

2014年現在の日本でこれほどの体力的、精神的に過酷な訓練と条件を経て
得られる資格はおそらく他にないかもしれません。
それだけに一般人の「レンジャー」に対する関心は高く、あらゆる神話が
ネットの世界でも飛び交っているようです。

曰く、

「レンジャー隊員は3階から下りるとき階段を使わず飛び降りる」
「地元のヤクザですらレンジャー隊員には恐れをなしている」
「サバゲに一人でも入るとゲームが成立しない(普通科でも)」
「師団長直轄の独立部隊 対馬警備隊、西部方面普通科連隊
(日本の海兵隊?)
の供給元」


自衛隊に入隊した中でも他よりちょっくら体力自慢、くらいの「普通の男の子」
が、どうやってこの特殊集団となっていくのか。

(空挺館にぼーっと警備のため立っていた子も実に普通だったけど・・・・)

そこで訓練過程を追ったドキュメンタリー「空挺レンジャー」を観ることにしました。



まず

レンジャーとは軍事用語で

「敵の勢力圏に隠密に潜入、潜在をして、奇襲攻撃や破壊活動を
任務とする、特殊な訓練を受けた兵士、またはその集団」

です。



旧日本軍においても「パレンバン・メナド降下」「義烈空挺隊」
などのレンジャー攻撃に類する戦法が行われました。
これを旧軍では「挺進奇襲」「斬り込み」と言います。

レンジャーの「事始め」は、昭和31年、米陸軍で研修を受けた陸自隊員が
主体となって研究過程を起こしたというものです。

このDVDは、陸自の空挺教育隊の訓練を追ったものです。



4月に習志野駐屯地では創立記念日である駐屯地祭が行われますが、
(わたしは今年天候が不安だったので参加断念しました)
ちょうどこの頃、レンジャー過程の春の入校式が行われます。

挨拶する隊長の幹部自衛官。
幹部と陸曹が一緒に訓練と資格試験を受けるのがこの過程の特徴です。
編成は30名、2尉3尉の幹部、2・3曹から成っています。



君が代斉唱。
全員がトップを残しサイドを借り上げたクルーカット。
「GIカット」とも言うように、世界共通の「軍隊カット」です。

と思ったら前列1番右にわりと普通の長さの髪をした、
しかも違う色の制服、ブルーなので空自の隊員がいますね。
空自も「航空救難団」はレンジャー資格を取得していることが多い、
という話なので、そのために「越境入学」してきたのかもしれません。



早速習志野での訓練開始。
飛び出し塔(跳出塔?)から生身で飛び降り、その瞬間
隊員たちがロープを引いて地面に落ちないようにするとか。
この写真ではよくわかりませんが、両側で引っ張っている隊員が
握ったロープの先には、飛び降りた隊員がいます。
何か事故があってロープが撓んだら、両手両足を延ばして飛ぶ隊員は
そのまま地面に腹部を激突させて即死です。

これ前も書いた気がするな。まあいいや。



コンクリートの頂上からロープを伝って駆け下ります。
おそらく降りる方は垂直の壁に思えるに違いありません。



うわーいかにも陸自タイプ~、と思ったのですが、

この2佐は空自の救難教育隊長でした。
先ほどの空自の制服はやはり「依託教育」で預けられていたのです。

「有事の際に必要な訓練と、陸自の不撓不屈の精神を学ばせること」

とその依託させる目的を語っています。



自衛隊ではなんだかんだ言って体力のある者が尊敬される、
と聞いたことがあります。

およそ一ヶ月、まずはレンジャーとしての基礎訓練から。

まずは体力向上運動、つまり体力調整は徹底的に行われます。
それこそ神話になるくらいに・・・・。



銃を肩に担いで両足を交互に前に出す。
これ、「ライジング・サン」で図解説明されてましたね。
後ろでは腕立て伏せをやっているようですが、
左の隊員は下半身全部が地面に付いてしまってるぞー。



銃を胸の高さに持ち、それを左右に振る。

それだけのことがこれだけきついとは・・・・。



しかも上から持っている。
これは辛いだろうなあ。
万が一落としでもしたら

「陛下の銃を取り落とすとは軍人精神がなっとらん!」

といって罰直・・・・はさすがにないと思いますが、
どちらにしても猛烈に叱られそうです。



本当にキツいのを我慢している人の表情。
見ているだけでこちらも辛くなってきそうです。

なのにああ無情、助教と云われる補助教官の

「休んどるのかあ!」

という叱咤が横から遠慮なく飛んできます。



基礎訓練の一環、青木ヶ原樹海での地図判読。

ところで青木ヶ原樹海は戦後10年くらい経ってから自殺の名所となり、
現在でも年間数名の自殺者の遺体が収容されているところです。
これ、樹海の中で地図を判読していて、やぶぁいものを見つけてしまったりとか、
そういうことってないんだろうか、と思ったらこれ結構あるらしいですね。

そういうときには、「管轄外」なので一応対処は警察にお任せすることとして、
テープを現場から樹海の小道まで引っ張って目印にし、通報するのだそうです。

そして、帰隊後には入室する前に塩で穢れを清めるのだとか。




爆弾に火をつけて爆発させる練習。

「慌てんなしっかりつけろ!」

指示が思いっきり巻き舌で怖い。
火はライターでなくマッチで付けるようです。

この後導火線を敷き、離れた囲いの中から爆発を確認。
木が弾け飛ぶ様子に思わず歓声があがります(笑)



座学というやつですか。
皆こういうの苦手そう。というのは偏見かな。



お待ちかね、サバイバル教育。
さすがにここでは鶏を捌くくらいに留まっております。



ちょっと蹴爪とかが見た目何ですが、潰したての鶏を直火で焼いて
そのままかぶりつくのは結構美味しいのではないかと。



空挺団降下始めでもおなじみのリペリング。
こんな初期の訓練から行うんですね。
いつも思うのですが、これ、命綱とかありませんよね?
手を離してしまったら落ちるんですよね?



