風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

映画『スター・ウォーズ/EP4・新たなる希望』(1977)より、デス・スター攻撃

2020-11-30 09:23:34 | 特撮映画

 

 

 

 

 

 

 

 

なんども言ってますが、EP4となってますけど、この作品が『スター・ウォーズ』の記念すべき第1作目ですので、お間違えなきよう。

 

帝国軍の巨大要塞「デス・スター」を、反乱軍のXーウィングが攻撃をかけるシーン。この作品最大のクライマックス・シーンです。

 

このシーンで大々的に使用されているのが、以前紹介したモーション・コントロール・カメラ、いわゆるダイクストラ・フレックスです。

 

コンピューター制御により、半永久的に同じ動きを繰り返す事ができるカメラを使って、固定されたミニチュアを撮影することで、それまでのピアノ線による操演では出来なかった、複雑で迫力ある動きが撮影できるというわけです。

 

何故同じ動きを繰り返し撮影するかというと、これは合成用のマスクを切るためなんです。

上に貼った動画を例にすると、Xーウィングと背景とを合成するためには、Xーウィングのみが写ったフィルムと、背景のみが写ったフィルム、更にはXーウィング用のマスクと、背景用のマスク、最低でもこの4種類のフィルムが必要となるわけですが、

同じ動きを繰り返してXーウィングのミニチュアを撮影することによって、ずれることのない、ピタリと重なるマスクを作成する事が出来、それが

 

上に貼ったような、見事な合成ショットとなるわけです。

 

もっともこの映像、一部がCGと差し替えられており、全てが77年当時の映像ではありません。

でも大概のシーンは77年当時のオリジナル映像のままですので、その点はご安心を。

 

背景となるデス・スターがいかにもミニチュアっぽく、時代を感じさせます。

こういうの、好きだなあ。

 

 

ところで、この前たまたま観ていたテレビ番組『やりすぎ都市伝説』で、スター・ウォーズのライトセイバーの事が話題となっておりました。

 

ジェダイの騎士が使う剣ライトセイバー、あれは製作費が1700円くらいで、剣の部分にピカピカ光る素材を貼って、そこに照明を当てて光らせていた、のだとか。

 

これは、全くのデマです。

 

製作費が1700円かどうかは知りませんが、剣の光っている部分、あれはロトスコープ・アニメーション、透過光アニメーションという技術を使った合成です。決して光る素材を貼ったわけではありません。

 

ていうかそれくらい、影像を見ればわかりそうなものですけどね!?

 

こんな明らかなデマを平気で流す、テレビ局の見識のなさには

呆れる他ありません。

 

 

 

 

※スター・ウォーズの第1作から第3作まで、ダース・ベイダーを演じた俳優、デヴィッド・プラウズ氏が亡くなられました。85歳でした。

心よりのご冥福をお祈り申し上げます。R.I.P.

 

 

 


令和ガメラがみたい!

2020-11-29 04:46:14 | 特撮映画

 

 

 

 

 

 

平成ガメラ出演の中山忍「令和ガメラが見たいです」 熱い思いに会場から万雷の拍手(クランクイン!) - Yahoo!ニュース

 女優の中山忍が27日、都内で行われた映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』ドルビーシネマ上映の初日舞台挨拶に金子修介監督、螢雪次朗、撮影監督(特殊...

Yahoo!ニュース

 

 

 

 

 

ガメラ生誕55周年、尚且つ、平成ガメラシリーズ第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』公開から25年ということで。

 

その『ガメラ 大怪獣空中決戦』の4Kデジタル版が、全国7か所の映画館で、現在限定公開されております。

舞台挨拶に立った、女優の中山忍さん。中山忍さんはこの作品で、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しており、自身の女優人生の中でも特に重要な作品です。

その中山さん、「ガメラ愛」を実に熱く語って下さってます。中でも私が特に印象に残った発言。

 

どうやら中山さんは、「スーツアクター」が演じるガメラの復活を望んでおられるようです。

 

最新CGによるものではなく、スーツアクターがモンスタースーツを身につけて演じる

そんなガメラがみたいと、おっしゃっておられる。

 

 

