冬タイヤ交換のアポイントメントを月末に取った。これで安心だ、クリスマス前のミュンヘン行きに備えられる。日曜日は初雪となって、少し白くなった。白くなると明くる日に車が出せるかなどと考えて心配になる。本格的な雪にはならなかったが、翌朝の峠攻めの森の端々に少し白いものが残っていた。先週は雨が続いていたので体が動かせずに気分が悪かった。挽回するべく月曜日から走り始めた。週内に四回は走れるだろうか。寒いがまだ凍結するようではなくて、何時かの方が寒かった。それでも湿気があると流石に走り出しても戻ってきても寒い。裸で走っているのも気が狂っているようにしか思われないかもしれないが、汗をびっしょり掻くよりも走りやすいのだ。
兎に角、太るのが怖い。それでも少し走ると73kg台に落ちてきている。そのようなことで運動をしない限りあまり食事もしないことにしている。幸いこの間風邪をひくこともなかったので良かった。運動すればそれだけ供給すればよい。
天候が悪い間、幾つかの放送などをネットで聞いた。どれもこれももう少し繰り返して聞いてみなければ何とも言えない。クリーヴランド管弦楽団のエルプフィルハーモニーでの演奏も本拠地での録音と比較して、録音技術的にはよかったが、その会場がどれほど有利に働いているかはよく分からない。ただしベートーヴェンの弦楽四重奏のチェロパートの低音がさらに軽みをもって響いているのは更に良かった。
宗教局のブラームスの「レクイエム」シリーズもブロムシュテット本人の解説を交えて、ヴィーン訛りとは異なるドイツ語のプロフェッショナルな合唱を聞けるので、楽譜をDLして続きが楽しみになってきた。どうもNHKからの中継放送を聞くとその指揮者本人の解説との齟齬を感じて、違和感がとても強かったので、デンマークでの演奏を真剣に聞いてみる必要が出てきた。
それでもこの指揮者が、日本でと同じように人気のあるライプチッヒなどのローカルを除いて、「ドイツでは、なぜあまり評価されていないか」がよく分かる放送だった。同時に、この人に人気が集まる日本のドイツ音楽需要の一端が見えたようでこれもとても興味深かった。その特殊な趣向が決して悪いとは言わないが、専門家も含めてその自覚がない限り創造的な音楽需要とはならないに違いない。ジャーナリズムの責任である。
面白いのは、NHKホールでの静まり返った終止のところでの異様な拍手が話題になっているが ― あの人は、あのヴィーン訛りのいかさまに腹を立てた意志の強いプロテスタントなのか、それとも音楽が分からない人なのか? ―、パリ公演では皆がそれについて来て指揮者のエゴを許さず皆で潰してしまったようである。バーデンバーデンでのブルックナーの後でも間をもたせた指揮者だが、「レクイエム」とは違って、若干間抜けな感じがしたことも付け加えておこう。こうしたところも日本ほどには誰もそこまでついていけないこの指揮者のエゴなのだろう。
余談だが、NHK放送のロ短調ミサの動画を観ていて気になっていたのは、ソロを務めたゲヴァントハウスのコンサートマスターの顔だ。ベルリンで先日まで第二プルトで弾いていた人と似ていたからだ。調べてみると、今年からゲヴァントハウスに入ったアンドレアス・ブシャッツという人で、昨年までベルリンで「英雄の生涯」のソロも弾いていて、リゲティなども弾いている。バーデンバーデンでは乗っていなかったのでツアー中はオペラを練習しているのだろうか。世界最大の管弦楽団で補強もしっかり出来ているのは当然かもしれない。メムバー表にはその横に禿げ頭のコンラート・ズスケという人の写真が載っていて、あの有名なズスケの息子さんのようである。
先日購入したSONYのCDも流した。折角ドイツのピアニストとして売り出したにもかかわらず、その売り出し方などが稚拙で上手く行かなかったような気がする。なるほどマルティン・シュタットフェルトの最大の強みは欧州人らしくなく指が回ることなのだが、そのまま満州人ランランと勝負しても話しにならないので、やはりプロデュースの問題があったと思う。もう少し上手い方法がある筈だ。
