みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

75年前

2020-07-30 | その他

75年前は第二次世界大戦が終わった年です。
イタリアは既に1943年に降伏し、このためドイツ軍に攻め込まれ北部を占領されました(サロ共和国)。
大戦中、ナチス・ドイツ、ソ連が原爆開発を進めていました。この両国に絶対先を越されてはならないと焦ったアメリカとイギリスによってマンハッタン計画が進められていました。

そして1945年7月16日、アメリカ・ニューメキシコ州の砂漠で、人類史上初の核爆弾実験が行われたのです。


トリニティ実験で爆発した原子爆弾によるキノコ雲




この実験から3週間後の1945年8月6日、広島に原子爆弾リトルボーイが投下され、次いで8月9日、ファットマンが長崎に投下されました。

2つの原爆投下の理由については「20世紀の傷跡」に書きました。


トリニティ実験で人類史上初の原爆が爆発した場所には現在、記念碑が立っています。





広島市への原子爆弾投下
長崎市への原子爆弾投下





ユダヤの魚

2020-07-27 | おきにいり

ウィーン9区ゼーガッセ9番地に古いユダヤ人墓地があります。
通りに面している老人ホームの入り口から入って庭への出入り口から出れば、今は使われていないユダヤ人墓地です。
観光名所ではないので静かで、穏やかな雰囲気が楽しめます。
老人ホームの中庭になっているので、観光名所にならないほうが良いと思います


そして墓地(中庭)の一角に可愛い魚の石像があります。




この石像には次のような伝説があります。

シメオンというユダヤ人が、ある日大きな魚を釣りました。大喜びで持ち帰り、まな板の上にのせてさばこうとしたとき、魚が頭を上げて「シェマ・イスラエル」と叫びました。
しかし時すでに遅く、シメオンは魚の頭を切り落としてしまいました。不安になったシメオンはラビに相談し、魚の供養のため石像を造ったということです。
別の伝承では、魚を調理しようとした一家の主婦が、魚の叫び声を聞いて殺すのをやめ、水槽に入れてやったとされます。

これはウィーンに現存する最古のユダヤ人墓地です。16世紀に造成され、1540年から1783年までの墓石がありました。その後ナチス占領時代の1941年、この墓地は撤去されることになり、ユダヤ人の強制労働者によって墓石の多くは中央墓地に埋められました。しかし1980年代になって、931あった墓石のうち230が発見され、元の敷地に戻され1984年に新たな式典が行われ、正式にユダヤ人墓地となりましたが、もちろん新たな埋葬はありません。歴史的な墓地として保存されています。





ななねむり

2020-07-24 | おきにいり

「ななねむり」は「ななみみず」の親戚ではありません

ドイツ語のSiebenschläfer(ジーベンシュレーファー)を直訳しただけです
(ウインドウ10になってウムラウトが文字化けしなくなりました。)
「ななねむり」さんは日本語ではオオヤマネです


ドイツ語ウィキで見つけた「ななねむり」の子供たち




ドイツ語ウィキによると「7カ月寝て過ごすというのでジーベンシュレーファーになっているが、実はもっと長く、9月から翌年5月初めまで寝ている」のだそうです。
猫さんも睡眠時間の累計では「ななねむり」さんに負けないかも

ヤマネさんも可愛いですよね
地球温暖化で冬眠する方々の冬眠期間も変わってきているかも知れませんね。
こういう可愛い地球の住民が、これからも普通に暮らしていけますように


「ななねむり」」さんにたどり着いたのは、いつものHP7月15日の記事からです。






200万年前には、猫さんサイズのヤマネが生きていた、という内容の記事です。イラストの左が大きな「ムカシヤマネ」さん、右が現生ヤマネさん。
「ムカシヤマネ」さんの骨格化石はシチリア島で発見されました。


      


オーストリアでは24日から再び公共の場でのマスク着用が義務付けられるようになりました。Sars-CoV-2によるCovid-19感染数が再び増加傾向にあるからです。まだまだ長いトンネルです。
でも、きっと出口がありますから、用心しつつ平常心で過ごしましょう






