どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ひょうたんめん

2018年01月12日 | 絵本(昔話・日本)


    ひょうたんめん/神沢 利子・文 赤羽 末吉・絵/偕成社/1984年



 「牛方と山姥」ににていますが、山姥ならぬ”ひょうたんめん”というお化け?。鯖ではなく塩が大好きです。

 種子島の昔話ですが、登場人物も”おとじろうまごじろう”と、はじめは二人かなと思った長ーい名前。

 ”おとじろうまごじろう”が塩を買って、さびしい山道にさしかかると、なにやら声がして「おーい、おーい、おとじろうまごじろう まて やーい。その塩 くわせろ」とひょうたんの格好をしたおばけ。

 馬を食うといわれて、”おとじろうまごじろう”が、塩の入った俵をぶんなげると、ひょうたんめんは、さも うまそうにむしゃむしゃ。

 それでも馬をくわせろとおいかけるひょうたんめん、にげる”おとじろうまごじろう”

 馬もがぶり、ペロリンと食べてさらに”おとじろうまごじろう”をおいかけるひょうたんめん。

 この、ひょうたんめん 馬を食べたりと怖いはずなのですが、どことなく憎めない存在です。

 風呂に入っていたひょうたんめんですが、ふたの上に、大きな石をのせられて、釜茹で、ぐんにゃり しずかになります。

 結末も、ひょうたんめんがいなくなって、村人が安心して山道を通ることができるようになり、”やあれ、やれ”です。


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