自己防衛訓練は、水に落ちたときを想定して、プールに
飛び込んでから水中で靴を脱いだりしています。

実はわたし、この忙しい中朝霞の陸自駐屯地に遊びにいってきました。
(それについてはまた詳細にお話しするつもりです)
もとパイロットだった1佐に基地内を案内してもらったのですが、
「りっくんランド」で展示してある航空靴を

「サイドにファスナーがついているでしょう。
これは、海に落ちたときにまず脱げるようになんですよ。
わたしもこれを履いていました」

とおっしゃったとき、この訓練を思い出しました。
まず水中で靴を脱ぐ訓練をするんですね。



プールエンドで休憩している訓練生を、水中眼鏡の助教が

「さぼるなー!」

と引きはがし、また水に沈めています。
このプール、どうやら底に足がつかないくらい深いみたいですね。



そしてアメリカ海兵隊の訓練でもおなじみ、障害走。
習志野にはちゃんとこういう障害コースが常備されているのです。


朝霞駐屯地で見たあの「クリークみたいなの」は、もしかして
こういう障害走のコースだったんだろうか、と思い、
これも1佐にお聞きしたところビンゴでした。



登るだけでも大変そうな高い壁。
あとはロープを登ったりネットを乗り越えたり、
丸木を渡ったりというコースをぐるぐると回ります。



おなじみ匍匐前進。
歩兵と云えば匍匐前進、匍匐前進と云えば陸自。
というくらい旧軍の昔からおなじみです。
駐屯地見学中もまさにフィールドで匍匐前進の訓練をやっていました。

地上20センチにワイヤーを張られては匍匐前進するしかありません。

基礎教育の目的は一に体力二に精神力三四が無くて五に持久力。
学生は教育機関中二人一組で「バディ」を組み、
お互いに協力し合って訓練を乗り切ります。


89式銃を持っての10マイル(16キロ)走。
助教といわれる補助指導員も一緒に走りますが、大きな違いは
助教は銃を持たずに走ること。
真ん中の隊員は銃ではなく隊旗を持たされています。



バテて首がグラグラになっている訓練生。
そんな訓練生の横にはピタリと助教が付きます。



倒れ込んでしまった者の銃を持ってやる助教。



手をつかんで引きずり起こし、ご無体にもまた走らせます(笑)

「レンジャー訓練は大きな男のクラブ活動だ」

という至言を今回検索過程で見ましたが、まさにその感じ。
厳しい体育会系の運動部の訓練を見る感じです。
陸自の飲み会が「体育会系そのものであることを始め、
その体質がやたら体育会系っぽいのもこれを見れば納得です。

もっとも、その目的が「戦闘」であること、そして
「給料をもらってやっていること」が決定的に違うわけで、
それはとりもなおさずその「耐え抜く姿勢」に表れています。

今回訓練を耐え抜いた自衛官は、このあとはそれを
指導する側として「耐え抜かせる」側になっていくというわけ。
(まあでもこちらは気分的にもかなり楽しいんではないかと思う)



「担当教官の補佐が助教の任務であります」

空挺教育隊学生隊の助教である2等陸曹が助教について説明しています。
彼の胸にはシルバー?のレンジャーバッジが輝いていますが、
わたしがこの1月に空挺館でお見かけした保持者のバッジは 



紺色(黒かな)でした。
どうもこれが基本のレンジャー徽章みたいです。
助教レンジャーの付けているのは防商連(委託売店の組合)か防衛共済あたりで
礼服用に販売されているものみたいですね。

助教レンジャー氏、カメラに向かって語りながら目が泳いでいますが(笑)
他にインタビューを受けていた幹部自衛官と違って、内容を箇条書きにして
カメラレンズの下方に置いて読んでいるのが丸わかりです。 

こういう任務にはあまり慣れていないと見た。



次回、山中訓練への資格を得るためのテストに付いてお送りします。








 

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「ゆうぎり」見学~"総員離艦の際の安全守則 "

2014-06-18 | 自衛隊

昨日は少し、いやかなり無粋なネタをはさんでしまってすみません。
時事問題は忘れられないうちに挙げておかないと、
あっという間に状況が変わってしまうこともあるので・・・・。

さて、「よこすかわいわいのりものフェスタ」において、
「乗り物」=「護衛艦」、という解釈の元に行われた海上自衛隊の艦艇見学。
このわいわいがいつからやっているのかはわかりませんが、
いずれにしてもこういう機会にはついでに?護衛艦も公開するということに
当方が知らなかっただけで、ずっと決まっていたのかもしれません。


しかし、先だって佐世保での艦艇見学で「あさぎり」を見た限りでは、
日曜日の午前中一杯で見学者は10人以下だったのに比べ、
この日の自衛艦を見学しようとする人は、場内のアナウンスが

「本日は大変たくさんのご来場ありがとうございます」

と何度も繰り返していたところを見ると破格の多さだったようです。

昨今の「自衛隊に対する関心が高くなっていること」や、
「艦隊これくしょんブーム」、あるいは「防衛男子」等の売れ行きに見る
「結婚市場としての自衛隊への関心」、それらの相乗効果によるものでしょうか。

中でも、女性の見学者が増えたということをわたしはこの日
いくつかの出来事からあらためて知ることになりました。



そのお話はおいおいしていくとして、さて、今から乗艦する予定の「ゆうぎり」後甲板。
こういう角度で見ると大変分かりやすいのですが、甲板が
「オランダ坂」という後ろ下がりではなく、「後ろ上がり」になっています。

これは初めて見るタイプだなあ。



ヘリの格納庫もこの艦体にしては大きいような・・・。

と思ったら、やはり「あさぎり型」のヘリ格納庫は
2機格納するために大型に設計されていて、
そのためステルス性に問題があるらしいことがわかりました。

フネのステルス性というのもイマイチ素人には分かり難いものです。
そもそもこれは航空機から見てのステルス性なのか、それとも
レーダーに見つかりにくいということなんでしょうか。

 

wikiによると「ゆうぎり」はDD-153 YUGIRI という表示ですが、
ここではわざわざ「YUUGIRI」としているようです。

それにしてもあさぎり型は舷門が高度0地点にあるんですね。
このような階段を登らないラッタルのフネに乗るのは初めてです。 
バリアフリーなので一般公開にはいいかもしれません。



甲板はすでに人大杉状態。



カメラを持っている人は熱心に「ときわ」と「やまゆき」を撮っています。
ところでこの写真を仔細に眺めてみたのですが、



こうして見ると、TASS、曳航式パッシブソナー(デコイ曳航)がある場所というのは
本当に海面に近いですね。

この写真で言うと、「やまゆき」の「や」の左上に見えているのだと思いますが、
これは確かに雷蔵さんのおっしゃるところの

「海が荒れていると普通に波をかぶり危険な場所で」
「昼間でも荒れていると出るには気合がいるのでTASSの投入は神経を使う」

という言葉が実感を持って理解できます。

さらにこれがためTASSを装備しているのは「ゆき」型でも数隻ということでしたが、
この「やまゆき」もその一つだということのようです。

 
ところで、「夜間や海が荒れているときには危険なので絶対に出ない」 
とされているこの最下段の甲板には、自衛艦旗が掲揚されています。
海が荒れていても普通に自衛艦旗の掲揚、降納は行うはずですが、
喇叭手を含め、ここに立つ乗員はかなり怖いと思うがどうか。 






