私の育った田舎は小学校の分校があり、私の家から4.5キロの道のりがある山奥だ。
母はそこに数年勤めており、当時はあまり考えもしなかったが、今思えば感謝の気持ちでいっぱいだ。
私の同級生は分校から21名本校の中学に来て、私達と学校生活を送った。
私も高齢になり,一度その分校に行きたいと思っていたので主人とともに出かけた。
途中で道が二手に分かれていてどちらへ行ったらいいかわからず、ちょうど車に乗った方が見えたので「分校へ行くにはどちらの道ですか?」と、聴いたら「そこですよ」と教えて下さった。そこには平屋の公民館があり、それが分校跡だという事だった。
その方は今から山の上の家に帰るところで「よろしかったらどうぞ来てください」と言われ、そこから杉林の中の曲がりくねった道を5分ほど走り山の上の開けたところのご自宅まで伺い、景色の良いお庭で懐かしい昔のお話をし、30分ほど過ごした。そこの地区には4軒ほど住んでいる方がいるそうだ。
昔の砂利道も舗装され道も広くなり、生活様式は変わったが、私達とは違うご苦労もあるそうだ。
常日頃のお買い物は8キロ離れたスーパーまで行かないとまにあわないとか。
ご苦労様です。