4月24日に更新した記事「本「自分と子どもを放射能から守るには」農耕作編 2 農作物の種類」
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8293655302efdbc574fd32087588abca
この記事内で
「野菜類で放射能を「取り込みにくい」ものから順に挙げます。
キャベツ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、玉ねぎ、パプリカ、ニンニク、ジャガイモ、食用テーブルビート、ニンジン、大根、丸い形の豆(英語で言うとPea)、大豆、長い形の豆(英語で言うとBean)、スイバ(ほうれんそうに似ている野菜)」
とご紹介し、この中で一番放射能を取り込みにくいのが、キャベツですと念をおしてあります。
しかしその後複数の方からキャベツについてのお問い合わせを受けました。
チェルノブイリ救援・中部では「キャベツはセシウムをよく取り込む」と言っておられるそうです。
こちらのグラフをご覧ください。
http://matome.naver.jp/odai/2130291493181271301/2130291502781272503
そのため、キャベツは放射能を取り込みやすいのか、それとも取り込みにくいのか、詳しい情報を教えてほしいという問い合わせでした。
申し訳ないのですが、私自身はこの問いにお答えすることができません。
私は執筆者であるベルラド研究所から許可をいただき、書かれていることだけを翻訳しただけなので、どうしてこのような結果になったのか、専門家ではないので分からないのです。
この本「自分と子どもを放射能から守るには」は副題に「親のための手引書」とあるように、ベラルーシの一般人向けに執筆されたものです。
したがって詳しい実験方法や観察データ(どんな種類の放射能性核種を対象としているか)についてなど、専門的すぎることは書かれていません。あくまで結果はこうでした、ということしか載っていないのです。
列挙したこの野菜類の中では、キャベツが比較的放射能を一番取り込みにくかった、ということで、他にもキャベツ以上に取り込みにくいものがあるのかもしれません。
今度ベルラド研究所へ行ったときに実験方法など詳しくきいてこようと思っています。何か分かり次第、このブログでご紹介します。
ただ、私から言えることは、これはあくまでベラルーシ国内での結果だということです。日本とベラルーシでは同じキャベツ栽培と言っても、気候がずいぶんちがうので、栽培期間、日照期間、湿度などが異なりますし、水質、土壌、肥料の種類も異なる点が多いと思います。
できたら日本で日本の方法で日本のキャベツで実験して、その結果が得られれば一番いいのですが・・・。
今の時点で、もしキャベツに対し、不安を感じられるようであれば、食べないようにする、栽培しないようにすればいいとは思います。
しかし私としては、キャベツをきれいに洗ったり、表面の皮を取り除いたりして、できるだけ放射能を少なくすればいいと思います。
このブログでいろいろご紹介している内容は、ベラルーシではこうでした、という一つの結果です。
日本の状況にそっくりそのまま当てはまるわけではありません。参考とするのはいいのですが、ベラルーシがこうだったからといって、日本で全く同じことが起こるとは言い切れないと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このキャベツについでですが早速、福島県南部在住の方と千葉県在住の方から、情報をいただきました。
福島県では実際に多くの農産物モニタリングが行われており、近隣県にくらべて安全を確認しやすいという状態になっているそうです。
すばらしい! さすが日本人は行動が早い。これがベラルーシだったら
「野菜のモニタリング? 今から種まくからちょっと待ってね。」
と1年ぐらい待たされますよ。
福島県のこちらのホームページによると
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=E59901C5FD0C01539D16C3F16642424E?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23692
キャベツは比較的にセシウムの移行は少ないようで、土2,000Bq/kg以下の土壌で栽培したものは、ほとんど検出されない状況です。
またセシウムに関するウイキペディアの記述でも
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0
「植物の種類及び核種により移行係数は異なる。イネ、ジャガイモ、キャベツを試料とした研究によれば、安定同位体のセシウム133と比較すると放射性のセシウム137 (137Cs) は植物に移行しやすい。米では胚と糠層のセシウム濃度が高く、キャベツでは外縁部のセシウムおよびストロンチウム (Sr) 濃度が高くなることが報告されている。」
ということなので、やはり外側の皮、3-4枚を取ってしまうのがいいということですね。(^^)
情報提供くださったお二人には感謝申し上げます。ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、さらに追加情報です。これは他の方から教えていただきました。
放射能に汚染されたポドソル性砂質土壌で育てた場合は、キャベツがセシウムを取り込みやすい、というデータがあるそうです。
つまり同じキャベツ、同じ汚染度の土壌でも、土壌の種類によって、キャベツが放射能を吸収しやすくなったり、しにくくなったりする、ということです。
ベララド研究所の本「自分と子どもを放射能から守るには」にもポトゾル土壌は農作物に放射能を吸収させやすい、とあります。
それで、ポトゾルとは何かと言うと、寒冷な地帯に多い水はけの悪い土壌で、ロシアのシベリアに多く広がっています。ベラルーシもポトゾル土壌が多いです。
日本では北海道の一部ぐらいにしかなく、この土壌で野菜を作っている農家は稀だと思います。
ですから日本でこのポトゾル土壌で栽培された(放射能を吸収している)キャベツを食べるということもめったにないと思います。
情報提供してくださった方、調べてくださってありがとうございました!
