劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

ピリス

2017-11-30 08:18:37 | 演劇
公演で赤字続きなので、普段、僕は倹約を心がけています。
しかし、毎年、誕生日ぐらいは財布のひもを緩めて、欲しいものをひとつ買うことにしています。
きのう、ドイツの業者に注文した自分へのプレゼントが、ようやく届きました。
「Maria Joao Pires: Complete Solo Recordings」というタイトルの20枚組CDボックスセットです。
女性ピアニスト、ピリスの70歳の誕生日を記念するもので、ドイツグラモフォンへのすべてのソロレコーディングが集められています。
バッハ1枚、ベートーヴェン1枚、ショパン5枚、モーツァルト6枚、シューベルト6枚、シューマンとブラームスで1枚の構成となっています。
ソロレコーディング集と謳ってはありますが、実際には、シューベルトの4手のための作品やショパンのチェロソナタなども入っています。

ピリスは誰もが知っている超有名ピアニストではありません。
人間離れした超絶技巧を売りにするわけでもありません。
ただただ美しい音楽を奏でる!
人の感情を揺さぶる!
そんな純粋な音楽家です。
力みやわざとらしさがまったく感じられず、聞き流すことが出来ないんですよね。
僕が最も好きな演奏家です。

さっそく、数枚聞いてみましたが、録音が抜群に良いですね。
非常に透明感の高いピアノの音が楽しめます。
また、他の演奏家で聞きなれた曲を聞いてみましたが、ピリスの方が僕にはグッときますね。
こんなに人の心に迫る音楽家は、稀だと思います。
ボックスセットはハードルが高いでしょうから、バラ売りのCDで、是非一度お聞きいただきたいと思います。

演出変更

2017-11-29 07:36:39 | 演劇
第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」で上演する「運だめし」のラストシーンの演出を大きく変えることにしました。
僕の当初のプランは、上演する塩沼千雅に合わないように感じたからです。
セットや大道具がない舞台は、演出変更が簡単でいいですね。
あとは、塩沼がどこまでカッコよく演じてくれるかにかかっています。

初心

2017-11-28 08:30:08 | 演劇
「初心忘るべからず」
能を大成した観阿弥、世阿弥が残した言葉です。
一般的には、「何かを始めた時の初々しい気持ちを忘れてはいけない」という意味で捉えられています。
しかし、世阿弥自身は、そんな意味で使ったわけではないようです。

初心の「初」という文字を分解すると、衣偏に刀になります。
つまり、衣を刀で断つという意味を持っています。
ですから、世阿弥の言う「初心」は、「過去の自分を断ち切ること」を指します。
「初心忘るべからず」とは、「常に新たな自分として生まれ変わり続けなさい」という教えなのです。

物事が上手くいっているときは、過去の成功例をなぞりがちです。
そういうときこそ、古い自分を断ち切る勇気を持たなくてはいけません。

残り約10席

2017-11-27 07:42:39 | 演劇
来年1月8日(成人の日)に”ida cafe”で開催する第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」のご予約が好調です。
12:00、16:00開演の回は、残り10席ほどとなっています。
14:00開演の回は、あと7席のみです。
限られたスペースなので、追加のお席をお出しすることはできません。
観劇ご希望の方は、お早めにご予約下さい。
よろしくお願いします。

世界観ありき

2017-11-26 08:13:36 | 演劇
きのう、第36回公演「ぷにぷに!1/2成人式」の稽古を行いました。
塩沼千雅の「蝶」を徹底的に練習しました。

「蝶」は世界観ありきの作品です。
技術的な指導は後回しにして、描くべきイメージを丁寧に伝えていきました。
すると、所どころではありますが、キラリと輝くシーンが見られるようになりました。
それを、作品通して安定させるのが次のステップになります。
1月8日の本番まで、約1か月半です。
緻密かつパワフルな演技を目指して、頑張って稽古してほしいと思います。