シースパロ—短SAM。

やっぱりこうしてみると圧倒的に男性が多いですかね。



体を引っかけそうなところに赤いリボン。
「立ち入り」は・・・無理だろう普通。

 このような一般向けに対する注意事項だけではなく、護衛艦には
いたるところに操作する自衛艦に対する注意も書かれています。
今回はその表示を見つけてはまめに写真を撮ってきましたので、
ちょっとこれをご紹介。



シースパローミサイルの安全規則。
これは興味ありますね。

 

シースパローミサイル安全守則

1、艦上で組み立て及び分解を行うな

2、コンテナー及び弾庫内にあるときは

 (1)アースを常時取れ
 (2)「SAFE/ARM」スイッチのSAFEを確かめよ

3、ミサイルに電磁輻射、静電気、衝撃、水しぶき、水を与えるな

4、弾庫内の実弾(訓練頭部を含む)は、
 レドームにカバーを装着せよ


5、 取扱中は、
 (1)火気厳禁
 (2)関係者以外は近づくな
 (3)監視員を配員せよ
 (4)消火ホースに充水し、消火員を配員せよ
 (5)電波の照射に注意せよ

6、誤ってミサイルを落としたときは、直ちに主管者
 (または当直士官)に報告せよ

弾庫内、コンテナーの中にいるときには「アースを取れ」とあります。
これは人体を電流が駆け抜けることのないように、と解釈したのですが、
具体的にどうやって「アースを取る」のかまでは調べてもわかりませんでした。

それから、ミサイルには「水を与えるな」とありますが(笑)
雨の日にミサイル発射はしない、というのは分かった。
しかし甲板にあるのだから水(しかも海水)がかかることもあるのでは?

そしてちょっとウケたのが一番最後。

「誤ってミサイルを落としたときには」

ということは、誤ってミサイルを落とすこともあるんですか?
映画「ローレライ」では魚雷を何人かで運んで潰されたりしてましたが・・。



そう思って調べてみると、
・・・・手で装填してるよ。手動で。
これたぶん、下にあるソリみたいなので運んできて三人で持ち上げて、
後ろの人がいまから「せーの!」で奥に突っ込むわけね。

この状況なら「落としてしまう」こともきっとあるでしょうなあ。

そしてもし粗相してしまったら黙ってないで当直士官とかに言えよ、
ってことなのですが、やっぱり落とすと要検査対象なんでしょうかね。

さて、画像左側には

ミサイル発射装置3型安全守則

というものがあるのですが、発射装置3型が何か分からなかったので
シースパローがこのカテゴリに属するということだと解釈しました。
それによると 


1、ランチャー始動前に障害物が無いことを確かめよ

2、ミサイル装填及び抜弾作業中は、
 (1)DCUモードとし、DCUに配員せよ
 (2)「SAFE/OPERATE」スイッチを「SAFE」とせよ。
 (3)ミサイルが装填されている場合は「装填中」の標識札を提示せよ

4 ミサイルを発射するときは、安全な場所に退避せよ

5、機器の作業を行う場合は、「SAFE/OPERATE」スイッチの
 「SAFE」を確かめ、ランチャー管制室に「整備作業中」の標識札を提示せよ 


「安全な場所に避難せよ」

これはついこの間雷蔵さんから「発射時近くにいたら焼け死ぬ」
と聞くまではピンと来なかったのですが、ブラストというか
輻射熱?による熱放射があるということでしょうか。



「ストッパー」とはおそらくもやい索のストッパーだと思われます。

 

おなじみ『X』(合戦時閉める)ドアのまわりにも
ドレンだめタンクのノズルにも賑々しく赤いリボンでお飾りがされています。



この左側はなんと「火薬庫安全守則」。

火気厳禁は勿論ですが、

「温度は5℃以上38℃以下」「湿度は80%」

と決められています。
高いのがまずいのはわかるけど、最低温度が5℃というのはなぜだろう。
凍結するとも考えられないし。

そして湿度80%ですがね。
明日の関東地方の予想湿度は平均75%ですぜ。平均。
ってことは最高湿度85℃くらいは軽く行ってしまうと思うがどうか。
蒸し暑いとよもや火薬が湿気るとかそういう問題?

あと特記すべきは

「対潜弾を格納する場合は信管を外せ」

とか、

「庫内には2人以上で入れ」

などの規則が書かれています。
一人で庫内に入って万が一のときに何が起こったのか当人が
説明できない状態になることを想定しているのでしょうか。


さて、舷側を歩いていたとき、カップルが海面を覗き込んでいたので
どれどれ、とわたしも彼らの見ているものを探してみると、



「ほら~!見て見て~!!フグっ!フグがいる~!」

(元ネタは『太平洋行進曲 2014年度練習艦隊出航』コメント欄参照)


いやこれ、驚きました。
横須賀湾にフグがいる。
しかもたくさん。
この写真はたまたま2匹だけ撮って大きくしたものですが、
実はこの周りにはその30倍は群れをなしていたのです。

「なんか気持ち悪いね」

カップルはフグの大群を見て言っていましたが、
このフグ、調べたところ「クサフグ」といって食べられる種類。
なんでも、5月から8月にかけて満月や新月の夜に

大群で押し寄せ岸で産卵する

習性があるそうなのですが、念のためにこれも調べたところ、
この前夜がドンピシャリ満月だったことがわかりました。

なーるほどー。

前の晩フグたちは横須賀港で酒池肉林のヒャッハー状態だったのね。
で、このときには疲労困憊、まさに「太陽が黄色い」状態のフグオさんたちが、
帰る元気も無くしてとりあえず岸壁の近くで波に漂っていた、と・・。

横須賀地方隊の皆さん、今満月の夜護衛艦から釣り糸を垂れれば、フグが釣れます。
フグ調理免許を持っている給養員のアテがあるならぜひお試し下さい。




そうしている間にも人は増えてきて、護衛艦の外の見学者用通路は
人が並ぶようになってきました。



HOS、Mk.32 短魚雷発射管。

だから「立ち入り禁止」はこういう場所にはるのはおかしいと何度言ったら略



これは面白い。
上から「ダビット・デリック安全守則」
「総員離艦安全守則」そして「短艇揚げ下ろし安全守則」。

上と下は割と普通で「艦の動揺に備えよ」くらいしか見るところはありませんが
(当ブログ的に)、真ん中の「総員離艦」、これが凄い。

一応全部ここに記載しておきましょう。

1 あわてるな。

2 衣服を着用せよ。

3 救命胴衣を装着せよ。

4 早く艦から遠ざかれ。

5 集団を作れ 。

6 無理な泳ぎはするな。

7 水中爆破及び鮫に注意せよ。


どれもこれもご尤もな注意です。
海自の隊員というのは初級教育の段階からこういうことは
脳髄に叩き込まれていくんでしょうか。

しかし個人的には6番の「無理な泳ぎはするな」が気になります。
無理な泳ぎ・・・・ってなんだろう。
バタフライとか・・・・?

