みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

なめられ猫

2019-01-30 | かりねこ

昔「なめ猫」さんが大ブレークしました
また吉さんは実は美少女で「なめ猫」引退後は16才まで生きたとか

四つ足の方々は手の代わりに舌を使いますが、とりわけ犬猫さんの「なめ行動」は身近な存在です。犬同士、猫同士で舐めあったり、飼い主を舐めたり・・・



いつものHP天気予報欄に登場した猫さんは牛さんから舐められています




ひょっとして「いつもネズミを捕ってくれて有難う」でしょうかね


北海道畜産農家文献によれば、休んでいる牛さんの背中が暖かくて、寄り添って寝ているうちに、寝返りした牛さんの下敷きになって落命する猫さんがいるとか・・・
牛さんに全く悪気はないのですが、身体の大きさが違いすぎるので、時には、こうした事故が起こるのですね

ネズミ捕りの名犬シュバルツ君も牛さんとの仲は良好だと思います







263年

2019-01-27 | おきにいり

1月27日、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト263才の誕生日です。

どんなに音楽に無関心でも、あるいは音楽が嫌いでも、学校で必ず習う作曲家なので、今さら書くまでもない人物ですが・・・
私の知り合いでモーツァルト以外聴かないという人がいます(そういえばバッハしか聴かないという人も・・・)
私も、モーツァルトもバッハも好きです。

モーツァルトの遺した言葉に「ちっとも気の利いたものが思い浮かばない」というのがあります。「無尽蔵に思いついているのに?!」と言いたくなりますが、天才作曲家の基準による厳しい自己観察なのかも知れません。
(もう何年も前に読んだ資料にあったもので、出典は示せませんが記憶は確かです。)


魔笛」の舞台



私は長いこと、この幻想的な舞台セットを、現代の舞台美術家のものだとばかり思っていましたが、今回ネット検索して初めて(遅い!!!)、19世紀の建築家カール・フリードリヒ・シンケルの作品と知りました。

夜の女王がアリアを歌う場面にぴったりだと思います。


モーツァルトは時々ドイツ人と間違えられてオーストリア人を嘆かせますが、当時の国家構成では、どちらの国の人でもないと言えるでしょう。モーツァルトの時代、ザルツブルクは大司教領だったので、強いて言えばザルツブルク人ということでしょうか。但し、これを徹底すると、歴史上の人物などの国籍表記が混乱するので、現在ある国の国籍にするのが無難なのでしょう。


1715年のザルツブルク大司教領(赤の部分)




 今日の蛇足:無料の交通機関


既にご存知の方も多いかと思いますが、ルクセンブルク公共交通機関が無料になります。無賃乗車のスリルが無くなりますね

世界中で実施したら自動車使用量が減って排気ガス減少にもつながるわけですが、富裕な小国だから可能なのか、それとも本当はどこでも可能なのか







水没

2019-01-24 | その他

昨年末のNZZ海面上昇で水没する地中海沿岸のユネスコ世界文化遺産に関する2ページの特集記事がありました。


「水没する文化遺産」と聞いて誰もが先ず思い浮かべるのはヴェネチアではないでしょうか。
ヴェネチアは既に水没しつつあります。アクア・アルタ(洪水)は毎年の恐るべき「恒例現象」となっています。
幸運にも私はアクア・アルタに遭遇したことがありません。でも、事態は刻々と悪化しつつあります。



サンマルコ広場2012年10月


水路と道路の区別がつかない脇道2008年12月

上の写真は英語・独語ウィキペディアのものです。


そもそもヴェネチアは干潟に数百万本の杭を打ち込みレンガで補強した「人工地盤」の上に築かれた集落です。放っておいても少しずつ沈下するのです。
人口増加や工業化によって地下水が大量に汲み上げられ、地盤が急速に沈下するようになりました。
抜本的な救済策が必要だと明らかになったのは既に1966年のことです。長い長い論議の歳月を経て2003年に、危険水位のときに閉ざすべき79の水門が計画されました。この装置は2011年から稼動する予定でしたが、現在も完成していません。悲観的な予想によると、2100年にはヴェネチアは水没しているだろうとされます。

水没を別としても、ヴェネチアは既に半ば死んでいます。古い建物の修復に膨大な費用がかかるため、住む人がないまま朽ち果てつつある空家が多いのです。膨大な数の旅行者のため働いている「地元の人たち」の大半は、陸地のメストレや他の近郊都市から通勤しています。
昔は帆船が入港するだけだったサンマルコ湾には近年、巨大なクルーズ船が停泊し、これも大問題となっています。


