みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

ラグル・タグル

2023-12-29 | おきにいり


ジプシー」という言葉は今では差別用語とされ、この人たちを表す言葉としてはシンティ・ロマが使われます。
しかし「ジプシー男爵」や「ツィゴイネルワイゼン」などは「シンティ・ロマ」で置き換えることはできません。


1930年代の(当時の呼称で言うところの)ジプシーの馬車




私は一度だけジプシーつまりシンティ・ロマの女性を見たことがあります。イスタンブールでヨーロッパとアジアを結ぶフェリーに乗っていた時です。その服装と雰囲気から直感的に「この人はジプシーだな」と納得したものです。

そのジプシーつまりシンティ・ロマが登場する歌が「ラグル・タグル・ジプシー」です。
ラグル・タグルというのは「グチャグチャ」とか「ごちゃ混ぜ」といった意味です。
「ラグル・タグル・ジプシー」は、富裕な貴婦人が夫と子供を捨ててジプシーに加わるというお話です。
私はアンドレアス・ショルのCD「Wayfaring Stranger: Folksongs」で初めて聞いたのですが、検索したところ日本語Wikiにも詳しい記事がありました。
ザ・ラグル・タグル・ジプシー

貧しいジプシーの女性が裕福な男性と結ばれて幸せになる・・・というストーリーは平凡ですが、逆に「富も家族も捨てて放浪の人生を選ぶ」というのはドラマチックで印象的です。以下YouTubeの2つの動画

これは演奏している人たちがジプシーっぽく雰囲気豊かです。
The Raggle Taggle Gypsy with Lyrics

もうひとつのバージョン
Raggle Taggle Gypsy

焚火の揺らめく中で踊っている妖艶な女性がステキですが、シェヘラザードのようにも見えます。

YouTubeのいずれのバージョンもジプシーの雰囲気を演出しているように思います。


この歌を転用した例
Tutto vanita(トゥット・ヴァニタ)は旧約聖書コヘレトの言葉にある「全てはむなしい」によるものでしょう。「祇園精舎の鐘の聲・・・」みたいですね。
まだテレビを持っていた頃、この映画を見て・・・感動したことだけ覚えていて、タイトルもストーリーも忘れました

確か登場人物の神父さまが仰る言葉「State buoni, se poteteスターテ・ブオーニ、セ・ポテーテ(できるなら良い子にしていなさい)」が良いですね

2024年がウクライナとパレスチナに平和をもたらしますように





カイカイキャット

2023-12-26 | かりねこ







ご覧の通り、痒いところをカキカキしている猫さんです

ミミズさんとか魚類などの皆さんが痒みを感じるかどうかは知りませんが、人類を含む動物の皆さんは痒みを感じるようですね。
鳥類もカキカキしていることがあります
皮膚病とか虫刺されなど原因がはっきりしている場合もありますが、「ただ痒い」ということもありますね。

この痒みを引き起こすのが黄色ブドウ球菌であるという研究結果が紹介されていました。


研究結果のサマリー


まあ、そんなことはどうでもいいんです

私が言いたいのは、猫さんは何をしていても可愛いということです



 12月26日は聖ステファノの日で休日です。
昨年の食べられる飾りに紹介してあります
イギリスなどではBoxing Dayとして、やはり休日のようです。






希望の星

2023-12-23 | その他


ちょっとゴタゴタして昨日投稿できませんでした

この季節の風物詩クリスマス市も、Covid-19パンデミック期を乗り越えて平常復帰。
でも私は人混みが苦手なので行っていません。




写真はウィーン市庁舎前広場のクリスマス市。市役所の上から見た風景なので、後方にはブルク劇場が見えます。


      


前々回にも触れたように双方の過激派が相手の殲滅を唯一のゴールとするため長引くパレスチナ問題

しかし相手方のために尽力する人たちもいます。

そのひとりはイスラエル人で、10月7日のハマースのテロで兄弟を失いました。
殺された兄弟はガザ地区に近いキブツで暮らしており、平和共存を願いパレスチナ人を助けてきたのです。
この人も殺された兄弟同様、以前からイスラエルとパレスチナの平和共存を願って活動してきました。その姿勢は兄弟を殺された今も変わりません。
「我々の痛みを戦争の口実に悪用するな」というのが、この人のイスラエル政府に対する批判です。10月にはイスラエルとパレスチナの全ての紛争犠牲者のためのイベントに参加するためウィーンを訪れています。
ドイツ語記事ですが、本人の写真があります。