十窓混乱

2020-07-21 | かりねこ







このシャープな「おめめ」は、いつものHPからです。多分ロシアンブルーでしょうね


前回の蛇足に書いた通り、キンドル中毒真っ最中です

それに加えて、今頃になって漸くウインドウ10になりました。勿論すべてコンピューター専門家の友達がしてくれたんです
以前のウインドウ7から10になったら、色々違って戸惑うことばかり。
キンドル中毒と10窓混乱が重なって、10窓で右往左往し、キンドルで時間を忘れるという非常にアブナイ日々を過ごしております

Sars-Cov-2によるCovid-19危機は相変わらず続いています。
ウィーンは一応落ち着いていますが、世界中どこでも、いつまた何が起こるかわからない状態ですね
長ーいトンネルですが、歩いていけば必ず出口にたどり着くに違いありません(と思う)





朝食は?

2020-07-15 | かりねこ


以前、ロンドンで買った猫さん葉書です





右の猫さんは「朝食、食べていらっしゃらない?」と言っているのでしょうか?

「左の黒猫さんが、まだ子供みたい」と仰る方がいらしたので・・・

ひょっとすると、お母さんが学校へ行く息子(あるいは娘)に「朝食食べていったほうがいいんじゃない?」と言ってるのかも


      


本当は昨日が「ブログの日」だったのですが、忘れてしまいました

と言うのは、原始人(私)が今頃になってキンドル・ペーパーホワイトを買ったのですよ。
何故、今頃になってキンドルを買ったかと言うと、昔の愛読書コンラート・ローレンツの「人イヌにあう(So kam der Mensch auf den Hund)」を紛失(どこかにあるけど探し出せない)。どうしても又読みたいけど、どうせならキンドル版にしようということで遂にドイツ・アマゾンで購入。

なにしろ原始人ですからWLANやらパスワードが分からず、コンピューター専門家の友達が来て接続してくれたのです。
それで「人イヌ」キンドル版を見つけて「買う」をクリックしたら、即座にキンドルに入っているではありませんか
うれしや懐かしやと読みふけって、ブログの更新を忘れたのでした

昔々、本は本屋さんで買うものでした。目的の本を見つけるため、何軒もの本屋を探し回って疲れることもありました。
それが通販の普及で、ウィーンでも多くの本屋さんが消えていきました。
通販で本を買うと、届くまでに数日かかりました。ところがキンドルの場合はクリックと同時に手元にあるのですね
紙の本と違いページが明るいので読みやすいです。いくらでも読めるので、かえって次から次へと読みふける危険がありそうです。

電子書籍って色々あるんですね






大公の遊歩道

2020-07-11 | おきにいり

大公と言っても、前々回前回のルドルフ大公ではなく、以前にも紹介したヨハン大公です。

世界的に名高い「ヨハン大公のヨーデル」もヨハン大公記事にYouTubeがアップしてあります。
ひとつは削除されてしまいましたが、もうひとつの方は、まだ聞けるようです。



ザルツブルク(州のどこか)にあるヨハン大公の遊歩道と名付けられた道
(観光局サイトの写真)




こういう写真を見ると、この道を散歩したくなりますね
ヨハン大公は、ザルツブルクとは特に関わりはないようですが、この道は大公にも気に入ることでしょう。

子供の頃、初めて「ヨハン大公のヨーデル」を聞いて、何と良い曲だろうと感動しましたが、それからずっと、その気持ちは変わりません。
ヨハン大公も(も、と言うのはベートーヴェンの場合にも共通するという意味です)啓蒙思想を基礎とする自由主義者だったのではないかと思います。
ナポレオン戦争中にも、民衆の側に立って戦っています。
立憲君主国の君主にも、共和国大統領にも理想的な人物です。当時から今もなお幅広い層から敬愛されているのは当然でしょう。
日本語ウィキより英語ウィキに詳しく紹介されています。一番詳しいのは当然ですがドイツ語ウィキです。