Andreas Buschatz - Violin Solo from Ein Heldenleben
参照:
アインドィツェスレクイエム 2017-11-13 | 文化一般
土人に人気の卒寿指揮者 2017-11-07 | 歴史・時事
細い筆先のエアーポケット 2017-11-03 | 音
兎に角、太るのが怖い。それでも少し走ると73kg台に落ちてきている。そのようなことで運動をしない限りあまり食事もしないことにしている。幸いこの間風邪をひくこともなかったので良かった。運動すればそれだけ供給すればよい。
天候が悪い間、幾つかの放送などをネットで聞いた。どれもこれももう少し繰り返して聞いてみなければ何とも言えない。クリーヴランド管弦楽団のエルプフィルハーモニーでの演奏も本拠地での録音と比較して、録音技術的にはよかったが、その会場がどれほど有利に働いているかはよく分からない。ただしベートーヴェンの弦楽四重奏のチェロパートの低音がさらに軽みをもって響いているのは更に良かった。
宗教局のブラームスの「レクイエム」シリーズもブロムシュテット本人の解説を交えて、ヴィーン訛りとは異なるドイツ語のプロフェッショナルな合唱を聞けるので、楽譜をDLして続きが楽しみになってきた。どうもNHKからの中継放送を聞くとその指揮者本人の解説との齟齬を感じて、違和感がとても強かったので、デンマークでの演奏を真剣に聞いてみる必要が出てきた。
それでもこの指揮者が、日本でと同じように人気のあるライプチッヒなどのローカルを除いて、「ドイツでは、なぜあまり評価されていないか」がよく分かる放送だった。同時に、この人に人気が集まる日本のドイツ音楽需要の一端が見えたようでこれもとても興味深かった。その特殊な趣向が決して悪いとは言わないが、専門家も含めてその自覚がない限り創造的な音楽需要とはならないに違いない。ジャーナリズムの責任である。
面白いのは、NHKホールでの静まり返った終止のところでの異様な拍手が話題になっているが ― あの人は、あのヴィーン訛りのいかさまに腹を立てた意志の強いプロテスタントなのか、それとも音楽が分からない人なのか? ―、パリ公演では皆がそれについて来て指揮者のエゴを許さず皆で潰してしまったようである。バーデンバーデンでのブルックナーの後でも間をもたせた指揮者だが、「レクイエム」とは違って、若干間抜けな感じがしたことも付け加えておこう。こうしたところも日本ほどには誰もそこまでついていけないこの指揮者のエゴなのだろう。
余談だが、NHK放送のロ短調ミサの動画を観ていて気になっていたのは、ソロを務めたゲヴァントハウスのコンサートマスターの顔だ。ベルリンで先日まで第二プルトで弾いていた人と似ていたからだ。調べてみると、今年からゲヴァントハウスに入ったアンドレアス・ブシャッツという人で、昨年までベルリンで「英雄の生涯」のソロも弾いていて、リゲティなども弾いている。バーデンバーデンでは乗っていなかったのでツアー中はオペラを練習しているのだろうか。世界最大の管弦楽団で補強もしっかり出来ているのは当然かもしれない。メムバー表にはその横に禿げ頭のコンラート・ズスケという人の写真が載っていて、あの有名なズスケの息子さんのようである。
先日購入したSONYのCDも流した。折角ドイツのピアニストとして売り出したにもかかわらず、その売り出し方などが稚拙で上手く行かなかったような気がする。なるほどマルティン・シュタットフェルトの最大の強みは欧州人らしくなく指が回ることなのだが、そのまま満州人ランランと勝負しても話しにならないので、やはりプロデュースの問題があったと思う。もう少し上手い方法がある筈だ。
Andreas Buschatz - Violin Solo from Ein Heldenleben
参照:
アインドィツェスレクイエム 2017-11-13 | 文化一般
土人に人気の卒寿指揮者 2017-11-07 | 歴史・時事
細い筆先のエアーポケット 2017-11-03 | 音
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