みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

誰が誰?

2020-10-31 | かりねこ

ネット検索中に、ある方の骨格を見て、ふと他のお二方も見てみました。
どなたがどなたでしょう。皆さん、そっくりです














一番上がライオンさん、真ん中がトラさん、一番下がさんです。
やっぱり親戚筋ですね

ついでにチーターさんを見たところ、後肢がより長い以外は、このお三方と殆ど違いません。


      





ヨーロッパはCovid-19第2波の真っただ中です
多くの国で多かれ少なかれ第2のロックダウンが不可避となっています。
新規感染数の急速な増大から、Sars-Cov-2の変種が広がっているのでは、という推定もありますが、信頼のおけるメディアでも推定記事が多い状況です。
第2のロックダウンは経済にも大きな打撃となります。倒産・閉店・失業者数が更に増大するでしょう。
地方空港を中心に、ヨーロッパ全体で200くらいの空港が倒産する恐れがあるということです。

まだトンネルの出口は見えませんが、いずれ必ず出口に到達するでしょう






母ひとすじ

2020-10-28 | かりねこ






本文は猫さんと関係ないのですが、母猫さんとにゃんベビーが可愛いので「かりねこ」カテゴリーです


ご存じの方もあると思いますが、ユダヤ人の定義とは…

ユダヤ教を信仰している人、あるいは母親がユダヤ人である人。これ以外の条件はありません。簡単明瞭ですね。
これはイスラエルの法律で明記されている基準です。
友達夫婦はご主人がイスラエル出身で奥さんがオーストリア人なので、イスラエルの規定では、2人の子供はユダヤ人ではありません。

ユダヤ人

母を基準にするというのは、実に明快で疑う余地のない基準だと思います。

日本も、天照大神のせいか、かなり「母ひとすじ」の国ですね。出身国は母国で、乳幼児の頃から聞き覚えてしゃべる言葉も母語
ドイツ語の場合、言語は母語(Muttersprache)と言い、出身国は父国(Vaterland)。
色々な言語で使われる祖国パトリアはパトリアルクから来ているので、やっぱり父国ですね。参照:父権制
色々な言語で、赤んぼ時代からの言語はたいてい母語と言われます。

言語獲得




仔象さんの第2波

2020-10-25 | その他

ヨーロッパは目下、Covid-19パンデミック第2波で大騒ぎです
春のロックダウンで経済的に大打撃を受けた後なので、第2のロックダウンは避けたいと、どの国も必死ですが…


こんな風に…猫も杓子も犬もマスクしてます









夏の頃は、公園にこんな「公円」を描いて距離を保つようにしていたのです。
現在、感染数が急上昇している原因のひとつ(あるいは主な原因?)は、秋になって屋内に人が集まるようになったことです。






既に完治して他に感染させる危険のない人まで「感染するといけない」と避けられる傾向があるとのことです。






第2波の深刻化を避けるため、どの国も対策で大騒ぎ。「ベビーエレファント」という「合言葉」が出現しました。
最低限、仔象さん1頭分の距離を保ちましょうというわけです。






オーストリアでは「コロナ特別切手」が発行されました。現物は見ていません。多分すぐに売り切れるでしょう。
トイレットペーパー柄の下地にベビーエレファントというデザインです。
こういうのはコロナ便乗商法とでも言うんでしょうか


オーストリア政府は、ハロウィンのパーティーをしないように、秋休みは家で過ごすように、と呼びかけています。
(秋には各学校ごとに独自の休日が設けられていましたが、今年から全国統一の秋休みとなりました:10月27日~31日)

10月26日はオーストリアの永世中立を定めた国家条約発効を記念する祝日で、毎年、王宮前の広場「ヘルデンプラッツ」にオーストリア軍の戦車、ヘリコプターなどが展示され、多くの市民が集まる人気の高いイベントなのですが、今年は軍が「広場に集まらないように」と呼びかけています。

数年前からサマータイムの是非が議論されていますが、今年も惰性でサマータイムが始まり、10月最後の週末に時計を戻して冬時間になります


東洋経済Online10月21日の記事にヨーロッパ諸国の状況が紹介されています
ロイターHPにもパンデミックの推移が詳しく紹介されています


画像はいつものHPからです



弁当の宿

2020-10-22 | 旧市街

前回の残存城壁の上に立つ家はパスクアラティハウスと呼ばれています。


右側手前、残存城壁の上の白い建物です



残存城壁の左端に日が当たっており、右側の影の部分がシュライフォーゲルガッセ(叫び鳥通り)、左側に見える日の当たった通りは、残存城壁(Basteiバスタイ)からメルカーバスタイと呼ばれます。メルカーというのは、この裏手にメルク修道院の所有する敷地・建物があるからで、今も、この裏側には「メルカー・シュティフトケラー」という名の地下ワイン酒場・レストランがあります。
メルカー・シュティフトケラーのHP(ドイツ語)

パスクアラティハウスの建物は1797年、マリア・テレジア女帝の侍医だったパスクアラティ男爵のために建てられました。
男爵のほかにも宮廷人が住んでいましたが、現代の私たちにとって大切なのは、ここにベートーヴェンが住んでいたことがあるという史実です。ベートーヴェンが住んでいた最上階は記念館となっています。

