どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

そらまめとわらとすみ

2020年09月30日 | 絵本(昔話・日本)

 この絵本はグリムとそっくりですが、東北地方につたわる昔話がもとになっているとありました。

 おばあさんのところからにげだした、そらまめとわらとすみが、だんだんいくと、川があってわたれません。

 わらが橋になり、じゃんけんに勝った炭がさきにわたることに。

 途中で、下を見た炭が、みずがこわくて すすめなくなると わらがもえだし、わらがぷつんときれ、炭も藁も川の中へ。

 それをみたそらまめは おかしくなって おおわらい。あんまりわらったので、おなかのかわが ぱちんと さけて しまいます。

 とおりかかった むすめさんが ないている そらまめをみて、黒い糸で そらまめの おなかを ぬってやります。それで、いまでも そらまめの おなかには 黒い すじが あるという話。

 グリムでは仕立て屋の職人が、そらまめのおなかを ぬってやります。

 子どもたちが、そらまめを食べるとき、すじに注目するのは間違いありません。

 グリムの話を聞いているだけでは、わら・すみ・そらまめのイメージがわかなかったのですが、擬人化された面白さがあり、今度聞く機会があったら楽しさが倍増しそうです。