      


コロナ・チョコレート


ウサギさんがマスクして・・・ピンクのはトイレットペーパーでしょうか



いつものHPによるとCovid-19パンデミック期間中の在宅勤務で、チョコレートの消費量が増えたそうです。

日本ではテレワークと言っているようですね。ここではホームオフィスが使われています。いずれも英語として正しいのですが、なぜ自国語を使わないのか不思議な気もします
もちろん「言語の経済性」の原則で、言いやすい言葉の方が主流になります。長ったらしい言葉や言い難い言葉は、どうしても止むを得ない場合以外は使われなくなるものです。スマートフォンは日本式省略でスマホとなり、モーバイルは言い難いので、携帯電話を略してケイタイと呼ばれるのでしょう。

Covid-19に対処する規制が緩和されてから、各国で又感染数が増加する傾向にあります。
ケルンテン州では観光地でのマスク着用義務を再発動しました。それも夜だけです。多分、人が集まる時間帯ということでしょう。





弁当は続く

2020-07-08 | おきにいり
前回の続き弁当(ベントーベン)です


既に墺禽弁当でアップしたベントーダック、今年は出ずっぱりです(←代役のニワトリ)





あるとき、才能ある作曲家志望の若者が自作の楽譜を携えてベートーヴェンを訪ね、弟子になりたいと願い出ました。
「今はひとりの弟子に手一杯で、ほかの弟子を教える余裕はない」という返事で、若者は勇気を出して「その幸運な弟子は誰ですか?」と尋ねると「ルドルフ大公だよ」。
それでもベートーヴェンは、その若者の楽譜を見て才能があると考えたのでしょう。楽譜を送れば添削してあげようと約束しました。若者は自作の楽譜を送り続けましたが、何と、その楽譜は戦争で焼失してしまいました。



1866年の普墺戦争でウィーンは戦場になっていませんし、第一次世界大戦でも戦火は及んでいません。従って、この若者が送った楽譜は、第二次世界大戦の空襲で焼失したのでしょう


前回アップしたかったベートーヴェンの献辞付き自筆楽譜は、まだ見つけられませんでしたが、献辞付き印刷楽譜の表紙を見つけました。




ジュリエッタ・グイチャルディへの献呈文付き「月光ソナタ」の表紙です。当時の慣例か、全てイタリア語です。「ダミジェッラ」は「フロイライン」や「マドモアゼル」に当たります。
この人は「ベートーヴェンの『不滅の恋人』」として取り上げられる人物ですが、私はジョゼフィーネ派です
墺禽弁当でも言及しています。


その「墺禽弁当」でも触れたツェルニーとベートーヴェンの出会い・・・

10才のツェルニーは父に連れられて初めてベートーヴェンに面会しました。ピアノを弾くように言われて、最初は遠慮して、ベートーヴェンの作品ではなく、ヘンデル(だったと記憶しています)の作品を弾くと、ベートーヴェンがオーケストラ部分を一緒に弾きました。続いてベートーヴェンが「これを弾いてごらん」と自作楽譜を示し、これをツェルニーが弾きました。ベートーヴェンは少年の肩に手をかけ「この少年は才能がある、弟子にしよう」と言ったのでした。

ツェルニー父子の喜びは大きかったことでしょう

以上は、いずれもベートーヴェンの言葉と関係者の発言を紹介するラジオのスポット番組によるものです。


追記:上の2つのエピソードは別の時期なので、弟子入りを断られたり、すぐに弟子にしてもらえたりするわけです。




音楽を贈る

2020-07-05 | その他

音楽を贈る・・・
現代ではCDとかコンサートのチケットを贈る、あるいは楽器をプレゼントする、などが考えられますが・・・

突然、気がついたのです(このボログ恒例、いつも遅すぎる)

