脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

左対策なんかいらん

2017-11-14 | Weblog
パリングを教える時日本では左に対して右右に対して左と教えていると言うことを聞く。しかし私が競技したところでは右とか左ではなくインかアウトすなわち相手を中に入れたくなければアウトサイドパリーそして中に入って攻撃したければインサイドパリーと使い分けていた。さらに日本では左対策とか言うがそんなことを聞いたことがない。なぜなら左対策とかと言う前にスイッチしてくる人間やくせのあるスタイルの人間がいるのだから、そういうことにこだわっていたらきりがない。たぶんこういう言葉が出てくるのはステレオタイプの人間が多いからだ。それよりも人種的なくせがある。典型的なのがヒスパニック、フックのほかにスマッシュと言うロングフックのようなパンチでそのパンチを手が長い彼らが中距離ぐらいからひっかけるようにうってくるのは非常にやっかいであった。おまけに彼らはスイッチしてくる。そのスイッチもテンポラリーなものでもなくおそらく彼ら彼女らにはそれが変則と言うことではなくて一つのスタイルとしてあるのだろうと思う。さらに白人系はデトロイトスタイルと言うのかフリッカー気味のジャブをうつ、ジャブも立て続けに1 2 3と連続についてくるのだが、しかし鼻が大きいので鼻をうたれると意外にもろい、うちのバーガーも白人系で優勢に立っていた試合が鼻を思いっきりうたれて劣勢になんていうこともあった。基本的には相手がサウスポーとかそんなことを言う前に自分のスタイルを確立させることだ。いろいろな人種やいろいろなスポーツを経験した個性的な人間たちの中で生き残っていくためにはまず自分ありきである。私のスタイルはワンツーのみ、うてる間合いに入ってワンツーをうつと言うめちゃめちゃワンパターンの攻撃である。しかしジョージのトレーニングのおかげでめちゃめちゃはやいストレートがうてるのでパパーンともらうとたいていは面食らった。かっこよく言えば居合切りのような攻撃はスピードがあるのでこれだけでも十分通用した。しかしトップレベルの人間には私のワンパターンの攻撃など通用するはずはない。それも現実だ。坂本龍馬は日本人に尊敬されている人物のトップ5に入る歴史の人物で非常に人気が高い。しかし私は彼よりも壬生の浪士たちのほうに好感が持てる。古い考え方をすてずにただひたすら前進し討ち死にして言った姿は愚かに見えるが、しかしそのぶれない考え方に私はひかれる。そして何よりも私は自分の居合切りのようなボクシングスタイルを彼らになぞっていたことは確かなことで、近藤、土方、沖田の存在と言うのは当時の自分にとってひとつの偶像のようなものであったと思う。たぶん今の私を知っている人から見たら新撰組の生き方は今の私の考え方や生き方とは正反対に見える。外国語を話せて合理的な考え方の私がそういう生き方に惹かれると言うこと自体不思議であるように思えるだろう。しかし私がスポーツで批判していることはまさに自分の体験談であり、自分の留学経験の中のこれじゃあダメだと感じたことを綴ったのが脱あしたのジョーである。
外国の観客はあつい。それはアマチュアであってもだ。ヒスパニック系の人間とすごい打ち合いをして判定勝ちをおさめた時、声援がすごかった。あの時はお互いへとへとになりながらのすごい打ち合いだったと思うのだが、2ラウンドあたりからイケーみたいな感じですごく盛り上がって、そして最終ラウンドが終わってブルーコーナーのコールがされた時、拍手がどっとおこって声援が、中にはチェゴ!(最高!)と言ってくれる人もいて、この自分におしみなく声援を送ってくれるのだが、この声援でマイノリティーの自分が自信を持つことができた。そしてこの時いつも自分はボクシングをやってよかったと思った。
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