みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

美しい自然更に鳥類

2022-03-31 | おきにいり


ロシア軍のウクライナ侵攻戦争は、もう1ヵ月以上続いています
腹が立つけど、とにかく一刻も早く戦争が終わるよう祈りましょう

目を転じて自然界をみれば美しいものは無尽蔵。鳥類には美しい方が多いと思います


この小鳥さんはドイツ語でBlaukehlchen(ブラウケールヒェン=青咽喉)で英語でも青咽喉(Bluethroat





これは青咽喉氏の繁殖期の盛装。この美しい色彩で「ボクは健康だよ、いいヒナが生まれるよ」とアピールしているのですね。

でも背中はちょっと地味ですが、ドイツ語Wikiによれば、この種の確実な目印は、尾羽の両外側のオレンジ色だそうです。






中国語でも蓝点颏と青咽喉を意味する名称ですが、日本語名はオガワコマドリです。この鳥を日本で最初に確認したのが小川さんだったからだそうです

青咽喉さんが属するヒタキ科には他にも美しい方々が沢山。尤も、鳥さんて良く見れば皆美しいと思います。

流浪の街の続きは、そのうち続く・・・と思います。でも乞無期待





流浪の街

2022-03-28 | その他


動物は地表(地下・水中)を移動しますが、街が流浪するというのは・・・
・・・変ですがあるのです

これまで比較的安全だった西ウクライナの古都リヴィウからも、次第にロシア軍の爆撃・砲撃のニュースが伝えられるようになりました。心配です。
この街はポーランドだった時代ルヴフと呼ばれ、1772年のポーランド分割によってオーストリア帝国に編入されてから第一次世界大戦までは王朝東部の重要な文化都市としてレンベルクと呼ばれ、ロシア(ソ連)時代にはリボフでした。

リヴィウはハルィチナー地方(ガリツィア)の中心地で、以前紹介した本「ガリツィアへの旅」の中でも特に詳しく紹介されています。



リヴィウのイヴァン・フランコ公園





写真を見ただけで、長い伝統のある公園と分かりますね。中を散歩したくなる洗練された雰囲気が広がっています。
「ガリツィアへの旅」によると、古くは市長邸の庭園で、イエズス会の庭園となり、今はリヴィウで最も古い公園です。



リヴィウのオペラハウスはオーストリア帝国時代に建設されました。








帰属した国ごとに名称が変わるのは、その都市の波乱に満ちた歴史を映し出しています。
それで思い出したのはドイツの週刊紙Die Zeitの記事です。

カルパチア山脈の小さな町で、経歴を尋ねられた老人が
「私はオーストリアで生まれ、ハンガリーで学校へ行き、チェコで兵役を済ませ、ドイツで戦争捕虜となり、今はソ連の旅券を持っています。」
質問者が驚いて「あなたは随分色々な国に住まれたのですね」と言うと老人は「いいえ、私は一度もこの町を離れたことはありません。」



この記事を読んだとき極めて深い印象を受けたので、切り抜いて今まで保存していました。1990年3月2~10日号です。
大陸の中央部で多くの民族が入り乱れ、様々な国の利害が衝突するところでは、住んでいる人たち自身、自分が何人か混乱することもあるでしょう。ウクライナ国籍を持つ人たちの中にも、自分がポーランド人あるいはロシア人と感じている人たちがいることでしょう。しかし、こうした人たちがウクライナで生命の危険にさらされているということはないと思います。

他方ロシアには伝統的に大ロシア思想なるものがあるのだそうです。それによるとロシアが大ロシア、ウクライナが小ロシア、べラルースが白ロシアで、この3国が揃って大ロシアなのです。
この発想を敷衍すると、世界中多くの国々が「不完全なまま」であることになります。例えば今のトルコがオスマン帝国時代の版図が正しいトルコであるなどと主張して、これを押し通したら世界地図がめちゃめちゃになりますし、トルコもそんなトンデモナイことは言いません。