オーバーツーリズムについて紹介された記事


地中海沿岸にある他の世界文化遺産49ヵ所のうち42ヵ所も危機に直面しています。

その全てを紹介するのは大変なので、代表的な数ヵ所のみ・・・
サモス島
デロス島
ティルス
カルタゴ
アマルフィ海岸

地中海沿岸だけで42ヵ所が危機ということは、全世界的には、どれほどの文化遺産が水没しようとしていることか・・・
文化遺産が水没するということは、そこに住む人たちの生活環境も脅かされるということです。









青のラプソディー

2019-01-21 | かりねこ

ブルーの壁の前で対面?する猫さんとトカゲさん。ブルーとグレーの対比が印象的です



英語ウィキペディアからの画像です


この画像のファイルを見ると、同じ猫さんとトカゲさんによる幾つかの写真が載っています。

結果がどうなったのかは判りませんが、トカゲさんが尻尾を置き土産に遁走したのであればいいと思います。
結果が逆であったとしても猫さんに罪はないのですが・・・




画像とは全く関係ないラプソディー・イン・ブルー







風雲児たち

2019-01-18 | おきにいり

ベタなタイトルですみません





昨年のお正月にテレビで御覧になった方も多いでしょうが、私は日本の外に住んでいる上テレビも持っていません。
昨年ネット検索中に偶然、「風雲児たち」の「蘭学事始」部分ドラマ化を知りました。
DVDが出たので早速購入、ついに見ることができました

「風雲児たち」の中でも傑出したエピソードがドラマ化されたのは素晴らしいことです。
学校の授業で習った以外に、この史実を知ったのは吉村昭の「冬の鷹」でした。深く感動しましたが、前野良沢が理想化されているようにも思えます。
それを修正してくれたのが、みなもと太郎の「風雲児たち」でした。
史実を確かめることは不可能ですが、杉田玄白が手柄を横取りするような人だったら、翻訳事業は頓挫していたでしょうし、後に前野良沢の業績を明らかにする「蘭学事始」など書かなかったかもしれません。

テレビドラマには「風雲児たち」に登場する他の風雲児たちの中から高山彦九郎林子平工藤平助平賀源内田沼意次が登場します。
この人たちは皆、主役級の方々なのに、チラッと点景に出てくるだけなのは何とも残念です。
しかし90分という時間制限の中で、せめて点景としてでも紹介したいということだったのでしょう。
解体新書」翻訳事業だけで充分1年分のドラマになるのです。
「風雲児たち」は、そもそもタイトルの通り、主役級の人たちばかり登場するのです。


唯一テレビドラマの難点は、独特の魅力をふりまく漫画キャラクターではないことです


テレビドラマのHP







ポルトガルの軍船

2019-01-15 | ことば

色々な言語で「ポルトガルの軍船」と呼ばれているのはカツオノエボシです。
美しい姿ですが、毒があり大変危険です。
ちょっと前に、オーストラリアの幾つかの海水浴場が、カツオノエボシの出没で遊泳禁止になっていると報道されました。


色々な言語のウィキペディアに登場する美しい画像



「ポルトガルの軍船」(ドイツ語では「ポルトガルのガレー船」)と呼ばれるのは、水面上に現われている部分を、帆を広げた軍船に見たてたものです。
当時、地中海やバルト海で使われた軍船は似たり寄ったりですが、「ポルトガルの軍船」と呼ぶのは、キャラベル船を多く使用したのが、大航海時代のスペイン、ポルトガルだったためでしょうか。


ウィキ・フリー画像のガレー船



ウィキペディアで見る限り、ヨーロッパの多くの言語で「ポルトガルの軍船」ですが、ラテン系言語(仏、伊、西)では学名をそのまま使用。
中国語は「僧帽水母」。水面上の部分を帽子に見たてたのでしょうね。これは日本語の「エボシ」と同じ発想。
こんな小さいものを軍船に見たてるのは、ちょっと誇大妄想のようにも思いますが、毒が怖かったせいかも知れません。



 今日の蛇足


オーストリアのアルプス地方では豪雪で多くの被害が出ています。多くの地域が外界から遮断されています。
オーストリアの新聞HPの該当ページ(動画がアップされています)。

史上初のブリューゲル特別展は13日で終わりましたが、チケット売り切れの終盤には、組織的なダフ屋も横行したようです。
上記新聞HPの該当ページ







500年後の光芒

2019-01-12 | その他

マクシミリアンI世が1519年1月12日に世を去ってから、きっかり500年が過ぎました。


アルブレヒト・デューラー作のマクシミリアン肖像



この人はハプスブルク王朝の歴史、オーストリアの歴史において際立った存在です。
ハプスブルク王朝による世界帝国の礎を築いたからです。
もちろん、ルイ14世の2代後にフランス革命が起こるように、マクシミリアンの世界帝国も短命でした。
しかし、その余韻は長く残り、今も余光を放っていると言えるでしょう。

