Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

初の13年ラインガウ試飲

2014-05-31 | 試飲百景
ロベルト・ヴァイル醸造所の初めての春の試飲会であった。御目当てはグローセスゲヴェックスの注文で、そのためには試飲して情報を集める必要があった。結論からすると、2013年は素晴らしいの一言に尽きる。恐らくこの十年のトップクラスであろう。2001年を髣髴させる。

リッターリースリングは価格に合わないが、グーツリースリングは若干石灰のようなカルキ味が傷だが、昨年よりも良い感じだ。瓶詰めを三月始めに終えているので落ち着いてはいるが、今まで飲み慣れた秋とは若干異なるにしても新鮮さは良かった。

オルツリースリングのキートリッヒャーが良かった。なによりも新鮮さが魅力だったが、ミネラル風味も適当で、価格も15ユーロ前後のものとしては十分に勝負になる。ビュルクリン・ヴォルフ醸造所の三種類のオルツリースリングと比較すれば、培養酵母の点で明らかの劣り、その土壌の多様性で単調であるが、これはこれで悪くないだろう。15ユーロでこれよりも遥かに優れているリースリングはそれほどないかもしれない。8.6Gの酸、7.6Gの残糖。

ラーゲンヴァインつまりPCのクロスターベルクは、土壌も重ければ味も重い。8.3Gに対して8.2Gの残糖は心地が良いかもしれないが、兎に角雑味があってロベルト・ヴァイルの良さが消えてしまっている。

それに比べると斜面上部のテュルムベルクの酸が美しい。8.8Gの酸は現時点では8.3Gの残糖に比べて、勝ち過ぎているが先が楽しみである。

ここまで来れば、醸造親方が答えたように8.6G見当になるグレーフェンベルクの酸が悪い訳がないのである。長持ちする立派なグローセスゲヴェックスになる予定だ。

小柄な女性が話しかけてきた。「一度お会いしましたね」、思い出せないので「何処ででしたか?」と答える。「御名前は?」と聞かれる。最近は試飲会で御声が掛かるのが普通なので、試飲社交界の名士としてはいつものことかと勘違いした。あとで考えると、度忘れしていたが、ロシア人女性を連れて行ったときに会ったヴァイル夫人であった。如何に同行女性の方に気を使っているかの証明だ。旦那の方はちょくちょくと顔を合わせるだけでなく、写真でお馴染みなので覚えていたのだが、どうしても小柄な女性の顔立ちは忘れてしまうことが多い。特徴が少ないからだろうか。



参照:
ストレス開放の収穫 2014-03-29 | ワイン
予想以上のお湿り具合 2014-02-24 | 生活
嗚呼、グレーフェンベルク 2013-09-26 | 試飲百景 T

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