まだ続きます・・・と思います でも乞無期待





塩町の花嫁

2022-03-25 | おきにいり


ザルツブルクは直訳すると「塩の砦」ですが、まあ「塩町」とも言えます・・・
・・・と思います


そこへドイツから花嫁さんがやって来ました。シャモアのミリアムさんです





シャモアは本来、高山地帯に棲む偶蹄目の動物ですが、第二次大戦直後の1948年、ザルツブルク市内にある海抜640mのカプツィーナーベルクKapzienerbergに雄のシャモアが迷い込んで住み着きました。そこで、市の担当者がお嫁さん(雌のシャモア)を放し、こうして塩町のシャモア・ファミリーが形成されました。

市街地からは丘のように見えるカプツィーナーベルクですが、北側は切り立った崖が続き、シャモアの好む生活環境になっているそうです。

このシャモアー・ファミリーは、プロの猟師でもある森林官が世話をしています。
現在は12頭が確認されています。但し、密猟者がいるようで、2013年には3頭が失踪したそうです。
そして、近親交配を避け、この一家が今後とも健康に暮らすため、ドイツのカールスルーエ動物園からミリアムさんがやって来ました。
この名前は、世話をしてきた獣医師の名前をもらったものです。

目下ミリアムさんは、環境に徐々に慣れるよう、カプツィーナーベルクの崖に特別に作られた囲い地の中で暮らしています。彼女は2才、シャモアは3才から繁殖可能となるそうで、来年にはミリアムさんの子供が期待されています。


やっとウクライナ以外のお話でした
それにしても、早くロシア軍が撤退してウクライナに平和が訪れますように





コロナよりウクライナ

2022-03-22 | その他


なんだかウクライナのことばかり続いてごめんなさい 
これも全てプーチンが悪い

日曜日に大規模なウクライナ支援チャリティーコンサートが開催されました。
会場はサッカースタジアムです。
こういう大規模なイベントは普通1年間準備するそうですが、今回は2週間で見事に準備完了
この会場で、ウクライナ支援のカンパが80万ユーロも集まりました(約1億515万円)。


聴衆を前にして共和国大統領の挨拶



聴衆の熱烈な拍手喝采で大統領は話すのが大変だったそうです。


大統領夫妻




出演者は皆ギャラ無しの無料出演(当然だけど)



写真は人気の高いオーストリアのポップ歌手ですが、この人の「みんなで戦争にブーイングしよう」という呼びかけで聴衆が一斉に「ブー」と言ったということで、かなりの大音響だったのではないかと思います
会場で集められた支援カンパに加えて、スナックスタンドの売上金もウクライナ支援に加えられるそうです。


4万人のライトアップ




Covid-19パンデミックの最中に、こんな大規模イベントは危険だ、という反対意見もあったそうです。
賛成者は、現在色々な規制が解除された後だし、2年以上制約が続いて精神的負担になっているヤング層にはリフレッシュになって良かったと述べています。
主催者は入り口で、黄色と青のウクライナ・カラーのマスクを配ったそうですが、写真で見る限り、マスクの人は殆どいませんね。
でも、コンサートの翌日に新規感染者数が激増ということもないようです。

これも全てプーチンが悪い 世界中でブーイングしましょう






欧州黄砂

2022-03-19 | その他


以前にも書きましたが、ヨーロッパでも「黄砂」現象があります。
サハラ砂漠で大規模な砂嵐があると、お池のような地中海を渡り、アルプスをも乗り越えてドイツまで到達します
多分、北欧や北極までは届かないだろうと思います


ウィーンでは「はっきりしない曇天」くらいでしたが、下の写真は砂嵐のザルツブルクです。過去1週間くらい続いたようですが、一応今回の分は終わりらしいです。





シュテファン寺院でも、ウクライナ国旗のライトアップをしています。




数日前の夜中、突然シュテファン寺院の鐘が鳴りだし20分ほど鳴り続けました。鐘の音が届く周辺に住んでいる人たちは、もしやローマ教皇が急死とか、ロシア軍のウクライナ侵攻が拡大して大変なことになっているのか、とビックリしたそうですが、単にコンピューター・プログラムのエラーでした。しかも、プログラムを修復するのに20分くらいかかり、その間、鐘が鳴り続けたのでした。

Covid-19パンデミックだけでも鬱陶しいのに、ロシア軍のウクライナ侵攻、日本では地震もありましたね。オーストリアは3月に入ってコロナ規制をほぼ解除したのですが、その途端に又新規感染数が急増