これ、何気に重要ですよ。

 

 

怪獣映画はもはや日本の伝統芸能。伝統芸たる着ぐるみ特撮を、廃れさせるわけにはいかない。

ただ、「着ぐるみ」と言ってしまうと、いかにも安っぽいと感じる人もいるだろう。だからこれを、「モンスタースーツ」と言い換えても良いだろう。

 

スーツアクターがモンスタースーツを身につけて演じる。これが日本の怪獣映画の基本的なかたち。

 

CGを使うなとは言いません。CGだってどんどん使えばいい。

 

ただ基本はスーツアクターによる演技、これにCGをうまく組み合わせていけば、面白い映像に仕上がることでしょう。

 

 

 

中山忍さんは、怪獣映画というものを良く分かっておられるし、真からの「ガメラ愛」に溢れたお方。

元々ファンでしたけど、益々好きになってしまいましたよ(笑)

 

 

それにしても、全国7か所というけれど、こういう場合、大概東北は外されるんだよね。

 

東北が入ってないのに、なんで「全国」なんだよ!?と、いつもながらの不満を感じつつ、それでも、

ガメラ生誕55周年、『ガメラ 大怪獣空中決戦』公開25周年は、素直にお祝いしたい。

 

ガメラさん、おめでとーございまーす!!!💐💐💐

 

中山忍さん、素敵だー!!!🎉🎉🎉

 

 

 

 

 

 

 

 


映画『ブレードランナー』(1981)より、未来都市ロスアンゼルス

2020-11-28 05:17:51 | 特撮映画

 

 

 

 

 

 

 

公開年の1981年から38年後の未来。2019年のロスアンゼルスの風景。その上空をスピナーが飛び交う。

 

評論家の吉本隆明氏は、この一連のシークエンスはCGで作られていたと、思われたようです。

 

でも、それは間違いです。

 

1981年当時、CGはまだまだ実験段階で、実用化には程遠かった。この映画では、CGは一切使われておりません。

 

ではどうやって?ミニチュア?

 

いいえ、ミニチュアですらありません。

 

これは銅板だったかブリキ板だったか、とにかく平面な金属板をビルの形に切り抜いて、それに豆電球を寄り付けてズラッと並べただけのもの。

 

それが撮り方次第で、このような幻想的な、ある意味芸術的とも言える映像になってしまう。

 

凄いでしょ?

 

噴き上がる炎や、上空を行き交うスピナーは、後から合成されたもの。

 

スピナーはミニチュアで、このミニチュアを「モーション・コントロール・カメラ」で撮影した映像が合成されています。

 

 

モーション・コントロール・カメラ、別名ダイクストラ・フレックス。『スター・ウォーズ』の第1作の特撮えお担当したジョン・ダイクストラが開発したカメラで、コンピューター制御で同じ動きを半永久的に再現できるカメラなんです。

 

これでミニチュアの宇宙船などの動きを撮影する場合、ミニチュアは支持棒に支えられて動かない。その動かないミニチュアの周りを、コンピューターによって動きを制御されたカメラが、縦横無尽に動き回って撮影するわけです。

 

これを例えば宇宙空間などの背景に合成すると、いかにもミニチュアが縦横無尽に飛び回っているように見えるわけです。

 

本当はカメラの方が動いているのですけどね。

 

 

ブレードランナーの特撮を担当した人物は、ダグラス・トランブルという方です。この方は光を使った特撮演出を得意とする方で、光を滲ませたりハレーションを起こさせたりして、ミニチュアにリアリティを持たせるのが上手い。

『未知との遭遇』のUFOの演出でも、光を効果的に使用しておりましたね。

 

 

CGがなかった時代に、CGと勘違いされるほどの、いや、ある意味

CG「以上」の

 

映像が作られていたという事実。

 

 

特撮って、奥が

深い。


映画『アルゴ探検隊の大冒険』(1963)より、骸骨の兵隊

2020-11-27 09:15:30 | 特撮映画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人形アニメーション、というよりは「ストップモーションアニメ」という名称の方が、より正確かも知れません。

 

一コマ一コマ、少しづつ動かしながら撮影していく方式のストップモーションアニメです。映画のフィルムは1秒につき24コマですから、5分のシーンのを撮るのに、おおよそ7000カット必要ということになる。計算合ってるよね?