そして最後の7番、「鮫に注意せよ」
爆発もそうですが、いくら注意してもね。こればっかりは。
旧海軍の搭乗員は、南洋に不時着した際、マフラーを脚に結び、
フカよけにしたといいますが、自衛官はマフラーしてないし・・・。

また、マフラーが無い場合、六尺褌をほどいて同様にした
(鮫やフカは自分より体の大きなものを襲わないから)
という話もありますが、自衛官は褌も着用していないし・・。

ただ「注意せよ」じゃあまりにも他人事みたいで、
何の安全守則にもなっていないと思うのはわたしだけでしょうか。


続く。


おことわり*
恒例のアメリカ移住の時期が迫っておりまして、準備と移動のため
新しくエントリを作成することがしばらくできませんので、
その間、新シリーズ「空挺レンジャー」を挟みます。
これはこれでどうぞお楽しみに。
 










 

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中国共産党の「三戦」と東アジア安全保障会議

2014-06-17 | 日本のこと

わいわいのりものフェスタの護衛艦見学の話の続きを読もうと思った方、
まことにすみません。
どうしてもこの話をしておきたかったので前回アンネの日記事件と絡めて
中国の三戦についてお話ししました。
つまりこちらが本題だったのです。今少しお付き合い下さい。 


去る5月30日、シンガポールで行われたアジア安全保障会議での
安倍首相の講演について産經新聞がこのように報じました。

安倍晋三首相は自身の靖国神社参拝について

「国のために戦った方に手を合わせる、
冥福を祈るのは世界共通のリーダーの姿勢だ」


などと語り、会場が拍手に包まれる一幕があった。

 講演後の質疑で、出席者の中国人男性が昨年の首相の靖国神社参拝について

「先の大戦で日本軍に中国人は殺された。その魂にどう説明するのか」

と質問したのに答えた。

 首相は

「法を順守する日本をつくっていくことに誇りを感じている。
ひたすら平和国家としての歩みを進めてきたし、これからも歩みを進めていく。
これは、はっきり宣言したい」

とも述べた。



「戦争で中国人だけが殺されたんじゃねーよ」

中国人記者のしたのは普通ならこう言い放ってしまえるレベルの愚問ですが、
こういう場でそんなことを答えるわけにはいきません。
たとえ内心そう思っていたとしてもね。

というわけで安倍首相、ストレートな答えを避け、一般論で切り抜けつつ、
返す刀で質問者の国の姿勢をバッサリ切ってしまいました。
まあ「バッサリ切られた」と当人が思ったかどうかは怪しいですが。

しかし、この答えに対して拍手が起きた、ということは
会議参加国はこの安倍発言が中国への皮肉になっていたことを
皆が理解したということでもあります。


アジア安全保障会議は、ASEAN10カ国に地域フォーラムとしての
日本・アメリカを含む14カ国で行われます。

最近はなぜかASEAN当事者ではない中国と韓国の学者が、

この二国以外には全く意味のない「過去の歴史認識」で日本非難を繰り広げ、
ともすれば日本を悪玉に仕立て上げる場のようになっていたわけですが、
今回は違いました。

それにしても日本がこういった場で自分の立場をこれほどはっきりと言明し、
さらに
中国の立場をはっきりとではないにせよ聞いているものがわかるように
非難したのは初めてのことではなかったでしょうか。


アメリカはまず「強い日本」をすぐさま後押ししました。
まるで「しつけの悪い犬をしかり飛ばすように」
ヘーゲル国務長官が中国を非難しています。
(BBC NEWS : Beijing destabilising" the South China Sea)


アメリカだけではなく、タイ、オーストラリア、そして現在進行形で
酷い目にあっているベトナムも、国際法違反であるとして次々に中国を非難。
これがほんとの四面楚歌。

さすがに四面楚歌の本場である中国。
それでもめげずに中国人民解放軍の王副総参謀長は不快感を示し、
(それにしても軍人が代表で出席するなんてどん引き~)

「安倍首相の発言は中国への非難を仄めかしている」
「日米は歩調を合わせ、会議の場で我が国への挑発と挑戦をした」

と日本を非難したそうです。

実は日本からはこの会議中、両国の協議申し入れを行っていたのですが、

王副総参謀長はそれを拒否したことを明らかにし、

「日本側に、わが国に対する誤った政策を改め
2国間の関係を改善する意志があるかどうかだ。
日本は関係修復のため、これらの誤りをできる限り早期に修正すべきだ」

と述べ、また米国の覇権主義についても批判したとのことです。
韓国さんも同じことを言っていたような。
さすがは「中華主義の本場国」と「中華主義の国」。
夫唱婦随って奴ですか。


この両国の「誤りを正すまで話し合いをしない」というのを聞くと
いつもいつも思うんですが、普通は問題があるからこそ
それを解決するために話し合いたいと思うんじゃないんでしょうか。


日本が誤っているのなら、そのとき言いたければ言えば?



ところで日本の総理がこの会議に出席するのは今回が初めてのこと。
初めての会議で、しかもオープニングで講演を行うことになったのは、
主催者の招待と指名によるものであることに注目したいと思います。

つまり、日本の首相に今講演をさせるということは、
どんな形になるかはわからないまでも対中批判をしてほしいという
ASEANの意向でもあったということではないでしょうか。

しかも安倍首相の演説は当の中国でさえ「仄めかした」と言うしかない
非難色の少ないもので、

「法を遵守する日本」

を強調するに留まる(しかしそれが非難にもなっているところが巧い)
文明国の格を見せつけるような完璧なスピーチだったわけです。


ところで前回中国共産党の「三戦」についてお話ししました。

「輿論戦」「心理戦」「法律戦」

の三戦を中共は軍の政治工作の項目にしていると言う話です。

この「輿論戦」(よろんせん)の「輿論」とはあまりなじみがない言葉ですが、

 日本語の「世論」とだいたい同じ意味だと思えばいいかと思います。

特に最近の中国を見ていると、しかしこの「輿論戦」を中共は
「やり過ぎ」ているとしか見えません。

何度も言いますが、中国人というのは「白髪三千丈」の文化で、
なんでも数を膨大にすれば説得力が増すと考えている節があります。

「南京大虐殺」の犠牲者数が10万単位で増えていっているのもそうですし、
先日の中国船とベトナム船の衝突では、
ベトナム側に中国側がぶつかっていっている動かぬ証拠映像を公開されても

