劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

最長タイトル

2017-04-30 08:06:16 | 演劇
作品のタイトルを決めるのは、難しいですね。
いつも悩みに悩んで、結局、一番シンプルなものを選んでしまいます。

実際、僕の作品のタイトルは、短いものが多いんです。
ほとんどが2~3文字です。
「疾走」「風船」「樹海」「駅舎」「地下室」「魔術師」などが、そうですね。
「穴」「蝶」「顔」のように、一文字だけのものもあります。
僕は、一つの名詞をタイトルにするのが好きなんです。
自分ではイメージが広がる感じがして良いと思うのですが、皆さんは、どうお感じになっているのでしょうか?
最近、文章のように長いタイトルを良く見かけますが、その方が親しみやすいのでしょうか?
「時流に合わせなければ!」という気持ちもなくはないのですが、やはり自分の感覚には合わないんですよね。
今後も、短い作品タイトルを続けていくことでしょう。

ちなみに、僕のオリジナル作品中、最も長いタイトルは13文字でした。
2011年12月に上演した「史上最強の日本代表イレブン」というコントです。


未完

2017-04-29 07:12:48 | 演劇
ドビュッシーほど未完の作品が多い作曲家はいないそうです。
分かっているだけでも、68作品がリストアップされます。

自分でも意外なのですが、僕は滅多に脚本を未完で終わらせることはありません。
ほぼ全部、最後まで書き上げています。
しかし、出来上がった作品の大半を没にしているんです。
没作品の数は、68どころではないと思います。

没になる作品は、書いている途中に「これは使い物にならない」と分かります。
しかし、僕は最後まで書かないと気が済まないんです。
何がダメかをはっきりさせたいんですね。
一見無駄な作業にも見えますが、そこで踏ん張って書き切ることが、脚本執筆の良いトレーニングになっています。
また、その脚本自体は使えなくても、一部のシーンやシチュエーションを、別の作品のモチーフにできたりもするんです。
書き切って損はありません。
要は、良く言えば粘り強い、悪く言えばしつこい性格だということだと思いますが…。

思想

2017-04-28 07:24:00 | 演劇
長編小説は思想である。
短編小説には技巧の冴えが欠かせない。
思想の深さとは違った、知性のきらめきが飛び散っている。

小説家の阿刀田高さんが、こんな主旨のことをお書きになっていました。
僕が短編作品にこだわるのは、大した思想がないからかもしれませんね。

直す

2017-04-27 07:22:08 | 演劇
セリフの暗記作業を進めていくと、演出プランがより具体的になってきます。
舞台の映像が目に浮かび、音が聞こえてくるんです。
そうすると、また、演出プランに合わせて台本を直したくなってきます。
もちろん直すわけですが、一からセリフを覚え直さないといけなくなります。
永遠に堂々巡りが続くような気がしてきます。
でも、納得いかないものを、お見せすることはできません。
いくら時間がかかっても、満足できるまでこだわっていきたいと思っています。

短編

2017-04-26 07:20:22 | 演劇
「短編小説は短いだけ素晴らしい。それが最大の長所である」

サマセット・モームやウィリアム・サローヤンが、こんな主旨の発言をしています。
僕も同じ考えを持っています。
だから、長編作品を作らないんです。

でも、僕の作品はまだまだ長いと思います。
1分以内に終わって、しかも観客が納得し感動するような作品を、いずれ作ってみたいものです。