サブカルチャーマシンガン

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CURE GIRL 各ルート感想

2014-09-17 | PCゲーム
Noesis「CURE GIRL」より。尽くし系ヒロインの星宮さん(ネタばれ含む記事です)。









今年の夏、甲子園を観つつ録画でも観つつ
旧ブログをほぼ放置してた訳ですがその間にかなり久々にPCゲーム、所謂「エロゲー」と呼ばれるものをプレイしてたんですね
その時はもうネット自体から離れたいと強く思ってたので代わりにエロゲーやってた方がいいな、と
そしたらこれがもう物凄く癒されてしまって・・・!
めちゃめちゃ楽しかったのでそれを今回は記述しておきたいと思います

この「CURE GIRL」というゲームはその名の通りプレイヤーを癒してくれるヒロインが多々登場するゲームです
選択肢は割と単純なんですが一歩間違えると途端にBADENDになってしまうのが面白いところですね
好感度を上げる為の質問のチョイスも結構分かりづらい部分もあるのでゲーム性に関してもそこそこあるんじゃないかと思います

自分から能動的にヒロインに近づいていって徐々に好感度を上げていったり親密になっていく様はやっぱり何度経験しても楽しいものですね
それを段階を踏んで丁寧に描いてくれてるので特に違和感を受ける事もなく最後まで二マニマ出来たっていうのが本音ですね。


このゲームは等身大とか純朴さにこだわっている節が(絵柄からも)見受けられて
所謂超展開だとか過度にドラマチックな展開が待っているなんて事はありません
でもだからこそ、逆に「普通の恋愛」を楽しめる節があって
特に・・・っていうか今でも周りの評判を一切観ずに直感で購入したんですが
購入前の期待通りに純朴で、等身大と言える内容のゲームに仕上がっていて個人的な満足度は高かったですね

パッケージの紹介にはダメ人間な彼らの青春~みたいな風に書かれてますけど
そこまでダメ人間感はなく、まあちょっと怠惰だったりネジが一本外れてるくらいの人々なので
ダメ人間的描写の数々を期待し過ぎるとその意味では拍子抜けかもしれません
ただ、どのヒロインも割と人としてダメな部分が描かれる事は描かれるのでその意味では期待に応えている・・・とも言えるかも
何にせよ主人公含めて基本的にはどこにでもいるある種普通(?)の人々の等身大の恋愛を描く事に終始しているので
ダメ人間云々よりも等身大である、という点に観点を於いて是非楽しんで欲しいゲームですね
ちょっと大人びた先輩の意外な弱点だったり
同級生の無邪気で明け透けなアプローチにドキドキしたり
後輩の小生意気だけど時々甘えてくれるギャップにときめいたり・・・
突飛な部分がない代わりに素直に恋愛観を楽しめたり等身大の空気に触れて良い気分になれる
そういうドラマよりも癒しに力点を置いた構成は正にタイトルに恥じないゲームだったと言えるのではないでしょうか

それぞれの問題の解決の仕方もドラマチック過ぎず、あくまで日常の延長線上で、、、っていうのが素朴で大変良かったです
私的には誰のルートも均等に楽しめたのでちょっと色々疲弊してる時にやるといいかも、という感じですかね
荒みきった心を思いっきり癒してくれたゲームで少しやってて救われた感もありました。
すごく良いゲームだったと思います。







ここからは各ヒロインのルートに関してちょこちょこと。


◆国村古都音

国村先輩は先輩らしくキリッとしていて素敵なキャラでした
声もよく、あのキリッとした声で「千曲くん」って呼ばれると気分良いですね(笑
それでいて隠れオタク気質~っていう性質がまた堪らなく色々付き合ってて面白かったです
外見も学校での態度や姿勢からもまるでオタクくささがないのが逆に凄いギャップを生んでて良かったですね
だからこそ、疎い部分が強いからこそその純朴さにドキッとする場面も多々あったり良いヒロインだったと思います
過去はちょっと驚きましたけど、だからこそ少し主人公が一歩踏み出すラストは勇ましくて盛り上がったかな、と。
彼女のダメな部分はきっと一見優秀に見える部分にこそあったんでしょうね。

にしてもホント大胆な人だ(笑



◆星宮美悠

いやなんかもうセックスアピール全開のヒロインで兎角素晴らしかったですね
多分この娘が今作のヒロインズの中で一番性的な娘だったんじゃないかと思う
またこの娘のダメな部分がちょっと生々しかったんですけど、
結果的には主人公のダメな部分を打ち消した感じにもなって良かったんじゃないかなって感じました
最初からある程度好意を抱いてくれてるのでルート突入前の会話もやたら面白かった気が。
すごい癒してくれたヒロインです。



◆南條怜奈

このヒロインは逆に最初の好感度が最悪に近いものだったんですけど
だからこそ最終的に気を許してくれてラブラブになるエンディングが堪らなかったですね
でもそんなに馴れ合ってる感じも最後までさせなかったのもこのゲームらしく等身大で良かったかなあ、と
「ちくわ」って呼び方も淡々と話しつつも主人公を頼ってくれる所も含めて実は一番好きなヒロインかもしれません
彼女とのラストこそ、もっとも素朴で日常的でこのゲームを象徴しているものだと私は感じました。
ただ、他ヒロインのルートの時も空気読んでくれたり実は元から素はいい娘なのかも。

ちなみにこの娘の影響で最近じゃがりこにハマってます(笑



◆各務原いつは

この娘は色々悲しい娘ですよね・・・
そんな自分を悲しいとも思わずに堂々と生きている姿はとても美しく立派に思えました
ダメだと思い込むことこそ甘い癒しで単なる逃げ道~っていう着地点は見事だったかなあ、と
それって自分に厳しいようでその実甘やかしてると同義ですもんね。
しっかりとテーマ性を描き切ったラストに感動しました。

ただ、心の底では色々抱えてそうなのは会話の隅々から伝わって来ました。
是非最後までやり抜いて1回は幸せにしてあげて欲しいヒロインです。
そして意外と性欲の強い娘でもある。










その他の部分を語ると、
BGMが洋楽ちっくでやたらオシャレなのが凄く良かったですね
最初は度肝抜かれましたが慣れると「最高じゃん!」って感じになります
そしてサブキャラのエセ中国人がすごく可愛かったんですが彼女のルートがなかったのはやや残念ですね(笑
やたら下方向に会話を持っていこうとするセンスだったり色々笑わせてもらったキャラでした
そのくせSNS上では生真面目なのがまた笑えてきます(笑

主人公の休日の過ごし方がダラダラ+ほぼラーメンを食べに行く~っていうのは怠惰感出ててグッドでした
そんなめちゃくちゃダメ人間風、って訳でもないですがそういう所のディティールに関してはちゃんと拘ってくれてましたね
割とドラマチックさが重視されるエロゲーに於いて「等身大」を突き詰めた傑作の一つだと思います。
ただいつはのルートは結構ドラマ性高いのでその点に於いては割と味わえる節はあるかも。
自分を卑下する事は一見苦労背負ってそうな風にも見えるけど、
そう思い込む事によって実は楽をしてるだけなんだって
そんな事実を教えてもらったゲームでした。最後の最後にメッセージ性を含んでるのがまたニクいですね。


良い夏を過ごさせてもらいました。感謝。