「ベトナムが147回ぶつかってきた」

などと、即座に「なわけあるか」と突っ込まれてしまうような数を
思わず言ってしまうのも、この習性によるものです。

何しろ数が多ければ相手が納得するという文化であるゆえに、
「輿論」のための示威行動もどんどんエスカレートしてしまうのでしょう。

ベトナム戦争にはじまって天安門、そして最近の領海を巡っての暴虐。

天安門は国内は押さえ込めたかもしれませんが、
国際的な非難の大きさまでは予想できなかったと見えます。
(困って日本の天皇陛下をイメージ修復に利用したのは記憶に新しいところ)

今回もベトナム船は「147回」ぶつかったといい、またドイツに行って

「日本は昔ホロコーストで30万人の中国人を虐殺した」といえば
中国の正当性が主張できると思っているあたりがすでに
世界の常識的外交センスとはかなりかけ離れていると言えます。 

そんなことをしたって世界の誰も中国の正当性を認めることはないのに。




「三戦」のうちの「法律戦」というのは、

「国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得する」
というものですが、今回安倍首相に中国が「してやられた」のは
安倍首相への反発のなかで、中国自身がこの国際法を守っていないことを
自ら認めてしまったことです。


「国際法を遵守する」と日本が自国の立場を表明しただけで
「中国のことを仄めかしている」といきり立ってしまいました。
いわば「語るに落ちた」というやつで、もし自国が国際法を遵守している、
という自覚があれば、この発言を皮肉ととるはずもないのです。 



しかしながらこの会議はその話し合いに法的拘束力を持つものではなく、

このため中国は今日も周辺国との間に危険が高まっています。

南沙諸島海域にはたった約5平方キロメートル足らずの陸地しかないのですが、
そこに中国、ベトナム、フィリピン、マレーシア、台湾が
いずれも前哨基地を構えており、あたかも一触即発の火薬庫のような様相です。




三戦のうち「心理戦」は、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する

抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、
敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとするものです。

先日、我が航空自衛隊のYS11EB電子情報収集機と
海上自衛隊のOP3C画像情報収集機が、
中国軍のSu27戦闘機2機の異常接近を受けました。
30~45メートルまで中国機は接近したということですが、
政府は外交ルートを通じて中国側に厳重抗議しました。

これに対し中国はうっかり

「自衛隊機の方が接近してきた」

と言い返したものだからとたんに

「偵察機なのに戦闘機に追随できるなんて自衛隊って凄~いw」

などと突っ込まれてしまいました。
それでもめげずに(本当にめげてない)

「日本側の偵察行為からは、中国の軍備近代化に対する焦燥ぶりが窺い知れる。
東シナ海における日本との中国の力関係がすでに逆転し、
我が方は日本のいかなる形による挑発行動をも挫く能力を完全に有した」

と主張したのことです。
 こういったアナウンスも「心理戦」と考えてやっているんだな、と
その舞台裏をわかっていれば、中国がいかにも言いそうな内容ですね。


しかし「三戦」のどの局面においても、中国という国は世界基準とは
その「加減」というのが乖離しているため、どうもやればやるほど
自分で墓穴を掘っているだけのように思えるのですが・・・。



アメリカが介入して来ることを、実は南沙諸島の当事者国は
内心期待していると言われているのですが、指導者があのオバマなので(笑)
当分は当てにならず、だからこそ今回、日本の毅然とした態度が評価されたのでしょう。

際立った効果はないにせよ、これらの中国非難の合唱は少なくとも
中国のメンツを失わせ、それゆえそれでなくても弱まっていると言われる
習近平の求心力も急降下しそうです。

というわけでわたしは、安倍総理と小野寺防衛大臣の対中姿勢は
今のところ間違っておらず、むしろ非常にうまくいっていると感じます。

日本は毅然と「遵法精神」を謳い、国際世論を味方につけて
中国の「三戦」に打ち勝ち・・・・というより中国が
自爆するまで粘り強く相対するというのが今のところ良策ではないでしょうか。




(冒頭写真は中国人民解放軍に一人で相対するウィグル人の老婆)


 


 

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護衛艦見学~よこすかわいわいのりものフェスタ

2014-06-15 | 自衛隊

関東圏にお住まいの皆様、
最近変なお天気が続いたと思いませんか?
晴れていたと思ったら土砂降りになったり、一日篠突く豪雨だったり、
6月なのに8月並みの気温になったり、風が強かったり。

今のうちからこんなにむし暑いんだから夏は少しはましなのかと思いきや、

「夏はもっと暑くなる」

と絶望的な長期予報があるそうじゃないですか。
(人づてに聞いたので本当にそうかどうかは確かめてませんが)
もっともわたしは今年も夏はアメリカなので、困ると言っても
帰国してから先のことですが、今のところ鬱陶しいと思うのが雨。

M24さんから、この

「よこすかわいわいのりものフェスタ」

という脱力してしまうようなネーミングの横須賀で行われるイベントの際、
海自基地で艦艇公開がある
と教えていただいたので、さっそく出動体制となった次第ですが、
当日まではお天気がかなり心配でした。
当方、自衛官と違って雨が降ったら(気力が)溶けてしまう仕様
のため、

「お天気が怪しかったら潔く中止」

と決めて当日に臨みました。
根性無しですみません。

当日朝、アイマスクを外したとたん(アイマスクすると熟睡できるんです)
カーテン越しに差し込むあまりに爽やかな陽射しに、思わず

「やった!」

と心の中で快哉を叫んだエリス中尉でしたが、なかなかどうして、
この陽射しがこの日は曲者でして。

いやー暑かったっす(; ̄ー ̄A 
ジリジリとフライパンで炒られるような暑さはこたえました。
帰って時計を外したら手首にくっきりとベルトの跡がありましたですよ。


この日は午後から東京で所用があったので、午前中だけ見学したのですが、
当方艦艇見学も数をこなして来たせいか、
短時間に比較的要領よくポイントを押さえることができたと思います。

勿論、今まで見たことのないフネですから発見もありましたし。
というわけでまたしばらくこの報告にお付き合い下さい。



車を駐車場に停めたのが8時半。
先日のカレーグランプリは、もうその時間にはヴェルニー公園の途中まで
列が伸びてきていましたが、今日は大丈夫でしょう。


なぜなら今日は、カレーがないから。


と完全に高をくくって到着後悠長にスターバックスに入るわたし。
ここのスターバックスはいつ来ても構成人員の半分がアメリカ人で、
サンフランシスコのスターバックスにいるような気分になります。

まあ、サンフランのスタバの東洋人はほとんどが中国人ですが。



横須賀軍港は素晴らしいお天気です。

それにしても、以前と随分雰囲気が違うなあ。
何かと思ったら、この前は横須賀湾中の漂流ゴミが全部、
この前に流れてきて悲惨なことになっていたのですが、
それが全く無くなっているのです。




ちなみに半年前の写真。
スターバックスの客がクレームでもつけたんだろうか。
それともこの写真が横須賀市観光局か清掃局の目に止まったのかな。

何があったかは知らねど、ブラボー横須賀市観光局。いや清掃局?



