ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

「みんなのカルテ」と飛蚊症について

2012-02-15 | 放射能関連情報
 震災後、体調が悪く
「もしかして被ばくしてしまった?」
と悩んでいる方へ。
 「みんなのカルテ」というサイトをご存知ですか?

 このサイトの「初めての方へ」のページから転載します。

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 「みんなのカルテ」は原発事故後の体調の変化や不定愁訴の情報を共有できるよう症状を記録するためのカルテです。
 原発事故後の「あきらかに何かがおかしい」と感じる方の声を集め、ある時期を境に同時多発的に特徴的な症状が派生していることを理解できるようにすること、その全体像と関連を把握できるよう改ざんのない症状のデータベースとして誰もが公に共通認識を持てる環境を整えること、それが「みんなのカルテ」の目標の一つです。
 ご本人だけでなくご家族に関する症状もお書き込みいただけます。2011年3月11日以降、放射能汚染によるものではないかと感じられる不定愁訴を含む自覚症状、不安に思われる症状についてご記入ください。みなさんのご協力に感謝いたします。

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 「みんなのカルテ」

https://sites.google.com/site/sos311home/karte


 このサイト内には「保管庫」があり、カルテの内容を閲覧することができます。

http://sos311karte.blogspot.com/


 これを読んでいて、何度かどきっとしました。
 ここでは「飛蚊症」について書きたいと思います。
 飛蚊症について詳しくはこちらです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E8%9A%8A%E7%97%87


 飛蚊症はベラルーシでも増加したのですが、ベラルーシの研究者も「チェルノブイリ事故の影響に間違いない。」と言っている症状なのです。
 ベラルーシ国立放射線医学研究所の調査結果(1996年。事故発生から10年目の報告)によると、ベラルーシ国内の放射能汚染地に住む6歳から15歳の子ども3000人を調査したところ、年間3ミリシーベルト以上の被ばくを受けた400人の子どものうち60%に飛蚊症が見つかったのです。
 被ばくの原因は牛乳や肉、キノコなど汚染された食品を長期間食べたため、としています。

 また調査した400人のうち3%には萎縮性胃炎が見つかった、とも報告しています。
 ベラルーシでは子どもの慢性胃炎が多いのですが、それは汚染された食べ物が長くとどまっている胃の壁に食べ物から直接放射能が当たるため、胃炎になりやすくなる・・・とベラルーシの医師から聞いたことがあります。
 
 それから「みんなのカルテ」を読んでいて思ったのですが、もともと持病があった人は、それが悪化していることが多く、とても気の毒でした。
 このカルテに「症状がよくなりました。」の報告が増えることを祈っています。

 

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