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うっぷん晴らし

2016年09月09日 | 社会派らぼ
テレビドラマなどでは、「脅迫電話」がかかったり、「脅迫状」が送りつけられたり…などという想定で物語がスタートすることがよくあります。最近は、電話に加えて、SNSなどへの書き込みといった形の「脅迫」パターンも増え、「悪質ないたずら」と位置付けられるような脅迫は無くなりません。。

8月末には、長浜市役所に「昼の12時に爆破する」といった電話が入っています。一旦職員や来庁者は非難し、捜索しましたが不審物は発見されませんでした。昨年10月にも同様の騒ぎがあったと言います。っ数日前には、ツイッターに「某高校で先生と生徒を殺す」などといった書き込みをした15歳女子が書類送検されました。ネットでは、類似事件がどんどん引っかかってきます。高校に「爆弾を仕掛けた」と嘘の110番電話を入れたのは高校1年生。原爆の日の爆破予告はメールで送りつけられました。

大半は「嘘ではないか」と思いながらも、万一に備えて、日常を中断せざるを得ません。犯人は皆に紛れて、その様子を「楽しんで」いるのでしょうか。犯人は逮捕されてみれば、「うっぷん晴らし」とか「学校に不満があった」とか、稚拙な動機を口にしているようです。50件以上もの爆破予告を様々な自治体へ送り続け、挙句に自ら出頭するものの逮捕されず、メディアに申し入れて雑誌にインタビューが掲載され、それでも逮捕されないので予告メールをばらまきやっと「念願の」逮捕された20歳もいました。

かつて日本が貧しかった頃、人々は懸命に働いてきました。働けば当然の見返りがありましたから、仕事を一義として考える人がほとんどでした。大多数に「中流階級意識」があり、特別豊かではないにしても、そこそこの生活水準を保つことができた時代だったように思います。時代が不景気になり、成長率が止まり、経済不振の時代がそれに続きます。これによって、リストラと称して生活基盤を失う人や、失業者が増え、同時に企業は正規雇用をしなくなりましたから、多くの低所得者が生まれました。と共に、仕事が第一義の人が減ってきました。勿論、一部の人たちは変わらずがむしゃらに働いています。所得の意味でも働く意欲の意味でも、現代は大きく二極化してしまった感があります。

20歳や15歳が、どれほどその時代のアンニュイを感じているかはわかりません。ただ、目をキラキラさせてがむしゃらに「生きた」時代が、今は止まっています。稚拙なうっぷん晴らしを繰り返さざるを得ない幼稚な若者たちに、大きな夢を見させて欲しいと思います。

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