窓の外を眺めながらアイスラテを楽しんでいると、海自基地に動きあり。
艦番号110は、「たかなみ」ですね。
調べたところ定係港はここ横須賀ですが、司令部は同じ「なみ」型の
「おおなみ」と並んで佐世保であるとのこと。

なぜかは知らねどまあこういうこともあるんでしょう。
こういうフネはしょっちゅう佐世保ー横須賀間を行き来するんでしょうか。

このときも、佐世保に向かうのかどうかは分かりませんがどうやら出航する様子。
よく見るとタグボートに押されています。



押してる押してる。

タグボートの技量って、前も言ったけどほんとすごいです。

もう瞬きしている間に一隻は艦体の前方、もう一隻は後方を押して、
大きな護衛艦を回転させて方向転換させてしまいました。

それに、こうして働く小さなフネ、可愛くて胸がキュンキュンするのはわたしだけ?



向きを外洋にした「たかなみ」が自力で行ってしまってから、

「終わった♪終わった♪」

って感じで帰っていくタグボート。
ううう、可愛い、萌える・・・。

というわけで、スターバックスの出待ちからこんな光景にありつき、
今日は朝から縁起がいいわい。

それを見届けてから横須賀地方総監、海自基地に向かいました。




途中、海面に餌を漁るカモ発見。
カモは淡水でしか生活しないからディズニーシーの海は淡水、
と証明式まで出して力説したのに、何をやってくれているのだ。

後で護衛艦の艦上から海を見たら結構横須賀湾には魚がいるみたいなので、
このあたりの水鳥も「少しくらい潮気があった方がうまい」くらいに考え、
海の魚を捕ることに趣旨替えしたのかもしれません。



本日ここに泊まっているのは「フィッツジェラルド」。
いつも「ステサム」がいるところに違うフネが見えます。



ここにもアメリカ海保のフネがいたのね。
調べてみると、これは定係港をカリフォルニアとする湾岸警備隊の
「モーゲンソー」であることが判明。

コーストガードはアメリカでは陸海空海兵隊に続く

「第五の軍」

として認識されており、戦時下には海軍下に入ることになっているため、
ベトナム戦争にも参加しています。
階級呼称は海軍と全く同じで、 最小規模の武装組織でありながら、
法の強制執行権を有します。

こういう組織に決して上下差別をつけないというのは、アメリカという国の
軍事の歴史がだてに長くないということを証明しています。
先日佐世保で海保のフネを見かけた話をしたときに、読者の方が

かつては仲が悪いと言われていましたが、
今はいろいろ大変なので、仲良く協力しています」

という自衛隊員の証言を紹介して下さっていましたが、わたしも

「海猿と間違えられていらっとすることがある」

という証言を聞いたことがありますし、その映画「海猿」では劇中

「海自じゃないの!海保、か~い~ほ!」

みたいなことを言わせていましたっけ。

もし「言われていた」通り、海保と海自の仲が悪かったことがあるのなら
その原因の一つに「階級呼称の違い」に表れる
「両者の差異化」があるんじゃないかと思ったりします。
そもそも階級が同じで何が不都合なのか。

海保の「海幕長」相当が「長官」、これは文句無しにかっこいいですけど。

この「モーゲンソー」は「カッター」と呼ばれるハミルトン級の巡視船。
何が「カッター」だよ、という大きさです。



横須賀駅の前までは普通に歩いていけました。
カレーグランプリのときとはえらい違いです。
あの日横須賀駅から出て来る人は、列の後ろに並ぶためにいきなり
へたしたらキロ単位で戻らなければならなかったのですから。
横須賀中央駅から海上自衛隊までは2.9キロ。
普通に歩いたら39分の距離です。

「Jシップ」の最新号には

「カレーグランプリの列が横須賀中央駅まで伸びたこと」

が「心に残る自衛隊関係のトップニュース」として挙げられていました。
あれは海上自衛隊にとっても歴史的な出来事だったみたいですね。



しかし、この日もそれなりに人は多く、横須賀駅からはご覧の通り。
このとき時間は9時20分というところです。

この状況で約20分、微動だにせずその場で待ちました。
それにしても、

「どうしてあなたは帽子をかぶって来なかったのですか」

と聞いてみたくなるような状況のおじさまがたくさんおられるのですが・・。

海上自衛隊はカレーグランプリのときの反省を生かしたらしく
(当ブログ報告が横須賀地方隊の偉い人に閲覧されたという情報あり)
入場する人と退場する人の通路をロープで区切っていたのですが、
ああ自衛隊の心見学者知らず。
前のおじさんは

「あっちの日陰の方に並ばせなきゃだめだよ。
全然のこと考えてないな全く!
自衛隊は努力がうんたらかんたら」


と毒づいていました。
それに対し心の中で瞬時に

「見学者は『客』じゃねーよ」

とツッコミを入れさせていただいた、自衛隊の味方エリス中尉です。
そもそもその前に、自分の頭皮をまず帽子で保護してから言え。

わたしは混雑したところで迷惑になるかもしれないので日傘は遠慮し、
ツバ広の帽子で陽射しを防御していましたが、傘が欲しかったです・・・。



ああびっくりした(笑)

10時の開門予定をおそらく繰り上げて(これが努力でなくて何なんだ)
ゲート内に人を入れ、さらにそこで15分待ったのですが、
待っている列にピクルス王子が慰問に来られました。
民衆の列の中から子供を見つけては声をおかけになっています。



ピクルス王子の許嫁であり、将来のパプリカ王国妃となられる
パセリ嬢も、畏れ多くもお姿を下々の前に現されました。
このクソ暑い中、集まった民をその微笑みで慰労して下さっています。



この女の子は、最初「あついよ~」と泣き言をいい、お母さんに

「あなたはパパの日陰にいるんだからまだましよ」

とたしなめられていたのですが、お二人の登場に色めき立ち、
通り過ぎた後ロープをくぐって外に出て熱心に手を振っていました。
暑さはすっかり忘れてしまった模様。
海自のロイヤルパワー作戦は彼女には大変効果的であったようです。



