ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年4月25日。ウクライナ侵攻から793日目

2024-04-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月25日。

 ベラルーシ大統領は今日、全ベラルーシ人民会議でウクライナに
「いま交渉を始めなければ国家として存続できなくなる恐れがある。」
と強い言葉で警告し、直ちにロシアとの停戦交渉を開始すべきだと主張しました。
 ベラルーシ大統領はウクライナ国内の戦況に関し、ロシア軍がやや優勢なものの、両国軍とも「手詰まり」に陥っていると指摘しました。大統領の立場での発言なので、多くの情報を得ていると思います。
 ウクライナ軍では兵員不足が進んでいるとし、膠着状態にある今こそが和平合意に最も適したタイミングだとも主張した。とにかくベラルーシはロシアとウクライナの間に立って、仲介役をするのが自分たちの役目だと思っているので、このようなウクライナに対する助言が出てくるのでしょう。
 他にもウクライナ支援予算案を成立させたバイデン米政権が長射程の地対地ミサイル「ATACMS」の供与を含む追加軍事支援に乗り出すことは「紛争を激化させる要因となり、危険だ」と指摘しました。アメリカやNATOがウクライナを戦争に駆り立てているとも主張していますが、これはいつもの意見です。

 また、ベラルーシ大統領は、アメリカが中国に対して、経済面で非協力的で脅しをかけていることを非難。
 さらには、AUKUSの同盟国、アメリカ、オーストラリア、イギリスの他、日本と韓国も名指しで非難しました。
 ロシアのウクライナ侵攻に関しては、その責任はNATOの肩に乗っていると述べました。

 ベラルーシの経済面においては、「以前の苦しかった時代より今の方が豊かになった。今が一番豊かだ、と認めましょう。」と国民に対して言っています。確かに。
 他にも、この30年の間にアスファルト舗装された道路の長さは2倍になり、現在8万キロ。
 ベラルーシの国土は40%が森林地帯なので、林業も安泰。

 教育においては、国内で5万5千人の幼稚園児あるいは保育園児を受け入れられるようになり、いわゆる待機児童はほぼゼロだそうです。
 ベラルーシで学ぶ外国人留学生は3万人で、15年前と比べて2倍に増加。中国人が多そうですが。

 また30年前と比べると、出産時における母子の死亡率が、6分の1(母親)、5分の1(乳児)にまで減りました。
 こういうのを聞くと、今の方がベラルーシは豊かになった、と今が一番豊かだ、と言いたくなる気持ちも分かりますね。
 交通事故も3分の1に減ったそうです。
 


 




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