劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

第40回公演「恋に恋して」まで2週間

2019-07-28 08:41:59 | 演劇
8月11日(山の日・日)の第40回公演「恋に恋して」まで、きょうで2週間となりました。
公演が近づいてきたためか、最近、毎日のように、ご予約のご連絡を頂いております。
本当にありがたいことです。
皆様のご期待に添えるよう、残された僅かな時間を有意義に過ごしていきたいと思っています。

きのう、松本美由紀と、今回の公演のメインディッシュにあたる「恋に恋して」を稽古しました。
このところ、松本の演技がどんどん良くなっています。
正直、ここまでレベルアップするとは思っていませんでした。
素晴らしい成長ぶりです。
でも、出来るようになればなったで、演出担当の僕にも欲が出てきます。
さらに分かりやすく、さらに面白く、さらにカッコ良く、さらに感動的になって欲しい!
そんなわけで、きのうも4時間の長きに渡って、沢山のアドバイスをしてしまいました。
パワフルな松本も、さすがに最後は疲れて倒れ込んでいましたね。
でも、こうした過酷な稽古を通して、精神的なスタミナをつけることも大事です。
プレッシャーのかかる本番でも、堂々たる芝居を見せてくれるに違いありません。
ご予約下さった皆様!
楽しみにしていて下さいね!

「Noism」設立15周年記念公演

2019-07-27 08:07:51 | 演劇
昨夜、「Noism」設立15周年記念公演を拝見してきました。
「Noism」は、日本初の公共劇場専属舞踊団として、15年前に「りゅーとぴあ・新潟市民芸術文化会館」で設立されました。
芸術監督は金森穣さんで、オーディションで選ばれた舞踊家が世界中から新潟に移り住み、年間を通して活動しています。
公共の劇場が専属の芸術集団を持つことは欧米では当たり前ですが、日本の劇場ではほとんどありません。
新潟市と「りゅーとぴあ」は、首都圏や海外の作品を新潟に招聘する予算を劇場専属舞踊団の運営に充てることで「Noism」を運営しています。
地方都市の文化政策のモデルケースとしても「Noism」は注目を集めています。

今回、オムニバス作品『Mirroring Memories』と、最新作『FratresⅠ』が上演されました。
実に素晴らしかったですね。
金森さんが師事したモーリス・ベジャールの作品のように演劇性が高く、感情を揺さぶられるダンスの連続でした。
「愛と死」をテーマにした作品ばかりで、いずれもドラマチックでしたね。
死や運命、本能など抗いがたい力を象徴して物語を牽引していく黒衣(黒子)の存在が効果的で、とても面白く感じました。
圧倒的なパワーとエネルギーを全身で浴びることができ、僕の創作意欲が大いに刺激されました。
(きのう、たまたま最前列で見ることができたので、よりパワフルに感じられたのかもしれません)
こうした芸術を満喫すると「生きていて良かった」と心から思いますね。

「Noism」設立15周年記念公演は、きょう(27日)は17:00から、あす(28日)は15:00から、「めぐろパーシモンホール」で開催されます。
上演時間は約90分です。
当日券は5500円で、開演の1時間前から劇場受付で販売されます。
コンテンポラリーダンスに関心がある方は、ぜひ、ご覧下さい。

もう一度見たい!

2019-07-26 09:15:17 | 演劇
8月11日(山の日)の第40回公演「恋に恋して」で、私・石崎は「走馬灯」を上演します。
この作品は、5月に開かれたアートマイムの勉強会で上演したものです。
その初演をご覧下さったダンサーの方が、第40回公演に来場して下さいます。
「”走馬灯”をもう一度見たい」とのことです。
こんな嬉しいことはありません。
是非とも、そのご期待にお応えしなくては!

ただ「走馬灯」は、2ヶ月前の初演とは全く別の作品になってしまいました。
振り付けは変わっていませんが、質感がものすごく深くなったように思っています。
上演時間も、2倍近く長くなりました。
先週、僕の稽古を見た劇団員の松本は「目が離せない!一瞬たりとも見逃せない!」と興奮気味に語っていました。
具体的なストーリーはありませんが、ご覧になった皆さんが、それぞれ自分で物語を紡ぐ作品となっています。
ぜひ、見にいらして下さい。

筋力を超えた「張力」で動く!