再び列が動き出しました。
テントのところが手荷物検査場。
ここも海自は前回の反省を生かしたのか、工夫が見られました。
検査レーンにはフォーク状並びをするのですが、フォークの根元で
一旦少しの間流れを止め、余裕を持たせてから次の一団を並ばせる仕組み。

これもどちらにも来ていなかれば気づかなかったことですが、
つくづく海自とは「反省を常に先に生かす」というシステムが
ちゃんと機能しているのだなと内心感心させられました。

小さなことですけどね。



カレーのときほどではないとはいえ、後ろもかなり長い列ができています。
というわけで、金属検査の後手荷物検査をすませ、中にGO。



向かいには本日公開予定の「てるづき」が泊まっています。
入場者は左側の指定された順路を進み、奥に係留されている
「ゆうぎり」から先に見学するという流れになっています。


「てるづき」甲板には女子乗組員がスタンバイ。



通路を行きながらも目につくものを撮りまくります。
左側のビルディングはまず

「海上自衛隊 横須賀造修補給所」。

ここ横須賀地方総監部はその昔海軍工廠造兵部がありました。
写真に写っているのは「船越庁舎」といわれる建物だと思いますが、
これは旧海軍では海軍工廠実験部が置かれていたそうです。
因みに旧海軍時代と現在の施設の関係は


横須賀造修補給所  工作部施設←海軍工廠造兵部

支援船係留施設←海軍工廠造兵部


船越庁舎←海軍工廠実験部

第2術科学校←海軍水雷学校

横須賀弾薬整備補給所比与宇弾庫←海軍軍需部

対潜資料隊庁舎・潜水隊群庁舎←海軍工廠


田戸台分庁舎←海軍鎮守府長官官邸

観音崎警備所←旧陸軍観音埼砲台

千代ヶ崎送信所← 旧陸軍千代ヶ崎砲台

横須賀教育隊←
武山海兵団


とこのようになります。
横須賀病院や貯油施設は殆どが当時の場所にあります。



ここは

「横須賀造船補給所」
「計画調整部情報処理科」
「計画調整部需品管制科」




岸壁の向こうまでいくと、補給艦「ときわ」と「やまゆき」が
仲良く並んでいるのが見えてきました。

「やまゆき」のこの三段式後甲板に当方ものすごく既視感があると思ったら、
先日佐世保で見学した「あさゆき」と同じ「はつゆき型」の8番艦なんですね。

「一番下の甲板は波をかぶるので航海中は出ない」

と雷蔵さんに教えていただきましたが、こうして見ると納得です。
というか、乗っていたときにはそれでも結構大きく思えたのですが、
こうして補給艦と並んでいるのを見ると小さいですね。

それにしてもこういうのを見て「可愛~い」とか思ってしまうわたしは
もうすっかり艦これファンと同類でしょうか。



やまゆき」と「ゆうぎり」の間からは、横須賀軍港巡りの船が見えました。

さて、というわけで、まずは「ゆうぎり」の見学からです。



続く








 

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空挺館~空挺レンジャー教育

2014-06-14 | 自衛隊

今年の年明け、第一空挺団の降下始めに参戦したとき、
習志野駐屯地の中にある資料館、「空挺館」を見学しました。

二階の「パレンバン降下作戦」「義烈空挺隊」「騎兵連隊」などの
各資料を 見終わり、本来ならば最初に見学する部屋にある
ここ第一空挺団についての資料を最後に(間違えたので)見ていると、
閉館間際で人が減っていたせいか、背広を着たおそらくOBの係員が
わざわざ近づいてきて色々と説明をしてくださいました。

最近民間の自衛隊に対して興味を持つ人口が増え、この日の人出も
大変なものでしたし、その流れで小さな空挺館が押すな押すなの混雑。
普段は非公開で年に何回かしか見ることができないため、この係も
こんな日は張り切って来訪者に説明をしていたのに違いありません。

それに、昔はおそらく女性なんか滅多に来なかったんじゃないかな。
この日女の子の二人連れ、三人連れもとても多かったですが。

 

男前のマネキンが装備一式を付けていますが、凄い。
レンジャーの資格を取るための訓練の際携行する装備は
一般のものより種類も多く、それだけ重くなるのだとか。



このあと購入し、連休中泊まったホテルで観た「空挺レンジャー」より。
携行荷物をちゃんと点検し、確認しています。



16キロの爆破薬を、誰が持って歩くんですか。



これも、山中でたとえばこういう橋なんかを爆破する、
という設定で訓練したりするんですが、



ちゃんと敵役のジープなんかもいるわけです。
そして、敵の退路を断つために橋を爆破する、みたいな設定。
しかし、本当に爆破するわけでもないのに、16キロの本物の爆薬を
背負って急峻な山中を歩かねばならないとは。



ん?今気づきましたが、おじさん空挺団のパッチ付けてますね。
もちろんレンジャーバッジではないけど(笑)。
ここの所属の自衛官(元)であることは間違いないと思いますが、
少なくともレンジャーではなかったと思います。

なぜなら、レンジャー訓練についてかなり色々と伺いましたが、
一度として「わたしの頃は」とか「昔は」とはおっしゃらなかったので。
もし元レンジャーならこんな場合ちょっと主張してみるのではないかと思うの。

マネキンの荷物から小さな落下傘を取り出していますが、勿論、
この落下傘は荷物用とかではなく、本物の傘のためのガイドとなる傘ではないでしょうか。

おじさんもそういう説明をしていた気がする。



えー。このロープはですね。
たぶんこれだと思う。



こういう綱で谷渡りをするときに、Dカンを(これはOだけど)自分の体に
付けて、ロープから手が外れても落ちないようにする命綱。

黄色いブラシは歯ブラシではなくおそらく装備手入れ用でしょう。



でた!迷彩メイクパレット。
ちゃんと鏡も付いていますね。
このメイクパレット、クラシエ(旧カネボウ)の製品です。
カネボウという会社はなく、化粧品部門は「カネボウ化粧品」が引き継いだので、
自衛隊向けのメイクは化粧品会社が作っているというわけではないのですが、
化粧品製造のノウハウは母会社が持っているのでそれを使ったようです。

さすがは化粧品会社の製品、クラシエのメイクはノリも良く、
またお肌にも比較的優しいのだそうです。

しかしこれは支給品ではなく、隊員個人が購入しているのだとか。
おいおいこれくらい支給してあげようよ。
そんなに減るものでもないだろうし。

左においてある赤と青のペンはアイライナーとリップスティックか、
と思ったのですがそうではなさそうです。

また、OD色のリップスティックのようなものはもしかしたら
メイク用の携帯式ブラシ?(わたしもこんなの持っているし)
と思ったのですが、よく考えたらみんな指でつけるよね・・。



