Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

日本人の心理と思考

2014-01-14 | 生活
日曜日の午前中のSWRラディオの文化波はそれなりに落ち着いた雰囲気である。アジアの音楽などが流れて、塗り箸の話へと流れていく。東京の塗り箸職人中島泰英へのインタヴューである。レデュー・ガガなどが買いに行く高級塗り箸の職人で、江戸八角箸と呼ばれる塗り箸を作る。

背後で聞こえる東京弁が歯切れが良い。材料にも塗りにもの拘りで、高級であることは良く分かるのである。そしてプラスチックや安物との違いは使ってみなければわからないと、普段から使っていないと分からないと話していた。まさしく、それが文化であるのだ。「時を越えた質素な文化」と称される。

夜中に目が覚めて、そしてウトウトとしていて久しぶりに定番の夢を見た。空を飛んでの逃避行はいつものパターンであり、その空域もいつも同じであるが、なぜかその前に人質になっているのである。そして、金庫とか何かが出てくるのだ。

その前に、安倍内閣の支持率が再び上がったと見て驚いていたので、ベットの中で再び明治維新とその後の国家神道への道に興味が向かった。つまりそこから日本国民の心理や思考を辿ることが出来ると考えたからである。

丸山などの論文を読むと、水戸学などから既にシナにおける天の思想の欠落がどのように埋められて、明治維新後の福沢などの脱亜思想へと受け渡されていく過程が分かるように説明されている。そのように、近代化が進んでいったことは間違いないのであるが、敢えて古色蒼然とした絶対主義体制が国体として利用されて、官僚主義と軍国主義が富国強兵と植民地主義の中で敗戦を迎えることになるのである。

そこを押さえておくと分かってくるのが疑問として呈された日本国民の心理と思考である。それは一般的に思われているように教養とか社会層とかに固有のものではなくて、寧ろ日本人のアイデンティティーと考えられているようなところに源を発しているということである。

要するに島国の輸入文化の需要が、絶えず文化的「先進国」へのコムプレックスとなっているようで、そこから抜け出しがたい日本人の姑息さと言うようなものは虚勢になり、そのアイデンティティーの一つであるのだろう。


参照:
老支那人と小日本人 2014-01-08 | 歴史・時事
奥崎、安倍晋三を撃て! 2013-12-28 | 歴史・時事

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