Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

高熱に魘されて計画する

2017-02-02 | 生活
完全な風邪ひきである。ここ暫く熱を出すことはなかったが、今回は喉の痛みから倒れるようになってしまった。高熱が二日ほど続いた。昼間も熱は下がらなかったが、普通の生活は可能だった。但し、能力は三分の一以下だろう。なんとか買い物には出かけられたが、見ず知らずの人が顔を覗き込むところを見ると足元がふらふらしていたのだろう。

寝つきが悪いと解熱剤などを飲もうかと思うが、飲んでしまうと体調が分からなくなって、その後の運動能力に問題が出そうなので敢えて飲まなかった。起きていれるほどなので高熱とは言っても摂氏40度とかの高熱ではなくて、精々38度ぐらいだったろうからそれほどの危険性はないと考えた。

熱に魘され乍らスキー靴の調整修正のことを次のスキーツアーの為に計画していた。スキー靴を調整するためにはオーストリアのインスブルックからブレンナー峠の方に向かった村の靴屋に出かけなければいけない。先代から甥が継いでからはそれほど拘らなくても良いのだが、2014年12月にそこで作ってから初めての調整なのでそこに行くしかなかった。勿論500㎞も離れた場所に出かけるのであるから、ほかの用事と組合さなければ意味が無い。そこでミュンヘンのオペラの予定を見る。残念ながら見つからなかった。

これは難しいかなと考えていたらラストミニッツでキルリ・ペトレンコ指揮「ばらの騎士」が入手できることになったので、靴マイスターと連絡を取った。残念ながらミュンヘンでの世界一のスポーツ見本市ISPOに出かけるために都合が合わなかった。そこで期待せずにいたら他の日の上演の券が入手できた。そこで新たにアポントメントをとった。最近は宿もネットで探せるのでこうした計画変更が容易になった。

最初の計画ではミュンヘンのアウトバーンを下りたところで一泊39ユーロで安かったので、オペラが引けたあとビ―ルでも呑んで、そこに泊まってから翌朝朝食抜きでブレンナーを目指して、9時頃に工房に入る予定だった。しかしその価格のオファーが無くなったので、翌日の朝の混雑を考えて宿泊場所を探した。高速道路経由でミュンヘンの向こう側に朝食抜きで45ユーロの部屋が見つかった。評判も良くダブルをシングルで使えるのだが、残念ながら滞在時間は短い。

立見席12.50ユーロ、初日の自宅から宿への走行距離が395㎞にそこからオペラ座への往復66㎞、翌日は宿から工房まで189㎞に工房から自宅まで474㎞である。オーストリアの通行税を払うので9ユーロほど加算される。

来年の復活祭にミュンヘンの劇場アンサムブルがニューヨークデビューするとあったので調べてみると、ユリア・フィッシャーとのブラームスのドッペルコンツェルトとマンフレット交響曲の一晩、次の晩には「ばらの騎士」のコンサートとなっている。来年のバーデンバーデンにはムーテー指揮の「オテロ」が企画されたとか読んだが、それは実現しなかったようなので、どうなるのだろうか?

序が無ければ古いユルゲン・ローゼ、オットー・シェンク演出のカルロス・クライバー指揮で有名なそれに出かけることはなかったと思うが、どうせ舞台も完全に見えない席であり、音だけでも聞いて判断は可能であろう。ベルリン時代からポピュラーな演目でありペトレンコ指揮レパートリーとして定着している演目でもあるようだが ― 逆に言うとこの指揮者が振る新制作は当分無いということであるかもしれない ―、今回も来年も人気プリマドンナのアニヤ・ハルテロスが歌わないことなども興味をそそるところである ― どうみてもあのおばさんが物分かりが良いとは誰も思わないからである。

2014年12月に靴屋の帰りに寄ったミュンヘンでも「影の無い女」を聞いていたので、日程は前後逆になっているが今回もほぼ同じような感じでなにかは聞いてこれるのではないかなと楽しみにしている。何よりも宿も近いことであり、あとはこの機会にオペラが引けてから朝食の分も含めて飲み食いしてくることぐらいか。



参照;
日本社会の文化的後進性 2013-02-21 | マスメディア批評
つまらないには短過ぎる人生 2012-03-19 | 雑感
竹取物語の近代的な読解 2014-12-31 | 文化一般
インタヴュー、時間の無駄五 2016-08-07 | 文化一般
伯林の薔薇への期待の相違 2015-03-29 | 音

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