地震、台風、砂嵐など天災は人間の意志で操作できませんが、戦争は人間が起こすものですから、すぐ止められるのです。理屈の上では・・・
でも、侵略戦争を始めた人物の思考が狂っているとしたら、強制的に止めさせなければいけません。
しかし、核兵器を含めたロシア軍の軍備が強大なため、全面戦争や核兵器投入を恐れて、NATOは軍事介入しないと宣言しています。
ウクライナ大統領は再三、ウクライナ上空を飛行禁止空域にしてほしいと訴えていますが、残念ながら誰も手出しできません。
バルト三国は歴史的に長くロシアとソ連の支配・圧迫を受けてきたので、ウクライナ同様に強い危機意識をもっています。
従って飛行禁止空域の設定や、場合によってはNATO軍の武力介入も必要だとしています。正論なのですが、難しいですね。

ラトビアの首相だったか(記憶曖昧、但しバルト三国のどれかの国家元首)が「ナチスは罰せられたが、ロシアの独裁者(スターリンとプーチン)は、まだ罰せられていない」と述べています。この事実は重大です。世界戦争と核兵器投入で脅迫すれば、誰にも止められることなく好き勝手ができる、ということでは、世界平和の保証がありません。
むむむ、どうすりゃいいんだぁぁぁぁ~~~~


追記
今、ウクライナの作曲家の交響曲を聴きながら追加です。普段殆ど聞くことのないウクライナのクラシック音楽ですが、これも連帯表明ですね。
色々なところで色々な形でウクライナ支援と連帯の行動が広がっています。
音楽の都らしく、ウクライナのためのチャリティ・コンサートが色々企画・開催されています。ロシア人のピアニストとウクライナ人声楽家によるコンサートもあります。

ローマ教皇とロシア正教総主教のネット会談は残念ながら平行線に終わったようです。ロシア正教はソ連崩壊後にプーチンの強力なバックアップ(オリガルヒからの資金投入)で復興したので、総主教はプーチン信奉者で、しかもLGBTを罪悪とするアナクロ人間ですから、仕方ないでしょう

とにかく一刻も早くウクライナに自由と平和が戻ってくるよう祈りましょう





つまねこ

2022-03-16 | かりねこ


「つまねこ」という漫画があるようですが私は読んだことがありません

これはエドゥアール・マネの作品です。「妻の膝に乗る猫」か「猫を膝に乗せた妻」・・・どっちでしょうね どっちでもいいけど







    


ロシア軍のウクライナ侵攻から、もう3週間になります。
厳しい言論統制下にあるロシア連邦の国営放送で、痛快な反戦スポットがありましたね
マリーナ・オフシャニコワ氏のデモンストレーションは一瞬でしたが、永遠に輝き続けます
もう既にご覧になったことと思いますが、ここにリンクしておきます。

プーチンは数日でキエフ占領とか思っていたのかも知れませんが、ウクライナは頑張っていますね。
しかし長引けば、それだけ死傷者も増えていきます。今でも既に大規模な戦災も一層膨大なものになります。
更に長引くほどに世界戦争へと悪化しかねません。ウクライナで義勇兵を募るのは分かりますが、ロシアも志願兵を募集しているようです。
その意味では既に多国籍戦争になりつつあります。
ラトビアの国会議員が辞職してウクライナ軍に参加すると報道されています。これは納得できますが、無事を祈らずにはおられません。
要するに1日も一刻も早くロシア軍が引き揚げますように





売国の建国者

2022-03-13 | その他


前回触れた「ガリツィアへの旅」は、主にナチスによって抹殺されたシュテットルの面影を追うエッセイですが、その行程は複数の国を通ります。
その中で、簡単に言及されたボフダン・フメリニツキー(ロシア語ならボグダン)という名前が気になりました。東欧の歴史に詳しい友達によれば「ウクライナをロシアに提供した人物」ということで、「変わった人だなぁ」としか思いませんでした。

今回改めて検索して、様々な意味で東欧史におけるキーパーソンであることを知りました。特に重要なのは、同じ人物がウクライナとロシア(およびソ連)で全く逆に位置づけられていることです。
(画像はかなり大きかったので縮小しました)


