Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

足に合うイタリアの靴型

2011-03-03 | 生活
昨日自棄買いを遂行した。今年の買い物リストから先ずはクレッターシューを購入した。そのついでに他の商品を店頭で試してみる魂胆もあったからだ。安全ベルトは、評判の良いブラックダイアモンド社の「オゾ-ン」と呼ばれる軽量の競技向けの金具が少ないものを試したが、目的に適わなかった。何よりも太腿がつかえて歩きにくい。Lサイズでウエストは大き過ぎるぐらいであったが、太い太腿につかえる。もともと、用具をひかっける場所も左右二箇所で、歩くためや長い登攀には全く考えられていないようだった。他のメーカーのものはそれに類するものを置いていなかったので当然事ながら購入を保留した。そしてLサイズのもので使えることも分かった。現在使用している他社のものがXLであるから十五年以上前からすれば十分に痩せたのである。

ヤッケはサイズが揃わない安売りが多くあったが、ハードシェルのスイスのマンモートなどのものはMではカットが細すぎて、Lでは長過ぎる。あまり機能的にも期待したほどには良くなさそうで、やはり他社のより上等な商品を購入することになるだろう。

さて、靴は昨年の十月に一通り試してあったので、再び二種類を比較して履いてみて決定した。来週になると新モデルが入荷すると言うが先ずは今必要なものに確保おこう。スカルパ社の「ヴェローチェ」と称する天然皮革を使った商品である。女性用の踵の細さが踵を使う技術には使いやすいと思っていたので、男性用のものの購入を控えていたが、男性用のそれでも十分に使えることが今回確認できた。早速、室内で色々と登ってみると今まで使っていた同じイタリア製の「刀」よりは大分使いやすい。購入目的である、ボルダーリングによく使われ、オーヴァーハングをクローズの体勢で登るときに有用な踵の技術の習得よりも以前に、靴自体が若干反っているのでつま先に体重が集中して、次の動作へと背伸びしたり蹴ったりする伸張動作が大分やり易くなった。それに関わらず十分に捻りの弾力があるので重心の崩れや取っ掛かりの外れも起こし難い。オールラウンド向けの入門の靴と言われているがどうしてなかなかのものだと感じた。価格も刀よりも三十ユーロ近く安価であり、長持ちするようである。

あと一月ほどの室内シーズンであるが、これで出来る所まで追い詰めておくと夏のシーズンが楽しみである。なるほど、更に厳しい靴は幾らでもあるのだが、先ず足に合わないと苦痛で技術向上のところではない。秋に予定されている長いルートの登攀はどの靴を使うことになるかは分からないが、昨年登ったようなルートならば今回購入の靴ならば大分楽だったと思われる。そのようなことを考えると、一般に評価されていることと実際は判断が逆転していることも多いと改めて思い知らされる。なるほどにぶみがある「刀」も場所によっては今回の「ヴェローチェ」よりも使いやすい場合も少なくないだろう。例えば、雑食砂岩のスプーンで穿ったような足掛かりならばその方が神経質ではないので良いのではないかと想像する。車の性能に喩えると、アウディーとメルセデスの相違ぐらいだろうか。現時点では精々BMWぐらいまでで、ポルシェやフェラーリは全く必要ない。

夏のシーズン終わりに、もしくは次の冬のシーズンにどのような靴を買うかが想像つき難く楽しみですらある。それにしても今日ほど疲れたことはこのシーズンにはなかった。体中がぐったりである。上半身のみならず下半身も草臥れている。これはどうしたことか。BMWを使えばもっと疲れるだろうか。



参照:
エリート領域の蹂躙 2006-08-11 | テクニック
商品展示と夕食の物乞い 2010-09-29 | 料理
パイプを燻らすパイオニアー 2010-10-04 | アウトドーア・環境
くしゃみの出そうなゾクゾク感 2010-10-12 | 暦

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