劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

冷房問題

2013-08-30 08:14:17 | 演劇
「ぷにぷに!夜想曲集」は、お陰さまで、ご好評を頂きました。
しかし、何人かのお客様に、お叱りを頂戴しました。
冷房が効き過ぎて客席が寒かったそうなんです。
申し訳ございません。

この公演にかかわったのは、舞台に出ている僕と吉田幸子さん、照明のじゅん君、制作補助の脇坂君の4人です。
みんな忙しく立ち働いているので、公演中は汗だくになっていました。
100分間、ずっと椅子に座って観劇されているお客様が暑いのか寒いのか、スタッフは誰も判断出来なかったんですよね。
今後は、人員的に余裕があれば、スタッフを一人、客席に配備したいと思っています。
ただ、難しいのは、座る席によって、体感温度が違ってくることです。
事前に羽織るものをお持ち下さるようお声掛けはしておいたつもりですが、お客様全員には届きませんからね。
毎年、夏の公演はこの冷房問題が発生しますから、なんとか対策を考えなくてはなりませんね。

初の女性役

2013-08-29 08:06:56 | 演劇
「ぷにぷに!夜想曲集」の最後に上演した「恋に恋して」で、僕は初の女性役に挑戦しました。
以前、「赤毛のアン」という下らないコントで女性役を演じたことはありますが、本格的なモノは今回が初めてです。
僕が、全編女性を演じるのは、大変な冒険でした。
筋肉質で、いかつい僕の肉体は、とても男性的に見えるんです。
なよっとした男性が女性を演じるのとは、訳が違います。
すべての動きに細心の注意が求められる、難しい挑戦でした。

しかし、上演してみると、この作品が最も評判が良かったんですよね。
男性の僕が演じている違和感は、あまり感じられなかったようです。
お客様から「女性に見えた」という声が、沢山聞かれました。
特に、老婆が17歳の娘に変わる場面が、大好評でした。
「変身シーンが面白かった」「圧巻だった」「ベストシーンだった」などなど、お褒めの言葉を頂戴しました。
また、作品全体を通しての感想としては、「胸がキュンとした」「切ない気持になった」「涙がこぼれた」等が、大半を占めました。
女性のお客様の多くが、この老婆役に感情移入して、ご覧下さったようです。
上演中、客席で大きくうなづいている女性のお客様が、大勢いらっしゃったんですよ。
完全に舞台と同化して下さっていたんですね。
ありがたいことです。

それにしても、女性役は、本当に難しい!
僕としては、反省点ばかりです。
まだまだ、練習すべきことが沢山あります。
今回の好評に驕ることなく、更に精進していきたいと思っています。

グランドピアノとの共演

2013-08-28 08:22:33 | 演劇
自分で言うのもなんですが、「ぷにぷに!夜想曲集」は、本当に評判が良いですね。
アンケートを見ても、お客様の生の声を聞いても、お褒め頂いてばかりです。
それを額面通り受け取ってはいけないのでしょうが、概ね好評であることは間違いなさそうです。

特に、評価が高いのは、生ピアノとの共演という点です。
セットも、大道具も、音響効果も使わず、照明も地明かりのみ。
僕の肉体と、吉田幸子さんの演奏だけで、1時間40分の舞台が構成されています。
しかも、演奏される曲は「夜想曲」限定というこだわりがあります。
極限まで自分たちを追い込んだ状況での上演でした。

しかし、音楽の力は偉大です。
作品の世界を見事に作り上げてくれました。
どんな照明より、どんな効果音より、ピアノ生演奏の方が良い!
事前に作り上げられたモノや、予め録音された音では、ダメなんです。
お客様と一緒に、舞台上で、リアルタイムで作り上げられたモノ以外は、僕は嘘に感じてしまうんです。
しかも、今回は、グランドピアノでの生演奏でした。
さらに、”糀ホール”という音響の素晴らしい劇場です。
最高の環境の下、上演することが出来ました。
何が良いって、音が優しいんです。
柔らかい音が、劇場を包み込みます。
また、ピアノの音と僕の声が喧嘩をしないんです。
僕が無理にがならなくても、ピアノの音に負けずに、セリフが届きます。
「セリフが聞きやすかった」という感想も、沢山頂戴しました。
ちょっと無理はしましたが、良い環境の劇場を使うのは重要なことですね。

考えてみれば、グランドピアノの生演奏と共演できるなんて、ありがたいことです。
吉田さんには、感謝しなくてはなりません。
今回、無理を言って、本当に難しい曲に挑戦して頂きました。
吉田さんは、かなり頑張って、それらの曲を練習してくれました。
吉田さんの努力なくして、今回の公演の成功はありえませんでした。
舞台に真摯に向き合える仲間を得られて、僕は幸せ者です。

一か八か

2013-08-27 08:32:49 | 演劇
「ぷにぷに!夜想曲集」では、かつて誰も試みたことがないであろう、大胆な演出を施してみました。
自分としてはかなり実験的で、お客様が理解出来なかったり、場合によっては失笑を買うことがあるかもしれないと思っていました。
しかし、まったくそんなことはなく、極めてスムーズにお楽しみ頂けたようです。
一か八かの冒険をしたつもりが、結果は成功に終わり、逆に肩透かしにあったような気分です。
お客様の力を甘く見てはいけませんね。
皆さん、僕の仕掛けたハードルを、軽々と越えていかれた訳ですから…。

「誰も見たことがない舞台」を模索し続ける僕としては、更にハードルを上げていきたいと思っています。
今後は、お客様が動揺し、困惑するようなお芝居も作っていく所存であります。
評判が良いからといって、毎度、同じような公演をやっていても面白くありません。
自分がドキドキするような舞台を作っていきたいですね。