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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

親が子供を殺害

2017年04月03日 | 現代の病理
『読売新聞』(29.4.2)に「この障害・病気悩み殺害―親の7割65歳以上」という記事がありました。データーとして保存のため掲載します。

 子供の障害や病気に悩んだ親が、子供を手にかけてしまう殺人・心中事件が相次いでいる。読売新聞が2010年から先月までに起きた計50件(未遂含む)を調査・分析したところ、加害者は65歳以上か7割を占め、子供の[ひきこもり]や暴力にもかかわらず、長く周囲から支援を受けられなかった高齢の親が事件を起こしている傾向がわかった。将来への悲観や介護疲れが背景にあり、国などによる実態把握が求められる。 警察発表や裁判資料などで、親が子供のひきこもりや心身の障害、難病などに悩んでいたことが確認できた事件は50件。被害者が18歳未満の事件は、児童虐待など動機や背景か異なるケースが多く、対象から除いた。
 50件の動機や背景(重複あり)を分析したところ。 「親が亡くなった後などの子供の将来を悲観」が約6割の28件に上った。「子供からの暴力」も20件と目立った。ほかに「経済的な不安」(9件)、「介護疲れなどによる親のうつ状態」(6件)などもあり、福祉・医療面の支援不足が事件につながった可能性がある。
 親が介護や世話をした期間が確認できた44件のうち、20年以上が22件を占めた。加害者となった親(53人)の事件当時の年齢は平均69歳。65歳以上の高齢者が37人と7割を占めた。被害者となった子供(51人)は平均39歳たった。
 警察庁によると、親が子供を殺害した事件の昨年の検挙件数(未遂含む)は103件だったが、児童虐待や突発的な事件も多く含まれるとみられる。
 日本障害者協議会の藤井克徳代表の話「事件が起きる背景に、親の過重な負担があることが示された。親の高齢化が進む中、社会全体で負担軽減を図るため、まずは国が家族負担の実態を調査することから始めるべきだ」(以上)

「親が子供を殺害した事件の昨年の検挙件数(未遂含む)は103件」は、想像以上の数です。
コメント
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