Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

甘い燻製鴨の脂身に舌鼓

2009-10-29 | 料理
昨日は腹を空かして帰って来た。出先で全く時間がなかったので飲まず食わずで急いで帰ってきたのである。博物館を出たのが既に二時を過ぎていたので、三時の約束は難しかったが、なんとか三十分遅れで戻ってきた。

抜いた昼食代わりに、急いでパンに挟むものとパンを買って被りついた。横にあったイタリア製の鴨の燻製が気になったのでこれを百グラムほど切ってもらい、夕食にした。

ワインは前日の残りのラインガウのシュタインベルガーが殆どなかったので、蔵を探す。適当なものがなかったが鴨を考えて、1995年産グレーフェンベルクの半甘口シュペートレーゼを開けることにした。ロバート・ヴァイルのそれはアルコールが12.5%もあるので、現在で云えばグランクリュに相当すると思いとっておいたのだ。

コルクは新鮮そのもので、裏側に石が付いていた。液体の色は黄金色までは行かず、香りの噴出しが感じられたので期待が高まる。既に13年以上経っているのだから若干熟成感はあるが、半辛口であるに係わらず香りに違わず残糖感も無く食事に楽しめた。

また鴨の方は、自家製の茸ソースを掛けて食したが、その脂身の甘さがとてもよくとてもデリカテッセンであった。

そのような訳でワインも進む。その結果ベットに付く頃には些か頭に重さが残るような感じて、熟成甘口ワインというのはやはりその飲み口の丸さとは反して、一寸気をつけないといかないものなのかもしれないと微睡んだ。当時結構の価格で購入したリースリングに違いないが、やはり「価格に似合わない質」と酔いから目覚めて再認識するのである。その一方現在醸造されているグランクリュに、これより質の高い熟成の良さを期待させてくれる。

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