CDもレコードもなかった時代、音という物質的実体のないものを贈るということは、相手の前で自分で歌うか演奏するか、音楽会に招待するか、保存できるものとしては楽譜を贈るということだったと思います。
録音も出来なかった時代に音楽を体験するには、誰かが作曲した音楽作品を自分で歌うか演奏する必要がありました。そのためには楽譜が読めて、楽器を演奏できる必要がありました。専門家について、楽器の演奏や歌唱を学ぶ必要がありました。
王侯貴族は宮廷楽団や宮廷作曲家をかかえ、音楽を楽しむことができました。これは、ごく限られた社会層にのみ可能でした。
庶民には、辻音楽師や大道芸人が聞くための音楽を提供していたのでしょう。

究極の「音楽を贈る」は、自分で作曲したものを献呈することだったと思います。献呈されたものが後世へと伝えられるということも、ごく限られた作曲家にのみ可能でした。
例えば、今年が生誕250周年にあたるベートーヴェン
Covid-19パンデミックがなければ、多彩な記念イベントや記念コンサートが開催されるはずだったのに残念なことですが、ラジオではベートーヴェン作品が例年より多く紹介されています。


ベートーヴェンのピアノ三重奏曲
(いわゆる「大公トリオ」)の印刷楽譜表紙




ベートーヴェン直筆の献呈楽譜を載せたかったのですが
ちょっと探しただけでは見つけられませんでした


献呈された人




ルドルフ大公はベートーヴェンの弟子であり、最大の後援者でした。

大公はアマチュアとしては卓越したピアニストであり、自らも作曲しました。
ベートーヴェンから14曲もの作品を献呈されています。
大公も自作をベートーヴェンに献呈しました。


もうひとりハプスブルク家の作曲家としてはレオポルトI世が挙げられます。
もう何年も前ですが、レオポルトI世作曲の教会音楽をコンサートで聴いたことがあります。

追記:上記コンサートは、決して「レオポルトI世作品愛好会」というような同好会的なイベントではなく、コンツェルトハウスで一流のアンサンブルが演奏する本格的なコンサートでした。

超蛇足ながら、ヘンリー8世も色々作曲していますね。人物は好きになれませんが、彼の作曲した美しい小品は好きです。





水男

2020-07-02 | ことば

水上走者をアップした直後に、ラジオでドヴォルジャークの交響詩を聴きました。

ドイツ語のタイトルは「Der Wassermann(デア・ヴァッサーマン)」で、直訳すると「水男」

一般的な訳では「水の精」です


水の精が女性(つまり「水女」)の場合・・・

こんな姿に描かれることが多いのですが


上の絵はジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの「ヒュラスとニンフたち

見た目にはきれいでも妖精は危険なことが多いですね。


妖精が「水男」の場合は・・・

色々探せば「美しい若者」も見つかるかもしれませんが、ちょっと探しただけでは、不気味なヒトたちです




これはベルリンのトレプトウ公園の池にある「水男」と多分ニンフの彫刻。
池はシュプレー川につながっているのでしょう。


スラブ系神話や伝説の「水男」は不気味です




ヴォジャノーイ」あるいは「ヴォドニーク」と呼ばれ「蛙男」という感じ。

ドヴォルザークの交響詩も原語のタイトルは「ヴォドニーク」です。
美しい曲ですが、物語は怖いです(ストーリーはWikiの「ドヴォルザークの『交響詩』」記事にあります)
「ドヴォルザーク交響詩『水の精』」でYouTube検索すると色々なオーケストラの録音がアップされています


水女でも「磯女」は怖いですね。


      


いつものしんぶんHPに「ロックダウンが解除されてもSars-CoV-2によるCovid-19パンデミックは続いているのに、軽率な行動が多い」という警告の記事が載りました。
実際にオーバーエステライヒ州で感染が増加し、学校が再び休校になりました。

7月1日付NZZには「まだ最終的に公表されるに至っていないが、Sars-CoV-2にゲノムの変異が見られ、今年1~2月頃までのコロナウイルスとは少し違うものになって、より感染しやすくなっているようだ」という記事が載りました。
「感染しやすい=重症になりやすい」ということではありませんが、社会的責任を自覚した慎重な行動は今後とも重要だと思います。