Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

凍りついた黒い森の風景

2015-02-10 | アウトドーア・環境
氷の量は期待するほどなかった。水量も多過ぎた、それはドイツ最大の滝でも同じだった。冬になってからの水量、そしてここ暫くの雪の量とも関係があるようだ。車道の雪も、前回雪の中に突っ込んでしまった時以上に多く、交通量が少なく除雪が叶わない状況となっていた。滝の上部まで下るハイキング道に入るまでに膝まで埋まる雪に苦労した。勿論谷の積雪はそれほどでなかったので、先週からの雪が谷では解けてしまっていたのだろう。気温は、標高千メートルでこの二週間ほどは氷点下を護り続けたに拘わらず、凍結量が少なかったのはこうした事情だろう。今週は暖かくなるので殆ど溶けてしまうだろう。そのあとに何週間もこのような冷気は続かないだろう。

それでも何度か岩角にピックを立てながら、ドライトューリングすれすれのアイスクライミングをしたが、鼻がグズグズしていて、とても興奮までには至らなかった。もしパートナーが居たとしてもアイススクリューをぶち込めるほどの良い氷ではなかった。今回気が付いたのはむしろ足元で、氷用に再利用したガリビエールの靴ががさがさでとても収まりが悪いように感じたことだ。本当は新しいツアースキー靴試してみようかとも思ったのだが、そのフィット感の差に驚いた。これならばスキー靴の方が安定して立てそうだ。流石に今回ぐらいの氷で使うのは惜しかったが、来期はこれが良さそうだ。板も揃っていれば、雪が十分にあるときは近くの高原を滑るのも悪くはない。帰りに指揮者フルトヴェングラーの名前のフルトヴァンゲンを通過するときに、町のスキー場が目に入った。ベルリン生まれの指揮者がスキーに興じる写真を見たことがあるが、なるほどと感じたのだった。

それにしても黒い森の街道にこれほど条件の悪いとき走った覚えは少ない。普通は、春の風雪の感じで、午後になると凍結はしていないが、この日は雪も凍結も脇道に入ると可成りだった。先週、怖い思いをしてアルゴイからオーストリアの山間部を走ったときのそれに近かった。

いつものように帰りには、友人のホテルに立ち寄って、ビールを二杯に田舎農家風焼き腸詰を食した。腹立たしいことに別の滝見物に入場料と駐車料金を徴収されて金がなかったので、危うく皿洗いとなるところだった。それでもキルッシュヴァッサーをご馳走になり、乾いたように感じるアウトバーンを冬タイヤ用のリミッターが効くまで飛ばし続けたのであった。

朝七時に出発して、夜八時過ぎの帰宅、深い雪を雪のついたザイルを担いで歩くだけでも疲れた。



参照:
持続可能な環境の誕生会 2014-10-11 | アウトドーア・環境
因習となる規範 2004-12-01 | 文化一般

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