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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ありえない出入り管理

2011-11-30 | 雑感
東電の記者会見で妙なことをいつものように平気な顔で説明していた。構内への立ち入り人数が正確には分らないと言うのである。事故直後はやくざに雇われた野宿者などが大分入っていたと言われているが、その後写真付のIDカードを出したとか聞いていたので、今日の話を信じられなかっった。要するに出勤カードのようなタイムカードシステムを全く使っていないのである。バスで乗り込んで現場に直通するのは良いとしても、その前の出発地でゲートを作るべきなのである。構内のカメラ撮影が出来ないとか何とか以上に、核拡散防護処置を理由に挙げて情報を極力抑える隠蔽体制は、事故前からの原発見学すら出来なかったような特殊な日本独自のものであるが、入構者をゲート管理すらしていない原発も日本だけであろう。そこでの毎日の通勤の出入り時の被曝検査でチェルノブイリの事故がはじめてスウェーデンの発電所入り口ゲートで確認されたのは記憶に新しい。

先日死亡事故が起きた場所から数メートル離れた側道の止め石の続きの岩に車が乗りあがっていた。一時間して買い物からの帰りにも自動車クラブの車が停まっていて板などを使って岩から車を下ろすのに努力していたようである。膝まであるような岩に普通の乗用車が乗り上げるには可也の加速で突っ込む必要がある筈だ。全く事故の状況が把握が出来ない。死亡事故現場には蝋燭が灯っていてどうしても気になる。生者を引き釣り込むような事故現場になってきた。

自治区域内では、自然公園へと抜ける山間道がスピードを出す車線の無い対面交通なので、擦れ違いに谷川へと吹っ飛んで大事故現場となっている、もう一つはワイン地所間の連絡道の対面交通もスピードの速さから事故多発地域となっていた。前者は事故数は少なく、後者はバイパスの発展で交通量が少なくなっているので、事故は激減した筈である。しかし、ドイツ連邦全体の傾向と同じくああした見晴らしの良い場所で事故が起きるようになったにはその理由がある筈である。

関西のセシウムの汚染度が発表されたようだが、チェルノブイリ時の西欧の汚染とは比較にならないほど低い値のようである。理由は爆風で核廃棄物が空中高く巻き上がらなかっただけに、東北から南関東の太平洋側の稜線より低い近場に集中して落下した事情によるのだろう。逆に太平洋上への落下を含めて、途轍もない高い濃度のホットスポットが今後も見つかるに違いない。

東北関東の食料の不買運動もせず、東電解体もせずに黙っていた市民に報いがあるだけなのである。それにしてもどんなに小さな事故を起こしてもどのような形状をしていても、それが車載した貨物であろうが構内の事故からの構外への流出であろうが、その汚染物に責任をもって、原状回復に努めるのがどのような事業者であっても当然の責務である。



参照:
小日本鬼子の無法地帯 2011-11-29 | 雑感
南独のもの北独のこと 2011-11-25 | 料理
福島後の反原発への違和感 2011-09-17 | アウトドーア・環境

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