Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

民主主義を叫んだ独裁体制

2016-07-22 | マスメディア批評
今年二度目の夏日だった。午後には軽く摂氏30度を超えて、日が暮れてからもなかなか気温は下がらなかった。それでも昨年の40度に近い猛暑とは桁が違う。昨年はボルダーどころではない夏を過ごしていた。肩の痛みの失意の日々だったからだ。だから忘れていたのだが、ボルダーの南向きの斜面は陽射しがあって谷底から熱気が上がってくる感じはあるのだが、流石に標高500mなのでワイン街道からすると大分涼しい。そして、その途上の北向きの谷筋は大分気温が違う。今回も午後6時過ぎに出かけて、北向き斜面では28度まで下がっていて、上部でも30度ぐらいだった。そして八時ごろに帰宅すると32度もあった。冷たいハーブティーの残りを持って行ったが、購入したカーボネートのウィスキーグラスで飲むと中々の納涼だった。

曇りがちになってきて陽射しが弱っていたので、それほど汗も掻かずに、最近苦労していたトラヴァースをマグネシウムもつけずに一発でクリアーするほど、手に汗を掻かなかった。最近走る前に柔軟のウォーミングアップをしているので、柔軟性が増したのか足が良く横に伸びたので大分楽をした。我々旧来のクライマーからするとあまり手足を伸ばすのはバランスを崩すとかいって嫌ったのだが、ボールダーになると余計に制限された区間の中での運動なので、こじんまりと茶室にいるような動きを良しとしていたので余計に苦労をしていた感じがする。もう少し伸びやかな体の動きを心掛けたい。

暑さは凌げたが、凹角に近くなると蚊が大群になって押し寄せてくる感じがあって、怖いと思った。やはり蚊取り線香が欲しい。今一番欲しい私のウィッシュリストのトップである。なるほど強力な虫除けなどは売っているが、それは皮膚に塗らないといけないので嫌である。天然の除虫菊の煙の方が良い。趣がある。

ハイデルベルクのゼーガー醸造所のRを開けた。試飲して、色は薄いがエレガントさを感じていたものだ。中々美味くてスイスイと飲んでしまったが、あとでなんとなく残った。やはり2010年産は無理をしているということだろうか、ドイツのピノノワールは十年二三回の良年を待つしかないということには変わりない。瓶も指が完全に収まるほどの深い底の穴で本格的な瓶であるが、残念ながら中身はそこまでではなかった。これならばブルゴーニュのエシュゾーなどを購入した方が得かとも思った。価格も30ユーロ超えほどで同じぐらいである。次は良年のこれを是非試したいと思った。

エルドアン大統領が三カ月間の非常事態を宣言した。これによって、国会は機能を停止してエルドガンは名実ともに独裁者となった。今まで行われていた非常事態への強権は、これからはこれによって大統領の思う侭に全てが合法化される。フランクフルターアルゲマイネ新聞は書く。これによって誰もトルコに投資しようとする者はいなくなった。今までの豊かになったトルコの安定はこれを以て全てなくなるということだ。国が不安定化するという。

日本のネットで見ると「日本の企業への影響は少ない」とか散見する。独裁国に投資するものはその独裁を援助することになる。核大国への入場券である原子力発電を建設しようとする東芝らの日本企業はこれによって歴史的な負を会社解散のその後も背負うことになる。そして日本人も同じようにトルコの独裁の責任を負うことになるのである。安倍内閣のお試し体験の緊急事態条項の加憲こそが、この独裁への重要な要件である。九条などの小さな問題では決してないのである。世界中のトルコ人は軍事クーデターに対して皆デモグラシーを叫んだ、そしてデモクラシーと決別した。



参照:
Alle Macht für Erdogan, RAINER HERMANN, FAZ vom 21.7.2016
興奮冷めやらぬエニグアン 2016-07-17 | 歴史・時事
ヘリコプターマネー事態 2016-07-18 | 歴史・時事
アベニグマの殺戮の夜 2016-07-11 | 生活
肌理細かな高CPピノノワール 2012-05-08 | 試飲百景
大分マシの今日この頃 2013-03-05 | ワイン

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