Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

保守系経済高級新聞から

2015-10-06 | マスメディア批評
火曜日の朝刊には、TPP交渉合意が第一面に出て、社説まで載っている。それによると、一年以内の議会での承認がどうなるか分からないとなっている。トラムプ候補だけでなく共和党の保守勢力にはグローバル化反対の声が沸きあがっていることから、難しいというのだ。当然であろう。

先週の同じフランクフルター・アルゲマイネ新聞のVWの記事を読んだ。排ガス規制に引っ掛からないように、駆動輪ともう二つのタイヤとの回転速度の差異を受けるESPをセンサーとすることで、排ガスも調整していたとある。なるほど試験の時は駆動輪を空回りさせるだけなので、その差異から容易に制御可能となる。反対に、その試験台から下ろして通常に動かすときの制御はどのようになっているのか分からないようだ。

以前ならば総力を挙げて自動車クラブがレポートする筈だが、そのクラブの試験自体の信用性がなくなってしまったので、小さな記事しか載せていない。新聞は、当時の事情について書き続ける。VWが2005年に合衆国の新基準を達成できないで販売を取り止めた背景には、フェルディナンド、ポルシェではなくてピィエッヒ(ポルシェ博士の外孫)の方だが、当時脚光を浴びていてAUDIすら六基筒に載せたコモンレールシステムを使わずに、ダイレクト噴射に拘ったことでの技術的な遅れがあったようだ。

画期的なボッシュの技術を避けたのかもしれないが、結局は皮肉なことに今回もボッシュ社のソフトが土台となっていて、コンチネンタル社のそれは合衆国では使われていない。そして自らが南アフリカでアドブルーと称するアンモニアを使ったシステムを試しているとある。技術陣が重なるポルシェへの影響も避けられないようだが、オーナー兼責任最高幹部の逮捕も避けられないかもしれない。



参照:
血祭りに上げられるVW 2015-09-22 | 生活
まるで白昼夢のような感覚 2015-07-13 | アウトドーア・環境

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