劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

啐啄の機

2017-12-13 07:11:27 | 演劇
「啐啄(そったく)の機」という言葉をご存知でしょうか?
雛がかえろうとするとき、卵の内側からつつく「啐」と、母鳥が外からつつく「啄」が同時に行われて、はじめて雛は卵から出られるそうです。
両者のタイミングが一致していることが重要で、親鳥のサポートが早すぎても遅すぎても、雛は死んでしまいます。
つまり、「人を育てる際には、機(タイミング)が大事」ということです。

現在、僕は、第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」に向けて、劇団員たちに指導を行っています。
早く上手くなってもらいたいので、まだ機が熟していないのに、ついつい難しいことを求めすぎてしまいます。
これでは、雛は死んでしまうかもしれません。
焦ったら逆効果です。
「教える」と「育つ」が同時進行するためには、指導者には「待つ」ことが求められます。
的確にタイミングをはかっていくことを、さらに意識していきたいと思います。

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