もうひとりはハマースの幹部の息子でありながら、イスラエル支援を呼びかけているパレスチナ人。
ハマースの幹部の息子として、実際の拷問も目撃してきました。
現在アメリア在住ですが居住地は秘密です。この人は本当に命の危険があると思います。
これもドイツ語記事ですが、英語によるインタビューへのリンクがあります。


こうした人たちは希望の星ですね





パーテルノステル

2023-12-19 | その他


パーテルノステルは本来、ラテン語の「主の祈り」の冒頭で「天にいます我らの父よ」という意味ですが・・・


これもパーテルノステルです。





上にリンクした日本語Wikiの記事にもあるように、数珠(ロザリオ)のように連結しているところから「パーテルノステル」という通称ができたようです。
ウィーン大学本館に近い大学ビルにもありました。過去形なのは、多分もう廃止されただろうと思うからです。
授業があるとき、或いは最上階のメンザ(学生食堂)へ行くときに利用しましたが、できるだけ階段を使っていました。
と言うのも、常に動いているうえ扉が無いので、「飛び乗り」して「飛び降り」する感じで、利用時には常に緊張感があったからです。


英語Wikiの記事には動画もあります。

北海道のランドマークとも言うべき塔型サイロと同様、色々問題点があるので、いずれ消滅するものと思われます。
それも、ちょと残念かな・・・

大学ビルについては大学HPの英語記事があります。





ガザメトロ

2023-12-16 | その他


ガザ地区の地下に張り巡らされた地下道のネットワークは数百キロに及びます。500㎞くらいと、どこかで読んだような気もします。
「ガザメトロ」という俗称のあるトンネル・システムは、ハマースがイスラエルを奇襲したり、イスラエルの兵士や民間人を拉致したり、あるいはイスラエル軍の攻撃に際しては防空壕となったりするということです。

イスラエル軍は現在、この「ガザメトロ」に海水を流し込んで使用不可能にしようとしています。
これには強い批判もあります。海水の流入によって農耕地が汚染され耕作不可能になり大規模な自然破壊につながるという意見です。
しかし、それよりも何よりも、これは実現可能でしょうか



この写真は2014年にイスラエル軍が発見した「ガザメトロ」の一部です。
防空壕どころではない地下空間




こんな広々とした場所だけでなく、人がひとり通れるだけの狭い地下道も多いようです。
しかし、それでも縦横無尽に張り巡らされた地下道を海水で完全に封鎖できるでしょうか。イスラエル軍は「やり抜く」と言い、ハマースは不可能だと言っています。

ガザ地区のパレスチナ人はイスラエル軍の空爆や地上部隊の侵攻で悲惨な状況にあります。イスラエルの「過剰反応」に対する世界各国からの批判も強まっています。
それでもハマース殲滅を目標とするのは、イスラエルの恐怖心の現れと言えるでしょう。取るに足らない相手なら放置できるからです。

そもそもイスラエルと並んで、立派に機能するパレスチナ国家が存在すれば、ハマースの存在意味は無くなるはずなのですが・・・
面倒なのはハマースがパレスチナとは現在のイスラエルを含めた国家であるとして、イスラエルを抹殺しようとしていることです。
逆にユダヤ人過激派は、パレスチナを含む全てがイスラエルであるとして、パレスチナを抹殺しようとしています。


「ガザメトロ」に関する詳しい記事が英語Wikiにありますが、読んでいるうちに疲れてしまい全部読んでいません





月の光

2023-12-13 | おきにいり


突然、思い出しました。昔大好きだった歌曲「月の光」(今でも好きです)


