サブカルチャーマシンガン

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旧syrup16g全曲レビューその4「Inside Out」

2020-12-27 | 旧syrup16g全曲レビュー
                    







世界が今日も君を無視続けても
からっぽのまんまでいいんだよ








syrup16gって、
外から見ると多分鬱バンドとか陰キャ御用達とか、
そういう目で見られてるかもしれない・・・とは思うんですけど、
でもそれって勝手な偏見であって。
ネガティブな事を歌っている←うん、分かる
ネガティブな事しか歌ってない←ん?
という感じですかね
この曲は、
syrup16gの懐の広さを感じさせる隠れた名曲・・・いや、隠れてもないかな笑
あーでもファン以外だとそこまでの知名度は無さそうだからそれでいいのかな。
まあ兎に角、
シロップの曲の中では割と陽性のエネルギーが強い曲、、、だとは感じます
少なくとも全然後ろ向きな曲では無い、って断言出来ますね。

楽曲としても、
美しいアルペジオから始まって、
清廉なアレンジも特徴的で・・・まさに飛行機で空を飛んでるかのような気持ち良さがあるので、
その意味合いではとってもポップな曲に仕上がってると思います
サビも口ずさみやすくメロディ的にも聴きやすい曲ですね。


この曲の個人的な歌詞解釈は、
一言で「日本人は真面目過ぎ」って事かな笑
結構、
ストイックだったり、
神経質だったり、
向上心が強かったり、
自己評価が厳しかったり、
周りと自分を比べる傾向が強かったり、
無駄に謙虚だったりすると、
なんていうんでしょう・・・「いつ充足感を得てるんだろう?」とか思うんですよ
勿論そういう風に生きるのもそういう方々の自由なんでしょうけど、
裏を返せばとっくに何かしら報われてる事に気付いてないかもしれない
この曲は「それ」に気付く事を促してる曲に感じるんですよね。

もっと言えば、
「〇〇でなければいけない」
「〇〇にならなきゃいけない」
っていう、
セルフ強迫観念の所為で、
今当たり前にある幸福すら感じられてないかもしれないんですよね
だとしたら、そういう人生って楽しいのかな?とは思う
人生をその人なりに精一杯楽しむコツって、
結局そのままの自分、、、
今自分が得ているものだったり、出来る事だったりをいちいち認めて、
「今の自分はこれで良かったんだ。世界とか周りとか関係なかったんだ!」・・・と、
ある種開き直る事が正解なのかもなあ、ってこの曲を聴いてると感じますね

別に妥協でもないし、
諦めなんかでも全然ない、
勿論「頑張らなくていい」って事でもないです。
ただ、
空っぽだからって、
何か困ることある?っていうだけの話ですね
時にはありのままの道程と姿を自分で愛すことも必要・・・かと。
ちなみにタイトルの意味は“裏返し”要するに 視点を変えて考えてみて。って事ですね。






必要なのはきっと愛で
それでも人を憎んで
そのまんまでいていいんだよ
君なんだろ




このフレーズも好きですね笑
分かり合おう~とか歩み寄ろう~とかいう歌詞は多いけど、
憎んだまんまでいいよ!っていうのは結構斬新ですよね
でも、
このフレーズもまた本音が滲んでて個人的には大好きです
「君なんだろ」は、
「(それが)君なんだろ」っていう意味に聴こえます、歌い方も。
つまり、
生きている内に、
多少の軋轢や仲違いが発生しても、
そんなもんはなんも問題とかじゃない
だって、
そうするのが君の選んだやり方なんだろ
それが君が君を貫いた証拠で、一切迎合しなかったでしょ?・・・という、
こうやって分析しながら聴いてるとむしろ自己肯定の曲にも聴こえるのが面白いです
ありのままの自分の全てを認める事って人によっては難しいかもですけど、
その手助けになれる潜在能力を秘めている曲だと、
この曲に関しては強く思います。





あと、
この曲が好きなら、
Mr.Childrenの「CENTER OF UNIVERSE」もおススメです。