名前
フォン・ブール
場所
ダイデスハイム・ アン・ デア・ ヴァインシュトラーセ
特記
ライプチッヒの裕福なユダヤ商人出身の作曲家メンデルスゾーンがここでの経験を書き残しているように、1849年からツ・グッテンベルク家の所有。当代の当主が音楽に熱を上げているうちに醸造所の施設は老朽化した。そのため近代化への日本資本の投下と引き換えに経営権を貸与している。
履行日時
2006年3月22日
試飲ワイン
2005年ファン・ブールの辛口リースリングキャビネット、
2005年ダイデスハイマー・ヘアゴットザッカーの辛口リースリングキャビネット、
2005年ダイデスハイマー・キーセルベルクの辛口リースリングキャビネット、
全三種類。
感想
ここ暫くここの2005年産リッターワインを楽しんでいたが、キャビネットクラスが新たに瓶詰めされたので試飲する。ハウスワインのキャビネットは、甘味も薄くバランスが取れて悪くは無かったが、名門ワインのキャビネットとしては物足りない。香りは求めないとしても味覚の妙を求めたい。この醸造所のヘアゴットザッカーは、以前から大変素晴らしいのだが、試飲の時期では充分に開いていなかった。再度試飲する必要がある。最後のキーセルベルクでは、香りの物足りなさとは別に味の微妙さが興味を引いた。
総論
自宅で試飲し直す。香りの繊細さも無くとも味は胡椒風のピリ感が良かったのだが、味覚の時間的変化が無く、どちらかと言うと食事を流し込むと「美味しい味が一気に広がる」ワイン農家産風の味覚である。明くる日となると、飲み易くとも殆んど安物ワインと変わらないのは、この価格からすると受け入れ難い。五月に再度試したいと思うが、リッターワインから倍の価格帯のワインまでの格差が少なく、名門には高級ワインを期待するリースリング愛好者には厳しい評価となるのではないだろうか。最近のトレンドな味覚へとシフトしているのは、酵母などの選択や使い方によるのだろうが、その分個性が薄くなり大量生産風の味覚となって仕舞っている。一度崩壊しているところから新たな伝統を築くのは、如何に難しい事か。真面目な取り組みが行われているのを感じるだけに、余計に欠損が目立つ。容易な資金獲得のための上場や他人の資金が流入する事で、機械工業などに見られる様な 質 に 拘 れ な く な る 典型的な例がここにも見られる。こうなると製造よりも価格設定と営業力が勝負所となる。奇しくもオーナーの行っているバロック演奏や古楽演奏に通じるものがある。
参照:リースリングに現を抜かす [ ワイン ] / 2006-01-23
フォン・ブール
場所
ダイデスハイム・ アン・ デア・ ヴァインシュトラーセ
特記
ライプチッヒの裕福なユダヤ商人出身の作曲家メンデルスゾーンがここでの経験を書き残しているように、1849年からツ・グッテンベルク家の所有。当代の当主が音楽に熱を上げているうちに醸造所の施設は老朽化した。そのため近代化への日本資本の投下と引き換えに経営権を貸与している。
履行日時
2006年3月22日
試飲ワイン
2005年ファン・ブールの辛口リースリングキャビネット、
2005年ダイデスハイマー・ヘアゴットザッカーの辛口リースリングキャビネット、
2005年ダイデスハイマー・キーセルベルクの辛口リースリングキャビネット、
全三種類。
感想
ここ暫くここの2005年産リッターワインを楽しんでいたが、キャビネットクラスが新たに瓶詰めされたので試飲する。ハウスワインのキャビネットは、甘味も薄くバランスが取れて悪くは無かったが、名門ワインのキャビネットとしては物足りない。香りは求めないとしても味覚の妙を求めたい。この醸造所のヘアゴットザッカーは、以前から大変素晴らしいのだが、試飲の時期では充分に開いていなかった。再度試飲する必要がある。最後のキーセルベルクでは、香りの物足りなさとは別に味の微妙さが興味を引いた。
総論
自宅で試飲し直す。香りの繊細さも無くとも味は胡椒風のピリ感が良かったのだが、味覚の時間的変化が無く、どちらかと言うと食事を流し込むと「美味しい味が一気に広がる」ワイン農家産風の味覚である。明くる日となると、飲み易くとも殆んど安物ワインと変わらないのは、この価格からすると受け入れ難い。五月に再度試したいと思うが、リッターワインから倍の価格帯のワインまでの格差が少なく、名門には高級ワインを期待するリースリング愛好者には厳しい評価となるのではないだろうか。最近のトレンドな味覚へとシフトしているのは、酵母などの選択や使い方によるのだろうが、その分個性が薄くなり大量生産風の味覚となって仕舞っている。一度崩壊しているところから新たな伝統を築くのは、如何に難しい事か。真面目な取り組みが行われているのを感じるだけに、余計に欠損が目立つ。容易な資金獲得のための上場や他人の資金が流入する事で、機械工業などに見られる様な 質 に 拘 れ な く な る 典型的な例がここにも見られる。こうなると製造よりも価格設定と営業力が勝負所となる。奇しくもオーナーの行っているバロック演奏や古楽演奏に通じるものがある。
参照:リースリングに現を抜かす [ ワイン ] / 2006-01-23
先日都区内某所のドイツ料理屋に行きました。
ビールもワインも直接現地の蔵元と交渉し買い付けているそうで、注文したリースリングはとてもおいしいものでした。
お料理はアイスバイン(冷たい料理かと思ったら違うんですね^^;)にソーセージやドイツ風オムレツを注文。シュパーテン ラガーやリースリングを片手に舌鼓。ドイツな夜でした。
Buhl,Bassermann,Bu”rklin
いずれも高級ワインですよね。Pfalzはラインガウのように気取っているところがなく、安いワインも多いので、Saumagenを食べによく行きますが、この3Bの醸造所にはなかなか足を踏み入れることはできないMOMOです。
shamonさん、レストランで自己輸入すると手間が掛かりますが、実質価格を下げる事が出来ます。特にそれを「売りもの」とすれば、結構良い物が飲める可能性もありますね。種類を揃えるのは困難でしょうが。ハウスワインですね。
MOMOさん、コメントありがとうございます。何か二輪でこちらも走られている様ですね。弊宅の前も通っている事でしょう。家庭の惣菜の写真も見せて頂きました。ドイツ料理の結構良いところを突いていますね。
ワインもお詳しいですね。ただ、3Bと云う表現はあまりこちらでは聞かない表現です。恐らく、上述のBはかなり以前から落伍していたからでしょう。もう一つも最近身売りで経営が変わりました。1Bが実情です。
ラインガウとは、地質的にも、歴史的にも、文化的にも違います。私はラインガウワーも好きですが、プェルツァーも勿論好きです。それでもプェルツァーリンの方がもっと好きでしょうか。
また今後とも宜しくお願い致します。