ソ連時代のプロパガンダ映画のポスター





ウクライナの硬貨のフメリニツキー




ボフダン・フメリニツキーは、ポーランド・リトアニア共和国支配下のウクライナ・コサックヘーチマンで、1648年に反乱を起こしヘーチマン国家を樹立。

しかし、当時大国であったポーランド・リトアニア共和国に対抗すべく、ロシア・ツァーリ国条約を結び、その庇護下に入りました。
この条約の解釈が、ウクライナ側とロシア側で全く違うのです。
ウクライナが一時的な条約とするのに対し、ロシア側はウクライナとロシアの恒久的再統合を取り決めた条約と解釈しています。


ロシア側の解釈を押し詰めれば、勝手に独立国を名乗るウクライナを併合するのはロシアの権利だということになるかも・・・
ウクライナの中にもフメリニツキーの結んだ条約は売国行為だという批判もあります。
しかし百歩譲って、条約が恒久的統合を決めたものだとしても、1654年の条約が今も有効とは思えませんね。

とにかくフメリニツキーの反乱以降、東欧の勢力地図が大きく塗り替えられたのです。
ポーランドは凋落の一途を辿りました。スウェーデンも東欧での影響力を失い北欧の国家となりました。
この辺りの歴史はゴチャゴチャしていて面倒です。

大洪水時代
北方戦争
ロシア・ポーランド戦争

これ以上関連項目をリンクしていくと世界史に発展してしまうので、以下略









竜退治の豆太郎

2022-03-10 | おきにいり


エンドウ豆について検索していたら、ウクライナの「豆太郎」に出会いました

「桃太郎」に似たお話で、エンドウ豆から(エンドウ豆を食べたお母さんから)生まれたコティホローシュコ(豆太郎)が竜退治をします。

日本語Wikiにも記事があります:コティホローシュコ


ウクライナの切手






若いライオン2頭がウクライナからベルギーの保護施設に引き取られます。




何と個人が不法に飼育していたため、管轄機関に押収されました。しかも飼育環境が悪く、栄養失調だそうです。
幾つかの幸運が重なって救出される動物もいますが、砲撃で死んだり飢え死にする動物たちもいると思います



ウクライナのオーケストラがロシア軍の砲撃が続くキエフで自主コンサート





プーチンとロシア軍によるクリミア半島併合と今回のウクライナ侵攻は、まさに第二次世界大戦におけるナチス・ドイツの侵略戦争に匹敵するものです。
しかし、ロシア連邦の国民は56%が現在の戦争支持だと報道されています。ロシア正教の総主教も「西側の悪魔のような流言飛語」と発言しています。
ロシア連邦は情報管制の中にあり、プーチンを肯定する聖職者が総主教になっているはずですが、それにしても・・・

・・・と、30年以上前の、すっかり忘れていた東欧開放・解放当時のことを思い出しました。
当時、改革・民主化路線を邁進するゴルバチョフは、西側では非常に人気が高く、どの国でも歓迎されていましたが、当のソ連では全く人気がありませんでした。当時ソ連に批判的な東欧諸国でも「ゴルバチョフは我々を西側に売り渡したのだ」と言う人々がいて、大きな衝撃を受けたものです。

クリミア半島併合もウクライナ侵攻も「失地回復」と歓迎する社会層が存在するのでしょう。
中央アジアもそうですが、東欧・バルカン半島も古来、様々な民族が交差し衝突するところで、つまり難しい地帯なのです。


それで、もうひとつ思い出したのは、当時読んで深い感銘を受けた本のことです。
著者はドイツのジャーナリストで、タイトルは「ガリツィアへの旅」
サブタイトルは「古きヨーロッパの辺境風景」

この本にはガリツィアをはじめ、ボルヒニア、ポドリア、ブコヴィナという、いかにも辺境っぽい地名が出てきます。
古くからラテン民族、ゲルマン民族、スラブ民族の出会うところであり、アシュケナジム・ユダヤ人のシュテットルが多く、ウィーンで活躍したユダヤ人の学者や芸術家も多くはシュテットル出身者でした。
そうしたユダヤ人の伝統文化はナチス・ドイツによって抹殺されました。





