Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

昔の名前、今の名前

2006-03-06 | 雑感
イナバウワーブームと知って、元オリンピック選手INA BAUERさんのことを調べてみた。スケートの技術的な事は皆目分からないが、スプレッド・イーグルスに似ているとあり、ハの字型に開いたブレードとそのバランスの採り方は大変興味深い。古典的な技であるのだろうが、ブレードから足、足から腰へと連なる重心のありかたは、運動として面白い。

この技術に名前が付いているのが、ドイツ代表選手イナ・バウワーさんで、ご本人は国際試合でそれほど芳しい成績を残していない様であるが、この技術で名を馳せると言う事は器用なスケート選手であったのだろう。イナ・バウワー杯と言うのが今でもドイツで行われているように、16歳でドイツ女王に輝いて、1958年のニュースフィルムにも登場している。それだけでなく、当時のトップアルペンスキーヤーのトニー・ザイラーと競演した映画があり、ネットで調べると出演作は二本ほど存在する。特に彼女が主演となった方は、ショービッツ絡みの物語となっているようである。

さて、往年のスター兼歌手トニー・ザイラー氏は、現在キッツビューエルでスキー学校を経営しており町でウロウロしている姿を見ていると、そのオーラは感じられても少し拍子抜けであるが、バウワーさんは現在如何なのだろう?ましてザイラー氏の方は、当時世界的な大スターであって、同僚のスキーヤー、カール・シュランツと共に今でもオーストリアの英雄である。オーストリアの記念の年には、ナショナルフラッグのオーストリア・エアーラインズの飛行機にレオプルド皇帝やモーツァルトらの偉人と並んでF1のニッキー・ラウダなどと彼らの大きな顔写真が飛行機の胴体に描かれた事は記憶に新しい。

地元の新聞によるとこの1月31日に65歳の誕生日を祝ったイナ・バウワーさんは、1978年にご主人のイストファン・スツェーネスとクレフェルトに非営利協会を作られて上の競技会を運営、町の名士として活躍されている。まさか、遥か彼方の日本で、ご自分の名前が連呼されているとは思ってもいないであろう。



参照:
アルペンスキー小史 [ アウトドーア・環境 ] / 2005-03-29
向上に相応しい動機付け [ 雑感 ] / 2006-02-14

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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今晩は (hawk77)
2006-03-06 22:36:17
こちらのニュース番組の中で彼女の昔のインタビュー映像が少し流れているのを見ました。

往年のハリウッド女優の様な雰囲気を持った話し方だな~と思ったら、本当に女優もしていたのですね。なるほど。

現在の映像はありませんでしたが、トリノオリンピックは見ていたそうで、荒川の演技をほめるコメントがありました。

今後日本のマスコミが取材に押しかけそうですね・・・

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スポーツ英雄物語 (pfaelzerwein)
2006-03-07 15:24:25
昔のインタビュー映像なんてあるんですね。オリンピックかなんかの時のものでしょうかね。数年間はトップクラスの選手であり続けた様で露出度も高かったようです。



また当時は、世界中でスポーツ英雄物語映画が数多く製作されました。演技は二の次で、ストーリーも出来るだけ楽屋落ちを混ぜたような、台詞も演技もあまりしないで良いものでしょうね。



バウワーさんのところへは、エージェント契約の芸能プロダクションが一番乗りで、ご対面番組とかで訪日交渉中でしょうか?
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