樽試飲会を回った。結局二件しか行けなかった。一件目のVDP会長クリストマン醸造所で蔵見学までして時間が掛かってしまったからである。ミュラーカトワール醸造所には行けなかった。それはそれで仕方がない。飲み代が無かったので2015年ビュルガーガルテンでも買い足ししようかと思ったからである。しかし結果的には2015年を購入するぐらいなら2016年の方が価値があると思った。
2015年のリースリングはやはり分厚過ぎてエレガントさに欠ける。なるほどザールなどではバランスが取れていたが、ラインガウなどではバランスが良くない。ナーヘの2015年もエレガントさからは遠い。リースリング好きにはあまり喜ばれない年度であろう。それに引き換え2016年のそれは凝縮度も高く、繊細さに欠けない。2014年は丁度その中間ぐらいだろうか。だから2013年よりも良さそうだ。2001年のようになるとは思わないが期待したい。2014年産もまだ市場には十二分にあり、2015年産よりも2016年産へとリゾースを集中させようかと思う。要するに2015年は赤の年で白の年ではなかった。
だから、クルストマンの2015年グーツリーングを試すがとても分厚くて話にならなかった。ギメルディンゲンなども雑味があってどうしよもない。それに比べると樽試飲の2016年の清楚なことは感動させるに足る。蔵見学で、ビオデュナミに関して農薬関連のことも重金属とケミカルも話題になっていたが、個人的には酵素と称して結局は発酵に足りなう分は補われることなどは原理主義者の醸造所の方法として興味深かった。更に興味深かったのは、手摘みの代わりに機械を使ってセレクションする方法に関してである。手摘みの場合は経験者の摘み取り手の采配が最も重要となるが、摘み取ってから下から光を当てて工場でやるようにアウスレーゼすることでより効果的に仕事ができるという説明で、今までは赤ワインでの選定作業として写真などで見ていたものの説明である。
この方法の欠点は機械で摘み取ることの傷みであろうか。バッサーマンヨルダン醸造所のウンゲホイヤーのような量があればセレクションするのも不可能となるが、傷みが激しくて収穫量が少ない時に機械で痛んだものも一緒に運び込むのもとても不経済である。結局は摘み取りの人出が集まらないということに尽きるのだろうか。
シュペートブルグンダーはお目当ての2015年はなかったが、2014年は予想以上に悪くはなかった。あの年はバイロイト詣でをしたので記憶にある。涼しい夏だった。そして熟成を待たなければいけなかった夏だったのだ。それでも2012年よりも色もあり、濃くもあるようだ。そして2013年のオェルベルクは今すぐにでも飲める状態になっていた。これは直ぐ祝い事にでも使える。寝かして楽しむ気は到底起こさせないが、2013年の特徴である薬草臭が嬉しい。
そしてここのシュペートブルグンダーがお得なのは、ゼーガー醸造所のピノノワールのベーシックと異なり100%木樽で熟成させていることである。2014年のシュペートブルグンダーを二本購入した。グローセスゲヴェックスでは50%の新樽なので、これは古いものになっているがそれでも自然な酸化をしたものはやはりまろみがある。
二件目は帰りにモスバッハ醸造所に立ち寄った。2016年産に関わらず下位のワインがなぜここまで甘くなるのかは分析値を教えてもらっても分からない。そして上位のものもミネラル風味からはほど遠い。それでも2012年シュペートブルグンダーを賞味させて貰った。2013年をまだ寝かしてあるのでとても参考になった。色は薄くて致し方が無いがまだまだ新鮮に繊細さを楽しめた。これならば2013年はまだまだ寝かせても大丈夫だと思った。
両醸造所とも先代と話すこともできたが、前者でもその年齢が気になっていたが元気そうで、奥さんを連れて車で買い物に出かけた。流石に年老いてから家庭を持つだけ若い。奥さんの方が大分若い筈だが旦那の方が元気そうだ。後者の「ジムフェルプス君」ことピーター・グレーブスは今しがたアンダルシアから帰宅して、疲れたので一杯飲もうと出てきたということだった。ゴルフ三昧で歩き通だったということで、帰宅日はワイン街道の方が温かかったとご満悦だった。