詩の内容とは違いますが、クロード・ジョセフ・ヴェルネの風景画「月の光」





ヴェルレーヌの詩にフォーレが作曲した「月の光」
ヴェルレーヌの詩の対訳

カウンターテノールフィリップ・ジャルスキーが歌う「月の光」
バリトンのジェラール・スゼーが歌う「月の光」
メゾソプラノのナタリー・ペレスによる「月の光」

この曲は本当に好きで、フランス語の詩を暗唱し、ピアノも弾けないのに、この曲のピアノ伴奏だけ練習して弾いたものですが、もう今はすっかり忘れました

この曲の旋律は、もうひとつ私の大好きな「からす」「冬の旅」の中の一曲)と共通性があります。


蛇足ながらフォーレは、ここらへんではフォレーと発音されます。国名のスーダンもスダーンです。
まあ、フォレーとスダーンの日本語がフォーレとスーダンだと言うこともできます





時短犬

2023-12-10 | かりいぬ


人間が探せば何時間もかかるところ、瞬時に発見できる探知犬は時短犬とも言えます。


現在ウィーンで活躍するトコジラミ探知犬モルドー君





飼い主は害虫・害獣駆除の専門家で、モルドー君をトコジラミ探知犬に訓練しました。

日本語Wikiのトコジラミ記事には「人間には関知出来ない匂いがあることから、嗅覚に優れる犬を訓練し発見する試みもある」とあります。
そうした犬さんたちのひとりがモルドー君ですね


現在のところ危険な伝染病などを媒介した例は見られないそうで、飛べないため本来は拡散しにくいのですが、旅行者の荷物に紛れ込んだりして移動します。旅行バッグなどに防虫剤を入れておくと、トコジラミ避けになるそうです。





雪猫

2023-12-07 | かりねこ


地球温暖化の影響で、もう長年殆ど積雪のなかったウィーンで久々に雪が積もっています。この写真の猫さんは太目なので寒さに強いかも・・・






これで温暖化にストップがかかるといいのですが、このところの積雪には関係なく温暖化は進むそうです



イスラエル軍のガザ侵攻が続いています。イスラエルはガザのパレスチナ人に「避難するように」と勧告していますが、国連の担当機関は「ガザ全域が危険で避難できる場所などない」とイスラエルを批判しています。

パレスチナ武装勢力によるイスラエル攻撃のたび、イスラエルによる過剰反応が批判されます。全くそのとおりなのですが、周囲のほぼ全ての国々から敵視されているイスラエルの抱く恐怖も計り知れないものだと思います。

イスラエル軍のガザ侵攻以来、様々な国で反ユダヤ主義による犯罪が激増しています。
初冬の暗い天候に加えてガザとウクライナは苦しく寒い冬を迎えています

来年は平和の年となりますように







安息日の思い出

2023-12-04 | その他


イスラエルとパレスチナの戦争で、このところ久しぶりにユダヤの歴史について、あれこれ思いをはせています。



プラハ旧新シナゴーグ:現存するヨーロッパ最古のシナゴーグ





プラハのユダヤ人地区に残るダビデの星





ディアスポラによって様々な国にユダヤ人が住んでいます。



シリア出身の友達(本人はアッシリア人の末裔)から聞いた思い出話

彼女の出身地はカーミシュリーで、1980年代にシリアに住むユダヤ人の国外移住が許可される以前、カーミシュリーにもユダヤ人が住んでいました。
サバト(安息日)の教義に忠実なユダヤ人が金曜日の日没前に火をつける(灯をつける)のを忘れた場合、他宗教の隣人に頼んで点灯するのが一般的でした。彼女も子供の頃時々、ユダヤ人の隣人に点灯を頼まれたそうです。

この「金曜日の夕方のトリック」は、ウィーンのチーフ・ラビからも聞いたことがあります。
尤も現代では「安息日モード」の家電製品もあるようです。





カタツムリ

2023-12-01 | ことば


「食べるカタツムリ」・・・と言ってもエスカルゴではありません。


これがドイツ語圏の「食べるカタツムリ」





日本で言えば菓子パンの一種で、渦巻き状に焼かれたものを、ドイツ語圏では「カタツムリ(Schnecke=シュネッケ)」と呼びます。
フランス料理として有名な「食べるカタツムリ」は、大体どこの国でも「エスカルゴ」と呼ばれているようです。

日本ではカタツムリナメクジは名前からして全く違いますが、ドイツ語では「関係者」扱いで、ナメクジは「裸のカタツムリ(Nacktschnecke=ナックトシュネッケ)」と呼ばれます。