2019-07-25 08:10:59 | 演劇
僕のアートマイムの先生・JIDAIさんの著書が、きのう(7月24日)発売されました。
タイトルは「筋力を超えた「張力」で動く!: エネルギーは身体の「すきま」を流れる!動きの本質力向上メソッド」です。
発売初日から、早くも「売上好調」との情報が入っています。

マイム・アーティストの本ですが、パントマイムのテクニックについて書かれたものではありません。
身体表現を行う人だけでなく、スポーツを含め、あらゆるパフォーマーに向けた内容となっています。
快適な毎日を過ごすためのヒントがたくさん書かれているので、パフォーマンスを行わない人にも参考になると思います。
208ページ、税込み1512円で「BABジャパン」という出版社から出ています。
書店で見かけたら、ぜひ、手に取ってみて下さいね。
以下、内容のご紹介です。


*誰もが動きの天才になれる

言葉を用いず自己の内面を身体で表現するマイムの追求から辿り着いた、動きの極意。それは、局所を収縮させず、身体の「すきま」を潰さない動きだった。スポーツ、武術、身体表現…、すべてに通じる「力まない動き」! 全身をつなげ、エネルギーを通す! あらゆる「動き」が質的転換される方法をわかりやすく紹介。


CONTENTS

●第1章 エネルギーは身体のすきまを流れる
身体の潜在力を引き出す!/適切な身体認知力
技術の向上とともに身体の質を高めるメソッド/エネルギーの通りの良し悪し
エネルギーの二つの要素/浸透力の違い/すきまを潰さずに動く

●第2章 「立つ」とは浮きつつ垂れること
筋肉頼りが〝すきまを潰す〟/関節のすきまを作る
逆方向のエネルギーで立つ/脳が〝浮いた〟状態/頭のオープン・クローズ
科学的トレーニングから抜け落ちてしまうもの/気持ち良さを味わう

●第3章 和の身体と西洋の身体、そのエネルギーの流れ
イン(内向き)とアウト(外向き)/腕の付け根の違い
橈骨と尺骨を通るエネルギー/鎖骨と肩甲骨の自由度/胴体を適切に動かす

●第4章 踏む力と、下丹田・中丹田
上下エネルギーの違い/踏む力とエネルギーの焦点
下腿部でのエネルギーの通り道/身体表現にみる中・下丹田の違い
上か下か? アゴの向きと活力/和と西洋が交互に機能する歩き方

●第5章 肘・膝が、末端と体幹をつなげる
体幹の骨の位置調整力/体幹で反力を受け出力を末端に伝える/肘からパワーを通す
手先、肘、肩甲骨を力のベクトル線上に集める!/膝下からパワーを通す

●第6章 パワーとは、相反する力を同時に成立させる張力
押し合いつつ引っ張り合う/張力と身体のすきま、骨の位置関係の最適化
伝統にみるエネルギーが通る形/張力の全身への影響/遠心性と求心性の両立

●第7章 お腹の力は、足腰に力を入れないため! お腹の力とふんわりとした腰/柔軟さと強さを支える腰椎の位置調整力
エネルギーが通った四股立ち/腰の力を抜くトレーニング
お腹の力~筋力ではなく張力

●第8章 呼吸とは、〝する〟ものではなく〝通す〟もの!
身体のすきまを〝通す〟呼吸/動きと呼吸の一体化
身体の内側の立体的な広がり/ノドは開いたまま!/呼吸の動きと感情の動き
内と外、表と裏の循環/身体感覚ありきのイメージ

●第9章 音感覚に身体は支配されている!
音を見る/擬態語・擬音と身体感覚/言葉は身体を分解し、音は身体を一つにする
良い音をいかに生み出すか?/音と音とのつながり

●第10章 ゾーンの鍵は、空間支配を生み出す「体性感覚」!
「ゾーン」「フロー」状態/体性感覚に目を向ける
セルフ整体運動のススメ!/身体と空間の一体感

●第11章 感情のコントロールは身体のコントロール
感情とは身体そのもの/自ら感情を生み出す/自然に起こる身体運動
自分の外にある感情エネルギー/感情の身体的ワーク/感情を体験する!
自分という存在=反応

●第12章 声を出さずとも、声が音として響く身体である必要性
響く声、響かない声/声と空間感覚/声を響かせながら動く
躯体内部の三つの空間とエネルギー/響きだけの存在。内と外の一体化

開運まんじゅう

2019-07-21 19:58:09 | 演劇
8月11日(山の日)の第40回公演まで、ちょうど3週間となりました。
きょうの稽古では、松本美由紀に「恋に恋して」を通してもらいました。
滞りなくきちんと通せたので、まずは一安心です。
さらに感動的な上演にするために、きょうは、ドラマチックなシーンを抜き出して稽古しました。
意識すべきポイントを指摘すると、松本はたちどころに改善させ、シーンが数十倍面白くなります。
そのクオリティで毎回演じられるよう、稽古を重ねてもらいたいと思っています。

日光に行ってきた松本が、おみやげに饅頭を買ってきてくれました。
これで運が開けて、お客様が沢山来てくれるかも…。