2014年産リースリングを購入した。何本目になるかは分からないが例年に比べれば予約分を含めて可也少ない。理由はそれほど魅力的なリースリングが少ないからである。肯定的に評価すれば熟成しないとよさが出にくいからである。要するに日常消費ワインに困っており、猛暑のお陰でビールで凌いでいるだけに過ぎない。少なくとも遠方に四回ほど試飲購入していて、十件の醸造所で購入していても琴線に触れるものが殆どないのである。
三月に樽試飲したあとで、五月の試飲会に行けなかったレープホルツ醸造所に四ヶ月ぶりに出かけた。樽試飲のそれが軒並み良かったので、期待は膨らむ。お目当ては我が家の標準リースリング「オェコノミラート」である。VDPのクラス別けではテロワーものに含まれるだろう。雑食砂岩の石灰抜きである。これがグローセスゲヴェックスのガンツホルンへとグレードアップされる。
なんと言ってもこれの素晴らしさは、石灰の丸みがない角立った酸の魅力で、リースリング愛好の本道である。いつものことながらこれだけを飲んでいてもなかなかその魅力は分からないが、食事に使ったり、飲み続けるとこの沢庵風味の味筋に嵌ってしまうのだ。そして嫌味が一切なく残糖成分が限界の低さであるから、幾らでも酌が進む。そして2014年物はリッター8グラムの酸である。通常ならば一桁以下の残糖にこれだけ十分な酸があれば、酢のように感じるのだが、これには味がある。塩気がある。
しかしこれだけ酸があれば、苦味などが上手にマスキングされている。その苦味自体もむしろ雑食砂岩らしいアーモンド風味である。若干炭酸が残っているようだが、樽試飲の時とは流石に違い、落ち着いている。その分爽やかさは後退していて、大分冷やしてやらないと夏場の飲み物としては頼りないが、アルコール11%の清々しさは格別だ。ただし2013年のスパイシーな香ばしさはないので、どちらかといえば食中酒だろうか。それにしても、この価格11,80ユーロだから文句なしだ。
国会前からの学生のシュプレッヒコールを観ると、明らかに女子学生の声が優勢だ。台北や香港のそれもIWJで観たが、これほど女子が目立つことはなかった。場所によるのかもしれないが、これは注目すべきだ。若い女性が集まると自然に若い男たちも集まってくる。この勢いはまだまだこれから膨らんでいくのだろう。
直接の現場は知らないが全共闘の時代とは大いに違う。あの時代は左翼の特権意識が強かったが、今は違う。その訴えかけの背後には、経済的徴兵と呼ばれるような高等教育大衆化にともなう学費のための兵役があると、嘗てのイデオロギー的な運動とは全く異なり切実な訴えかけでしかない。多くの人はその切実さに放ってはいけない気持ちになるのは当然だろう。そもそも高齢化の社会を軍事国化するなどの議論にもならないことを考えている政府を選んだのは一体誰だ。
参照:
スローフードの塩辛さ 2015-03-09 | 試飲百景
あれこれ存立危機事態 2015-07-14 | 歴史・時事
三月に樽試飲したあとで、五月の試飲会に行けなかったレープホルツ醸造所に四ヶ月ぶりに出かけた。樽試飲のそれが軒並み良かったので、期待は膨らむ。お目当ては我が家の標準リースリング「オェコノミラート」である。VDPのクラス別けではテロワーものに含まれるだろう。雑食砂岩の石灰抜きである。これがグローセスゲヴェックスのガンツホルンへとグレードアップされる。
なんと言ってもこれの素晴らしさは、石灰の丸みがない角立った酸の魅力で、リースリング愛好の本道である。いつものことながらこれだけを飲んでいてもなかなかその魅力は分からないが、食事に使ったり、飲み続けるとこの沢庵風味の味筋に嵌ってしまうのだ。そして嫌味が一切なく残糖成分が限界の低さであるから、幾らでも酌が進む。そして2014年物はリッター8グラムの酸である。通常ならば一桁以下の残糖にこれだけ十分な酸があれば、酢のように感じるのだが、これには味がある。塩気がある。
しかしこれだけ酸があれば、苦味などが上手にマスキングされている。その苦味自体もむしろ雑食砂岩らしいアーモンド風味である。若干炭酸が残っているようだが、樽試飲の時とは流石に違い、落ち着いている。その分爽やかさは後退していて、大分冷やしてやらないと夏場の飲み物としては頼りないが、アルコール11%の清々しさは格別だ。ただし2013年のスパイシーな香ばしさはないので、どちらかといえば食中酒だろうか。それにしても、この価格11,80ユーロだから文句なしだ。
国会前からの学生のシュプレッヒコールを観ると、明らかに女子学生の声が優勢だ。台北や香港のそれもIWJで観たが、これほど女子が目立つことはなかった。場所によるのかもしれないが、これは注目すべきだ。若い女性が集まると自然に若い男たちも集まってくる。この勢いはまだまだこれから膨らんでいくのだろう。
直接の現場は知らないが全共闘の時代とは大いに違う。あの時代は左翼の特権意識が強かったが、今は違う。その訴えかけの背後には、経済的徴兵と呼ばれるような高等教育大衆化にともなう学費のための兵役があると、嘗てのイデオロギー的な運動とは全く異なり切実な訴えかけでしかない。多くの人はその切実さに放ってはいけない気持ちになるのは当然だろう。そもそも高齢化の社会を軍事国化するなどの議論にもならないことを考えている政府を選んだのは一体誰だ。
参照:
スローフードの塩辛さ 2015-03-09 | 試飲百景
あれこれ存立危機事態 2015-07-14 | 歴史・時事
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