Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

GPS分析に見る登頂から下山

2017-07-15 | アウトドーア・環境
先日登ったピッツケッシュ峰3418mのGPSを分析してみる。残念ながら上りは氷河に下る鞍部の前からGPSが飛んでしまっていて、初めて頂上からの下りに再始動した。だから上りも下りも同じルートを辿りながら、下りにしか正確に測定出来ていない。表示時間は小屋の上20分ほどからの経過時間である。

興味深いのは氷河部分と頂上岩壁部分が同じぐらいの高度差200mぐらいで、少なくとも下りは、其々20分ほど要していることだ。上りはその倍ぐらいだろうか。氷河部分は傾斜が緩いので遠く見えて、高度差もそれ以上にありそうなのだが、実際には頂上岩壁部と変わらないということらしい。頂上岩壁のがれた場所も右へ左へと動いたが、GPSでこれほどの距離が出ているとは思わなかった。

こうした頂上岩壁と本格的な岩壁では角度も異なるのかもしれないが、思いがけず詳しく記録されていた。これならば通常のマッターホルンなどの稜線ぐらいならば最初から最後までGPSで記録が取れるものだと思う。兎に角、山が小さく、鞍部から頂上まで400mの標高差しかないのでアルプスの通常の4000m級の高峰と比べると約半分ぐらいの規模となるだろう。

自分自身が一番苦しかったのはザイルを背負って歩いた小屋から鞍部までの高度差250mぐらいの1キロ少しだろうか。氷河も最後の急傾斜のところは息が上がりそうになったが、寧ろ頂上岩壁の核心部前に一息を入れなければいけなかったことだろうか。

我々六人パーティーで、鞍部までで一組を抜かして加速して、前を行くガイドが引っ張っているパーティーの後を追いかけたことになる。氷河が終わって、頻繁にアルプスに入っているランダウ支部の親仁がリュックサックごとそこにデポしたのを見れば、進行速度としてそれほど悪くはなかったようだ。

軽い山靴を買わなければいけないことは既に書いたが、体調的にはやはり30分ではなくて1時間の負荷を掛けるトレーニングを必要に感じるようになってきた。今回は頂上まで本格的な休みはとらなかったが、単調な運動であるとどうしても30分ほどで退屈してきて、終わりを求めるようになってしまう。少なくとも平素から1時間の運動を心掛けないと高山に行くと退屈することが頻繁になりそうだ。具体的には、週一で1時間のランニングコースを入れることだろうか。今までは「山登りコース」しかなかったので、それを年間70日は厳しい。そこで平坦なコースを設定しようかと思う。



頂上から下降路を臨む。




参照:
恋する人は恐れを知り 2017-07-09 | アウトドーア・環境
こぢんまりとした山小屋 2017-07-11 | 生活
仰ぐよりも見下ろす視点 2006-03-14 | アウトドーア・環境

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋から冬に備える今日この頃 | トップ | コーディロイの袖を通す »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