Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

たとえ試飲が出来なくとも

2008-07-22 | 試飲百景
ギメルディンゲンの地所を五月以来初めて歩いた。ワイン地所散策した時以来である。その時同様、A・クリストマン醸造所に車を停めて歩き出した。強い風が吹く中、古城の表示を見つけて少し寄り道をしてみた。

チャペルほどの土台があるだけで本当に小さな場所が開いているだけだが、ハムバッハ城への見晴らしは良かった。

少しカペーレンベルクの地所を行くと背後にイーディックの地所が見えた。なかなか盆地状の土地が修道所などの建物の間に厳かに見える。

それから、メーアシュピンネンのマンデルガルテンの地所をかすめて戻ってくる。約三十分ほどの散歩である。予約してあったケーニヒスバッハSCと呼ばれる新商品とお気に入りのカペーレンベルク産の2005年シュペートブルグンダーを引き取る。

後者は予想通り既に売りきれていて、五月に試飲出来なかったので試飲無しの購入である。仕方がないので、近い内に一本を開けよう。2003年の実力を知っているので迷いはないが、只で飲めなかったのが少し残念である。

先代に尋ねると2008年も今までの推移はよいので、2007年の程度まで至るかどうかは判らないが十分に期待出来ると言う。今まで天候がハッキリしないのは問題ではなく、この調子で八月も晴れて陽が照れば良いのだと言う。今年は、九月まで長い夏になるとすれば問題ないだろう。

リッターヴァインの在庫がまだあってこれを試飲して購入した。今でもなかなか新鮮味があってミネラルの濃くが出て来ていて旨い。煮豚との今晩の一杯が楽しみである。

五月に茶室跡でピクニックした時にとても印象に残ったギメルディンゲンのオルツヴァインも購入した。とても食事に合わせ易そうで、9.2ユーロの価格だけが少し辛い。

ケーニッヒスバッハーSCは、上の一等地所イーディックのワインなのでその土壌の味が大変深みがあって、宇治茶のようだ。比較にギメルディンゲンSCを試飲させてもらったが、これも大変旨味があってよいが、食事には少し甘い。

いづれにせよ、2007年産のリースリングはとても素晴らしい。




参照:
ドイツ旅行記2008年5月(第6日目:5月8日)その1
(DTDな日々)
熟成する力関係の面白味 [ ワイン ] / 2008-05-30
期待十分な独赤ワイン [ ワイン ] / 2007-07-10

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4 コメント

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いくら迄なら出す気になれますか? (Saar Weinen)
2008-07-24 01:02:33
pfalzerwein様、こんばんは。そちらにいらっしゃると安いリッターワインが気軽に買えるので羨ましい限りです。帰国してからは我等がPfaltzのワインは殆ど飲んでいません。前確かゲオルクモスバッハーの4ユーロ20セントしたMueller-Thurgauをお持ちと伺ったと思いますがRieslingならリッターワインは幾ら位迄なら払う気になれますか?因みに僕は名門の醸造所なら12か13Euroまでなら払う気になります。
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品質を吟味するとなるとその価値はありません (pfaelzerwein)
2008-07-24 04:13:17
2007年のものは6.5ユーロで揃えて来ていますが、名門は百パーセント自己栽培の所は殆ど無くなりました。BWは今年がリッターの最終年度で、今後はグーツヴァインから始まります。

ということで、リースリングリッターヴァインは、営業向きとなってきています。

価格で考えなければいけないのは、グーツリースリングを5-8ユーロとしたとき、これはリッター6.6-10.66となりますね。

つまりそれ以上に出す者は算数が出来ないだけでしょうか?

もし、13ユーロを出すとすれば、少なくともグーツヴァインが最低10ユーロする事になりますね。10ユーロ以上のグーツヴァインを出すロバート・ヴァイルぐらいしか知りません。因みにそこのはリッターは10ユーロします。しかし品質を吟味するとなるとその価値はありませんね。

そのようなものを買うなら、15ユーロ以上出して特別なワインを買った方がよいでしょう。リッターなどは、一年持てば良い方ですからね。
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そんな程度なのですね。 (Saar Weinen)
2008-07-28 22:05:27
pfaelzerwein様、ご教示どうも有難うございました。いや、何故そんな値段でお尋ねしたかというと前に緑家様のブログでRebholzのリッター瓶を飲まれた時の記事で確か¥2940位とあったものですから・・・・・・・  やはり日本での仕上がり価格が異常なのでしょうか。
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量より質、質より量 (pfaelzerwein)
2008-07-29 01:59:59
緑家さんも書いていたと思いますが、地元以外でこれを飲むとなると特別な人しかいません。

価格はどのようなものも三倍の卸売価格がつくのは日本での輸入物の一般価格です。実際には仕入れ価格が適当ならば、二倍程度にまで押さえられる筈なのですが、数が出ない市場ですから難しいですね。

だから買い付けして手で持って帰る以外ではこうした単純なワインは奨めません。個人で注文しても、最低7ユーロほどしないと、瓶の輸送量の方が中身よりも高くなります。

そのような理由から、好事家の旅行者には、格安航空賃ぐらいはワインを買い付けするのを奨めるのです。五ダースから十ダースほど買って措けば、二年ほどは買い付けに行く必要がないですからね。物によっては十年以上楽しめる。そして何よりも新鮮なものが飲めるのですから。

我々でも、6.5ユーロのリッター瓶を買うか、6ユーロのグーツヴァインを買うかは悩みの種です。
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