まるぞう備忘録

無題のドキュメント

クリスマス小話。

2017-12-25 10:01:59 | まるぞうレシピ
 昨日はクリスマス・イブ24日でした。子供が友達を自宅に招いてクリスマスパーティをしたいといいます。

どうぞ。と答えます。

子供は更に、一つお願いがあるのだけれどといいます。

なんでしょう。

できれば父ちゃんは夕方までどこかに出かけていて欲しい。

その日はヨメは一日所用で外出です。ですから私が家でゴロゴロしていたら邪魔だということです。

わかりました。では夕方まで出かけていましょう。

もう一つお願いがあるんだけど。

なんでしょう。

お昼ごはん何か皆の分作っていって。

うむ。父ちゃんが作れるのはいつものトマトのスパゲッティだけどそれでいいでしょうか。

いいよ。本当にいいの? やった〜。ラッキー。



 当日昼前、たっぷりのオリーブオイルに、ニンニクと鷹の爪を刻んでいれてじっくり煮込みます。
 スパゲッティは人数分、1時間ほど水につけておきます。こうすると茹で上がりがモチモチ生麺になり、茹で時間も短くなります。
 そこで子供たちが帰ってきます。どやどや。



 私はもう出かけるので、作り方を説明します。

1,ニンニクを煮出したオリーブオイルにトマト2缶と、この小皿に取り分けた塩とローリエ葉を入れて20分弱火で煮ること。

2,こちらの鍋のお湯にはもう塩は入れてあるので、沸騰させてスパゲッティを茹でること。3分くらいたったら味見しながら、アルデンテで。

3,お湯を切ったパスタはトマトソースの鍋に投入すること。

4,その前に、泡立て器でトマトソースを良く撹拌すること。オリーブオイルとトマトソースが分離しているから充分撹拌して乳化状態にするのがコツ。

5,スパゲッティをソースに戻して、火をつけながらソースを麺になじませれば出来上がり。

6,粉チーズをかけて召し上がれ。



 子供たちにメモを渡しながら、説明をします。みんなわかったようなわからないような反応です。普段料理していないと、この説明は難しいかな。
 ただ一人だけうんうん。とダイレクトな反応の子供がいました。多分この子は料理経験があるのでしょう。

・・・

 夕方私が帰宅すると、子供たちのパーティも終わる頃でした。みんな帰り支度を始めます。
 私は居間に座り、いつものようにパソコンを開いて作業を始めます。しかしどうも視線を感じてふっと見上げると、先程の子供がじっとこちらを見ていたのでした。
 視線が合うとすぐにその子は「お世話になりました。スパゲッティとても美味しかったです。」とピョコンと頭を下げて私に挨拶をしたのでした。

 その子は帰り際に私に挨拶をしたくて、でも声はかけづらいから、じっとそのタイミングを伺っていたようでした。



 皆が帰ったあと、ヨメにあの子はどういう子なのか聞きました。あの子は非常にきちんとしている。
 あの子は福島の子なのよ。311で東京に避難してきているの。ほらお土産ももらった。福島の薄皮饅頭よ。私はこの薄皮饅頭大好き。本物のは美味しいんだから。



 人を気遣う視線とは、人生の宝であります。本人に幸福をもたらすかけがえのない宝であります。
 人を気遣う視線とは、弱いものに寄り添える視線であります。仏教的には慈悲の視線でしょうか。「下から目線」でもあります。
 生まれつき「人を気遣う視線」を持って生まれた人もいるでしょう。でも多くの人は、人生の挫折を通して、「人を気遣う視線」を後天的に獲得するように思います。



 人生の最大の宝である「人を気遣う視線(=慈悲の視線=下から目線)」
 これを獲得する過程で体験する人生の数多くの挫折や辛い経験。
 やはり本当に何が人生の幸いであるのかは、短期の視点ではわかりませんね。塞翁が馬。



 「人を気遣う視線(=下から目線)」が人生の宝である理由は、これが本人の人生を守り、そして幸運を引き寄せるからであります。
 二千年前に実在したと言われるユダヤの聖者青年も同じ言葉を残したようです。一番弱い人の中にこそ神がいる。
 下から目線の眼に神が映る。まさに、その視線は人生の宝であります。



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