Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

パンクの有効な使い方

2014-11-23 | 
階下のご病人さんを久しぶりに見かけた。土曜日の買い物の時刻であったから、どうしたものかと感じた。彼女の郵便箱には託送業者の不配通知が張ってあって、車も無かったのでどうしたかなと感じていたからだ。丁度買い物から帰ってくる時刻が重なったのだ。じっくりと話は聞けなかったが、足取りもしっかりしていて、前回見たときの階段をふらふら上る雰囲気とは違っていた。そして髪も三センチほど伸びているようで、ブーツと合わせて殆どパンクファッション風になっていた。この時間帯に態々買い物に行くことからして状態が良くなっている証拠であろう。もともと片太りタイプなので、痩せたのだろう、1979年生まれにしては十分に若返っていた。あの状態ならば、治療の方針もあるだろうが、急に悪化するようなことは無いであろう。恐らく腫瘍の切除が成功したということだろう。

新聞の文化欄を開くと亡きバリトン歌手フイッシャーディースカウの絵画が出ていた。題材は早世した指揮者フリチャイのリハーサル風景である。未亡人のユリア・ヴァラディーがベルリンの放送交響楽団に寄贈したというのである。現役引退後は絵を描き続けていたという名バリトンの絵は流石に迫力がある。ベルリンでのキャリアに於いて大きな影響を与えたという指揮者というが、その評価を先日の指揮者フォン・ドホナーニのインタヴューに続いて最近耳にすることが多い。

ドイツのマイナス歩合の影響がラディオなどでも放送されることが増えてきた。第二のメガバンクのコメルツバンクに大金を預けておくと利子を取られるということだ。企業に対して効果を上げるのだろう。個人的には既にマイナス歩合に順応しており、長らく定期貯金などを盾に借金を拵えてきたが、定期貯金を崩した。次は株式を処分しようと考えている。何かに投資する余裕は全くないどころか生活費に回ってしまうのであるが、有効な金の使い方は断然以前よりも厳しく追及している。

いまだに、なんどもなんどもLPを繰り返して流している。六枚組みの「神々の黄昏」がいつも乗っている状態であった。ショルティ指揮の1964年のゾフィエンザールでのカルショー録音も素晴らしいが、聞けば聞くほど豪華な歌手人とその歌唱も素晴らしい。このような贅沢な制作録音は今後は出ないのだろうなと、愉悦の時を過ごすのである。それにしても汲みども汲みども尽きない泉のような楽劇である。劇の流れや緊張と緩和の音楽的な構想と構造の見事さはなかなか語りつくせない。



参照:
枚挙に暇のない杜撰さ 2014-10-23 | 歴史・時事
同じ屋根の下に住むと 2014-07-11 | 女
三十路女の手練手管に感心 2009-07-07 | 女

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