このての映画の場合、全編にわたって特撮シーンがありますから、気の遠くなるほどのカット数をこなさなければならない。根気と技術と、そして何より、膨大な時間と予算が必要となります。

 

特撮の神様・円谷英二監督は、ゴジラをストップモーションアニメで撮りたいと思っていたのですが、東宝にはそんな時間も予算もない。なので着ぐるみによる撮影を選択したのでした。

しかしそれが、結果的に日本の怪獣映画の隆盛を呼び、『シン・ゴジラ』にまで繋がるのですから、

 

世の中、何が幸いするか分からない。

 

 

当時のハリウッドには、潤沢な資金も時間もあった。特にレイ・ハリーハウゼンが手掛けたストップモーションアニメは、「ダイナメーション」(「ダイナミック」と「アニメーション」を掛け合わせた造語)と呼ばれ、大いに喧伝されました。

 

そのダイナメーション史上、最高の名シーンがこの

骸骨の兵隊です。

 

素晴らしい!

 

 

この一コマ一コマ、人間の「手」によって作られた映像の持つ、独特の「暖か味」と「格調」の高さ。

これはCGでは出せませんね。

 

何度でも言います。特撮はリアルでありさえすれば良いというものではない。

 

勿論、今の時代に合った映像というのはあるわけで、それがCGだというのならば、大いにCGを使えばよろしい。

 

私だとてべつに、CGが嫌いなわけではない。

 

しかしどちらか選べと言われたら、やはり

 

人の「手」によって作られた、「職人技」による映像を、迷うことなく選びます。

 

人の「手」による職人技、これこそ

 

 

「特撮」と呼ぶに、相応しい。

 


映画『タイタンの戦い (1981)より、ペルセウスvsクラーケン

2020-11-26 18:47:57 | 特撮映画

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイナメーションの第一人者、レイ・ハリーハウゼンが、おそらく最後に手掛けた特撮映像だと思います。

81年頃と言えば、既に『スター・ウォーズ』なども公開されておりましたが、当時はまだCGなんてありませんので、こうした人形アニメーションやミニチュア特撮はまだまだ使い勝手があった。

例えば『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』冒頭、氷の惑星ホスにおける戦闘シーンに登場する帝国軍の戦闘用機械、ATーSTウォーカーなどの動きは、すべて人形アニメーションで作られた映像です。

 

こうした人の手による職人技も、CG全盛の今にあっては、すっかり廃れた感がある。新しいものが古いものに取って代わるのは世の常、とは言え何やら、寂しいですねえ。

 

せめて私は、忘れずにいたい。あの独特な、カクカクした動き、好きだなあ。

 

何事も押並べてそうですが、特撮技術は新しいか古いか、リアルかリアルでないかが、すべてではない。

もっとも必要なもの、それは

 

【センス】

 

どうか、センスあるCG職人が育たんことを、

願うものです。


Guns N' Roses 『 Welcome To The Jungle』1987

2020-11-26 05:33:49 | 今日のメタル

 

 

 

 

 

 

 

 

この曲が収められている、彼らのデビューアルバム「アペタイト・フォー・ディストラクション」は、人間の魂の奥底にある原初的なものを揺さぶる、凄みがあったように思う。

 

こう言ってはなんだが、このデビューアルバムを出したころが、このバンド最大のピークだったような気がする。

 

歴史的にみても、これほど凄みのあるアルバムは、そうはないと思う。

 

ジャンルなんて関係ない。ロックが好きなら、このアルバムは絶対、

 

外すまじ。

 


ももいろクローバーZ/武陵桃源なかよし物語(from ももクロ夏のバカ騒ぎ2020 配信先からこんにちは)

2020-11-25 08:29:22 | ももクロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏菜子のゼリーを食べたのは誰だ!?

