goo blog サービス終了のお知らせ 

みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ただのり

2007-08-18 | ことば


「ただのり」という言葉には色々な意味があります。

1)料金を払わず公共交通機関に乗ること(只乗り)

2)無料で得たノリ(只海苔、只糊)

3)労せずして得た利益(只の利)

4)ひたすら乗っている絶好調の状態(唯乗り)

5)平忠度(1144~1184)。歌人、薩摩守、平清盛の弟。1)の隠語として使われる(薩摩の守)。

短いエピソード(忠度都落ち、忠度最期)だけだが、「平家物語」中、最も鮮明に描かれている人物のひとり。


注1)忠度存命当時には、まだ今日のような公共交通機関が無かったので、命名されたときには「只乗り」という意味合いは全く含まれていなかったものと思われます。

注2)一の谷で討死したとき箙の中に残っていたとされる歌。

行きくれて木の下陰を宿とせば 花やこよひの主ならまし

夜遊びが過ぎて家から締め出された遊び人の歌と想像すると、全く趣きが変わります。


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ただのり (海月)
2007-08-18 17:45:29
何げなく使っている言葉も、よく考えると奥が深い...
注1)ですが、当時も駕篭や渡し舟の只乗りはあったかもしれませんよ(笑)
行きくれて...の歌はとても風流ですね^^
返信する
海月さん (ななみみず)
2007-08-18 19:52:33
はい、私もそう考えたので「今日のような」と加えておきました。平家一門には「只乗り」なんて無かったでしょうね。何でも「自家用」でしたから・・・
忠度は「平家物語」の中で私の好きな登場人物です。義経は「平家の中の選り屑よりもなほ劣れる」ブスなのですが、その後、いつのまにか「いけめん」になったようで。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。