Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

それを味という、ばらつきの趣

2010-01-21 | マスメディア批評
有機煎茶を飲み干した。昨年秋に入手した100G入りの袋なので開けてから三週間ももたなかった。その分十分に楽しんだ。

宇治の南山城町と和束町で農薬や化学肥料を極力押さえて栽培されたようだ。味筋としては、そのせいか茶葉にばらつきがあるのか、通常の上級商品のような集中した味覚と纏まりは少ない。逆に、従来の商品が農産品であるのに拘らず、味を纏めて毎年同じように供給出来ていることの方が不思議なのである。

その意味から食に関して、あれが美味い、これが不味いとか言う評価自体がいかに珍奇なものであるかが分かるだろう。もしそうした評価に興味がある向きがにば、マクドナルドに丸、牛丼に丸をつけて措きなさいと言いたい。

茶葉の栽培は知らないが、結局ワインと同じで、有機栽培を心掛ければ心掛けるほど商品の粒は疎らになるので、どうしても最終商品の味のばらつきも大きくなる。するとますます、通常の流通ルートに乗せるための評価というものも怪しくなってくる。

そうしたばらつきをして、そこに風味や趣を感じるかどうかだけなのである。それを味と呼ぶことぐらいは皆さんご承知なのだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心配になる加速する時間の環 | トップ | 心配になるポップコーンの臭い »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