ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

12歳で大学に入学

2015-09-04 | ベラルーシ生活
 ベラルーシは9月から新学期が始まるのですが、今年12歳の男の子がベラルーシ医大に合格しました。
 たまーにいますよね。こういう天才児が・・・!
 ご両親はどういう教育をなさっていたのですか? という点が私としては気になるところなのですが・・・

 チムール・ソシコ君はジョージノ市生まれ。
 生後9ヶ月でしゃべり始め、2歳で本を読み始め、5歳で小学校に入学後(←これは誕生日の関係で入学時の年齢が5歳だったというベラルーシ人はけっこういます。)いきなり2年生に編入。
 その後5年生に飛び級。その後7年生(日本で言うと中学1年生)に飛び級。
 さらに10歳のときに9年生(日本で言うと中学3年生)に飛び級。
 そして11年生(日本で言うと高校2年生。ただし、ベラルーシは高校3年生はありません。)に飛び級。
 高校生のときは学校へは期末試験を受けるときだけ通学し、普段は自宅で勉強したそうです。
 そして高校卒業。日本で言うところのセンター試験を受験。
 そして国立ベラルーシ医大に12歳で入学。この9月から通学しています。

 すごい。ベラルーシにもこういう子どもがいたとは・・・!
 こうして見ると、ご両親は特別な英才教育をして、その結果賢くなったというより、生まれつき特別な脳の持ち主としてうまれてきようですね。

 マスコミのインタビューには「将来は人の役に立つ仕事がしたい。」などなど完璧な答え。
 これだけでもすごいのに、水泳の成績もすばらしく、大会に出ては優勝。
 5年先の東京五輪出場を目指して特訓しているそうです。

 完璧・・・
 思わず「実はめちゃくちゃ音痴」とか「絵がどうしようもなく下手」とかいった欠点はないの? と思いながらニュースサイトを読んでしまいましたよ。(そういったことはどこにも書いていませんでしたが。)

 このすばらしい人材をぜひベラルーシで役立ててほしいなあと思いました。そして将来はノーベル賞をベラルーシにもたらしてほしい。
(ベラルーシは独立して時間が経っていないこともあり、ベラルーシ人で、ベラルーシ共和国在住でノーベル賞を受賞した人はいません。
 ただし、生まれたのは現在のベラルーシだけれど、ノーベル賞を授与されたときはアメリカ国籍だったりロシア国籍だったりだったというベラルーシ人はいます。またベラルーシの生まれのユダヤ人でイスラエルに移住しノーベル賞受賞者になった人もいます。現在のところ14人。
 ちなみにノーベル賞候補になっているベラルーシ人は数名いますが、ほぼ全員文学賞候補です。)

 というのもベラルーシは優秀な人材が国外(特にロシア)に流出してしまうことがとても多いのです。
 以前にもゴメリ出身の16歳の高校生がロシアの大学に入学したことがあったのです。

 でもチムール君はベラルーシの大学に入学したので、一安心。
 もっとも大学卒業後、外国の大学院に行ってしまう可能性もありますね。

 とにかく5年後17歳になった彼がベラルーシの水泳チーム代表に選ばれて、東京オリンピックに出場するかどうか楽しみですね。


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