それでは、このパレットを使ったメイク例を。

この隊員さんはOD色をマイカラーにしているようです。
おそらくパレットの中でODだけが減って困っているに違いありません。
群馬の山中にこもるので、少しでも周りにとけ込む
カムフラージュ効果を考えてのメイクかもしれません。

チークの下に木の幹を表すブラウンを差し、
樹木そのものを表現しているメイク法です。



一応メイクらしきことをしているのですが、申し訳程度です。
もしかしたらパレットを持っていないのでバディに借りたのかもしれません。

このレンジャー訓練ではバディと組んで二人一組になり、
全ての最小単位の行動をこのバディで行います。
おじさんの説明によると、こういう体験を共にするので、バディとの付き合いは
一生になることもしばしばだそうです。

ところでこの隊員さんはバディに借りたパレットですから
たっぷり塗り塗りするのも気が引けるので形だけメイクしたのに違いありません。

「そんなちゃんとメイクなんてしなくても、どうせ本当の戦闘じゃないし」

とよもや考えているわけでもないと思います。



メイクが汗とか涙とかで全体的ににじみ、
渾然一体となって結局茶色一色に見えてしまっている例。

チークの両側に入れたハイライトですが、これは
迷彩色を和らげるためにある
上のメイクパレットでいうところの
黄色を使っていると思われます。

ほとんどの隊員はこの黄色を使わずに自衛官人生を終わるのですが、
彼はその難色にあえて挑戦しているのが意欲的です。

しかし、もし顔を立体的に見せるのならもう少しチークの上外側、
ほお骨の出っ張ったところに入れた方が
いいかもしれません。



一番右の隊員は、おそらく非常に絵心のある人でしょう。
きれいに斜め三色に分かれているあたりにこだわりを感じます。

ところでサバイバル訓練中のかれらが持っている今夜の食料は

・・・・・・・・・・・か え る 。

 

かえる~~~?

うわー、ちょっと苦手ー。
いやまー確かに食用蛙、ってくらいで、食べられるものですけどね。
ちゃんと刻んで火を通してくれれば、そして
調理するところを見ないで済むならなんとか食べられるかもー。

え?生ですか? 

生でかじっちゃう?頭から?お腹壊しませんか?



鶏なんかもうこの状況では大の御馳走なんでしょうね。
情けないけど、生きている鶏を絞めて捌いて料理して、なんてわたしには到底無理。

このレンジャー訓練ではそんな日常の「甘さ」など、遥かに凌駕する
きつくて辛い地獄のような状況にあるわけですから、まさに

「生きていくためはしかたない、何を甘っちょろいことを言うか」

というところでしょう。
彼ら自身の価値観もこの訓練中に変わるでしょうが、我々一般人とは
その時点で隔絶の彼我レベルにまで離れてしまいそうです。




もう、何というか目つきが殺気立ってる。

「空挺レンジャー」では時々彼らがインタビューに答えているのが聞けますが、

少なくともそれは「普通の人」のしゃべり方であり、制服を脱げば
一人の青年であるということが何の違和感もなく想像できるものです。

かし、このような彼らの一瞬を捕らえた写真からは、まるで
地獄の釜の中でも覗いてきたかのような凄みが隠せません。

写真って現実よりはっきりと心の深淵を写し出すときがありますね。


さて、この訓練については「空挺レンジャー」について書くつもりなので
そのときに詳しくお話ししますが、群馬の山中で隊員の言うところの

「とにかくきつい」

訓練が終了し、帰りのCHのなかでこんな瞬間が訪れます。



「任務完遂」

この文字が出された瞬間、彼らのレンジャーになるための訓練は無事終了し、
これを以て彼らに栄光のレンジャー徽章が与えられることが決まります。

手前の隊員はどうも爆睡しているように見えますが・・。



それにしても、ヘリの中でみなさんこんな状態で座っているんですね。
皆荷物を背負ったまま、体育座り。
機内移動もできないし、だいたいトイレに行きたくなったらどうするのか。

それはともかく、任務完遂の文字を見てわき上がる歓声。
彼らの顔が感激と安堵の喜びに輝きます。



感極まって泣いてしまう隊員も。
泣いてもいいよ。今だけは。


ところで、この群馬山中での訓練の厳しさに付いて、わたしは
元から知らないわけではありませんでしたが、あらためて写真を見ながら
係のおじさんの聞き、ただただ驚き感心していました。

すると、おじさんはそのとき

「ちょっと君、来て」

と部下を呼ぶ口調でいい、
この日、警備のために空挺館の変な靴カバーを履かされて立っていた()
若い隊員さんを呼び寄せました。

「でね」

おじさんはわたしに、

「この訓練を終えないとこのバッジは貰えないんですよ」

といい、彼の胸元を指差しました。



「これです」

しかし、今この写真を見て気づいたのですが、他に誰も
人がいません。
おじさんがわたしにアツーく説明してくださっていたのですが、
実はこのとき閉館時間が来ていたので、隊員はそれを言いに来たのかもしれません。

それはともかく。
はは~、ということはこのお方はレンジャーバッジ保持者様でございますか!

思わず土下座しそうになるエリス中尉。
だって、おじさんの話によるとまるまる二日(三日だっけ)、

全く寝ないで

山の中を歩き回るんですよ?
40キロくらいの装備を担いで。
食べるものといったら、蛇とかかえるとかの踊り食いよ?

行動中にふっとおかしくなってしまった隊員が、いきなり
がけから飛び降りて、それでも怪我しなかったとか、
もう人間のすることとは思えないというこれでもかの地獄に
耐えたという証であるわけですよ。

「すご~~~~い」

そのご本人を前にしても馬鹿みたいな台詞しか出てきません。



せっかくだからアップにしちゃおう。

何か一言聞きたい。せっかくなら気の利いたことを・・・

「辛かったですかー?」

あああ何をつまらないことを聞いているんだわたし。
辛かったに決まっているではないの。
かといって

「蛇を生で食べるとどんな味がするんですか~」

なんてこの状況で聞くのも非常識な気がするし。
この、わたしの、おそらく一般人からは必ず聞かれて
うんざりするような
質問に対する彼の答えは


「はあ・・・まあ、それなりに大変な思いをさせていただきました」

でした。
こんなときにも「させていただいた」とは、何という謙虚な態度。
その「大変な思い」は、じつはわたしたち国民が、自分たちのために
あなたがたに「していただいている」わけなのですが。

 






 

 

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