Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

なぜ今頃の感の疑心暗鬼

2011-04-13 | 雑感
昨日のレヴェル7への昇格は世界に驚きを与えた。なぜ今頃?と言うものだ。一部には現在の被害程度ならいずれまた6に戻すだろうとの意見もある。急に日本政府の発言が変わってきたことにはいくつかの理由があるのだろう。政権と行政の中での権力闘争もかかわっているような気がするのは考えすぎか?そうした一貫しない姿勢は、普天間問題に仙閣列島事件にも顕著で、官僚組織を掌握できない民主党政権の政治の特長にすらなっている。今回の場合もなぜ最初の時点から菅首相が最高決断をしなかったか不可思議なのだ。

それ以上に急にIAEAが楽観的な見解をも流すようになったのがそもそも軍事的な核利用と拡散に反対しながら ― まさにこれはワシントンの意向に沿う、産業的な利用を推し進めている機関であるからだ。なぜそこの理事に日本人がなっているかを考えればよく分かる。

それよりも何よりも危惧されるのがやはり破局に近づいている状況証拠があるのではないかという疑心暗鬼である。四号機の半減期が八日のヨウ素131の検出量も気になり、水温も上昇していて予断を許さない情況となっている ― 水の量も確認した筈だがなぜ発表にならなかったのか?穴でも開いているのか?また一号機の温度や圧力や穴が気になるという、果てしないもぐら叩き状態と、益々悪くなる状況が伝えられている。

クリントン女史が東京を訪れると言うが、人命尊重を基本に思い切った作戦を連休中に秘密裏に要求するのではないだろうか?

関東のスーパーで出荷禁止の野菜が出回っていたのは、やはりいい加減な規制水準の緩和などを訴えている政治家がいるからで、基準が緩和されると言うことは日本の生活水準や品質管理を落とすと言うことに他ならないので、自ら産業と経済基盤を崩壊させていくのとなんらかわらない。如何に汚染や汚染地域を切り離して、水準を守ることも重要であり、その為には人命・人権の尊重を大儀に思い切り強引な政治決断が迫られる。

正直な話、使い済み燃料の発火などは第一報では伝えられておらず、全く話題になっていなかった。しかしその量や特に四号機の崩壊熱量からすれば予想以上の汚染の元となっている。ドイツの専門家の中で日本限定と捉えられていたその世界への影響が上方修正されなければいけないような情況には改めて驚愕するしかない。

福島第一原発での耐震の確認などは、全く役所らしい処置で、次の余震で炉がひっくり返って、大量の水が決壊しても既に指導はしていたと言い訳が出来るのだ。彼らは決して裁判で不利になるような不手際は行わない。時限をつけてもつけなくても、それで抜かりないのである。



参照:
法的根拠のない「自粛」を行政や行政の長が「要請」するおかしさ。 (ザ大衆食つまみぐい)

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