ベートーヴェンは繰り返し引っ越ししていますが、ここには1804~1808年と1810~1814年の合計8年ほど住んでいました。パスクアラティ男爵もベートーヴェンの後援者のひとりでした。



記念館の内部



ベートーヴェンが住んでいた頃には、まだリンク通りもなく、ウィーン大学本館も建っていなかったので、随分眺めが良かったことと思います。
但し、階段で上がるんです。どうやら未だに階段で上がるみたいです。ベートーヴェン所縁の場所や建物は他にも色々あり、ハイリゲンシュタットの遺書を書いた家はベートーヴェン・ミュージアムになっているし、というわけで、パスクアラティハウスにエレベーターを設置する必要はないのかも、かも…


これまでの弁当関連記事
弁当は続く
最高の財産
弁当2020


弁当生誕250周年も残り少なくなってきました。また続きを書く予定です。乞無期待





叫び鳥の風情

2020-10-19 | 旧市街

19世紀に旧市街を囲む城壁が取り壊され、環状道路リンク通りが建設された当時、立ち退き交渉が決裂して、城壁が残った部分があります。

その事情を知らないと、なんとも不思議なデコボコの街並みです。





左下の通りはシュライフォーゲルガッセSchreyvogelgasseで
直訳すると「叫び鳥通り」 (突き当りにはウィーン大学本館が見えます。)

シュライフォーゲルガッセについては、ドイツ語Wikiの記事があるだけです。写真が色々見られます
シュライフォーゲルは人名で、ブルク劇場の監督も務めた作家です。


この一角についての古い記事をご覧ください。ボログですみません

城壁の残り
城壁の内側





ワン生

2020-10-16 | かりいぬ

ちょっと前に、いつものHPに最新の研究結果に基づく犬さんの人との年齢比較表が載りました







人の方は同じ人物の年齢別の写真ではないかと思います。
犬さんも、ひょっとしたら同一ワン物の年齢別写真かな~

コンラート・ロレンツは「神様が犬を創ったとき、人と犬が、これほど親密な関係になるとは思わなかったのだろう。そうでなけれが、犬の寿命をもっと長くしただろう」と書いています。確か「人イヌにあう」だったと思います。
これは猫さんや、人間の伴侶となる様々な動物さんにも当てはまるでしょう。

しかし…と私は思います。四つ足の伴侶(鳥さんは二本足、蛇さんは足無し)が、あまり長生きだと、飼い主も四つ足さんも共に超高齢で要介護になる可能性があります。飼い主としては、やはり、愛犬、愛猫などを最期まで十分に世話してやりたい、と思うのではないでしょうか。

他方、人間が高齢になると、愛犬、愛猫などを最期まで世話できないからと、大好きな犬さん、猫さんを新たに迎えるのを諦める場合が多いように思います。某猫文献とともに人気の高い猫医者シリーズの先生も、高齢になっても安心して新たなコを迎えられるような制度(飼い主が世を去った場合に残された猫さんが新たなマイホームを得られる制度)ができることを切望していらっしゃいますね。

ペットを飼うのは基本的人権のひとつだ、というのをだいぶ前にディ・ツァイト(Die Zeit)の記事で読んだことがあります。

この週刊新聞は、前々回に言及したマリオン・グレーフィン・デーンホフも編集長を務めていたことがあります。





美しい壁

2020-10-13 | おきにいり


前回の鏡のついでに壁です。







外壁が朽ちて下地が見えていますが、なにか芸術的でモダンアートのオブジェのようです。何かの検索中に偶然見つけたものですが、気に入ったのでダウンロード。
この建物は文化財に指定されています。ドイツのレーディングハウゼンにある建物です。

色々探してみた結果、おそらく下の古民家の壁の一部と思われます。
詳しい情報は見つかりませんでしたが、17~18世紀の建物だと思います。







朽ちた古民家をオリジナルに忠実に修復するには、膨大な費用がかかります。
この建物が現在どうなっているかは分かりません。
文化施設にでもなって修復されていればいいなと思います






盲目の鏡

2020-10-10 | ことば
これが「盲目の鏡」です。






鏡は目ではないので、鏡が盲目ということはあり得ないのですが、ドイツ語では、すっかり汚れて「姿見」にならない状態を「鏡が盲目」と言うのです

長年ドイツ語を勉強しているのに、この表現に出会ったのは今度が初めて


キンドル版で下の伝記を読んでいるときに発見





ハインリヒ・グラーフ・フォン・レーンドルフは、ヒトラーを暗殺して戦争を終わらせようとしたワルキューレ作戦に参加したひとりで、後に捕らえられ絞首刑となりました。

何故この人に興味を持ったかというと、マリオン・グレーフィン・デーンホフの回想録に繰り返し登場するからです。2人は同い年の幼馴染で、ハインリヒの妹とともに常に馬で遠乗りに出かける仲間でした。デーンホフ自身もワルキューレ作戦に参加しています。

いずれ続きを書きたいと思います。

追記:以前の関連記事:70年前



      