 

この曲は5人時代に発表された曲で、しおりんが犯人だという設定だったのですが、このヴァージョンでは犯人が誰だか分からない。なるほど、考えてるねえ。

 

無観客配信ライブ、でもももクロは、ただのライブ配信には収まらない。

いかに観ている人を楽しませるか、考えてるよね、頑張ってるよね。

 

こういうところが、ももクロの凄さであり、面白さ

 

 

なんだよねえ。

 

流石、ももクロだ!


甲本ヒロトの言葉

2020-11-24 11:44:50 | エンタメ総合

 

 

 

 

 

 

甲本ヒロト「夢っていうのは“目的”なんじゃないかって僕は思うんです」の言葉に共感の声続々!

11月21日放送の「まつもtoなかい ~マッチングな夜~」(フジテレビ系)では、甲本ヒロトさんと菅田将暉さんの対談が実現。甲本さんが夢につい...

COCONUTS

 

 

 

 

 

【夢は「目的」であって「手段」ではない】

 

私は「夢」なんて持ったことはない(笑)けれど、甲本ヒロト氏のこの言葉には、激しく同意させていただきます。

「目的は1つにしておけ。バンドをやって金持ちになりたいとか言うなら、バンドは捨てろ、金持ちになりたいだけにしておけ」その通り。

 

「夢」というものは、理屈も理論もなく、烈しく湧き上がる衝動、狂気の如くに突き動かされる情動。

少なくともアーティスティックな「夢」とはそういうものだろうと思うし、そういうものであるべきだ。

アーティストというのは、そういう意味では「狂って」いなきゃダメです。

 

 

【今の若い人は、歌詞を聴き過ぎ】

 

これも良く分かる。洋楽ロックなどは特に、歌詞の中身など気にしたことはなかったし、音がカッコ良ければ、それで充分楽しめた。それは邦楽でも基本は同じ。先ずは「音」が優先、歌詞は二の次だったし、いまでも私は、そういう聴き方をしている。

桑田佳祐氏の詩集のタイトルは『たかが歌詞じゃねえかこんなもん』、まあ、歌詞がどうでもいいとは言いません、歌詞だって大事なんだけど、でも音楽はやはり「曲」だなと

思うわけです。

 

 

 

 

私、甲本ヒロトって嫌いなんです(笑)

 

嫌いになった主な理由は、この方の若い頃の発言にある。どんな発言だったかは、ここには書きません。

昔のことを今更とやかく言っても、仕方がない。

 

ただ今回の発言に関しては、一つ事をやり続けてきた人だけが持ちうる、強い説得力がある。流石は甲本ヒロトだなと

思いましたよ。

 

でもやっぱり

嫌いだな(笑)


たこやきレインボー / ナナイロダンス(RAINBOW SONIC 2018)

2020-11-23 21:37:10 | たこ虹

 

 

 

 

 

 

 

 

たこ虹の曲では、今のところ一番好きな曲です。

観客が見知らぬ同士、肩を組んで大合唱する光景は、他のアイドルさんのライブでは、あまり見ないんじゃないかな?

いや、知らんけど(笑)

 

たこ虹ファンのことを「虹家族」というそうな。たこ虹自身、家族のように共同生活を送っているし、結果として「家族」というものが、このグループのなんていうか、「テーマ」といってはおかしいかもしれないが、それに近いものがあるような気がする。

 

そこにあるのは「家族愛」に近い感覚であって、「疑似恋愛」なんてものとは、ちょっと違う感覚なんだけど、

この感覚、分からん奴には、いくら説明しても分からんらしい。

 

ま、世の中なんて、他人なんてそんなもんだ。

自分がわかっていればそれでいい。

 

他人をアテにするな。

 

 

ところで、昨日11月22日は「いい夫婦の日」でしたが、本日11月23日は、

 

有安杏果さんの、結婚記念日でありましたーっ!!

 

有安杏果さん、ご結婚1周年、おめでとうございますー!!🎉🎉🎉🎇🎇🎇💐💐💐

 

たこ虹のくーちゃんこと堀くるみちゃんは、有安さんの熱烈な推しで、有安さんがももクロを卒業した時には、大号泣したそうな。

 

そんなくーちゃんもきっと、この空の下のどこかで、有安さんの結婚1周年を、祝福していることでしょう。

もちろん、

 

 

ももクロのみんなも。