参照:
原発警備強化の物的根拠 2016-03-26 | ワイン
第二回ユングヴァイン試飲会 2016-03-10 | 試飲百景
2015年のリースリングはやはり分厚過ぎてエレガントさに欠ける。なるほどザールなどではバランスが取れていたが、ラインガウなどではバランスが良くない。ナーヘの2015年もエレガントさからは遠い。リースリング好きにはあまり喜ばれない年度であろう。それに引き換え2016年のそれは凝縮度も高く、繊細さに欠けない。2014年は丁度その中間ぐらいだろうか。だから2013年よりも良さそうだ。2001年のようになるとは思わないが期待したい。2014年産もまだ市場には十二分にあり、2015年産よりも2016年産へとリゾースを集中させようかと思う。要するに2015年は赤の年で白の年ではなかった。
だから、クルストマンの2015年グーツリーングを試すがとても分厚くて話にならなかった。ギメルディンゲンなども雑味があってどうしよもない。それに比べると樽試飲の2016年の清楚なことは感動させるに足る。蔵見学で、ビオデュナミに関して農薬関連のことも重金属とケミカルも話題になっていたが、個人的には酵素と称して結局は発酵に足りなう分は補われることなどは原理主義者の醸造所の方法として興味深かった。更に興味深かったのは、手摘みの代わりに機械を使ってセレクションする方法に関してである。手摘みの場合は経験者の摘み取り手の采配が最も重要となるが、摘み取ってから下から光を当てて工場でやるようにアウスレーゼすることでより効果的に仕事ができるという説明で、今までは赤ワインでの選定作業として写真などで見ていたものの説明である。
この方法の欠点は機械で摘み取ることの傷みであろうか。バッサーマンヨルダン醸造所のウンゲホイヤーのような量があればセレクションするのも不可能となるが、傷みが激しくて収穫量が少ない時に機械で痛んだものも一緒に運び込むのもとても不経済である。結局は摘み取りの人出が集まらないということに尽きるのだろうか。
シュペートブルグンダーはお目当ての2015年はなかったが、2014年は予想以上に悪くはなかった。あの年はバイロイト詣でをしたので記憶にある。涼しい夏だった。そして熟成を待たなければいけなかった夏だったのだ。それでも2012年よりも色もあり、濃くもあるようだ。そして2013年のオェルベルクは今すぐにでも飲める状態になっていた。これは直ぐ祝い事にでも使える。寝かして楽しむ気は到底起こさせないが、2013年の特徴である薬草臭が嬉しい。
そしてここのシュペートブルグンダーがお得なのは、ゼーガー醸造所のピノノワールのベーシックと異なり100%木樽で熟成させていることである。2014年のシュペートブルグンダーを二本購入した。グローセスゲヴェックスでは50%の新樽なので、これは古いものになっているがそれでも自然な酸化をしたものはやはりまろみがある。
二件目は帰りにモスバッハ醸造所に立ち寄った。2016年産に関わらず下位のワインがなぜここまで甘くなるのかは分析値を教えてもらっても分からない。そして上位のものもミネラル風味からはほど遠い。それでも2012年シュペートブルグンダーを賞味させて貰った。2013年をまだ寝かしてあるのでとても参考になった。色は薄くて致し方が無いがまだまだ新鮮に繊細さを楽しめた。これならば2013年はまだまだ寝かせても大丈夫だと思った。
両醸造所とも先代と話すこともできたが、前者でもその年齢が気になっていたが元気そうで、奥さんを連れて車で買い物に出かけた。流石に年老いてから家庭を持つだけ若い。奥さんの方が大分若い筈だが旦那の方が元気そうだ。後者の「ジムフェルプス君」ことピーター・グレーブスは今しがたアンダルシアから帰宅して、疲れたので一杯飲もうと出てきたということだった。ゴルフ三昧で歩き通だったということで、帰宅日はワイン街道の方が温かかったとご満悦だった。
参照:
原発警備強化の物的根拠 2016-03-26 | ワイン
第二回ユングヴァイン試飲会 2016-03-10 | 試飲百景
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