謎が一つ解けましたね。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8293655302efdbc574fd32087588abca
この記事内で
「野菜類で放射能を「取り込みにくい」ものから順に挙げます。
キャベツ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、玉ねぎ、パプリカ、ニンニク、ジャガイモ、食用テーブルビート、ニンジン、大根、丸い形の豆(英語で言うとPea)、大豆、長い形の豆(英語で言うとBean)、スイバ(ほうれんそうに似ている野菜)」
とご紹介し、この中で一番放射能を取り込みにくいのが、キャベツですと念をおしてあります。
しかしその後複数の方からキャベツについてのお問い合わせを受けました。
チェルノブイリ救援・中部では「キャベツはセシウムをよく取り込む」と言っておられるそうです。
こちらのグラフをご覧ください。
http://matome.naver.jp/odai/2130291493181271301/2130291502781272503
そのため、キャベツは放射能を取り込みやすいのか、それとも取り込みにくいのか、詳しい情報を教えてほしいという問い合わせでした。
申し訳ないのですが、私自身はこの問いにお答えすることができません。
私は執筆者であるベルラド研究所から許可をいただき、書かれていることだけを翻訳しただけなので、どうしてこのような結果になったのか、専門家ではないので分からないのです。
この本「自分と子どもを放射能から守るには」は副題に「親のための手引書」とあるように、ベラルーシの一般人向けに執筆されたものです。
したがって詳しい実験方法や観察データ(どんな種類の放射能性核種を対象としているか)についてなど、専門的すぎることは書かれていません。あくまで結果はこうでした、ということしか載っていないのです。
列挙したこの野菜類の中では、キャベツが比較的放射能を一番取り込みにくかった、ということで、他にもキャベツ以上に取り込みにくいものがあるのかもしれません。
今度ベルラド研究所へ行ったときに実験方法など詳しくきいてこようと思っています。何か分かり次第、このブログでご紹介します。
ただ、私から言えることは、これはあくまでベラルーシ国内での結果だということです。日本とベラルーシでは同じキャベツ栽培と言っても、気候がずいぶんちがうので、栽培期間、日照期間、湿度などが異なりますし、水質、土壌、肥料の種類も異なる点が多いと思います。
できたら日本で日本の方法で日本のキャベツで実験して、その結果が得られれば一番いいのですが・・・。
今の時点で、もしキャベツに対し、不安を感じられるようであれば、食べないようにする、栽培しないようにすればいいとは思います。
しかし私としては、キャベツをきれいに洗ったり、表面の皮を取り除いたりして、できるだけ放射能を少なくすればいいと思います。
このブログでいろいろご紹介している内容は、ベラルーシではこうでした、という一つの結果です。
日本の状況にそっくりそのまま当てはまるわけではありません。参考とするのはいいのですが、ベラルーシがこうだったからといって、日本で全く同じことが起こるとは言い切れないと思います。
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このキャベツについでですが早速、福島県南部在住の方と千葉県在住の方から、情報をいただきました。
福島県では実際に多くの農産物モニタリングが行われており、近隣県にくらべて安全を確認しやすいという状態になっているそうです。
すばらしい! さすが日本人は行動が早い。これがベラルーシだったら
「野菜のモニタリング? 今から種まくからちょっと待ってね。」
と1年ぐらい待たされますよ。
福島県のこちらのホームページによると
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=E59901C5FD0C01539D16C3F16642424E?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23692
キャベツは比較的にセシウムの移行は少ないようで、土2,000Bq/kg以下の土壌で栽培したものは、ほとんど検出されない状況です。
またセシウムに関するウイキペディアの記述でも
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0
「植物の種類及び核種により移行係数は異なる。イネ、ジャガイモ、キャベツを試料とした研究によれば、安定同位体のセシウム133と比較すると放射性のセシウム137 (137Cs) は植物に移行しやすい。米では胚と糠層のセシウム濃度が高く、キャベツでは外縁部のセシウムおよびストロンチウム (Sr) 濃度が高くなることが報告されている。」
ということなので、やはり外側の皮、3-4枚を取ってしまうのがいいということですね。(^^)
情報提供くださったお二人には感謝申し上げます。ありがとうございました。
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さて、さらに追加情報です。これは他の方から教えていただきました。
放射能に汚染されたポドソル性砂質土壌で育てた場合は、キャベツがセシウムを取り込みやすい、というデータがあるそうです。
つまり同じキャベツ、同じ汚染度の土壌でも、土壌の種類によって、キャベツが放射能を吸収しやすくなったり、しにくくなったりする、ということです。
ベララド研究所の本「自分と子どもを放射能から守るには」にもポトゾル土壌は農作物に放射能を吸収させやすい、とあります。
それで、ポトゾルとは何かと言うと、寒冷な地帯に多い水はけの悪い土壌で、ロシアのシベリアに多く広がっています。ベラルーシもポトゾル土壌が多いです。
日本では北海道の一部ぐらいにしかなく、この土壌で野菜を作っている農家は稀だと思います。
ですから日本でこのポトゾル土壌で栽培された(放射能を吸収している)キャベツを食べるということもめったにないと思います。
情報提供してくださった方、調べてくださってありがとうございました!
謎が一つ解けましたね。