どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

こっちにおいでよ、ちびトラ

2024年05月21日 | 絵本(外国)

   こっちにおいでよ、ちびトラ/キルステン・ハバード・文 スーザン・ギャル・絵 長友恵子・訳/徳間書店/2024年

 

 こねこをもらいにいって、わたしがえらんだのは、つめをだして、シャーッとおこったこえをだすこねこ。
 かわいらしいこねこが たくさんいたのに どうして このこにきめたのはママには、わからなかったみたい。

 ”わたしたち、にてるよね” ちびトラってよぼう。

 つめをだしっぱなしの ネコを見て、わたしは、「だれもだっこしてくれないよ」というと、おにいちゃんは、「そのネコも おまえも、じっとしてられないんだな」

 「ちびトラの心は、トラなんだから じっとしているなんて、オリに閉じ込められているといっしょ、アッチヘイケ、ガオー!」 いいかえすわたし。

 ちびトラと遊んでいいきぶん。ところがある日、ちびトラがいなくなって・・・。

 

 ”わたし”が、つめをだしっぱなしにしているネコに、親近感を感じたのが何か、もうすこし踏み込んでいれば いうことないが・・。ちびトラがいなくなって、しょんぼりしている”わたし”を、ぎゅっとする お兄ちゃんをみると、あまり心配することはなさそう。 

 髪ぼさぼさの子と、とってもかわいいちびトラ。巨大なネコは、”わたし”の心の中の反映?