表紙の写真はユダヤ人墓地に放牧されている(?)ヤギですね。

この本を改めて読んでみようと思います。ですから、多分、続く・・・ 
恒例、乞無期待






美しい自然また鳥類

2022-03-07 | おきにいり


これも何かを検索中に出会った美しい鳥さん。
スグリについて検索していたときだったかも知れません。



日本語名はホシムクドリ
英語名はStarling、ドイツ語名はStar、他言語Wikiでは学名のままのことも・・・






上の写真は夏羽のホシムクドリで、美術工芸品のような美しさだと思います。
但し実際に見ても、遠目で見た場合、この繊細な美しさは分からないかも知れません。

日本語Wikiでは、適応力が高いため移入先で在来種を駆逐し、農作物を食害する害鳥として悪者扱いされています。
ドイツ語Wikiでは害を認めながらも、下のようなネットで被害を防げるとしています。
ドイツ語Wikiには沢山写真があります






地球を大切にするためにも、自然界の動植物との「平和共存」が大切だと思います。



     


ロシア軍のウクライナ侵攻から早くも12日になります。
ウクライナ大統領は、ウクライナ領内を飛行禁止空域にするよう繰り返し要請していますが、NATO側は踏み切れません。
飛行禁止空域を設定すれば、NATOの戦闘機が上空を警戒しなければならず、必然的にNATO軍とロシア軍の全面戦争になる危険性があります。
ロシア軍は、それを見越して侵攻を始めたのでしょう。

ウクライナ国防省の発表では、既に世界52ヵ国から2万人近い義勇軍志願者があるそうです。
大半の国々では、志願しないよう警告していますが、幾つかの国々は承認しています。
ラトビアは、志願者をバックアップしています。
バルト3国は歴史的にロシアから圧迫を受けているので、現在の事態も他人事ではないのでしょう。

ところで、既に2014年ロシアによるクリミア半島併合の後で、チェコのシュヴァルツェンベルク元外務大臣が、ロシアが更にウクライナにも攻勢をかけるだろうと警告していたことが報道されました(今更ですが)。この方は、歴史の戯画で紹介したシュヴァルツェンベルク宮殿所縁の人物です。王朝時代のチェコ系貴族だった家系です。


とにかく早くウクライナに平和が戻りますように






歴史の戯画

2022-03-04 | その他


ロシア軍の一方的なウクライナ侵攻から、もう9日目になります。
軍事的には劣勢のウクライナですが、モラルはウクライナの側にあります。


インターネット・ミームとして紹介されたウクライナ発の戯画




ひと目で分かる内容ですね。
プーチンがどんなに御託を並べても、ヒトラーの再来であることは明々白々



ところでウィーンには「ロシア兵の記念碑」なるものがあります。
正確には「赤軍英雄の記念碑=Heldendenkmal der Roten Armee」で、当時のソ連赤軍には色々な民族や人種の兵士がいたわけですが、簡単に「ロシア兵」と省略されています。ソ連が勝手に建てた戦勝記念碑はウィーン市民から嫌われていたのです。
半円形のコロネードを背景に中央の柱にソ連兵士が立っているものです。全体は、上にリンクした英語Wikiで見てください。

記念碑の後ろにはシュヴァルツェンベルク宮殿があります。
この宮殿敷地の塀が、ロシア軍のウクライナ侵攻から4日目に、ウクライナ国旗の色で塗られました。


ロシアに対する皮肉タップリのウクライナへの連隊表明ですね。





ウクライナ西部の、まだ侵攻されていない地域では、ボランティアが火炎瓶(モロトフ・カクテル)を製造中。





モロトフ・カクテルは、戦車や装甲車に対するゲリラ戦で使われる簡単な武器ですが、敵車両にかなり近づかねばならず、しかも熟練を要するということで、実際の武器と言うよりレジスタンスのシンボル的要素が強いようです。

ソ連崩壊後、「赤軍英雄記念碑」を撤去してはどうかという意見もあったのですが、「歴史のひとこま」として保存しようということで、今日に至っています。これは良い意味での「保守」主義だと思います。


追記:忘れてならないのは、ある意味で最大の被害者はロシア人自身だということです。戦争、しかも侵略戦争に大賛成なんてロシア人は、たとえ存在したとしてもごく少数派でしょう。自分では全然この侵略戦争と関係のない人たちが、ある日突然、世界の中で孤立するのです。戦争反対のデモで逮捕されたロシア人も多く、危険を冒して戦争反対を表明している人々も沢山います。

ウクライナ人にもロシア人にも早く平和な日常が戻りますように