Covid-19パンデミック第2波でイタリアとスペインが対照的な経過をたどっているということは、10月6日付けNZZの記事で知りました。詳しい状況紹介や分析を全く端折って、決定的な違いを一言で表せば、イタリアがゆっくり慎重にロックダウン解除したのに対し、スペインでは経済効果を重視して性急に解除したことです。

しかし、あらゆる国で多くの企業や店舗が倒産・閉店に追い込まれている現状からは焦る気持ちも理解できます







歴史のかけら

2020-10-07 | 旧市街

長い歴史をもつ都市は、地上のみならず地下にも歴史が残されています。
ウィーンも例外ではありません。先史時代の集落を別にしても、古代ローマ時代にはヴィンドボナという都市がありました。


古代ローマ時代のものではありませんが、地下鉄U3路線シュトゥーベントーア駅から地上へ出る部分には古い城壁が残されています。





まるでモダンアートのようですが、古い城壁の上に新しいレンガで補充したのでしょう。


産業革命で戦争が「工業化」される以前、戦争は都市以外の開けた土地を戦場としていました(モハーチの戦い関ヶ原の戦いワーテルローの戦いなど)。
そうした時代の都市は城塞としての役割もあり、万一戦火が及んだ場合のため、城壁で囲まれていました。
日本でも江戸時代には江戸城三十六見附がありました。
ウィーンの場合も、堅牢な城壁で囲まれ、数々の城門が設けられていました。シュトゥーベントーアも、そのひとつで、下の絵画が1853年頃のシュトゥーベントーアの様子を伝えています。
(トーアは門で、あえて訳せば「シュトゥーベン門」)





上の絵画が制作された1853年にはフランツ・ヨーゼフ皇帝暗殺未遂事件があり、これを契機に城壁が撤去され、名高いリンク大通りが誕生しました。ウィーン改造



      


実写版マスク猫さん



ヨーロッパでもCovid-19パンデミックの第2波を迎えています。オーストリアでも政府関係者数人の感染が確認されました。閣僚の感染者はまだいませんが、要注意状態になっています。
春の第1波で最も感染数・死亡数の多かったイタリア・スペインも第2波が始まっていますが、かなり抑制効果の出ているイタリアに対し、スペインでは感染数も死亡数も急上昇しているようです。

とにかく、用心しつつ普通に過ごしましょう




空間を創る構築物

2020-10-04 | おきにいり

シュテファン寺院西側入り口(正面入り口)上部にあるパイプオルガンは、過去25年の間演奏されることがありませんでした。
それが、10年前からの抜本的な修復・拡張を経て再び演奏できるようになりました。
Covid-19パンデミックで延期されていた記念ミサも10月4日行われました(ドイツ語ではOrgelweihe=オルゲルヴァイエ)。

再生・拡大されたオルガンについての英語ページ
シュテファン寺院のオルガンに関する詳しい記事はドイツ語Wikiだけです。






教会のパイプオルガンというのは、普通の楽器とは全く次元の違う、言わば宇宙のような存在です。
普通の楽器は演奏ヵ所と音源が一体になっていますが、パイプオルガンでは音源のパイプが大きく数も多いため、演奏台(コンソール)は離れているのが普通です。見た目も、ちょっとコクピットのようです。演奏者は両手・両足を駆使し八面六臂の活躍です。






教会のパイプオルガンは、当然のことですが、教会で聞かなければいけません。普通の楽器では、音が一点から発せられるのですが、パイプオルガンの音は空間となって聖堂内を満たすのです。私の拙い表現力では、その迫力を表すことができません。

教会でのパイプオルガンの宇宙的な音響を初めて体験したのは、ライプツィヒトーマス教会でした。トーマス教会はバッハトーマスカントルを務めた教会として知られています。
これと似た体験をしたのは、ウィーン現代音楽祭で、の演奏を聞いたときです。細川俊夫の作品ではなかったかと思います。
(プログラムを探し出せば確認できるのですが横着を決め込む
笙は言わば携帯できるパイプオルガンのようなもので、音が空間を創り出すのでした。

追記:第二次世界大戦末期の1945年4月、シュテファン寺院でも火災が発生、プンメリンが落下して割れたほか、パイプオルガンも焼け落ちました。当時はソ連軍の仕業だとかドイツ軍が砲撃したとかデマ(現代語でフェークニュース)が流されましたが、今では、周辺の店舗などで盗みを働こうとした暴徒の放火がシュテファン寺院に延焼したことが判明しています。火事による熱気がパイプに流れ込み、誰も演奏していないのに、オルガンは大きな音を立てながら焼け落ちたそうです。
その後1960年に新たなオルガンが建造されましたが、これは応急の解決策で、そのため1990年頃から色々な問題が生じていました。

そもそもパイプオルガンというのは建築に近いもので、制作ではなく「建造」あるいは「構築」するものです。それで最初のタイトル「空間を創る楽器」も「空間を創る構築物」に改めました。


      


シュテファン寺院には他にも小型のオルガンがあります。


ドームオルゲルと呼ばれるオルガン





2009年に没後200年を記念して建造されたハイドン・オルガン