Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

神々しい微笑に映る魂胆

2013-08-19 | 
ブロンドの彼女に招待状を手渡した。渡す前からうきうきしたような感じが双方にあった。とても不思議な感じがするのだが、男女関係の面倒なことを取り除くと、そもそもこれが普通の人間関係であり、とても心温まることなのである。それにしても何度も繰り返すが、これほど可愛い娘さんがなぜ若い男たちの注目の的とならずにいたのだろうか。ここ暫くの彼女変化もあろうが、ブリュウンヒルデ並みに、その黄金に輝く鉄壁の鎧に護られていたからに違いない。私などは、こうなるともはや彼女のその顔に神聖なものすら浮かんでしまうのだ。

兎に角、対応がとても素晴らしくて、本当に自然な喜びが溢れると同時に、お互いを確認するような雰囲気が二人の間に生じるのがとても不思議なのである。もはやこうなれば立ち塞がったり、躊躇するものが無いかと感じた矢先、彼女の口から得たのは「来週から四週間、お休み」ということで、その意味が中々理解できなかった。

「八月のうちにでも行く準備しているんだけど、ほら夏休み休暇の後ということで」と話して、中々つじつまが合わなかった後、彼女は言う。

「今までお休みが取れなかったから、九月の中ごろまで四週間、スペインよ」。

「ああ、それは、残念だけど、それにしても寂しくなっちゃうなー」と訴える。

彼女の微笑に更に色を加えて、「わあ、素晴らしいわ!」。

ちっとも素晴らしくないのだが、親近感溢れるお友達関係であるから、「楽しい休暇をね」と別れたのであった。

今回は、今までに無く、急いで勝負に出たというか、勝算があったので、早めに手を打って、その行き先を見極めようとしたのである。必ずしも焦っているのではないが、十分に準備万端な感じだったので、少し肩透かしを食らった。

しかしその背後にはこちらの魂胆もあって、九月に入ればまた別のブロンド娘を口説く予定になっているからである。全ては並行して進行していて、早め早めに手を打っているのでどうしてもこのようなことになるのである。彼女の休暇は予め決まっていたことでありそれに関しては致し方ないのだが、これまた一月間は猶予期間となる。その間に、彼女が出来る一番効果的なことは、現地から絵葉書の一つでも送って寄こすことであろうが、さてこちらの次の行動までに間に合うだろうか?

それにしても、そうこうしているうちに本格的な秋に突入することになる。色々とその後も盛り沢山なので、虻蜂取らずにならないようにしなければいけない。もう少し複雑になると自分自身から破綻してしまいそうなのも恐ろしい。

それにしても彼女の存在感はとても不思議であって、今まであまり接したことのない肌合いなのだ。どのような女性も我々男性でもその表情に外交的な面と露な感情を抑える条件反射のようなものが働いていて、それがしばしばその人の表情を強張らせたり、緊張させたりするのは誰もが日頃感じていることなのだ。それが彼女との交流では、殆ど生じないのである。言葉を替えると、その顔の表情などには殆ど意味が無くて、もはやその先にある脳の反応のようなものを直接感じてしまうからである。もしかすると彼女のIQがかなり高いのかもしれない ― そのように考えると、大抵は若い女性に対して出来るだけ時間を与えて追い詰めないようにしているのだが、今回は私の方が彼女から猶予期間を貰ったような気がしてならない。



参照:
恋文ならず招待状を認める 2013-08-17 | 女
想われ面皰も笑窪の純情 2013-03-03 | 女
IQの低い移民とその社会 2010-09-03 | 歴史・時事

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