ちょうど中世から近世への移行期に立ち、中世の「最後の騎士」と呼ばれると同時に、華やかな「ルネサンス君主」の側面も備えていました。
学芸文化・芸術を奨励し、後世のための自分のPRも熱心に行いました。
軍事その他に莫大な資金が必要で、莫大な借金をし、亡くなる直前には借金未返済を理由に、大好きだったインスブルックにも入ることができませんでした。
総体として波乱に満ちた生涯だったと言えるでしょう


マクシミリアンはインスブルックを愛し、ウィーンは東過ぎるという考えからインスブルックを帝国の首都にしようと考えていました。
従ってインスブルックにはマクシミリアンのPR活動が残っています。
黄金の小屋根
宮廷教会(英語)には彼が生前に建設を開始した豪華な棺が据えられています(生前には完成せず、中はからっぽです)。
棺の周囲には、28のブロンズ像が配置されています(英語ウィキStatues参照)。






怖い話

2019-01-09 | その他

昨年の正月時代劇「風雲児たち」の原作者みなもと太郎の「挑戦者たち」





色々な意味での「挑戦者」が登場します。ジョン万次郎岡田以蔵の話、「雑談新撰組」などのほか、著者の貴重な体験談(体験漫画)も収録されています。そのひとつが「感触者たち」です。

著者が短期間勤めた高級呉服店での体験と後日譚を紹介する「感触者たち」、実は、とても怖い話なのです。アマゾンのカスタマーレビューでも全く言及されていませんし、著者自身も執筆当時には、それほど意識していなかったかも知れません。

その怖い内容は・・・

呉服店を辞めて漫画家となった著者は三十数年後(作品初出2002年当時)に当時の同僚と再会、元同僚が支店長を務める呉服店の東京支店に行き、最高級の絹織物を見せてもらうのですが、どうしても手触りがおかしい。最高級品がなくなったのでも、優れた織り職人がいなくなったのでもなく、その感触の違いは、蚕さんの食べる桑の葉が違ったからなのでした。
三十数年前の蚕さんは有機肥料で育った桑の葉を食べていたのですが、二人の元同僚が再会した当時には、化学肥料で育った桑の葉だけになっていたのです。
桑の葉が変わっただけで蚕さんが変わり、最高級の絹織物の手触りまで変わってしまったのでした。

漫画の中では「我々だって当時とは食い物が違うよ」とオチがついていますが、その後で著者は、本当にそれでいいのだろうか?と自問しています。


全然「それでいい」ことはないと思います。プラスチック製品が登場した頃は「何と便利なもの」と手放しに喜んでいた人類は、海洋にプラスチック廃棄物が溢れ、海洋生物がプラスチック廃棄物の誤食で次々と死んでいく事実に直面しています。
遅ればせながらペットボトルを廃止して瓶にしたり、スーパーのポリ袋を紙袋や安全な製品に替える動きもあります。

でも、実はもう取り返しのつかないところまで事態の悪化している領域も多いのかもしれません。


私は、みなもと太郎のファンで、特に「風雲児たち」は関が原で始まるワイド版から現在まで欠かさず読み、繰り返し読んでいます。
その出発点は「落第忍者乱太郎」の著者がインタビュー中で、愛読書として「風雲児たち」を挙げていたことでした。

時代モノは無批判に描くと鼻持ちならない「美談」になりますが、批判的にギャグ化されていると安心して笑えます。


いずれのシリーズも今さら取り上げるまでもない大作ですが一応・・・

風雲児たち
落第忍者乱太郎



蚕の食べる桑の葉の話が怖いので、カテゴリーは「おきにいり」でなく「その他」です






三博士の贈り物

2019-01-06 | その他

クリスマスを待つアドヴェント期間から始まったクリスマス・シーズン最後の日が1月6日。

これまで何回も紹介していますが、3人の訪問者の贈り物については書いたことがありませんでした。贈り物は、乳香没薬、黄金だったとされています。

教会の礼拝では振り香炉で登場し、教会内に馨しい芳香が広がります。アロマテラピーでも、最も重要な精油のひとつです。私も大好きな香りですが、アロマオイルは高いです

映像や音がブログその他にアップできるようになった今でも、残念ながら香りのアップはできませんね

それでウィキ・フリー画像で視覚のみのご紹介。


オマーンの乳香の木


ソマリアで没薬を採取する風景



1月6日に言及しているみみずボログ記事
Yes you can!
ギャーッ
ウン運び娘
さんみみず
カスパールの末裔